十分な教育資金と老後資金のために

Author:まるのん
30代イクメンサラリーマンです。
将来の教育資金と老後資金を形成するため、中長期視点で現物日本株へ投資しています。投資初心者の日々の状況を公表していきますので、叱咤激励のコメントを頂ければ幸いです。
年初来:+12.0%(2017/5/26時点)


【決算精査】 3844_コムチュア(17年3月期_4Q決算)

銘柄分析シート


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


前期実績は、3Qまでの利益進捗が厳しい状況ではありましたが、
売上、利益共に予想を若干上まる所で着地しました。
主要事業であるソリューション事業、ネットワーク事業共に総じて堅調に推移し、
特に4Qでの上積みは目を見張るものがありました。

今期予想については、従来の15%前後の成長から比べると、
ややマイルドな11%程度の利益成長ということになりますが、
前期実績での底上げもありますし、
ならしてみると十分成長継続が期待出来る内容に感じます。
またこれにセットで増配も実施されており、88円までの増配は、
四季報予想や事前の日経リーク記事と比べても上回る水準であり、
ポジティブなものと感じます。
配当については35%以上をコミットしていますが、
実際には40%弱の水準で実施しているわけですし、
そのことをIR担当も認識されているようです。
ですので、3Qで更なる還元を決議していますが、
今回利益が更に想定より出てきて結果的に35%近傍に
落ち着いたということかなと思います。
今更更なる刻みでの再増配まではしない、そんな内情かなと推測しています。
(全く的外れであればすみません。。。)
また今期予想も36%水準で、利益成長に応じて更なる増配意欲も
会長から示されており、配当性向面からも積み増し余地はまだあるかなと感じます。
いずれにせよ、定量面で見るとROE水準なども含めて総じて堅調であり、
PER16倍近傍での評価は案外再評価の流れもありうるかなと思います。
(すみません、率直な印象なので、買い煽りではありません)

一方で定性的な面から見てみると、
同社の成長源泉はグループウェアなど得意分野におけるクラウド化サービスという
安定基盤を維持拡大しつつ、
新技術を背景にした新たな層の開拓、MAを含めた成長ということかと思います。

金融分野では引き続き、投資期が継続すると思われます。
国内の金利動向を見ても低位であり、
このままの事業基盤だけでは生き残れないというプレッシャーが
金融業界にも強くかかっていくと考えますので、
AIやIoTに関連したフィンテックという流行りから、
更にロボティクスや自動化といったITによる効率性にも注目されるかなと思います。

但し、毎年ローリングしている中期経営計画における
成長率見通しが減少トレンドになっており、
これをどう評価するかは判断が分かれるところかもしれません。
今回の見直しでCAGRは11%と前回の15%程度から更に下方修正です。
なんとか2桁成長維持というためにストレッチした見通しなのか、
前回までの背伸び状態を少し緩めてより現実的にしたものなのか、
色々思考は巡ります。
まぁそもそもこれまでずっと高成長で推移していますし、
下方修正したとはいえ、利益成長は2桁ですから
優等生であることは変わりありません。
とはいえ、19.3期EPS想定265を元に目標株価を算出していましたが、
一方で中計の数値を元に概算してみると20.3期想定で300の大台に手が届くか、
というような状況となるわけです。
そう考えると想定通りの中計トレンドだと評価できます。

以上のことから、前期実績だけを見ればややポジティブですが、
今期予想や中計トレンドを見渡してみれば、想定通りの範疇ということになります。
というわけで、総合評価は想定通り「3」となります。



2.定量数値の確認


3Qまでの進捗からみて、利益はややハードルが高く、
若干の未達について言及していました。 → 3Q記事

予想数値を当てるゲームではないわけですが、
3Q時点での見込みとして記事内で以下のように記載していました。

売上は4Qで40~42億、累計で139億程度
営業利益は14億程度

一方で着地実績は139億、営業利益は15.2億となりました。

売上は想定通りでしたが、
4Q期間での利益率が想定超に改善しており、
利益は想定より、また会社予想よりも上振れしています。



(1)売上の推移

◆4Q累計
3844_コムチュア(17年3月期_4Q累計)売上推移


◆4Q単計
3844_コムチュア(17年3月期_4Q単計)売上推移


売上の伸長が大きく驚きますが、
3Qからコメット社の売上が計上されているため、
3Qと4Qの増収率はほぼ同一です。
3Qで35.9%、4Qで29.2%の増収です。
ちなみに上期のみでは11.7%です。
前述の通り、想定ラインでの着地となったこともあり、
特にコメントはありません。順調の一言でしょう。


(2)利益の推移

◆4Q累計(営業利益)
3844_コムチュア(17年3月期_4Q累計)営業利益推移



◆4Q単計(営業利益)
3844_コムチュア(17年3月期_4Q単計)営業利益推移


前述の通り自分の想定より上振れしていますが、
その要因は想定以上に利益率が好転していることが挙げられます。
元々4Qにやや偏重傾向があるのはSi企業ならではなのですが、
コメット社などの償却などがあったり収益性の改善をやっている中での
この利益率実績は立派だなと思います。

3Qの時にIR照会させて頂いた際には、
コメット社の利益率はコムチュア本体に比べれば低く、
その改善活動中ということでしたが、ネットワーク事業単体で見ても、
セグメント利益率は向上しており順調なのかなと推察できます。




◆4Q累計(純利益)
3844_コムチュア(17年3月期_4Q累計)純利益推移



◆4Q単計(純利益)
3844_コムチュア(17年3月期_4Q単計)純利益推移


純利益ベースも特に変わった点は見受けられません。



(3)今期予想について

10%程度の増収増益トレンドの継続です。
内容は特にこれまでのトレンドと変わりませんし、
コムチュアの施策の1人当たり売上の向上と
生産性の向上ということで、
要するに量の拡大と質の向上で、
トップラインとコスト管理の両面で成長を継続させる、
基本動作を継続する前提で策定されています。

決算説明資料にいつも細かく内訳数値が開示されており、
予算策定で定量的に内訳が開示出来るのは、
凄いなといつも思っています。
前期の実績と計画を見比べるとまだ差異も大きいわけですが、
今後はより精度向上も期待したいところです。

内容についても特に目新しいことはないので、
不採算案件だけは気を付けて頑張って欲しいなと思います。



(4)セグメントの状況

セグメントの情報は決算説明資料にわかりやすく
記載があります。

◆ソリューション事業

24.5%増収、17.2%増益とクラウド事業など順調に推移しているようです。
特に下期の増収増益基調が強くなっています。


◆ネットワーク事業
コメット社の寄与分があり、下期では40%台の増収です。
一方で利益については4Q単では大幅伸長となっていますが、
これはどういう要因によるものなのでしょうか。
たまたまスポットで好採算の案件が入ったのか、
もしくは継続案件で収益性が大きく好転するようなものが入ったのか、
この辺は今後の推移を見る上で念頭に置いておきたいです。
ネットワーク事業はコメット社の寄与の今後の動向も含めて、
よく観察したいところです。


◆プロダクト販売事業
規模が相対的に小さいため影響は軽微ですが、
増収減益という状況です。販売そのものは好調なのですが、
委託費の改定もあり収益性は落ち込んでいます。
販促費の補強は一過性なのか、
今後も販売維持のために必要不可欠な状況になっているのかどちらでしょうかね。
いずれにせよ全体の寄与度は小さいわけですが、
無視はせずにモニタリングはしていきたいと思います。


3.IR照会

特に違和感や疑問を大きく感じる点はありませんので、
今回はこのタイミングでのIR照会は実施していません。



4.株価推移

株価の動向ですが、想定PERを元に仮想株価を引いた表は以下の通りです。

3844_コムチュア(17年3月期_4Q)株価推移


2000円前後でヨコヨコの展開だった頃は
概ねPER16倍程度だったわけで、
私もそれより下回っている時に購入をしているわけですが、
現時点の株価も進行期が進んだことで、
概ね16倍水準で評価されていることになります。

EPSの伸びによって概ねPER16倍から20倍の範囲で
堅調に株価は形成されています。

目標株価ですが、19.3期EPS265で評価PER16倍で4240円としていました。
今回、進行期が進んだことにより見直します。

中計の伸長率はCAGRで11%とすると、
20.3期予想EPSは300程度になることになります。

単純に従来の評価PER16倍を乗算すると目標株価は4800円になります。


一方で、積極的な株主還元姿勢は鮮明で、
成長が相対的にマイルドになることで、更なる還元も意識されると考えます。
ROE水準を高く維持するためには、
配当性向を更に上げることも可能性があると個人的には考えています。
また株式分割も意識されてくる水準となります。
単元で40万を超えてくるので、東証からもプレッシャーがあると思います。
これらは私が期待するシナリオ外のことではありますが、
市場からの評価という面では一定程度考慮されるものと思います。

また逆に3年という中期を見渡してみた時には、
どこかで増資される可能性も否定できません。
当然、上場企業なので当然選択肢のひとつですし、
向会長にも以前にお話を伺った際に、
当然ながら選択肢のひとつという見解でお話はされていました。
すぐにどうこうではないと思いますが、
頭の片隅には入れておく必要があります。
ただ、個人的にはこれも長期的な成長のために資するものであれば、
軽微なことなのですよね。

評価PERを16倍からやや向上させたとして、
これまでのチャートから20倍が上限域かなとみると、
そこから少し割り引いて上限18倍程度と捉えてみると、
EPS300で5400円になります。
但し、EPS300を保守的に10%減で270位と見ておくと4860円、
ということで最後はざっくりですが、
新たな目標株価は5000円としたいと思います。
あくまでイメージ的ですが、以下のような感じです。EPS285、評価PER17.5という感じですかね。



・想定EPS(20.3期)
243.05×1.11×1.11×95%≒285
・評価PER
17.5倍
・目標株価(20.3期想定)
285×17.5≒5000円 →時価総額想定 約268億(現状208億)


あくまで目標株価は2~3年後を見通した際の
一つの目安としての基準です。
もう少し夢のあるような(時価総額が10倍になるような)銘柄を
選定すればいいのでしょうが、
なかなかそんな銘柄に巡り合えませんし、
私の評価が今の延長戦上での視点に留まっていることもありますので、
仕方ないことかなと思います。



5.中計について

中計については、今後のローリングで2桁成長が止まるかもしれませんが、
その分を還元で報いて今の魅力度をキープしてくれると感じてもいます。
ただ、自分が何を重視する投資家であるかは十分認識した上で、
合理的な判断が求められると思います。

中計では既存の幅出しと新規顧客の獲得という2軸で言及されるわけですが、
より具体的な取り組みや成果、失敗について
もっと触れる機会があるといいなと思っています。

今度は大和IRでも説明会があるようですが、
こういうマスの活動では、これまでのコムチュアの軌跡とか、
いつもの話に終始されてしまうので、
せっかく向会長が積極的な対話姿勢をお持ちであると思いますので、
中計の確度や進化をもう少し実感したいです。

昨年の中計の文言と読み比べましたが、
多少の記載トーンの違いこそあれ、
あまり「変化」が感じられず、従来の「継続」が中心になります。
これは別に悪いことではなく、
突き詰めれば同じベクトルでブレていないということかもしれませんが、
その中にピリッとする変化がもっとあってワクワクしたいというのは、
やはり私のわがままでしょうかね。

それから向こう3年という意味では、
金融機関のシステム投資に対する同行に変化があるかもしれません。
景気拡大局面が続いてきて、金融政策も特殊な状況が続いていますが、
今後これらの変調が見られた時に、
どのような外部環境の変化が生じるかは
プラス、マイナス両面で敏感になっておく必要があると思います。



~なお、当記事は私の主観に基づき記載されていますので、
投資判断をされる際にはご自身の尺度で十分検討を行って頂くようお願いします。~


コメント
この記事へのコメント
こんばんは~ 
私もコムチュアまだ保有してますよー
長期投資の弊害なのかある程度期間が経つと少し安心感がでてしまって今頃決算書見てました。
まるのんさん見習ってもう少し気合いいれないとダメですね。

これからしばらくはクラウドが安定的に利益を出してくれると思うので、その間に次世代の柱となるAIなどの研究を進めてくれればと思います。
この会社は規模はまだそれ程大きくないのにいつも先を見据えて素晴らしいです。
人工知能はこれからどんどん進歩していくでしょうし、人間の生活も大きく変わっていくと思うのでコムチュアもそれに貢献してくれたらなーと楽しみにしています。
でも利益貢献という意味でみたらIOTの方が大きいかもですね。
2017/05/08(月) 19:47 | URL | ふきのとう #nj5HIkaE[ 編集]
>ふきのとうさん
こんにちは、ふきのとうさん。
コメントを頂きましてありがとうございます。

コムチュアは私もずっと保有していますが、
ふきのとうさんにょうに決算出ているを後で知るみたいな、
ゆるい感じになれるのもストレス対処としていいものですね。

本当に長期で問題ないと自信を持っていれば、
開示日にああだこうだと血眼になっている私より、
ゆっくり後日見て大枠で問題ないな~くらいに
肩の力を抜いていく向き合い方もよいな~と思います。

私の場合、単純にまだ自信がなくてそわそわしてしまうので、
開示日に隅々までチェックしてしまいますね。

ご指摘の通り、クラウド化の時流に乗って、
近年成長を継続しているものの、
そろそろ新たな技術でもいいですし、
新たなマーケットでもいいのですが、
更なる成長の種まきに期待したいですね。
人工知能など専門技術や特許獲得の競争が既に激化しているので、
どういうポジショニングを取って今後対応していくのか、
楽しみですね。

これからも期待して応援していきたいと思っています!


2017/05/08(月) 22:36 | URL | まるのん #-[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://tryinvesting.blog.fc2.com/tb.php/879-a11e18ff
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
◆最近のお気に入り