Author:まるのん |
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2017年投資方針に従い、
改めて銘柄の定点観測を実施します。
◆3179 シュッピン
【王道の成長シナリオ】
IT活用による管理費抑制効果が続く。
ユーザー認知度向上と既存ユーザー深掘りで
プラットフォーム利用増による成長継続。
ニッチ商材に特化しておりそれが専門性や提案力に強みとなっている。
【新たな種まきと不器用さ】
IT活用が遅れているものの、情報サイト構築やそれを手掛かりとした
収益化モデルの育成検討中。
ビックデータ活用やAIの旬を遅ればせながら取り込み拡大狙う。
経営に不器用さもありその具現化へのロードマップはまだ不透明ながら、
回り道をしたとしても、既存のニッチな分野での基盤があるからこそ、
長く応援してもよいと思える企業。
【総合評価】 ・・・「B」
成長意欲に満ちてやや計画過大な部分もあるが、
本格的なIT活用(AI)や新たなコンテンツ収益化への
具体的施策も打ち出しており、未だその成否は不透明ながらも
ニッチ商材で十分な基盤があるからこそ、
チャレンジ出来る環境には期待を持ちたい。
成長性には高い評価をする一方で、
割安性が薄らぐと共に有事の際の資産毀損を想定した際の
安全性にやや不安があり総合評価はBとした。
【成長性】 ・・・「A」
<成長シナリオ根拠> ・・・18pt/20pt
・認知度向上による新規ユーザー増加
・既存ユーザーへの魅力度向上施策の遂行
・AIなどマーケティング力向上による顧客リーチの効率化
・これらの各観点で取扱総量の増加と販管費率の低減
<想定CAGR> ・・・18pt/20pt
・CAGR18-20%
・過去実績は申し分なし
・会社目標は20%超だがやや過大感あり独自設定
<テーマ性> ・・・ 8pt/10pt
・リユース市場への再評価
・AI活用によるマーケティング競争激化
・景況感好転による消費マインド向上
・インバウンド需要(効果は限定的)
・団塊世代の健康寿命の長期化、趣味余暇需要拡大
・ビックデータ分析
【安定性】 ・・・「B」
<スイッチングコスト> ・・・12pt/15pt
・商材のニッチ対応で専門性が高い
・認知度で量販店に劣るものの、管理コストや提案力では優位
・上場量販店との競争は一般消費者向けには厳しい
・一方でハイアマチュアには商品数と品質等で刺さるサービスで優位
・高額品を定期的にサイクルさせる層とマッチしている
・ニッチで主要顧客層以外は顧客流動しやすいがそもそもあまり痛くない
<不況耐性> ・・・6pt/10pt
・高額品の消費マインド低下による取扱量低下
・但しハイアマチュアの消費低減は限定的要素も
・むしろ新品から中古への回帰の流れもあるか
・とはいえ、全体流通量は減少する
<ストック性> ・・・5pt/10pt
・現時点ではフロー型ビジネス
・但しハイアマチュアは一定の商品サイクルで流動化
・今後の成長施策の中でコンテンツビジネスによるストック化は検討途上
<過去業績実績> ・・・8pt/10pt
・安定の成長基軸を継続
・認知度向上、管理費率の低減などECビジネスのわかりやすいシナリオ継続
<顧客層> ・・・3pt/5pt
・特定顧客依存なし
・B2Cビジネス
【割安性】 ・・・「C」
<PEGレシオ> ・・・10pt/20pt
・PEGレシオ1.4
・PERの絶対的水準も評価は高い水準
<目標株価GAP> ・・・6pt/20pt
・上昇余地20%弱でそこそこ評価されつつある
【安全性】 ・・・「C」
<営業CF推移> ・・・6pt/15pt
・営業CF+で安定的
・投資CFがシステム投資を中心に嵩みフリーCFはマイナス
<自己資本比率> ・・・6pt/15pt
・50%前後 但し現金は少なく、棚卸資産比率が高いため要注意
【還元性】 ・・・「A」
<DOE> ・・・8pt/15pt
・DOE2.7% 投資継続期間ということからも納得水準
<資本政策> ・・・4pt/5pt
・ROE20%強で優秀な水準
<IR活動> ・・・4pt/5pt
・決算説明資料開示、月次開示
・IR責任者の適切な対応
・やや数値計画は過大も、直近の施策など具体化姿勢は評価
<株主優待> ・・・5pt/5pt
・株主優待は魅力あり
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