投資方針に忠実に退屈な投資で資産形成

【決算精査】 9090_丸和運輸機関(18年3月期_1Q決算)

銘柄分析シート


1.サマリ
総合評価:「2」 (☆☆☆★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング

1Qの減速感がいよいよ顕在化する内容です。
増収減益の決算で、減益幅は事前の新聞報道の横ばいより悪く、
2桁減益となりました。

IRの電話照会などの状況から踏まえて、
アマゾンへの対応によるコスト増が顕在化したことが理由です。

短信を読むと、「稼働車両不足に伴う輸送コストの増大」とあり、
要するに外注費が嵩んでいると読めます。

価格転嫁の遅れや天候不順に伴う荷量の減少とありますが、
ここは逆にこのような状況の中で、2桁増収(正確には+9.9%)を維持したのは、
需要の堅調さを物語っているようにも思います。

今期はアマゾンに進出し、
しかし規模の拡大が一気に訪れた中で、
コスト先行になっている部分をどこまで待てるかという事に尽きます。

3Qの繁忙期でどう荷量が動くかということにも左右されますが、
トップラインが伸びていることからも全般は減益幅ほどは不安を感じません。

しかし、諸々の状況をみると、やはり下方修正は免れないのではないかと思います。
(あくまで個人的な見解です)

3Qの動向や足元での改善によるリカバリが本当に実現し、
着地を合わせられるかには注目していますが、
下方修正が来てもよいように私は売却をして単元まで落としました。


全般的にはネガティブな要素が前面に出ていますが、
トップラインの動向や需要は好調のように読めますので、
下方修正を覚悟したとして、
全体の評価はニュートラルに近いややネガティブの「2」としました。




2.定量数値の確認



(1)売上の推移

■累計
9090_丸和運輸機関(18年3月期_2Q累計)売上推移

■単計
9090_丸和運輸機関(18年3月期_2Q単計)売上推移


1Q単が増収率8%程度だったのに対して、
2Q単では増収率が11%程度まで上昇しています。
アマゾンの影響も大きいでしょうが、価格転嫁が遅れたとか、
天候不順の云々という割にはだいぶ好調だなという印象です。

トップラインがここまで安定して増えているというのは安心材料だと考えています。
但し、同社の繁忙期は3Qですので、
そこでどの位確保できるかが大事だとも思います。




(2)利益の推移

■営業利益(累計)
9090_丸和運輸機関(18年3月期_2Q累計)営業利益推移

■営業利益(単計)
9090_丸和運輸機関(18年3月期_2Q単計)営業利益推移


1Qでは横ばいで踏ん張っていましたが、
2Qでは大きく減益となっています。
2Q単で14%の営業減益です。

理由は原価率の悪化で、粗利率が前期までは11%台をキープしていましたが、
1Q単で10%台に下落し、2Q単では9%台まで低下しています。
これは増税後の荷量の見誤りから大きく原価悪化した15.3期1Q以来のことです。
奇しくもこの時の粗利率と今回の粗利率は同ポイントです。
ちなみに15.3期は下方修正なく着地できちんとリカバリしました。
(今回はどうでしょうかね、あの時より自信はないです・・・)

販管費率が4%台に抑制していることから、
より一層のコスト削減に努めた形跡が伺えます。
あまり無理なことをしていなければいいのですが・・・。



■純利益(累計)
9090_丸和運輸機関(18年3月期_2Q累計)純利益推移


■純利益(単計)
9090_丸和運輸機関(18年3月期_2Q単計)純利益推移


純利益もほぼ営業利益と同様のトレンドです。




(3)通期予想について

皮算用をしてみますが、下期の売上は前期比+12%として、
38,700百万円(但し12月の繁忙期がニュートラルの場合)とみます。

この場合の通期の売上は74,500百万円となります。
会社予想比で+3.5%程度の着地かなという感じです。

一方利益ですが、下期の営業利益率は6%程度で留まるかなと考えると、
下期の営業利益は2,320百万円。
現実的には各四半期毎に積み上げると2,050百万円位まではありえるかなと思います。
すると通期では、4,140~3,890百万円となります。
会社予想比で16.3%~21.4%の未達ということになります。

下方修正のガイダンスには抵触はしませんが、
ざっくりこの程度の下振れは覚悟しないといけないかもしれません。

ただ、既に比率を落としていることと、
このアマゾン対応の危機を乗り越えた先にあるものは
大きい気もしていますので、この皮算用も、まぁ覚悟を決めるためのものです(笑)。



(4)セグメントの状況

物流セグメントの利益率が落ちています。
これはまぁ前述の通り、当然です。


3.IR照会

とりあえず、決算前にIR照会した結果を踏まえて、
概ね想定通りなので、とりあえず今日のところは照会していません。

少し整理をしてから改めて必要があれば実施したいと思います。



4.株価推移

株価の動向ですが、想定PERを元に仮想株価を引いた表は以下の通りです。

9090_丸和運輸機関(18年3月期_2Q)株価推移


天井では売れないというのはその通りですね。


目標株価は一旦現時点のままとしています。


5.さいごに

同社をどういうスタンスで保有するかで、
対応も変わりそうですね。
まぁどの銘柄だっていえることなわけですが。

私は、あの握手の感覚が忘れられず、単元だけでも残すという判断です。

このような未練はいけないかもしれませんが、
コントロールされた中であれば許容してもいいかなと思っています。



~なお、当記事は私の主観に基づき記載されていますので、
投資判断をされる際にはご自身の尺度で十分検討を行って頂くようお願いします。~


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