十分な教育資金と老後資金のために

Author:まるのん
30代イクメンサラリーマンです。
将来の教育資金と老後資金を形成するため、中長期視点で現物日本株へ投資しています。投資初心者の日々の状況を公表していきますので、叱咤激励のコメントを頂ければ幸いです。
年初来:+20.8%(2017/8/10時点)


【決算精査】 3179_シュッピン(17年3月期_2Q決算)

銘柄分析シート


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


既に主力銘柄ではなく、
優待用にポジションを落としている当社ですが、
成長性には依然として期待はしているのですが、
成長シナリオ自体への自信はあまり揺らいでいないですが
客観的に見ると不確実性も高く今の比率となっています。

主力銘柄ではないのですが、
やはり気になる銘柄ということで、開示日に当記事をUPします。
ただ、表面的な分析になってしまいますが、ご容赦ください。

まず、上期決算として、
利益が思ったよりは確保出来ていたなという印象です。
一方で月次開示でわかっていたことですが、
売上は厳しい状況だったなということです。

2Q単で見ると減収減益となっていますが、
そもそも前2Qは色々特殊でした。
具体的には、インバウンドがピークとなった点と、
前期4月のシステムトラブル影響のリカバリ策で前期の7月にだいぶ強いセールを打ち、
元々トップラインはハードルが高いものでした。
一方、今期については、インバウンドも剥落し、過度なセールを避けているために、
どうしてもトップラインが前期比で伸びにくい状況があったのと、
セグメント比率の影響で軽微な影響かもしれませんが、
時計事業で為替影響による価格影響と
とにかく前期と比べると全く景色が違う外部環境にもさらされた影響も出たものと思います。

これらの事情を特殊事業とスルー出来るか、
とうとう、成長銘柄と名高かった同社も成長鈍化だとみるかにより、
評価も大きく変わることと思います。


そして、私としてはインバウンド剥落や過度セールの抑制、
そして為替影響による下押しは全て想定した通りの動きですし、
むしろ、トップラインが計画に届かない中で、
よくここまで利益を仕上げたな、という印象です。

確かに会社計画よりも利益は上振れていますし、
なんとなく一見無難に良い決算?と思わなくもないのですが、
一方で通期予想へのハードルは高いものとなっています。
(まぁそもそも論で、同社の予想が強き過ぎるのですがね・・・)

以上のことから、2Q単の減速は想定通り、
2Q累計の上期計としてみれば、想定通りの範疇の動きと見えます。

というわけで、総合評価は「3」(想定通り)です。



2.定量数値の確認


(1)売上の推移

◆2Q累計
3179_シュッピン(17年3月期_2Q累計)売上推移


◆2Q単計
3179_シュッピン(17年3月期_2Q単計)売上推移


特に2Q単計で見ると、減収となっています。
この理由は前述の通りですが、
例えばインバウンド需要だけで、前期7-9月で8億から9億程度でしょうか。
(グラフから目検でざっくりです・・・)
それが今期7-9月では2億から3億程度でしょうか。
半分どころの騒ぎではありません。その差額で6億程度でしょうか。
更に前7月だけでも過度なセール分で1億から2億程度は押し上げているようにみえます。

時計事業での為替影響ですが、
仮に5%程度の価格調整だとして、
時計事業全体の売上の13億に対して0.5億弱の下押し要素となります。
為替がざっくり10%円高に振れてそのうちの半分で価格調整をしたイメージです。
(何の根拠もなく、超概算でのザックリです)

以上の下押し要素を更にざっくり合算すると、8億程度です。

これを割り戻して考えてみると、
ちょうど2Q単で10%程度の増収ということになります。


で、そもそもこんなもんでいいのか?という疑問になります。

売上計画は未達となっていることもあり、
前述の通り前期比で実質的には増収基調であるという判断ですが、
だからといって決して楽観はできない状況が続いている、
そんな印象を持っています。


なお、このような安易な割り戻しによるシミュレーションは
注意を重ねて精査せねばなりませんが、
同社の長期的な潜在力を見る上で、
インバウンド特需、システムトラブル、為替影響は、
いずれも一過性とみるべきであり、
注意しながらも潜在力をどう評価するかは、
自分が腑に落ちるやり方でよいと思いこのような評価をしました。



(2)利益の推移

◆2Q累計(営業利益)
3179_シュッピン(17年3月期_2Q累計)営業利益推移



◆2Q単計(営業利益)
3179_シュッピン(17年3月期_2Q単計)営業利益推移



2Q累計期間で見ると、
粗利率は若干の改善(+0.3%)で、
販管費率は横ばいとなり、営業利益率もほぼ粗利率と同じで、
若干の改善という程度です。

前期は1Q期間にシステムトラブルが発生し、
また2Qにセールによるリカバリがあり、
更に新システム稼働に伴う償却費などもあります。
一方今期はキヤノン製フラグシップモデルの発売による、
新品率が向上していると思われ、これが粗利率に影響を及ぼしていると
推察します。インバウンド売上の比率が変わることにより、
これも利益率に影響があったものと思います。

ただ、この2Q単期間でみてみると、
新発売による新品率向上も落ち着き、
インバウンド需要の低迷が逆にEC比率の向上がみられ、
更に前期の過度なセールを抑制するということで、
粗利率改善には優位な状況だったとみています。

しかし、2Q単での粗利率の改善は僅か0.5%に留まっています。
これを小さいと思うか大きいと思うかですが、
私は多くの優位な状況を想定したので、
少し力不足に感じました。

その上、販管費率も2Q単ではむしろ粗利率の改善を打ち消す程に悪化(+0.8%)で
営業利益率は2Q単では悪化しています。(-0.2%)。


確かに会社予想より利益は上振れしているのですが、
直近四半期をみると、
思ったより利益は出たな~という直感より、
単に新品発売の特需の1Qに助けられた?という構造にみえなくもないな
と少し不安を残す内容な気もします。



なお、純利益ベースでは以下の通りです。
特に営業利益以下で特記すべき項目はありません。


◆2Q累計(純利益)
3179_シュッピン(17年3月期_2Q累計)純利益推移




◆2Q単計(純利益)
3179_シュッピン(17年3月期_2Q単計)純利益推移





(3)利益の状況と今後の見通し

同社は冬のボーナスシーズンである12月に大きく伸長する傾向があり、
やや下期偏重な決算ですが、
上期実績を踏まえて、通期決算の達成見込みの状況をチェックです。

<今期の通期会社予想>
売上 25,600百万円
営業利益 1,085百万円
純利益 724百万円

<今期の下期会社予想>※上期実績から通期予想の差分
売上 14,439百万円
営業利益 617百万円(4.3%)
純利益 405百万円(2.8%)

<前期の下期実績>
売上 11,744百万円
営業利益 399百万円(3.4%)
純利益 277百万円(2.4%)


前期の下期実績はシステムトラブル影響のリカバリが継続しており、
やや特異的な状況だったと思います。
前々期の利益率を見ると営業利益率で5.1%、当期純利益で3.3%ですから、
前期の実績は概ね2%~1%程度押し下げていたと思われます。
今期下期予想の利益率は表記の通り、
営業利益率が4.3%で純利益率で2.8%ですから、
まぁ利益率の水準としては妥当なところでしょうか。

一方で売上については、改めてみると少し笑いそうな位、
ハードルが高い印象です。
単純に前期比で見れば23%増が必要となりますが、
繰り返しですが、前期は過度なセールを断続的に実施してきていますし、
インバウンド需要も前3Qはまだ今の水準と比べれば少し多い状況でした。
つまり今期は前期比でみると下押し要素の方が強く、
確かにEコマースのサイト充実による深掘が進行したり、
そもそも認知度向上したり、ユーザー数が増えていることで、
増収傾向とは思いますが、23%も増えるかといわれると、
さすがに・・・な気がしてしまいます。
同日開示されている10月月次もEC売上高ですら+14.8%です。
この数値自体は素晴らしい内容だと思いますが、
同社の業績予想の目指すべきところを見ると、
はっきりいって力不足に感じてしまうわけです。

最終的には売上高をショートさせても、
営業利益率で前々期と比較すると1%弱の調整の実現性はありそうで、
仮に営業利益率が5%を確保出来れば、
売上高は21,700百万円で良いわけです。
これは下期売上としては10,540百万円でよく、
前期比で10%程度の減収までは耐えられます。
ですから、利益率の水準だけコントロール出来れば
利益面は十分射程圏内かもしれません。

ただ、それが同社の継続的な成長のためのメインシナリオなのか、
そこは正直、よくわかりません。
トップラインの伸び悩みが冒頭に記載の通り、
外部要因など一過性のものと判断出来れば全く心配は要りませんが、
競合出現も含めて同社の競争優位性や認知度向上による、
現状施策の延長での成長限界だと認識すると、
何か大きな変化がないとこれを乗り越えられず、
そのポテンシャルがあるのかは慎重に見極めが必要かもしれません。



(4)セグメントの状況

最後におまけのようですが(笑)、セグメントの情報です。
一応累計と単計が銘柄分析シート(冒頭にPDFリンクあり)にありますが、
ここでは単計のキャプチャを貼付しておきます。

3179_シュッピン(17年3月期_2Q単計)セグメント収支推移


色々しつこくなるので、改めてカメラや時計のことを書きませんが、
自転車はやっぱり赤字脱却が遠いですね。
前2Q単は黒転していたので、余計に目立ちます。




3.IR照会

今回はIR照会は不要と認識しました。
というより、何を聞いてよいか、
少し時間を置かないと聞きたいとしても聞けないという状況です。


5.株価推移

株価の動向ですが、想定PERを元に仮想株価を引いた表は以下の通りです。

3179_シュッピン(17年3月期_2Q)株価推移


こちらも主な買いと売りのタイミングをそれぞれ矢印を入れました。
(赤色が買い、青色が売りです)
昨年の夏のインバウンド落ち込みを先取りする形で、
株価は大きく調整したのですが、
その局面で一旦利益確定をしたものを買い戻しています。
結果的にここ1年以上はボックス圏内の動きになっていて、
さてどちらに振れるのかわからないですね。
チャートを読める人が見ると、色々な見方が出来るのでしょうが、
私はEC主軸の成長シナリオは不変で、18%成長を見守りたいと思いますが、
いずれにしてもPER18倍水準が今後のEPS伸長に伴い、
徐々に切り上がってくれるものと期待しています。
ただ、その自信度は決して高いものではありません。
実際、今年度もまた下方修正リスクが内在しているとも思いますから、
むしろEPSは上がるところが下がるかもしれませんしね。


あとはこの売買地点を改めて振り返ると、
昨年夏の買戻しは早過ぎますね。
もちろん結果論かもしれませんが、
急落時に買い向うのいいのですが、
目標株価の算出基準のPER23倍水準より少し下で買い戻しています。
少なくてもPER20倍割れまでは待つべきですよね。
売買記録をきちんと振り返ると当たり前ですが、反省が出来ますね。



6.さいごに

ここまで駄文を重ねておいてなんですが、
シュッピンについては、私はいつも開示日早々に決算内容をUPされている
以下のブログを参考にさせて頂いています。
(勝手にリンクを貼ってしまいました。リンクフリーとありましたので)

たぐまるの株日記

パッと見で必要な指標やポイントがすぐにわかるので、
私のこのだらだら文章よりよっぽど皆さんの参考になるかと思います。


ちなみにこのように駄文を重ねていますが、
それはこの記事を書くプロセスで、
私自身の決算精査をしているためです。

つまり書きながら考えて、計算して、
その場で思い付いた観点をそのまま書いているので、
このようになっています。

普通は読者さんの事を考えて、
予めこれらの思考プロセスを一旦すべて終えた後に、
要点をまとめるべきなのでしょうが、
その点はご愛嬌という事で、ご容赦くださいませ。


コメント
この記事へのコメント
 はじめまして。当方のブログを紹介して頂いてありがとうございます。この二日間のアクセス数が多かったので、何事かと思いビックリしました(笑)。
 自分もこちらのブログを拝見して勉強中なので、お仕事大変かと思いますがブログ頑張って下さい。
2016/11/08(火) 21:08 | URL | たぐまる #-[ 編集]
株太郎と愉快な仲間たちの管理人、株太郎と申します。
相互リンクお願いできますでしょうか。

サイト名:株太郎と愉快な仲間たち
URL : http://kabutaro777.com/

HP開設から約1年経ち、内容も充実してきました。
当方、リンク済みです(http://kabutaro777.com/link/kabu_link_001/link001.html)。

ご連絡お待ちしております。
2016/11/08(火) 22:04 | URL | 株太郎 #-[ 編集]
>たぐまるさん
はじめまして、たぐまるさん。
いつも参考になる決算関連の記事を拝読し、
勉強させて頂いております。

今回は当方のブログで事前のお断りなく
たぐまるさんの記事をご紹介させてもらいまして、
失礼いたしました。

実は白状ついでというわけではありませんが、
この記事以外にも当方のツイッターでも
たぐまるさんの記事をご紹介させて頂きました。

いつも決算開示時、速やかに更新されており、
それに驚いていますとともに、
どう対応されているのか、興味を持っておりました。

当方のブログは私の戯言ばかりで、
あまり読者の立場に立った記事に出来ていませんが、
今後もお読み頂ければ幸いです。

私もたぐまるさんの記事で今後も勉強させて頂きます。

わざわざお忙しい中、コメントを下さりありがとうございました。


2016/11/08(火) 22:45 | URL | まるのん #-[ 編集]
>株太郎さん
はじめまして、株太郎さん。
相互リンクの件でコメントを下さりありがとうございます。

こちらからもリンクに追加させて頂きました。

なお、株太郎さんだけではないのですが、
どこかのタイミングでリンクを全面的に整理しようと考えており、
今の表記方法や掲載基準を含めた
カテゴライズを見直す可能性もあります。
その際は改めてその内容に従い整理をさせて頂きますが
その点ご了承いただければと思います。
2016/11/08(火) 22:55 | URL | まるのん #-[ 編集]
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