投資方針に忠実に退屈な投資で資産形成

株高が続いていますが、皆さんどんなスタンスでおられるでしょうか。

相場の潮流に乗って利益を最大限追求しようと貪欲に頑張っている人、
不安を感じつつ機会損失も怖いと様子を見ている人、
こんなのバブルだと相場から降り始めている人、
もしくは既に降りた人と様々かもしれません。

メンタル面でも貪欲な方はアドレナリンMAXで
この好調な相場の中で飛躍して楽観一色の人もあれば、
そもそも長期投資なのでこんなことで一喜一憂なんてしないと
達観されている方もおられるでしょう。
中には指数についていけてないという点から
忸怩たる思いが溜まっておられる方もいるかもしれません。

メンタルの持ち様も、行動形態も人それぞれですが、
事実として、短期的な高騰が随所で見られていることもあり、
足元のパフォーマンスという定量推移を見ると、
優劣が益々鮮明になってきています。
それは指数と比べて良し悪しももちろんですが、
○○さんと比しての状況など他人との比較という中で、
メンタルを揺さぶられるきっかけは色々な所に転がっています。

ですが、メンタルコントロールにおいても、
自身の投資行動においても、
画一的な「正解」はどこかにあるわけでもありませんし、
「優劣」だって安易に足元の定量推移で評価すべきものではありません。



特に中期もしくは長期で企業の成長を期待する私のようなスタイルでは、
「正解」や「優劣」なんてすぐには測定できません。
10年とか20年というスパンで見た時に、
一定の優位性のある傾向は認識できる可能性があるにしても、
この足元の相場の潮流の中で、これらを正確に論じたり、
結論付けることはナンセンスだと捉えています。
投資において何か固有の優れているストラテジーがあって、
それが「正解」に向けた歩みであると考えたことはありません。
様々なマインドや個々の状況がある中で、
自分が納得できる取組をひたむきに愚直に継続することが、
長く相場と向き合っていけるコツ
ではないかと考えています。


ですので、私も足元で確かにパフォーマンスは平凡ではありますが、
自分の今の歩みの方向性がどこか間違っているのではないかとか、
自分の手法が何かに比べて「劣っている」のではないかという、
そんな不安はありません。
もちろん、玄人の方が多くいらっしゃるので、
私なんかよりよっぽども効率よく資産を増やされている方はたくさんいます。
私としてもまだまだ改善していける余地はあるとは思いますが、
ただ、私が私の範疇の中で、自分の身丈にあった投資に向き合うにあたっては、
これでいいと思っていますし、そう思っているから資金を投じる活動を
無理なく継続できているのだと考えています。
(もちろん試行錯誤は色々ありますがね)


株高で期待や不安が入り混じり、
今がバブルなのか否かが議論されたりもしますが、
それこそ正解などないわけで、こんな行き所のない迷いに翻弄されることなく、
上記のような考えの下で、平穏に長い視点で企業の成長を
見届けるというスタンスが大事
ではないかと思います。

株価は簡単にいえば、
企業の利益(EPS)とその時々の市場からの評価(PER)で決まる構造です。
今はダイナミックにPERが動いて株価も急騰したりするシーンがあります。
ただ、私のスタンスで見つめるべきは、EPSであり、
それが今後どのように変化していける余地があるか、
そしてそれが想定通りに進むか
であります。
一時的なPERの騰落に一喜一憂することなくいたいなと思います。

年初来で+10%、+20%、あるいは信用を駆使されていればもっとかもしれませんが、
1月に入ってからEPSがそんなに急伸する、
もしくは今後の急伸確度が高まったということはありません。
(一部の高騰銘柄の中にはEPSの急伸やその期待という側面もあるかもしれませんが)
あくまでPERの水準が様々な背景で押し上げられているのが主流という認識です。
となると、この株価の激しい動きに翻弄されるべきではなく、
私は自分の見つめるべきものに目を向けて、
退屈ではありながらも今のスタンスを飽きずに続けることが、
長い視点で見た時に、とても重要だと思います。

ついつい相場がこんな感じで楽観的であったり、
周囲の方がうまくやっているのを目の当たりにしたりすと、
いろいろなことを考えてみたくなるのですが、
自分のやり方に飽きずにやることこそ、大事なことだと思います。

ステップの龍井社長が、自らの特技として、
「飽きないこと」と自身を評されていたのが今でも頭から抜けません。
事業を率いる経営者としても、投資家としても、
自分のスタイルに「飽きず」にやり続けることを肝に銘じて
今後も頑張っていきたいと思います。


やっぱり読者の方からみると、
なんだか回りくどくて退屈な姿勢にみえるのでしょうかね。。。


コメント
この記事へのコメント
こんにちは、ヒロアキです。
もしよろしければ、私の銘柄選択についてまるのんさんの意見を頂戴したく、コメントします。

以前、PFの中にバリューとグロースをうまく組み込む、とコメントしましたが昨日私は6167冨士ダイスを新規買いしました。
PER24倍と、割安でもないのに購入した理由ですが2点あります。

一つ目は、従業員持株会の比率が高いことです。
四季報の株主構成欄を見ますと、20%弱もあります。
この持株会に注目した理由ですが、長期投資に向いていると考えたからです。
私の会社にも持株会はありますが、基本的にはすぐ入退会できません。
ということは、持株会の比率が高い企業は、下値がある程度保障されていると思います。
また、冨士ダイスは設立62年目であり、歴史のある企業です。
2015年上場なので、それ以前はわかりませんが、持株会の制度を勘案すると恐らく上場前からも持株会比率は高かったでしょう。
そう考えると、ある意味ここで働いている方々は長期投資の先輩であるので、その人たちに付いて行こう!、と私は考えています。

二点目は、企業の強みとして、耐摩耗工具・金型で国内トップシェアを誇っています。
私は小売業に勤めているので、正直具体的なすごさがわかりませんが、トップ企業は往々にして有利に立ち回れるので、投資家としても安心できます。

以上が私が冨士ダイスを新規買いした理由です。
割安ではない点がネックでしたが、過去の開示を見て、下期も上方修正があるのではないか?と思い、機会損失をまぬがれたかったので購入しました。
不躾ですがまるのんさんは、この銘柄選択をどう思われますか?
特に、長期投資のために従業員持株会に着目することは、どう思われますでしょうか?
私としては、手段の目的化とも言えるのでもっと事業内容などの企業分析をするべきだったのではないか、と少し反省しています。

もしコメント頂けましたら嬉しく存じます。
2018/01/26(金) 18:16 | URL | ヒロアキ #-[ 編集]
>ヒロアキさん
こんにちは、ヒロアキさん。
コメントを頂きましてありがとうございます。
また銘柄をご紹介下さりありがとうございます。

今日はこれからまだ所用もあり、
明日は資産運用EXPOに行くこともあり、
少しご回答にお時間がかかりそうです。
まずは頂いたコメントは受け止めましたので、
早ければ日曜日に中身を少し見てみてまた回答させて頂きます。
(日曜日が難しければ、週明け以降でご容赦ください)

こちらからの回答までもう少々お待ち頂ければと思います。

2018/01/26(金) 23:36 | URL | まるのん #-[ 編集]
ご返信ありがとうございます。
出先なので携帯から投稿します。

私の銘柄選択が他の投資家の方がどう思うのか気になって質問させて頂いただけなので、いつまでもお待ちしております。
まるのんさんからすれば、コメントを考えるのは負担であると思うので恐縮です……
2018/01/27(土) 12:52 | URL | ヒロアキ #-[ 編集]
>ヒロアキさん
こんにちは、ヒロアキさん。
ご紹介頂いた、冨士ダイス社について、
少しIRページ等を眺めてみました。
率直に雑感となりますし、
特に私は全くの素人ですから、
ご自身のご判断を最優先して頂ければと思います。


まず概況として以下のような点に意識が留まりました。

・自社製品に圧倒的な技術的な自信があり高シェアが物語っている
・商品網羅性や営業配置も的確で人財重視の姿勢あり
・生産効率化と海外トップライン追求が成長シナリオ
・シクリカルでボトムラインは凹凸がみられ不安定
・財務基盤は強く配当還元意識が高い
 (海外展開も含めた投資より還元重視?)
・大株主は持株会と創業家一族で浮動株は少ない
・足元は上方修正期待
・PERは予想ベースで24倍程度と高い評価


全体的にみると、
製造業を手広くカバーしている企業らしく技術軸に拘りのある
優秀な企業だなという印象です。
愚直に商品ラインナップを揃え、その納入フローも含めて、
顧客至上主義に向けて、その実現のためには人材育成だと、
人を大事にしている事も垣間見れます。
会社の組織力として、経営がどのような考えか、
社長にどの程度のマインドがあるかは不透明ですが、
全体的には良い印象を持ちました。

一方で、今後の安定成長という面から捉えると、
シクリカルな影響を受けた時の影響は甚大と思われ、
不況耐性に弱いというのが気になりました。
確かに同社商品の利益率は高い水準で、
価格の維持を果たしているわけで、
一定の優位性はあるものの、やはり顧客基盤や、
その商材をみると、
生産計画に大きく影響を受けるだろうと考えれます。


成長シナリオのひとつは、
生産ラインの効率化でのコストダウン効果です。
これはAIやロボなどの駆使によって
一定の効果の余地が存在していると思いますが、
私はどちらかというとトップラインの伸長を期待するので、
こちらはおまけ程度です。

それで、トップラインの伸長は?となると、
国内ではあまり期待は持てず、やはり海外成長を志しているようです。
超硬製工具・金型等の主力以外の新商品への期待もありますが、
こちらはまだ織り込むには尚早だと思います。
海外での成長はASEANなど生産が今後大きくなるであろうという前提で、
成長しそうな気もしますが、一方で、海外の生産は不安定という認識です。
16年3月期に減収減益となっていますが、
これは計画比でも下振れしていたようです。
その理由として、海外ASENAでの生産がやや弱含んだことが主因です。
確かに中国で一時的に鉄鋼等での生産停滞はみられましたが、
総じて見るとそこまで大きな下押しではなかった認識です。
(半導体などはそれなりに下落あ大きかったとは思いますが)
となると、海外の生産計画の影響に過敏に反応するという点からも、
安易に海外で安定的にトップラインを伸ばせていけると確証も持てない、
そんな印象です。
ですから、トップライン伸長として海外戦略という面で、
ないとはいいませんが、岩盤なシナリオではないと捉えました。


この点でもうひとつ気になったのは、
配当性向です。
同社の配当性向は50%となっていますが、
海外で成長を志向し、効率化のためにラインにAIやロボを導入し、
設備投資をしようとしている会社にしては、
ちょっと整合が合わない水準だなという印象です。
投資を要さずに財務も岩盤となれば、
還元にまわすべきですし、この性向も納得ですが、
同社はラインや海外拠点、研究開発なども含めて考えると、
資金需要が高いものと考えています。


となると、結局そこまで高い成長期待というより、
インカムをベースに考えるべきなのかとも思うのですが、
シクリカルで足元のPERは非常に高いと思います。
シクリカルな銘柄にあまりPERを照らしても意味ないのですが、
そうはいっても足元の株価動向をみても、
評価がだいぶ向上していることがわかります。


ちょっと散漫になっていますが、
以上のような第一印象を得ました。
あまり詳細までは見ておらず、
誤解をしている部分もあるかもしれません。
ですが、私の判断としては、
良い会社だけど、シクリカルな面も強い点と、
成長期待とインカム期待が曖昧に映る中で、
今の株価水準だと手が出ないといった印象になりました。


個別のご質問ですが、まずは株主構成についてです。
従業員による持株会があるのは私も記載頂いた通り
ポジティブな面はあると思います。
私は入退会しにくいという面で需給が崩れにくいという要素より、
業績に応じて時価も変動するため、
従業員の士気を維持するための
モチベーションになる要素があるかなと思います。
それより大株主が創業家一族が
未だにここまで保有していることも気になります。
持株会と年金を除くと大株主は全て創業一家関連で占められています。
一方で現経営陣は大株主はに名を連ねていません。
社長も2016年時点で5万株程度の保有に留まっています。
この構成内容には少しアンバランスさも感じないわけではないですね。


2つ目のトップシェアだから有利というのは
確かにそういう要素はあるものの、
それも絶対的な優位性とまでは言い切れないかなと思います。
リーダー企業としては既存事業を徹底的に効率化して、
他の追随を許さない点と、仮にライバル社がガチコンになったら、
効率化を武器に模倣戦略を取るのが一般的です。
ですが、これが鉄壁かどうかは「確実」ではありません。
とりあえず安心できるというご指摘はその通りですし、
私も同じように上記で評価をしていますが、
今後の事を考える時にはゼロベースで考えるべきかなと思います。
そもそもリーダー企業として同社のように、
網羅性や営業網などまじめにやる会社なので、
それが本当に不況期に入っても
よいやり方なのかは私自身もよくわかりません。


それから今期上方修正期待というのはその通りだと思います。
ですが、私は出来るだけ視点を先に見ようとしているため、
この先にどうなるかを考えたいと思っています。
そう考えた時に、半導体関連も大変強いですし、
それ以外の生産は相変わらず強い状況が続いています。
海外は凹凸が激しいですのでよくわかりませんが、
生産は強気で推移するのが素直な見方だと思います。
そう考えると引き続き堅調な業績が続くものと思います。


以上、私のほんのちょっと見てみた印象で
記載させて頂きました。

認識齟齬などあるかもしれませんが、
その際はご容赦下さいませ。


2018/01/27(土) 23:02 | URL | まるのん #-[ 編集]
ご返信ありがとうございます。

まるのんさんのご指摘、大変勉強になりました。それを受けて、私の考えも改めて投稿します。



まず、国内トップシェアという魅力を過信しすぎ、トップラインの伸長まで考えが及びませんでした。

まるのんさんの分析からすると、海外事業は同社のウィークポイントでありそうなので、今後はその点に注目します。

また、配当性向に関してですが、その点は私も矛盾を感じました。

まるのんさんが仰るように、創業一族の保有株数が多いので、高配当性向かつ大株主は一族で独占、という高配当銘柄にありがちな企業だと思います。(今の株価では高利回りではありませんが(^_^;))

良くも悪くも家族的経営なのを想像しています。



投資戦略としては、私もこういったシクリカル銘柄は数多く持ちたくないので、インカム狙いになると思います。

上記のように創業一族・持株会が大株主を占めているので、無配リスクが低いこともインカム狙いに最適な企業だと考えています。

また、耐摩耗工具という製品はその用途的に一度信頼が得られれば、その取引先企業との関係が切れることはない、と素人ながら思っています。切削工具と異なり、工具自体の耐久性が問われるので一度使って問題無ければ、ずっとその企業の工具を使うと考えられるからです。

別の企業の耐摩耗工具を導入するのは、心理的にハードルが高いと思われます。

恐らく、国内ではトップシェアとしての力を存分に発揮できるのではないでしょうか。(ただ、製品の不祥事が起きたら会社の権威は失墜するでしょうが…)

以上のことを勘案すると、私としてはインカム狙いで保有し、不況期の株価低迷でのナンピン買いも、PFの10%以内に収めればそれほど悪くないと考えています。



このたびは私の質問に丁寧に回答いただき、ありがとうございます。

自分の分析に何が足りないのか、改めて考えます。

またいつか、まるのんさんにご意見を求めることがあるかもしれません。

その時はよろしくお願い致します。
2018/01/28(日) 23:57 | URL | ヒロアキ #-[ 編集]
>ヒロアキさん
こんにちは、ヒロアキさん。
ヒロアキさんのお考えも教えて頂きましてありがとうございます。


まずトップシェアというのは私も好意的に評価しています。
一方で、トップシェアたる所以や、
それが今後も継続しそうかを競争環境も踏まえて判断する必要があると思います。
そしてそれが今後の安定成長にどの程度シナリオとして
自分で解釈できるかが重要と思います。


海外展開については、弱い面とは捉えていません。
国内での基盤が出来たところから、
トップラインの成長のためには海外に出る、
というのは、日本のニッチな製造業にとっては、
当然出ていくべき領域なのだと思っていて、
同社がその船出において何か弱さを持っているとは考えていません。

ただ海外、とりわけASEAN地域を中心として、
生産計画には不確実性が高い要素もありますし、
実際に前々期に多少の変調で影響を受けているため、
そういうものだと捉えるべきなのだと思います。
私はこれをシクリカルの難しさだと捉えています。



創業者一族の大株主の件は、私は家族的経営というより、
もう少しネガティブな要素が過ります。
創業家が経営の実務で手腕を奮っているのであれば、
そのような見方が出来ます。
しかし、誤認をしているかもしれませんが、
既に経営の一線から退かれていて、
しかし大株主であるという状況だと思います。
またこの創業家も複数に分散しています。
そのため、現経営陣と創業家のステークホルダー間で
良好かつ適度な距離感での関係性が築かれていればよいですが、
そのバランスが崩れた時に、
迅速かつ合理的な経営判断に影響が及ぶ可能性がないかは、
気になります。


それからシクリカルな銘柄にインカムを期待するというのは、
私は見方が異なります。
シクリカルな銘柄の場合、景況感の波を捉えて、
収益成長、つまりキャピタルを重視する戦略と捉えています。
インカム狙いの場合は、安定業績かつ岩盤な財務を備えてる中で、
景気の波に捉われない安定配当が期待できる方が良いかなと思います。
同社の場合、配当性向50%をコミットしていますが、
シクリカルで業績が沈んでEPSが減った時に、
減配リスクも相対的に高いものと思います。
もちろん、この辺りは、個人の捉え方だと思いますので、
ヒロアキさんのお考えを否定するわけではありません。


スイッチングコストの件は、私も商材の深いところまで理解が及んでおらず、
ヒロアキさんが仰る通りなのかもしれませんし、
そこまで障壁が高くない要素があるのかもしれません。
(参考になる前提知識がなく申し訳ありません)



ややネガティブな面を書いてしまいましたが、
しかし、ヒロアキさんがご自身の考えに則って、
リスクコントロールをしながら保有することを決められた銘柄と思います。
ご自身が納得する形で、よい投資になることをお祈りしています。

私もこのようにやり取りをさせて頂くことで、
またひとつ銘柄の事を知れましたし、
貴重な機会を頂いたものと理解しています。


今後もよろしくお願いいたします。
2018/01/30(火) 01:12 | URL | まるのん #-[ 編集]
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