十分な教育資金と老後資金のために

Author:まるのん
30代イクメンサラリーマンです。
将来の教育資金と老後資金を形成するため、中長期視点で現物日本株へ投資しています。投資初心者の日々の状況を公表していきますので、叱咤激励のコメントを頂ければ幸いです。
年初来:+20.8%(2017/8/10時点)


丸和運輸機関の株主総会に参加しました。

上場して3回目の株主総会です。
会場は埼玉県吉川市の外れで、
最寄り駅からバスで20分程度の本社ビルが会場です。

田園風景の中に忽然と巨大な物流倉庫に本社ビルが現れるのも、
もう慣れた光景です。

応援団のように「いらっしゃいませっ~」と声をかけられる異様な光景すら、
もうここでは当たり前のこととして受け入れることが出来ます。
ただ、3度目とはいえ、エントランスに入る時には相当恐縮してしまいますね。

DSC_0070.jpg

会場のあるフロアにはラウンジがあり、
そこでアイスコーヒーと菓子置き場から帝国ホテルのクッキーを頂きます。
何気にこれがおいしくて窓から望む田園風景を眺めながら、
このクッキーを頂くのも恒例行事となりました。

ラウンジではIR担当の社員さんがお声をかけて下さります。

「まるのん(実際には私の本名)さん、毎年ありがとうございます。
今年も経営陣もまるのんさんがお越しになるのを楽しみにしておりました。」

社交辞令といえど、嬉しい対応です。
毎回、株主総会で散々質問を重ねていることもあり、
すっかり社内でも認知されてしまっているようです。
従って、無礼な対応を取るわけにもいきませんので、
より失礼なきよう、紳士的な対応をせねば、と新たな気持ちにもなりますね。

会場に入り、最後の質問事項の纏めを行います。
今日は5問行きたかったのですが、3問とすることにします。

DSC_0069.jpg


開会5分前に社長以下役員が会場に入場です。
もちろん、けたたましい失礼しますという体育会系挨拶は健在です。


10時ジャストに事務局の女性社員より開会の案内が入ります。
この女性の雰囲気がとてもよかったのです。
容姿のことではなく(容姿ももちろん美人さんでしたが)、
話をする時のハキハキさや間の取り方、にこやかで明るい雰囲気、
とても訓練されていて、気持ちがよい爽快さがあります。

社長がマイク前で登壇し、
定款の定めに従い私が議長として~となり、すぐに段取り説明から、
監査報告などにいくのが通例ですが、
一言、ご挨拶をさせて頂きますとまずは開会挨拶から始まります。


ここでは日頃の応援に対する御礼など特異的な内容はなく、
感謝と今後も頑張りますの旨の宣言なのですが、
和佐見社長が話をされると、どこか聞き入ってしまいます。

監査報告ではヨボヨボのおじいちゃんが声を張って頑張っています。
これも毎年恒例ですが、心配になりますね。

報告事項はナレーションです。
これも毎年のことです。
決議事項の上程と進み、いよいよ質疑応答です。

質問の数が多い上に様々な背景から、
QA形式のメモではなく、私が感じた主観のみを記載します。


■Amazon社との取引について
A社との取引は子会社のジャパンクイック社が細々と対応はしていたものの、
今回Y社の件でビジネス機会に恵まれた事が背景のようです。
都内の即日配送網の構築という点から、当社本体ビジネスとして対応すべき
大規模プロジェクトとなるためにこのような形でスタートすることになったようです。
当社の即日配送のノウハウは長年磨いてきたものであり、
十分優位性を持って対応していける点を強調されていた一方で、
A社の求めるサービスレベルはさすがにとても高いものであり、
その対応のためには相応の投資をせねばならないし、
実際立ち上げ期というのは大変なことも事実のようです。
(ツイッターなどでは、配送レベルの低下に散々たる言われようですしね)
従って、短期的な業績で見ればネガティブと映る一方で、
必要なコストは全てA社に晒し、
価格交渉にも応じてもらっているという発言もあり、
巡航速度でオペレーションが実現してくれば収益貢献するばかりでなく、
当社の規模増大に大きく貢献してくれるという立場から、
成功すれば長期的視点に立つととても大きな成果となるとも思えます。
私は今期予想にどこまでこの投資やコストを見込んでいるかはわかりかねますし、
会社側としては計画内のコストで・・・とは話されていましたが、
今後更なる投下コストの可能性も考えると、
短期的、つまり今期には業績の下方修正があるのではないかとさえ感じました。
(会社側は一切匂わすことも含めて発言していません、あくまで超個人的見解です)
一番若い執行役員を専業役員として配置しているし、
現場責任者も20歳台の優秀な社員を配置して
A社と協業体制を強化していくそうです。
A社の荷量は約16億万個で年間5億万個の日本郵政の荷量より遥かに多く、
例えば23区内のみとはいえ、相当数の荷量ということになる。
具体的な数値は申し上げられず、皆さんに想像してほしいとのことでした。


■低温物流とA社含めたEコマース市場のリソース配分について
元々当社は低温物流への経営資源の集中投下ということで、
中計に記載があったもうひとつの成長基軸のEコマースは
どちらかというろおとなしい印象の説明が続いていました。
ところが、A社の件が取り上げられると、その規模感からも
リソース配分の戦略がブレてしまうことを懸念していますが、
今の所は半々でどちらもやっていくということのようです。
この辺りは、A社の件はまだ立ち上げ中ということもあり、
もう少し見守る必要がありますが、
二兎を追う者は・・・にならぬように
観察はしていかないとならないと感じました。

■直近の低温物流としての新規顧客獲得の件
直近で新たな同じ埼玉地盤のスーパーマーケットの
物流網の受託についてリリースされておりますが、
この案件の獲得いきさつに関する議論がありましたが、
同社らしい話でした。
昨年の年末商戦時期に、トラック不足、人材不足により
どのスーパーマーケットも大変苦労されている中で、
同社に相談があった際に、トラックをかき集め、
ドライバーを手当して当該スーパーの商戦において、
大いなる貢献をされたことがきっかけだったようです。
その後、そのサービスレベルの高さから、
今年からは物流センターの運営や全体最適(センター新設)を含めた交渉を
現在も重ねているようです。
このように顧客のピンチの時に助けて、
そこで信頼を勝ち取りその後の仕事を頂くというスタイルは、
やはり同社らしいやり方だな、と感心しました。
このスーパーマーケットは名前は出ていませんが、
店舗概要などから、ヤオコーだと思われますが、
とても業績面も好調な会社なので、
今後センター新設等の交渉がまとまれば、
更なるストックの積み増しが期待出来ます。
現状30億水準のビジネスが45億位までは見通せそうで、
このような連鎖が続けば、
中計での低温物流事業の向上にも寄与すると思います。

■労災事故について
関西丸和にて発生した高所転落による重傷事故の労災について、
労働安全衛生法上の違反の疑いで書類送検されましたが、
同社として書類送検の事態になったのは初めての事であり非常に遺憾であると。
協力会社の作業中ということであるにしろ、協力会社も当社の仲間であるわけで、
同社の責任義務があるという認識の下、
もう同じ事態は発生させないとのことでした。
この場では、そのようなことをコミットメントしてもらい、
経営に改めて対策や反省の機会と捉えて頂きたく最後に質問しました。

■費用削減プロジェクトについて
費用削減プロジェクトはやり過ぎるとブラック化したり、
社員のモチベーション低下を招いては本末転倒ということで、
その施策の打ち方などを牽制する目的で質問しました。
もちろん、そういうことのならぬように配慮してやっているし、
やり過ぎはよくないという趣旨の回答でしたので、満足ですね。
また人事制度の刷新を進めており、
従業員の本質的な幸せ追求のための制度設計を進めているようです。
もっとも和佐見社長の言葉では、
まだ道半ばで社員にも今後5年をかけて
ブラッシュアップして最適化を図っていくと宣言しており、
現在その制度設計を試行錯誤しているところとのことです。
ですから現状ではまだ未整備の部分がある事も認めてらっしゃいました。
この辺りは社員のモチベーションのためにも
頑張って整備を進めて頂きたいと思います。

■海外戦略について
煙台の案件は順調に進む一方で新たに北京を拠点とした
可能性を模索しているそうです。
詳細はまだ公開できないので、来年の総会では説明出来ると思うということで、
乞うご期待といった感じですね。
ただマーケットの大きさから中国を選択し、
かつ様々な状況から当局が絡む案件でやるということで、
個社間だけでない三者での案件を意識しているようでした。
この点は安心材料かなと思いました。
まぁもっともあまり海外戦略には期待していませんが。

■教育論について
教育なくして企業の成長はなしという強い思いでやっていると。
もちろん有言実行かとかそれがきちんと浸透しているかは
よく観察する必要があると思います。
礼儀などの所作については、少なくても十分浸透していると思いますが。
なお、S社での荷物を粗末に扱う動画などを引き合いに、
同社でのリテラシー教育も力を入れている旨のコメントがありましたが、
そもそも協力会社を含めて各パートナーに
同社の徹底的な顧客至上主義の桃太郎文化に共感出来るか、
研修や提携時のチェックを強化しているそうです。
知徳体のバランスで、特に徳を積む教育だそうです。
大変ありがたいお話が聞けそうですね。。。     

■人材採用について
社外向けには250人の採用計画を打ち出しているが、
実は社内では更なる高い目標数を持って取り組んでいる。
特にミスマッチによる離職者が出ないように
体育会系の採用を強化しているそうです。
まぁこの社風についていくとしたら、
自ずとそうなるでしょうし、逆に一度心をつかめれば、
長く愛着を持って会社に貢献してくれそうですね。

■地元貢献について
関西丸和ロジスティクスを設立する時に、京都府綾部市の当時の市長さんが、
ご出席されており、当時の懇意の旨やその時の地元貢献ぶりに関する謝辞のような
質問もありました。これには相当驚きました。
これまで地元吉川市の商工会など関係者の地元貢献への謝辞や
今後の期待のコメントはあったのですが、
その時の経緯など聞いていると、まさに昭和の時代の泥臭いやり取りがあり、
それが今でも健在ということで嬉しく思いました。
ビジネス上どう直結するかは微妙ですが、こういう逸話はとても励みになります。
当時の綾部市の工業団地の一角に入居する際に、
和佐見社長が当時の市長さんを訪れ、仁義を切って事業を始めるわけですが、
そこから地元との付き合いが始まったそうです。
例によって吉川市の投資家さんからも地元貢献への感謝が述べられていました。
和佐見社長がコメントされる中で、
あくまで事業で利益を出し、税金を納め、株主や従業員にも還元し、
その残りで地元貢献はこれからも頑張るとのことでしたが、
認識がしっくりくる感じで安心しました。

■物流センターの防火・防災対策について
埼玉県三芳市のA社物流センターで火災による物流センターが焼失という事態について、
同社の対策は、当たり前の整理整頓をきちんとやることを徹底しているそうです。
日本一綺麗な構内整理を目指し、フォークリフト専用路を確保するなど、
三芳での原因となったことも当社のセンターでは起こりえないとのことでした。
その上で、地元消防隊にもアドバイスをもらい、
自発的な自主訓練もしているそうです。
まぁこのあたりはそう回答するしかないのでしょうが、
実効的な対策が出来ているかは、
最後は信じるしかないのが現実かと思います。

■総会後のIR活動について
株主総会だけでなく、物流センターの見学や事業説明会など、
事後のイベントも今後企画したらどうかというコメントがありました。
これはよい案だと思います。私も拍手をさせて頂きましたし、
会社側も貴重な意見と今後の検討材料にしてくれそうな気配でした。
来年以降何かしらの形で実現してくれるといいですね。



他にも精神論の部分などいくつも言及すべきこともありますが、
過去のものと重複感もありますので割愛します。


サマリするとファンダメンタルズ面からすると、
明らかに今の株価は割高水準だと思います。
事実、私の目標株価も既に超過しており、その点からも明らかです。
ただ、一方で今の株価が割高と思わない人からの買いも入っています。
その狭間で徐々にA社取引の材料も薄れてきて、
株価は下向きになってきています。

A社の材料は期待感が先行するのは理解するのですが、
前述の通り、私は目先は下方修正すら覚悟する事態ですので、
(何度も書きますが、あくまで個人的な見解です)
やはり今売っている人は賢明な判断をされているなとは思います。

私も残り枚数が少ないとはいえ、
対処に悩むわけですが、
最近の記事でも触れている様に定量的な面だけに拠らない
視座に立って評価をしていきたく、
今はホールドを続けています。

一方で、A社のオペレーションが一部のツイッター情報などから
もたついていることが垣間見られます。
今後炎上していくようであれば、
応援したい気持ちと無用なリスクを回避することの狭間で
より対処に悩みますし、
本当に炎上という事態になれば、
一旦売却も視野に入れざるえないかなとも考えています。

この辺りはなかなか判断が難しいところですが、
いずれにせよ資産の10%にも至っていないのも実情なので、
まぁ経過観察でいいかなと思っています。

いずれにしても、
同社は独特の昭和体育会系企業で、
応援していきたいと思わされる良い会社だと思います。

帰りに役員と握手をしてお土産(マツキヨの日常品詰め合わせ)を頂き、
気持ちよく会場を後にしました。
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