十分な教育資金と老後資金のために

Author:まるのん
30代イクメンサラリーマンです。
将来の教育資金と老後資金を形成するため、中長期視点で現物日本株へ投資しています。投資初心者の日々の状況を公表していきますので、叱咤激励のコメントを頂ければ幸いです。
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【決算精査】 2475_WDB(17年3月期_1Q決算)

銘柄分析シート


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


夏休みでサボリ中だからというわけではないのですが、
短信上からも特に読み取れる情報にも限りがあるものの、
定性的な説明文書、定量数値を見ても総じて順調な決算です。

これでもう少し丁寧なIRをしてくれれば最高なのですが、
そういうことをしないので、相変わらず評価は低いわけですが、
本来そういう姿勢の会社は敬遠するのですが、
こちらの記事 で分析した通り、
私はなかなかよい会社かなという印象を持っていますので、
今後も応援していきたいと考えています。

主力の人材サービス事業は約10%の増収に、
20%超の増益となっています。
CRO事業やその他事業での減益を跳ね返しています。
特にCRO事業は海外展開も含めて新たな事業への投資期ということもあり、
額としては大したことはないのですが減益幅も大きいです。

社長のあいさつ において以下の文言があります。


結果として、これから1~2年のグループの利益は、
大きくは伸びないということになります。
従来の事業だけであれば、売上高700億円、
経常利益率10%の会社になることは見えています。
しかしながら、さらに企業価値を高めていくためには、
一時的に利益率を下げてでも、将来への投資を大きくすべきだと判断しました。



今後この投資した事業が花を咲かすのか、
失敗に終わるのか未知数ですが、
うまく人材サービス事業の収益を新たな種まきにまわすという考えは、
合理的だと思います。
しかも、全くシナジーがない多角化というわけではなく、
広義的な人材派遣サービス業の領域だと理解しています。

この1Qの結果だけを見れば、
短期的にはポジティブだと思いますが、
一方でCRO事業が花開き、本当に風呂敷を広げたCAGR30%の成長に、
少しでも近づけるのか否かを私は期待していますから、
その長期的な成否を考える立場からいえば、
この決算は別に想定通りの範疇です。

というわけで、私のスタンスからみれば、
総合評価は「3」(想定通り)です。
但し、短期スパンで見れば「4」(ややポジティブ)となります。



2.定量数値の確認


(1)売上の推移

売上は順調に推移しています。
特にCRO事業として新たに立ち上げているセグメントで20%超の増収率を実現しています。
かつこのセグメントでは受注も好調に推移しているようで、
とりあえずコスト面はさておき、立ち上がりは順調なのかなという印象を受けます。
人材サービス事業も10%程度の増収ということで、
全体が堅調に推移しているようです。


2475_売上高推移(17年3月期_1Q)




(2)利益の推移

営業利益率が10%台となり、
これは2009年3月期の記録を付けてから初めてのことです。
今1QはCRO事業の先行投資もありながらのことですから、
想定以上に進捗しているようにみえます

上期予想通りと考えると、
上期予想は7.8%程度の営業利益率の予定なので、
余程、2Qにコスト先行が台頭することになるわけです。
この辺りはIRに照会しようか悩んでいますが、
とりあえず様子見です。

ちなみにこの営業利益率の好転は、
粗利率向上と販管費率減少の双方が寄与しているので、
それぞれがどういう要因かを含めてIR照会してもよいのですが、
機会をみて聞いてもようかなとこれを書いていて考えています。



◆営業利益推移
2475_営業利益推移(17年3月期_1Q)


◆純利益推移
2475_純利益推移(17年3月期_1Q)




(3)利益の状況と今後の見通し

1Qの結果を踏まえて上期予想の実現可否を皮算用したいと思います。
(長期スパンで見るのであればほとんど無意味であるわけですがね・・・)

<今期2Q単会社予想>
売上 8,247百万円
営業利益 462百万円(5.6%)
純利益 315百万円(3.8%)

<前期2Q単実績>
売上 7,331百万円
営業利益 665百万円(9.1%)
純利益 422百万円(5.8%)

前期比で約12.5%の増収となり、
利益面では、大幅な減益となる予想になります。

営業利益率が5.6%に落ち込んだのは、
過去を振り返ると2011年3月期の5.3%や
2009年3月期の5.0%ですね。
リーマンショックなどで生産研究活動が冷え込んだ頃です。
さすがにここまで下がることはないでしょう。

確かに景況感の冷え込みから
トップラインが落ちる可能性もありますが、
いずれにしてもやや上期予想は上振れするのではないでしょうか。
ただ、そんな短期的なことはどうでもいいことなのです。




(5)さいごに

前述の社長のあいさつは以下のようにも記載されています。

「利益率は下げますが、毎年の増収、増益は死守していきたいと思います。」

この利益率の低下はこの2Qから生じるのかもしれません。
ただこれも四半期という短いスパンというより年次決算レベルで語られていることと思います。
私はこのあいさつに記載の2020年構想をあまり信じていませんし、
市場は相変わらずPER1桁台の評価をしているわけで、
全く期待していないどころか悲観しているのでしょうね。
さすがに決算発表後は多少是正されてPER10倍を回復しているようですが、
元々人材派遣という評価が低くなりがちな業種なので、
これ位がいい所と見る向きも多いでしょう。

株式投資は人気投票なので、
どうせ人材派遣業に投資するなら、
もっと人気のあるヒトコミュニケーションやウィルグループなどが
よいのかもしれませんが、まぁ私はこれでいきたいと思っています。






コメント
この記事へのコメント
いつも詳細な記事ありがとうございます!
人材派遣サービス業が堅調そうなのでさらに成長速度を上げていく鍵は工学系のシェア拡大と、やはりCRO事業の収益化ってことになりそうですね。
既存事業の安定性と未来への投資のバランスがとれてて今のところ順調そうに見えます。

WDBは同業他社と比較すると派手さはないかもしれませんが、財務内容や営業利益率などのバランスも良く、配当性向はまだ低いですけどその分自己資本比率がここ数年で大きく上昇してて堅実な経営の印象です。

*昆虫採集とかいいですね~ 小さいころを思い出します。
2016/08/20(土) 17:37 | URL | ふきのとう #nj5HIkaE[ 編集]
>ふきのとうさん
こんにちは、ふきのとうさん。
コメントを頂きまして、ありがとうございます。

人材派遣が堅調と言われていますが、
一方で物価上昇も停滞しており内需系も含めて、
今後の景況感には減速感が高まっていることも
否めないと捉えています。
従って、派遣サービスもどこまで今の好調な環境が
続くのかについては不透明だと考えています。

とはいえ、WDBについては、やはりご指摘の通り、
新たなCRO事業がどう収益化していくのかという点は、
注目しています。
工学系のシェア拡大についてもまずは人材が十分に確保されていないと
難しいでしょうから、如何に人材を確保出来るかも、
大きな課題となると思います。

同社は派手さも知名度もないわけですが、
一方で財務、利益率など総じて見ると
私は良い傾向にあると考えていますから、
気長に評価されていくことと、
2020年の大きな目標に少しでも近づけられる
経営に期待したいと考えています。


昆虫採集は熱中症に気を付けながらやらないと、
本当に人間の方がやられてしまいそうです(笑)。
2016/08/21(日) 17:51 | URL | まるのん #-[ 編集]
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