投資方針に忠実に退屈な投資で資産形成


【決算精査】 3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_3Q決算)

■銘柄分析シート(表紙)
PDFファイルリンク

■銘柄分析シート(詳細)
PDFファイルリンク

※銘柄分析シートの様式をバージョンUPしています。
※銘柄分析シートの作成断面は1/31終値となっています。
 (本日のS高は反映されていません。というかやり過ぎだと思います)


1.サマリ
総合評価:「4」 (☆★★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


売上は順調に18%程度の増収を維持しており問題ありません。
また効率化に伴う販管費の抑制が本格的に寄与してきており、
営業利益以下で大幅に改善しています。
前期が人材投資などの影響で凹んでいたこともあり、
前期比で見ると増益率も見た目が大きくなっています。

販管費を抑制しながら利益率を高く維持し、
増収維持が出来ている点は目を見張るものがあります。

新規の投資活動も少しずつではありますが、
面で捉えるための取り組みがみられます。
なかなか面を実感することが出来ず、
今は点の連続の印象ではありますが、
想像(妄想)するとその点と点が徐々に繋がり、
面を形成する期待感を感じさせてくれます。

後述する通り、売上で2%程度、利益で13%程度の
上振れ着地が想定されます。(勝手な妄想です・・・)
増収は期待通りですが、利益率の伸長が期待を超えており、
総合評価はややポジティブ「4」です。



2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況


3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_3Q単計)売上-粗利推移


売上は事前の月次の情報通り、堅調に伸長しています。問題ありません。
粗利率がやや低下しているようにみえますが、
後述の販管費の低減も併せてみると、
営業利益率は大きく改善しており大きな懸念ではありません。



3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_3Q単計)販管費推移


販管費率は前期比累計で8%弱ほど低下しています。
これは利益面でも影響が大きいです。

営業利益はここにはキャプチャとっていませんが、
前期が8.8%に対して13.6%と大きく改善しており、
優位性のひとつの判断ともしている10%を超えてきています。
それだけ業務効率化が進行しているうえに、
トップラインがきちんと伸びているということでしょう。



3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_3Q単計)純利益-EPS推移


営業利益のトレンドと同様に、
純利益-EPSベースでも期が進むごとに伸長しています。




(2)進捗状況の確認

素直に業績予想との差額をとって、4Q単の計画を計算してみると、
売上684百万円、営業利益56百万円(利益率8.1%)となります。

まず売上ですが、この計画は前期比9.6%の増収となります。
しかし3Q累計でも直近3Qだけみても18%程度の増収ですから、
これが4Qにいきなり半減の伸長になるというのは考えられません。
というかプレスリリースの先行チケットや、
レンタルオフィスの入居者が集団退去でもしないと、
逆にここまで抑えられません。
ということで、前期比で18%程度の伸長は当然達成してくると思います。

となると4Q単では740百万円位が積み上げられ、
着地としては売上2,840百万円となります。
これは計画比2.2%の上振れということになり、
従って売上起因での再修正はないでしょう。


次に営業利益率ですが、前期の4Q単が10.3%ですが、
今期の予想達成をベースにしたものでは利益率は8.1%となります。
様々な効率化施策が奏功している中で、
利益率が前期より悪くなるなんてことは考えられません。
一応電話して確認しようかと思いましたが、
さすがに野暮な質問のため控えましたが、
前期から多少なりとも改善するのではないかと思っています。
そこで、想定利益率を13%程度とみる事にします。

先ほどの4Q単の売上から計算し、4Q単の営業利益は96百万円となります。
これが積み上げられると、着地としては営業利益は380百万円です。
これは、計画比で11.8%の上振れです。
ということで、東証基準の30%には満たないため、
通常で考えれば再修正はない
と思われます。



3.定性情報の確認

定性情報も含めて会社から丁寧なIR資料が出ています。 →こちら(PDF)
今更ですが、私の所感より、こちらを読んでもらった方が、
百倍有益です(笑)。

現預金の増加を図ったのは何か投資が控えているのかなー、なんて
変な妄想を働かせてしまいます。
純粋に流動比率が100%切ったし少し改善しようと、
単純なきっかけではない気がしています。
ネットスケット社の買収なども含めての対処かもしれませんが、
まぁ今後のリリースに期待しましょう。

チケットの先行指標の伸長などは相変わらずですが、
クリッピング案件が引き続き2桁伸長しています。
クリッピング案件は大手も含めてターゲットになっており、
この辺の新たな大口顧客層の獲得がどういう状況かも、
今後見守りたいところです。


ネットスケット社の譲渡の件は、
やはり既存顧客への付加価値向上のみが言及されています。
IRへ電話で質問した時には、ネットスケット側の顧客が、
同社サービスを使ってもらう余地にも一応言及がありましたが、
全体のボリュームとしては軽微なものということでしょう。
独立したサービスとせず、
既存のリリース機能とどうシームレスに機能統合させるかは、
少し悩ましいかもしれませんね。
出来ることなら既存のリリース発信時に、
シームレスにイベント告知やその後の管理の業務が、
連携されるとユーザー側は使い勝手が向上する気がします。


増床は着実なニーズを把握しながらの拡張なので、
リスクが少なくいいですね。

翻訳サービスは翻訳家の方が、
より効率的に対応出来るようになることで、
同社のサービスをお仕事として引き受けてくれる
可能性も広まりますし、より個性にあったAI搭載ということで、
効率化がさらに進む気がしますので、頑張って欲しいと思います。



4.その他情報の確認


(1)株価推移の状況

3929_ソーシャルワイヤー(18年3月期_3Q単計)株価推移

前期に下方修正した影響もあるのか、PERを元にした補助線の傾きが
イマイチ伸長していないこともあり、見た目が悪いですね。
株価は堅調に推移しており、割安性が損なわれており、
買い戻すにしてもタイミングが測れません。



(2)IR照会の状況

特に懸念点や確認すべきこともないため、照会していません。



5.さいごに

私の個人の投資判断の無能さからなのですが、
どうしても前期の下方修正が痛手です。
あの時は、人材投資のコスト増と値上げによる顧客離反が同時に起こり、
そこにちょっと強気の予想数値を出していたこともあり、
まさに社長も認められていた通り、「やらかした」わけです。

そのことはやむ得ないとして、当時の投資判断として、
私のリスク許容度から見ると、
当時ポートフォリオ1位だった比率は当然調整せねばなりませんでした。
それは当時のネガティブ要素が一過性なのか、
またそれをリカバリできるかについては、感覚的には問題なしと思っていても、
合理的に説明が出来ない範囲では保有比率を減らす判断しかありえませんでした。

特にあの時の対処を後悔をしているわけではなく、
当時として最善を尽くした対処だったと言い切れるのですが、
とはいえ、この堅調な業績や株価推移を存分に享受できなかったのは、
残念ではあります。

まぁこういう教訓をひとつずつ胸に刻みながら、
頑張っていきたいと思います。


コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://tryinvesting.blog.fc2.com/tb.php/991-22ed6ba9
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
◆最近のお気に入り