投資方針に忠実に退屈な投資で資産形成

私はしがない兼業投資家ですが、
今回ご縁がありまして、日経マネー誌の取材をお受けいたしました。

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日経マネーといえば、超一流投資家が登場する雑誌で、
私も先輩方の投資への考え方や、その手法などを
自分なりに咀嚼して勉強をさせて頂いております。
私はあくまで一読者という立場でしたので、
まさか自分がこのようなご縁を頂くとは考えたこともなく、
明らかに自分が役不足という自覚があるため、
率直な所、貴重な誌面を割いてしまうことへの躊躇いもありました。

そんな中、私が取材をお受けし、
またそこで感じていることについての雑感を記しておきたいと思います。



1.自己規律の維持

 株式投資にあたり重要なことは、自分のスタイルを確立することだと認識しています。
 自分のスタンスに従って行動することで、「納得感」のある資産形成が実現します。
 その実現のためには、スタンスに応じた自己規律の維持が必須であるわけですが、
 往々にしてメンタルに振らされたり、
 あるいは小手先のテクニックを模倣するなどして、
 勝った、負けたといった感情的な起伏を繰り返し、
 自己規律を失いかねない場面にも遭遇します。

 私は常に信念に従って行動するよう努めていますが、残念ながら弱い人間です。
 ついつい自分のスタイルから逸脱したことに手を出して、
 「うまくやりくりしよう」なんて誘惑に駆られることもしばしばあるわけです。
 そんな中で、情報発信を通して自己暗示の言葉がけを自分自身に行ったり、
 第三者に「みられている」ことを意識することが、
 逸脱へのけん制効果に大きく寄与していると感じています。
 本当に信念を確立して一点の曇りもない方にとっては、
 このような自制の効果を狙わないと自己規律を保てないことは
 失笑ものだと思いますが、これが私の現実なのです。
 
 ブログやツイッターといったSNSでの情報発信はこのような自制の効果を生み、
 またそこでの交流が自分自身が納得できるスタンスの構築への知見となり、
 大変ありがたい機会を頂いていると今でも日々実感しています。
 今回はSNSという枠組みではなく、雑誌の取材をお受けし、
 自分のスタイルを改めて振り返り、それを記者の方とコミュニケーションを取らせて頂き、
 誌面上でご紹介頂けることは、
 自己規律の維持により有効に機能してくるものと期待していますし、
 こういった機会をきっかけとして、より学ばせて頂く事もあるだろうと考えました。

 今後、様々なリスクに直面する事もあると思います。
 そんな中でも自分のスタンスを出来るだけ崩さず、
 ここで見て頂いている方の視点にも立って、
 説明のつく行動であるか、
 また損得だけでなくその行動に納得感は伴っているかを
 今後も慎重に運用を楽しんでいきたいと考えています。

 

2.視野の多面化

 私はSNSを通して、
 個別銘柄に対して初歩的ではありながらも分析を行い、
 その内容を私見に基づいて情報発信しています。
 しかし、私は企業分析の専門家でもなければ、
 金融の知識に秀でているわけでもなく、
 特定業種の業界知識で優位にあるわけでもありません。
 従って、どうしても自分の視点だけでは画一的になったり、
 狭い視野で物事を捉えてしまいがちになります。
 そして、「わかったつもり」になってしまうのです。

 しかし、情報発信しようとすると、
 自然と一歩踏み込んだ分析もしてみようというモチベーションも働きますし、
 一人で惰性でやる時よりは真剣さも増します。
 その上、読者やフォロワーの方との交流を通して、
 新たな視点を得られたり、
 特定の業界に携わる方からの有意義な意見も頂けることで、
 より思考も深まり学びの機会になります。

 そのようなご縁を頂きながら情報発信を行うことを通して、
 自分の視野が多面的になることに寄与してくれていると感じます。

 具体例にも触れてみたいと思います。
 私がかつて保有していたエムケイシステムという会社についてです。
 同社は、社労士事務所が使うパッケージソフトのサービス提供が主軸ですが、
 社労士事務所におけるソフト選定の基準や重視ポイントなどは、
 社労士事務所の実務を知っているとより理解が深まります。
 しかし私はこの業務は全くの素人で、
 ソフトの違いによるオペレーションの差異がどの程度あって、
 ソフトとしての参入障壁がどの程度あるのかも理解が浅かったわけです。
 そんな中、実際に社労士事務所に勤められており、
 同社サービスと他パッケージソフトの双方を知った立場の方と
 意見交換をさせて頂いたことは、
 今でもありがたいなと思うとともに生の声のひとつが聞けたことは、
 投資のメンタル的にも良い効果を持たせてくれました。

 他にも例はたくさんあります。
 例えば、ある会社の株主総会やIR説明会での感想や意見を交わすことで、
 自分が感じていた印象との差異や共感に触れることで、
 よりそのコンテンツが頭にしみ込みます。
 自分はたいしたことはないと思っていたことでも、
 他の立場の方からするとそうでもなかったりしていると、
 その視野が新鮮だなと思うこともあるわけです。
 他の方との違いを認識するからこそ、
 自分の考えはより深まるし、地に足のついたものになると考えています。

 とりわけ、批判的な意見についても貴重な機会と考えています。
 某掲示板にもごく稀に私の弱さについて言及してくれるコメントもあります。
 私はそれを直視して、感情的な部分を抜いた上で、
 自分の視野をより広げ、確固たる強さを得るために活かしたいとも思っています。

 今回雑誌に掲載して頂いたことで、
 より批判的なコメントも頂くことと思います。
 「こんな少額資産で誌面に登場するとは恥を知れ」とか、
 「いつも文章をダラダラ書いて、暇なのか」とか、
 「分析と言いながら浅い考察は何の参考にもならない」とかですね・・・(笑)。
 なんとなく今から想像出来るのですが、
 そういう批判の声からも何か学びを得たり、モチベーションにしたいと思っています。

 もちろん、ポジティブな応援の声もあれば、
 それに自惚れずに今後もしっかりやっていこうという決意に繋げていければと思います。

 


3.自己顕示できる場所

 多かれ少なかれ、人は自己顕示の欲求を持っていると思います。
 誰かに認められると嬉しいですし、
 本質的に魅力的な存在でありたいとも考えています。
 とはいえ、万人受けを狙う必要もないですし、
 自分が本望と思っていない領域で魅力的と評価をされても
 実はあまり嬉しくもないものです。

 例えば、偶発的な要素の強い、今年1年のパフォーマンスをみて、
 この人はすごいと評価されたとしても、あまりしっくりきません。
(私のパフォーマンスでこう評価される事はないと思いますが)
 一方で投資方針を遵守し中長期投資家としての対応方法などに
 共感をして頂けると、同志を得たように嬉しく感じるものです。
 
 異なる立場を尊重しつつも、自分の目指すべき立場を模索し、
 それを愚直にやっていく泥臭いプロセスを私は敢えて踏んでいるわけですが、
 ぜひ皆さんにもそんな不器用なしがない投資家の日々も
 知ってもらいたいと思っていますし、
 それを受け止めて様々な意見を頂くことは、
 自己顕示の欲求を満たす上で、とても嬉しいものです。

 SNSやことさら雑誌のような影響力の大きい場で、
 稚拙ながらも自分の存在を知っていただく機会に恵まれることは、
 その本質的な部分に目を向けてもらうきっかけの場として、
 大変ありがたいご縁を感じるわけです。

 承認欲求に飢えた人を卑下するような意見もありますが、
 私はやはり弱い人間ですから、
 誰かに承認されることで自己の存在をより強く意識できます。
 また、否定的な意見であっても、
 そこから自分を見出すことによる自己肯定力を得ながら
 自分の興味がある株式投資の世界で自己を深める機会も大切と感じています。
 SNSや雑誌で平凡な投資家としての私を知って頂き、
 そこで交流が持てることは私にとって大変意義があることだと感じています。



4.他者への感謝

まず、今回ご縁を頂くこととなったきっかけとなった方へ
大変感謝をしています。(敢えてお名前は出しませんが・・・)
何の特徴もなければ資産規模やパフォーマンスに至るまで平凡で、
特に取り柄のない私のような者を引き合わせて頂いたわけですからね。

また記者の方にも大変感謝をしています。
私は取材をお受けするのは非対面で1度ありましたが、
対面での取材を頂くのは初めてでした。
従って、不慣れな中で、
某喫茶店で好き放題お話をさせて頂いたわけなのですが、
それを分かりやすく記事に校正して頂いたわけです。
自分の思考の整理にもなりましたし、
それを記事という形で纏めて頂いたわけです。
しかも編集のプロの方にです。
大変ありがたいなと思うわけです。

そして記事の中で、私が最も参考にさせて頂いている、
ゆうゆーさんをご紹介出来たことも嬉しかったです。
今回、誌面への掲載に快諾を頂いたゆうゆーさんへも感謝です。
特に成長シナリオのカテゴライズについては、詳細に記者の方にも記事にして頂きました。
私の些末な投資への考え方の精神論よりもよっぽども読者の方へ参考になると思います。
ゆうゆーさんのことは、既に多くの方がご存じだと思いますが、
今回、私が勉強させて頂いている方をこのような形でご紹介出来たことは、
改めてよい機会を頂いたと感じています。

感謝、感謝と連ねると急に胡散臭くなることもあるかもしれません。
ただ、本当に周囲の環境に恵まれ、
このように楽しく投資ライフを送れることをありがたいと思っています。


今後もマイペースにブログやツイッターを続けていきたいと思います。
まだまだ見習い投資家ですので、
皆さんからの叱咤激励を頂ければ幸いに思います。

今後、誌面の記事で書かれている内容についての補足も
ブログでご紹介出来ればと思っています。






コメント
この記事へのコメント
日経マネー掲載とは!まるのんさん、スゴイですね!
「スタイル」をつくり、一貫する重要性、すなわち自分の「戦い方」「勝ち方」を定めて練磨することでパフォーマンスの向上、資産の拡大を目指すという指針の有無が長期的な成果には欠かせない、というのは私もとみに感じております。「スタイル」は人それぞれでもちろん違うんでしょうが、ココをキチンと抑えて活動を継続されているかどうかは非常に大きく、この点が評価されたのだと思われます。その他ブログの意義や運営方針について、休止されている「ゆうゆー」さんへの言及など真摯で謙虚なお人柄はやはり素晴らしいと思います。
今回の記念碑的事跡をさらなる躍進の糧にされることを祈っております。
2017/11/25(土) 02:02 | URL | てぃ~えむ #0ZBkoO82[ 編集]
>てぃ~えむさん
こんにちは、てぃ~えむさん。
コメントを頂きましてありがとうございます。
また祝意を頂いたことを嬉しく思います。

まず誌面への掲載は、私が凄いというより、
記者の方が私のような駆け出しの投資家を取り上げようとされた勇気、
そして私の拙い手法を校正して下さったことが凄いのだと認識しています。

また、このような機会を頂けたことは、
ブログの読者の方やツイッターのフォロワーの皆さまから、
様々なことを教えて頂いたことによるものと考えています。

改めて、てぃ~えむさんも含めて、
読者の方からコメントを頂いてきたことに感謝申し上げます。


「戦い方」や「勝ち方」というのは私は結果であり、
やはり「スタイル」を確立することから
すべては始まると考えています。
そのスタイルには、その時々の環境によって、
強いケースと弱いケースがあるため、
一概にスタイルの優劣は評せないものと考えています。
特にその結果としてのパフォーマンスをみて、
スタイルの良し悪しは測れないわけで、
大事なことは納得して自分が自分のスタイルを貫いているかどうか、
まずは初心者としてはそこを第一に歩んでいきたいと思っています。

スタイルは外部環境に応じて安易に変えるべきでもなく、
自分の置かれた状況に応じて、
一番自分がしっくりくるやり方に微修正を重ねて
儲かることより納得感をもてることを今後も大事にしたいと思います。


謙虚であろうとは常に強く意識しているわけではないのですが、
例え私に対する単なる罵倒だと感じても、
その罵倒の所以を想像し、せっかくの機会なので
学びの糧がないかを探るようにしています。
謙虚であることは美的とはあまり考えておらず、
単純に自分自身への過信は禁物、
自分がどこかで間違っているかもしれない、
少なくてもそういう要素がないかという事を自問することが、
結果的にそのように謙虚だと受け止められるのかもしれません。


よく社長が自伝を書き始めると、
既に視点が回顧の視点にシフトしていて、
将来性への視点が希薄化して成長が鈍化するなんて言われますが、
私も今回の掲載という件が、
まるでフラグになったといわれないように、
パフォーマンスは低下させても、
自分のスタイルは崩さないように、
今後も細々と頑張っていきたいと思います。

てぃ~えむさんも、時々はコメント欄などを通じて、
気軽にコメントで叱咤激励を送って下されば嬉しく思います。
悲観や疑問を呈するものも大歓迎ですので、
率直な印象を教えて頂ければ、大変嬉しく思います。

今後とも、よろしくお願いいたします。
2017/11/25(土) 23:46 | URL | まるのん #-[ 編集]
日経マネーの記事を拝読しましたので、やや緊張しながらもコメントさせていただきます。

まず良かったのが保有銘柄の評価項目の詳細が分かったこと。項目自体は言葉通りなので想像の範囲内でしたが、成長・安定・割安が主軸項目、安全・還元が補助項目で各々配点があるのだということは初めて知りました。欲を言えば、割安性だけでなく具体的な評価方法も公開してほしかったですが、そこまでは図々しい願望ですね。

最後に書かれている「周りに踊らされることなく自分の納得できる投資を積み重ねる」という言葉がファンとして嬉しかったです。まるのんさんだけでなく、今回掲載のあったみきまるさん、紹介されていたゆうゆーさんにも手法こそ違えど共通する理念であると思います。素晴らしい投資家ほど、投資手法に自信があるだけでなく、謙虚に勉強を積み重ねているのだと改めて再認識しました。

言葉にシビれるばかりでなく、少しでも自分の投資手法に反映させて、自分なりの投資手法を確立させていきたいと思います。ありがとうこざいました。
2017/11/26(日) 14:52 | URL | コー #-[ 編集]
>コーさん
こんにちは、コーさん。
コメントを頂きましてありがとうございます。
緊張などせず、気軽にコメント頂ければ嬉しく思います。

sunさんのブログでいつも拝見しているコーさんでしょうか。
(違っていましたらすみません、スルーして下さいませ)
いつも熱心にコメントされており、
私も勉強させて頂いております。

保有銘柄の評価項目への配分は、
今年の投資方針から明確に定めて定量点も決めているのですが、
どうしても感覚的なものとなってしまい反省も多いです。
なんというか、評価軸やその重み付けのための配点を決めても、
画一的にその評価軸だけでは評価をしにくい部分もあるために、
どうしても最後は感覚的になってしまいますね。
まだまだ改善の余地がたくさんありそうです。

なお、詳細の評価方法は、
以下の投資方針の中で掲げているPDFファイルに記しています。
(まだ課題が多いといっているものをご紹介するのも気が引けますが・・・)

http://tryinvesting.blog.fc2.com/blog-entry-829.html


こちらを見て頂けるとわかりますが、
具体的な評価方法(配点)を決めているわけですが、
とてもザルなことしかやっていません(笑)。
逆に期待をさせてしまって申し訳ないです。


最後に記事に書かれた、「納得感」を重視するコメントですが、
こちらに言及して頂けたのは私も嬉しいです。
実はこの最後の一言は唯一私が内容に関する校正時に記者の方に無理をいって、
追記して頂いた一言です。
この納得感に関しては、補足の記事を近日中にUPしたいと思います。
大した事は言っていないのですが、私なりに大事にしたいと思っていることですので、
また思う所がございましたら、同調、反論共に歓迎いたしますので、
お寄せ頂ければ嬉しいです。


私も皆さんから頂く言葉を受け止め、
また周囲にも学びつつ、自分の投資手法の反省すべき点を修正しながら、
納得して楽しい投資ライフを送れるように頑張っていきたいと思います。


コメントを頂きまして嬉しく思います。
今後も、ぜひ、気軽にコメント頂ければ幸いです。

よろしくお願いいたします。

2017/11/27(月) 00:41 | URL | まるのん #-[ 編集]
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