十分な教育資金と老後資金のために

Author:まるのん
30代イクメンサラリーマンです。
将来の教育資金と老後資金を形成するため、中長期視点で現物日本株へ投資しています。投資初心者の日々の状況を公表していきますので、叱咤激励のコメントを頂ければ幸いです。
年初来:+12.0%(2017/5/26時点)


【決算精査】 2475_WDBホールディングス(17年3月期_4Q決算)

銘柄分析シート


1.サマリ
総合評価:「4」 (☆★★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング

労働者市況はタイトで、労働者の派遣事業をコアにしている会社は、
総じて堅調なわけですが、同社もその恩恵に預かった好決算となりました。

3Q進捗時点の記事でやや保守的に見た17年3月期着地の想定数値についても、
それを超過して着地した上で、
その上振れ着地を起点としてさらに期待しているCAGR10%に応える
予想ガイダンスとなっています。

16年3月期から18年3月期の3ヶ年での平均成長率は17%程度で、
これはCAGR10%の自分の想定を超えてくる内容となっています。

定量面から見てみるとこのように自分の想定見通しを超えているわけですが、
これは有効求人倍率など労働市場の外部環境に支えられているという面もあり、
もう少し長いスパンで見た時には冷静に捉えるべきものでもあるとも思うのですが、
短信上ではCRO事業など新たな活動についても
順調に立ち上がりを見せている様子がうかがえます。

インタラクティブ事業はまだその詳細がわからない点は
残念ではありますが、拠点の新設、既存拠点における業容拡大も
順調に進捗が見られているという各定性情報を見ると、
総合的に見ると、自分の想定しているシナリオの中では
最善のシナリオが継続しているように思います。
(CRO事業の立ち上がりでも停滞リスクがあると思っていますが、
今の所順調のようですし)

社長のメッセージも更新されていますが、
相変わらず野心がある内容となっており、
今後の期待も継続出来る内容と読みました。

以上から、定量面の好調さに加え、中長期的な展望に立った
定性的活動成果も感じられる内容ということで、
総合評価は「4」(ややポジティブ)とします。



2.定量数値の確認

3Q決算時の精査記事で、17年3月期の着地を独自に皮算用していました。

以下の通り、会社予想より利益面では強気の予想をしており、
とはいえ、会社方針で30%乖離という開示ルールに準じた姿勢なので、
上方修正はないと思っていました。
概ね想定通りでしたが、その上振れ幅は想定を超えるものでした。
当初の予想から+20%台の利益成長でありました。

また、この上振れを想定していたからこそ、
今期予想が弱いかなとやや心配していましたが、
そこも私が概ね想定している平均成長率並みのガイダンスとなり、
これは数値で見えているもの以上に強いな、という印象なのです。
(前期にかなり上振れしてからの増益予想なので)

 <会社予想>
 売上 33,081百万円
 営業利益 2,827百万円(8.5%)
 純利益 1,696百万円(5.1%)

 <今期通期の独自予想>
 売上 32,600百万円
 営業利益 3,330百万円(10.2%)
 純利益 1,890百万円(5.8%)

 <実績>
 売上 32,694百万円
 営業利益 3,413百万円(10.4%)
 純利益 2,073百万円(6.3%)


(1)売上の推移

◆4Q累計
2475_WDB(17年3月期_4Q累計)売上推移




◆4Q単計
2475_WDB(17年3月期_4Q単計)売上推移


3Q決算時のIR照会の通り、
売上は若干(1%程度)ではありますが未達となりました。
ただ、IR照会でのトーンの通り、未達は承知の上だったので
特にコメントはありません。
皮算用していていた数値とも肉薄していますからね。
概ね前期比でも+10%となっており特に問題はありません。



(2)利益の推移

◆4Q累計(営業利益)
2475_WDB(17年3月期_4Q累計)営業利益推移



◆4Q単計(営業利益)
2475_WDB(17年3月期_4Q単計)営業利益推移


こちらも会社予想では前期比+20%を超える上振れです。
30%を超えていないので開示ルールには抵触しておらず、
上方修正の事前開示はありませんでした。
一部で期待する声もあったようですが、私はどちらでもいいかなと思っていました。
(前述の通り、IR照会の感触からも修正はないと私は判断していました)

利益率が17年3月期はその前の期と比較して概ね1ポイント改善しており、
私がひとつの区切りと捉えている10%を超えてきました。
そして今期予想もちょうど10%と意思を示した印象を感じるところです。

当然外部環境が追い風な状況のため、
派遣スタッフの稼働率が上がれば固定費が在る程度一定の中で、
収益が伸長することで利益率も向上していくわけですから、
当然の流れだとは考えています。
同時に、外部環境に助けられてると常に念頭を置いておかないと、
と思っています。


◆4Q累計(純利益)
2475_WDB(17年3月期_4Q累計)純利益推移



◆4Q単計(純利益)
2475_WDB(17年3月期_4Q単計)純利益推移



営業外で助成金収入があったり、
特別損失で固定資産除去損などの計上がありますが、
まぁ大きなトレンドは営業利益と同様です。



(3)今期予想について

短信表紙だけみると、
売上や純利益において、
CAGR10%を超える内容で特に純利益予想は+36%と
驚異的にも思えます。
ですが、それは特殊事情(固定資産売却益の計上予定)による影響であり、
それを除くと概ね+10%のガイダンスとなっています。

先に開示のあった固定資産売却について、
額面で945百万円の特別利益の計上となっており、
当期純利益予想の2,822百万円にはこれが含まれています。
これを単純に減算してみると1,877百万円となり、
減益と見えます。
もちろん税額なども影響することからあまり
当期純利益の増減率を見ても参考になりません。

元々私は概ね営業利益に着目しているため、
営業利益の増益率が+9.9%のガイダンスは満足です。
(特に17年3月期でだいぶハードルが上がっている割には)

また、売上も15%増収見込みということで、
こちらも好調さが続く見通しとなっています。

高成長が期待されるわけでもなく、
徐々に着実にというのが同社の魅力でもありますので、
これからが楽しみな予想という印象です。



(4)セグメントの状況

収益のおよそ94%が人材サービス事業となっており、
立ち上げ中のCRO事業は4%台とまだまだこれからです。
CRO事業は米国に続き北欧でも事業拠点を獲得して、
広く見れば欧米での地位を築くための立ち上げ中という理解です。

前にIRをした時も、受注活動も順調とのことですし、
今回の短信でも着実に準備が進んでいることが伺えますので、
まだまだ数年とか10年のスパンで物事を見ていかねばなりませんが、
新たな成長エンジンとして期待したいところです。

立ち上げ期ということで、まだリスクは高い状況であるわけですが、
基盤となっている人材サービス事業も、
いわゆる製造業で景況感に大きく影響を受けるというより、
研究開発など息長く派遣出来るスキームがあることから、
この基盤となる収益源を元に、チャレンジを期待したいところです。


3.IR照会

特に実施していません。
株主総会は懇親会付きのようなので、
ぜひ姫路まで行きたいのですが、日程が揺るかどうか・・・。


4.株価推移

株価の動向ですが、想定PERを元に仮想株価を引いた表は以下の通りです。

2475_WDB(17年3月期_4Q)株価推移

赤色で買って、青色で売っていますが短期的に見ると
今の所、たまたまタイミングよい売買が出てきているかなという印象です。
青色の売りが早い気もしますが、
当時の目標株価への接近状況や現金比率の確保などの
ポートフォリオ全体の最適化という観点から、
自分なりに当時の最善を尽くした記憶があるため、特に後悔もありません。

買いを決めてから集めるまではもう少し強気で集めてみても
よかったかもしれませんが、
これでもほんの少しだけ、いつもより買いを強くしたんですよね。
自分なりに小さな変化ですが、少しずつ自信を深めて、
もう少しでも大胆な売買が出来るようにしていきたいですね。


目標株価ですが、18年3月期の予想EPS140は特殊事情が含まれているため、
無視します(笑)。

私の期待する成長率はCAGRで10%ですから、
17年3月期の実績EPSである103.4を元に計算します。

進行期が進んだことで、目標株価算出は、
20年3月期となるため、10%成長で求めます。

すると20年3月期の独自予想EPSは138となりますが、
キリのいい数値ということで140とします。

つまりたまたまですが、
18年3月期会社予想EPSである数値と一致します。

評価PERですが、15倍で見積もっていたわけですが、
これを16倍に若干の上振れ修正をかけます。

CRO事業の立ち上げが順調である点や、
拠点新設もより進み、シェア率も上がり、
より基盤ビジネスが強固になりつつあることを認識したりと、
全面的にやや楽観できるものと感じました。

一方で期待するCAGRを10%で据え置いており、
では18倍、20倍と評価を上げるのにも及び腰ということで、
ちょととしたさじ加減の調整ではありますが16倍で見たいと思います。


・想定EPS(20.3期)
103.4(17.3期実績)×1.1×1.1×1.1≒140
・評価PER
16倍
・目標株価(20.3期想定)
140×16≒2240円 →時価総額想定 約316億(現状449億)



5.中期経営計画について

同社は中計の開示はないですが、
社長のコメントがちょっと独特です。

社長コメント


理学系の研究職派遣では既にシェア率が30%を超えていることが
記載されています。同社の提供する価値が一定程度認められている証拠です。

インタラクション事業も日米で同時にリリースとありますが、
その詳細が早く知りたいですね。

その他、CRO事業も含めて新たな種まきの意欲を感じますので、
引き続き応援したいなと思える内容です。


以下の文章が印象的です。

このような形で人材と資金と時間を投資していくことを決めましたので、
しばらくは、足踏みをしているように見えるかもしれません。
私たちの事業は、どこからの制約も受けずに行うことができますので、
自分たちの意思で、事業の形を決めようと思います。
これは、決して利害関係者の方々の期待を裏切るものではなく、
更なる成長のための一時的な踊り場だと考えています。



今の状況が足踏みで踊り場であるということなのでしょうか?
どう見ても順調かつ堅実に成長を続けていると思うのですが、
今後CRO事業など含めて投資を増やし、
一時的に踊り場が見えてくるということでしょうかね。



6.さいごに

同社はあまり個人投資家界隈でも名前を聞かない銘柄で、
派遣ビジネスといえば、
ウィルグループとかヒトコミュニケーションとかが有名で、
株価も堅調に推移しているようです。
もちろんこれらの銘柄も見ていますし、
特にウィルグループは魅力的な銘柄だと思いますが、
私はそれでもWDBホールディングスを選択していますし、
今の所、それを継続してよいと自分自身の判断にお墨付きを与えています。



~なお、当記事は私の主観に基づき記載されていますので、
投資判断をされる際にはご自身の尺度で十分検討を行って頂くようお願いします。~


コメント
この記事へのコメント
こんばんは~

WDB決算出てましたね。
いい数字になるだろうとは予測してましたけど、それを少し上回ってきて良かったです。
業績予測が去年はとても低く出されてたので心配しましたが、今年はそこそこの数字が出てるのでまずはほっと一息ですね。

株価の方も少し動いたみたいですけど、こちらはミスター市場にお任せしてるので、私は当然紆余曲折あるでしょうけどCROやインタラクション事業も本格的に利益貢献してくるであろう数年先にはもっと評価されていってくれればと思ってます(社長同様に野心は大きいw)。

まるのんさんは投資でストレスを感じるみたいですけど、企業が成長していく過程をしっかりと見守る投資は楽しいものですよ。
しっかりと着実に成長している会社はと投資した人全員が投資成果を上げられるように出来ています。
後から見れば10%や20%位の上げ下げはノイズ程度に見えるので、成長出来る会社をしっかりとした価格で買えればその投資は成功したも同然かな~と思ってますけど。(後は長く待てるかどうかですけど、これは特に真剣にやればやる程なかなか難しいですよね)
2017/05/16(火) 19:44 | URL | ふきのとう #nj5HIkaE[ 編集]
>ふきのとうさん
こんにちは、ふきのとうさん。
コメントを頂きましてありがとうございます。

WDBホールディングスは決算後に少し株価が動いていますが、
ご指摘のようにこの程度の株価の騰落に
いちいち言及する必要がないことは私も同感です。
決算は前期着地がよいことは想定通りでしたが、
その高い基点から今期予想がどの程度で出てくるか、
この点は少し心配していましたが、
無難によい見通しが出されましたね。
もっとも、あくまで見通しなので、
それが保守的で弱かろうと、
強気で強い予想だろうと、
当社の実力そのものは不変なので、
極端な話、どちらでもいいわけですがね。。。

私はCRO事業やインタラクティブ事業に期待はしていますし、
それを応援する気持ちは変わりませんが、
自分が予め見立てている水準感からみると、
割安性は薄まっていることは事実ですので、
それを取引に反映しています。
その点から見ると私は長期投資ではないですね。
少なくてももう少し腰を据えて付き合うことが大事なんだろうな、
と頭ではわかっていますが、
一方で自分の投資方針として水準は意識せねばならず、
その狭間で悩ましい状況となっているのは事実ですね。


私がストレスを感じているとのご指摘を頂きました。
そのように感じられてしまうようでは、
まだまだ私も修行が足りませんね・・・(笑)。
確かに真面目に向き合おうとすればするほど、
いろいろな細かなことに気を配るばかりに、
それがストレスに感じているように
受け止められてしまうのかもしれません。

私はまだ未熟者なので、
確かに株価の騰落に対して、
いちいちメンタルを揺さぶられたり、
それをストレスに感じたりすることは否定できません。
むしろ毎日のように気掛かりであることは、
まだまだ変わっていないようです。
ですがこれでも以前に比べればだいぶマシになったんですよね(笑)。

ふきのとうさんのご指摘のように私も企業の成長のプロセスを見守り、
それと付き合いながら自分が想定していたように、
企業が羽ばたいていくのは投資の醍醐味だなと思っています。

これからも自分のメンタルをより強く、
真に楽しめるようになれるよう
投資家として私も成長していきたいと思います。


2017/05/16(火) 21:10 | URL | まるのん #-[ 編集]
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