十分な教育資金と老後資金のために

Author:まるのん
30代イクメンサラリーマンです。
将来の教育資金と老後資金を形成するため、中長期視点で現物日本株へ投資しています。投資初心者の日々の状況を公表していきますので、叱咤激励のコメントを頂ければ幸いです。
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【決算精査】 2686_ジーフット(17年2月期_2Q決算)

銘柄分析シート


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング

同業で靴小売りのリーダ格でもあるABCマートが下方修正(PDF)を開示し、
同じく同業のチヨダも大幅な下方修正(PDF)を開示し、
ではジーフットは?という状況で決算を迎えました。

既存店売上は月次開示(PDF)から前年割れでしたし、
足並みを揃えて(笑)下方修正でも出すかなと悲観していました。

天候不順やインバウンド需要や個人消費の冷え込みなど、
ネガティブな風がジーフットにだけ吹かなかったということは考えにくいですし、
当然、「覚悟」していたわけです。

しかし、蓋を開けてみると、8月末までの上期決算を見る限りは、
その覚悟はいい意味で不要だった内容となりました。

全店売上がほぼ横ばいの中で、売上は計画未達でした。
しかし利益率が前年比で好転した結果、
各利益は計画を若干上回る内容となりました。
営業利益で2.5%程度の上振れですから、
まぁ利益をうまくコントロールして、計画はきちんと達成したね、
という印象です。

前述の通り、悲観的な見方をしていたために、
ややポジティブだなと感じる意外性のある内容ではありますが、
冷静に考えればほぼ計画通りの内容ですし、
やはり成長に不可欠のトップラインが未達という点を考慮すると
決してポジティブ側に評価する内容ではないと感じます。

そして同社の見立てをする上では、
この足元の未達/達成はあまり重要ではないと考えています。

同社へ期待していることは、各種施策による「変化」です。
まずオムニチャネルを活用した結果としての変化ですが、
1Qでは約7倍、2Q累計では約6倍とそれぞれ飛躍的な伸長を見せていますが、
元々ほぼ数値がない所との比較なので、
この数値はあまり意味があるものではありません。
むしろ店頭で端末利用や店員の提案力に触れると、
そのツールがとても有効に活用されている感覚はありません。

会社の施策として、販売員のコンテストを通して提案力を増強しようとしたり、
足形測定器で子供を中心としたニーズを的確に捉えようとしたり、
アプリをリリースした囲い込みや販促ツールの導入、
新コンセプト店舗へのマスではなくニッチニーズへのフィットなど、
様々な「変化」を促す仕組みは提供されています。
これらが少しでも機能していけば良いのですが、
残念ながら顧客目線で見ても、実際のIRで定量的な説明がなされない点をみても、
まだまだ道半ばだし、そのスピード感が鈍いことを実感しています。

方向性としては良いのですが、
それを現場にきちんと適用させて運用するところまで昇華出来ていない点が、
本当に残念ですね。

期待はしているのですが、株主総会での経営層の印象も踏まえて、
まだまだ時間がかかりそうだなという印象です。

期待はしているし、かつては主力級までポジションを上げていた見立ては、
変えていませんが、さすがに今の状況から妥当と思えるところまで、
利益確定を進めており、総合的に見て、塩梅のよい状況です。

以上のことを踏まえて、総合評価は「3」(想定通り)としています。



2.定量数値の確認



(1)売上の推移

2686_売上推移(17年2月期_2Q累計)
2686_売上推移(17年2月期_2Q単計)


売上は2Q累計も2Q単計も共に横ばいですね。
これは月次開示で見ていて把握しているので、まぁそうだよねということになります。

新コンセプト店舗へのリニューアルでの販売増や、
アプリやオムニ活用は限定的かもしれませんが、
機能している中でこのありさまなので、
ポテンシャルがあるのかないのか、よくわかりませんね(笑)。
前述の施策がきちんと現場まで機能して回ればそれなりにうまくいくと思うのですがね。



(2)利益の推移


◆営業利益推移
2686_営業利益推移(17年2月期_2Q累計)
2686_営業利益推移(17年2月期_2Q累単計)


営業利益率が2Q累計で僅か0.2%ですが改善しており、
それが利益を前年比でそれなりに押し上げています。
内訳を見てみると、2Qで粗利率の改善と
販管費率のコントロールがうまくいったようです。

収益性を見てみると、同社はPB化を進めることで、
粗利率を改善するという構図が続いていましたが、
PB化率が4%以上も低下するという変化が見られました。
通常であればこれにより粗利率は下がるはずですが、
逆に粗利率は改善しています。
スポーツシューズが堅調に推移しており、
NBブランドが主戦場であり、
かつブームもあり粗利率が結果的に稼ぎやすかったというもののようです。

原価や販管費の改善は、労務費は残業減らすコストコントロールの厳格化であり、
経費は間接費である物流コストなどを下げたということで、
コスト削減が主因と読めます。

しかし物流コストや人材コストを低下させることは、
すぐに限界が来ますので、このこと自体が成長戦略にはならないと思います。
(トヨタのような本気の「カイゼン」であればそれすらも競争優位性を見出す競争戦略ですが)
そもそもコストリーダシップを目指しているわけでもないと思いますしね。



◆純利益推移
2686_純利益推移(17年2月期_2Q累計)
2686_純利益推移(17年2月期_2Q単計)

特に追記することはありません。



(3)利益の状況と今後の見通し

上期着地を踏まえて、下期の皮算用します。

◆今期上期実績
 売上高  : 54,405百万円
 営業利益 :  3,334百万円 (6.1%)

◆今期通期業績予想
 売上高  : 107,500百万円
 営業利益 :   6,000百万円 (5.6%)

◆今期下期予想(差分)
 売上高  : 53,095百万円
 営業利益 :   2,666百万円 (5.0%)

◆前期下期実績
 売上高  : 50,156百万円
 営業利益 :   2,319百万円 (4.6%)


まず売上は前期の下期から見て5.9%の増収で、
15.0%の営業増益となる見込みということになります。

一見すると、売上がこんなにいくわけないと思いますし、
利益を合わせてくるといえど、利益率は0.5%弱の改善が求められます。

同社はインバウンド剥落の影響は軽微とIRに照会した時に聞きましたが、
それでも従前の推移を見るとハードルは高いような気がしています。

一方で、前期の下期は暖冬の影響で、
冬物靴製品にとって逆風だったので、
今年の天候次第ではそこまで難しい壁ではないのかもしれません。



(4)ポイント

・新コンセプト店舗の成否とその展開スピード
・PB化率と商品魅力度の向上策
・オムニ活用の販売チャネルの多様化の活用
・アプリによる顧客囲い込みと販促ツールとしての有効性
・各施策の展開による成長戦略の顕在化スピード
・コスト削減要因による成長シナリオの限界到来時の成長エンジンの在り方
・小売り全般の消費動向の低減による不況時リスク


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