十分な教育資金と老後資金のために

【決算精査】7164_全国保証(18年3月期_1Q決算)

決算説明資料(PDF)



1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


決算説明資料に記載の通り、
総じて順調な事業が継続しているようです。

将来の営業収益のストックとなる保証債務残高も堅調でありながら、
コストとなる代位弁済が低位に推移することで、
堅調な定量結果が出ています。

一方で1Q足元のでの新規保証実行件数が減少に転じており、
業績予想の前提では当指標は前期比増となることから、
これが一時的なものと判断するかどうかはなど注視が必要かと思います。

また、BSで、「金銭の信託」の解約があり、
その分で「有価証券」や「現金」が増加しています。
より安定的な運用にということなのか、
今の市況を考えてより安全サイドにということなのでしょうか。
どこまでも安全重視なオペレーションだと感じます。

代位弁済が低位となっており、
全般的に会社計画より強く推移しているものと思いますが、
現時点では特段驚くようなものでもないため、
総合評価としては「3」想定通りとなります。


なお、同社については、
決算説明資料のみで十分状況把握が可能であることから、
銘柄分析シートは作成していません。



2.定量数値の確認


(1)営業収益の推移

営業収益は保証債務の伸長に伴い、
順調に伸長しています。
特に問題ありません。


(2)利益の推移

営業利益は前期の強い伸長から
更に2桁成長となっています。
売上が伸長しているにも関わらず、
与信関連費用が▲25%と大幅減となっていますからね。

純利益では前期に有価証券評価損の
特別損失の計上があったため、
相対的に伸長率が大きくなっています。


(3)上期予想について

1Q実績と上期予想の差額から、
2Q単の計画を逆算します。

営業収益(売上) 7,890M(1Q比+8.3%)
営業利益 5,525M(1Q比+7.0%)

利益率がほぼ1Q並で営業収益のみが伸長するという見込みです。
新規保証受付件数(実行件数の先行指標)が1Qできちんと伸びていますので、
多少ショートするかもしれませんが、
利益面では概ね計画線という判断でよいかと考えています。



(4)セグメントの状況

同社は単一セグメントであるため、
特に記載することはありません。


3.IR照会

営業収益の源である、
新規保証実行件数が減少に転じています。
業績予想では増加見通しであるため、
これが会社計画通りであるのか確認したいと思い、
IR照会を実施しました。

私の主観に基づきメモを残しておきます。
なお、一部やり取りで記載残すべきでないことは
割愛しています。


まるのん
新規保証実行件数が減少しているが、
どのように捉えているか。

IR
前期の同時期はマイナス金利などの影響で、
借換需要が大きく膨らむなどして
実行件数の伸長が大きかったこともあり、
元々会社計画においても1Qでは減少を見込んでいた。
会社計画通りであると共に、
その先行指標である受付件数は堅調であることからも、
今後も計画通り推移し、通期予想の前提通りに
進捗していくものと考えている。

まるのん
BSで金銭の信託が減少しているが、
これはどのような理解をすればよいか。

IR
金銭の信託は、当社の保証料を安全性を十分考慮しつつ、
その一部を委託運用をしているが、
今回それを手仕舞いする判断をした。
そのために減少しており、1Q末ではまだ残高があるが、
今後完全にクローズする見込みである。
その分、より安全性の高い、社債や現金化している。

まるのん
保証料の利回りが低下している点は
収益性からネガティブと捉えている一方で、
安全性を最重視するという命題もあり難しい判断と認識している。
今の市況などをみるに手仕舞いしたという判断は尊重したい。

IR
悩ましい状況でありながらも、
何より保証料は今後の収益になる源泉であり、
それを毀損するようなことは絶対にあってはならないため、
このような判断を行った。


まるのん
代位弁済が低位に推移し、1Qでは見通しより強い推移と理解している。
そのような理解でよいか。

IR
そのような理解で相違ない。
代位弁済は保証債務の総量が増えており、
同じ発生率であれば増加するために
計画もロジカルに算出すると見通しは増加ということになる。
しかし、実態は雇用が強いなどの状況のため、
引き続き発生率は低位でコストが低減できている。
今後も代位弁済の発生率があがり、
コスト増になる要素は認識していないが、
引き続き注視していきたい。


いつもやり取りさせて頂いているIR担当の方で、
とても明確でこちらの意図を汲んでコミュニケーションが取れます。
IRが優秀だと嬉しいですね。
まぁそういう優秀な方を配置しているのだと思いますし、
そういう会社は応援したいと思わされますね。



4.株価推移

決算を受けて、一時5000円台を付けた後、
華麗な寄り天で一気に決算前の水準を割り込んでいっていますね。
確かに代位弁済の低減でやや強い数値ではあるものの、
そこまで驚く内容でないことと、
既に株価にも織り込まれていたとも思うので、
私は完全に傍観者となりました。
PERで15-16倍程度でほぼ妥当な水準ではないでしょうかね。




~なお、当記事は私の主観に基づき記載されていますので、
投資判断をされる際にはご自身の尺度で十分検討を行って頂くようお願いします。~


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