十分な教育資金と老後資金のために

最近とみに感じるのは、
夢を買う要素が強まっているなということです。

少し前であればアキュセラインクやそーせいのようなバイオ株の
際立った強い動きもそうですし、
今で言えばポケモン作品へ夢を託されている
任天堂が注目の的になっています。
この任天堂の動きに至っては、
その作品が注目を浴びることで、
歩く人が増えるので靴が売れるとか、
モバイルデバイスがより普及することで電池に特需が来るなど、
様々な夢で盛り上がり関連銘柄が相次いで物色されている状況です。

株価は、夢(テーマ先行の期待)と現実(企業業績の定量実績)の
2つの要素で決まると言ってもよいと思います。
これを単純な数式で表現すれば、
株価=PER(期待)×EPS(現実)ということになります。

ファンダメンタルズを重視する私の立場においては、
期待が小さく(低PER)、実績がまだ小粒(低EPS)の銘柄を仕込み、
実績が順調に向上する(EPSが向上)するプロセスで、
期待も適正化する(適正PER)になる動きを共有することで利益を出すのが、
投資方針に合致した手法となります。
夢ばかりが先行して過熱したPERになれば売ることになりますし、
いきなり利益が爆益になることも想定はしていません。
(棚ぼたはありえますが。)

一方で夢が先行する前述のバイオや任天堂のような例においては、
PER(期待)が極端に大きくなることで、
株価が跳ねているわけですが、私の投資手法に合致はしないものの、
これを自分の手法と違うからバッサリと否定するつもりもありません。

自分の手法と異なるフィールドで大きな動きがあり、
それで多くの方が利益を享受出来ていると、
ついついそんな動きそのものを眉唾っぽく眺めて、
否定したくなる気持ちも出て来そうなものですが、
そこは自分が学ぶべき材料と捉える方が良いと考えています。

もちろん、それを最終的に自分の手法にどう活かすか、
活かさないかはよく考えねばなりませんが、
夢先行だろうが、実績織り込みだろうが、
株価はその時の時価としてはリアルにそこにある動きですから、
認めなければなりません。


株はある側面では夢を買うとも言われるわけですが、
それを私はこれまで明確に自分の手出しするフィールドではないと
否定しがちでした。
しかし、そうではなくそういう部分も許容した上で、
それをどう自分の手法に取り込むかをよく考えないといけないなと思います。

投資方針に掲げていないことはやらないというのは、
遵守しつつ、それにずっと固執するだけではなく、
その手法そのものを進化させていかねばなりません。
進化という言葉で何でもありになってしまっては本末転倒ですので、
慎重に自分の考えを整理して行動することで、
結果が伴わなくても納得感を得られる行動を心掛けていきたいと思います。


その点からすれば、任天堂やその関連に乗っかることは、
やはり私には納得感が伴わない気がします。
一方で、例えばソフトバンクはずっと夢を感じる会社と感じています。
ファンダメンタルズ分析というより、孫さんという社長に夢を感じるのと、
それに応えようと変化している姿に感銘を受けます。
私は夢を買うことを否定してきたので、
ずっと手出しをしていませんでしたが、
最近の孫さんの話を聞いていると、ARM社の買収も含めて、
成功するかどうかはさておき、
とてもチャレンジングな経営だなと思っています。
そういう魅力に夢を買うという要素があってもいいのかもしれない、
そう思わないわけでもありません。
人並みですが、WBSの出演時の表情などを見ていると、
何か夢を感じています。
これだけを根拠にして株取引をするのは、
今の投資手法からはあまり考えられないものですが、
一方でそういう要素が多少あってもよいのではないかとも思い始めています。


夢ばかりを追っているのは
明らかに私のスタンスに反しますので、
テーマを追いかけるとかそういうことはやるつもりはありませんが、
一定の要素にそういう異なる楽しみがあってもまたいいのかもしれないなと
考える日々です。


何が言いたいかわからない文章ですが(いつも?)、
任天堂が羨ましいとかではなく、冷静に自分が夢を買うという要素に対して、
どう振る舞うか改めて考えるよいきっかけとなっています。

テクニカルなども駆使して考えて、
思考を重ねて任天堂で利益を取るという所に注力するのが、
儲かる投資家としての行動かもしれませんが、
私は儲ける前に自分がいかに納得出来るか、
夢を買うということに自分がどう折り合うか、
思考を巡らせてみたいと思います。




コメント
この記事へのコメント
まるのん先生!

お疲れ様です。
非常に興味深く拝見しました!!

私は大半はテクニカルで運用し、(たまに失敗しますが(笑))それなりに利益を上げ続けています。

しかし、一方、資本主義や、あるべき金融や、社会正義も考え(さわかみ投信の影響大)利益を考えつつ、意義ある会社に投資しています。(長期で)

その口座は、前述通り年初来7%~8%ですが、含み損もある、エスクリやアミタも保有し続けています。

私にとってエスクリのクオカードも大事ですが(笑)、株主通信を見ることが最上の喜びです!!!

その意味では、ソフトバンクの孫社長は魅力的ですね!
先見性がありますし、夢を実現している感があります!

いろいろ、軸が定まらないゆったりですが、利益と理想を両立して株式投資を楽しみ、勉強していきたいです。

今後とも宜しくお願い致します!!

2016/07/21(木) 20:27 | URL | ゆったり #-[ 編集]
>ゆったりさん
こんにちは、ゆったりさん。
いつもコメントを頂きましてありがとうございます。
また、私の独り言のような記事に反応頂けることを嬉しく思います。

私は駆け出しの投資家で、
かつファンダメンタルズをちまちま積み上げて、
ある意味では視野の狭い投資判断を下しているかもしれず
それは自分で決めた方針に則って今では正しいと考えているものの、
やはり夢や先見性といったものを全否定するのではなく、
どう自分の投資判断に織り込むべきか
よく考えたいなと思っており、
それを改めて見つめるよい機会だと今は思っています。

こちらこそ、どうぞ今後とも、よろしくお願いいたします。
2016/07/21(木) 21:50 | URL | まるのん #-[ 編集]
ご無沙汰しておりました。大変興味深く読ませていただきました。

私はルールに固執しているタイプと思います。銘柄毎に買い時売り時の対応こそ変化させますが、ルールそのものを進化させる技量は持ち合わせていないと自己評価しています。

ですので自信度合いに応じた投資金額の大小もありません。いつも同じ金額で淡々と買いルールに従って売るのみです。そもそも銘柄ごとの自信というのがよく分からないのであります。

いつも鋭い分析ありがとうございます。また読ませていただきます。
2016/07/21(木) 23:42 | URL | 素人投資家A #-[ 編集]
初めまして
個人投資家のoodakiと申します。

いつも真摯に相場と向き合っているまるのんさんのブログを感動を持って拝読させていただいている者ですが、今回孫さんの話がでたので、少し書かせていただきます。

投資は将来を予測するある種ゲームだと思いますが、誰もわからない将来をゲーム参加者がそれぞれの事情・価値観・思惑・夢・妄想等で期待or落胆し行動する事で結果が出てくる。
なので相場にバブルと暴落はつきものですよね。

私は株式投資歴23年で、あのITバブルが起こった1999年に幸運にも資産を10倍にしましたが、まさにあの時は市場参加者のかなりの部分が「夢」をみていたと思います。

そしてその後ITバブルが崩壊し日経等マスコミがあれほど絶賛していた孫さん等を、読んでいるこちらが恥ずかしくなるような表現でこき下ろす。

「何故こんなにたたかれるのだろう」

そう思ったのが、孫さんとの付き合いの始まりでした。
その後もずっと孫さんの評価は上がったり、急降下したり、、で、株主としてはまさに
ハラハラ、ドキドキ
の連続だったと思います。

ただ保有株数の増減は当然あったものの、個人的にはそんなにストレスなく株主を続けることができました。それは
「孫さんを信じれるかどうか」
がすべてだったと思ってます。

そして今回約10年ぶりにソフトバンクが主力株の一つになったのですが、
個人的には今回はバリュー株(収益のバリュー)としても買え、尚且つ株主として孫さんと一緒に「夢」を追いかける事が出来る、ということでちょっとワクワクしています。

市場では財務面でのリスク等ネガティブな意見が多いように思いますが、個人的には今のソフトバンク株は
「ローリスク・ハイリターン」
だと思っています。


孫さんの大風呂敷を魔法の絨毯に変えて大空に舞い上がる。
って気分です。(笑)

が、将来のことは誰にもわかりませんので、当然自己責任ですが。
2016/07/22(金) 11:30 | URL | oodaki #-[ 編集]
いつも参考にさせていただいております。

バイオでもアキュセラインクとそーせいは全く違います。
あと「任天堂」とその「関連」も一緒に語るべきではないかと思います。(なぜ任天堂だけ証券会社のレーティングが更新されているか)
触らない人にとっては夢とひとくくりにしてしまえば同じなんでしょうかね。
まぁ投資する以上好みに合ったものでないとストレスたまりますし、真面目に分析する気もうせますがね。

孫さんは個人的に嫌いですが別として尊敬できる方ですね。
ああいう経営者を見るにつけ、経営学がどれだけ発展しようと結局はトップの資質が重要なのだと痛感させられます。
2016/07/22(金) 17:23 | URL | #-[ 編集]
>素人投資家Aさん
こんにちは、ご無沙汰しておりましたが、
当ブログを忘れずコメントを頂けること、嬉しく思います。

買い時、売り時の対応をある程度臨機応変に変化させてらっしゃるようですが、
既にその行動がフレキシブルなルールによるものであり、
既に素人投資家Aさんはそのルールを進化させてらっしゃるのではと、
私には感じます。

いずれにしても、自己評価として冷静に自分自身を見つめられている点は、
私も改めて見習わねばならないなと思いました。

私は銘柄ごとに明確に自信が異なり、
銘柄一覧上でもレーティングを付加しています。

本来、自分が投資するに足ると判断するかしないかの0、1だけで、
そこに自信という重み付けの判断が介入するのも矛盾する気もしますが、
やはり外部環境の変化の耐性や成長性、割安性などを見て、
その銘柄が目標株価まで是正される可能性を
最後は直感で判断しています。

最後は直感で決めているので、
それで重み付けをすることに意味がどこまであるのか、
まだ試行錯誤の中ですが、
今後もどう折り合うかを考えていきたいと思います。

今後も、どうぞよろしくお願いいたします。

2016/07/23(土) 00:07 | URL | まるのん #-[ 編集]
>oodakiさん
はじめまして、oodakiさん。
経験豊富な立場からの詳細なコメントを頂きまして、
大変ありがたく拝読させて頂きました。
ありがとうございます。

孫さんについてですが、
実は私は恥ずかしながらまだ表面的にしか孫さんを理解出来ていません。
メディアなどからは叩かれたり評価されたりとにわかに忙しいわけですが、
それもそれだけ注目を浴びている証拠だと思います。

孫さんの類まれないセンスというか経営感覚には
いつも驚かされるわけですし、
それを博打と見るか否かは議論があるでしょうが、
そこに熱い意思があることは事実だと思います。

その熱い意思に乗っかるという意味で、
投資判断を下すのもありかなと考えています。

本来、投資先は自分で探すものなので、
私にとってはソフトバンクへの投資は
イレギュラーな形になりますが、
少額でも夢を共有するというのもありかなと思っています。


私はソフトバンクは決してローリスクであるとは思いません。
この点は、oodakiさんと考えが異なる点かもしれませんが、
それは孫さんやソフトバンクというものに対する理解度の違いでしょう。
私は前述の通りまだ理解度が低いので、
それなりにリスクは感じます。
ミドルリスクハイリターン位の感覚です(笑)。

長い期間ずっとみてきたからこそ、
理解が深まり、
そのことでリスクを低く分析できるというのは、
とても強みになりますね。
私もそうなれるように、自分が主力としている銘柄に対して、
そう誇れるようになりたいと思います。

リスクとは、不確実性ですから、
理解が深まれば自ずとリスクは低減する、
というかリスクとうまく付き合えるのだと思います。


貴重なコメントを頂きまして、
ありがとうございました。
今後もどうぞ、よろしくお願いいたします。
2016/07/23(土) 00:18 | URL | まるのん #-[ 編集]
お名前が未記入でしたので、
こちらに返信をさせて頂きます。
せっかくコメントを頂く機会がありましたので、
ぜひペンネームで構いませんので、名前を記入頂けると、
コミュニケーションが図りやすくなりますので、
もし差し支えなければぜひご記入頂けると嬉しいです。

確かにご指摘の通り、バイオと一言で行っても、
そーせいとアキュセラインクを同類で語ってしまったのは、
私の配慮不足でした。それぞれに経緯がありますからね。

任天堂のことを本当に調べて、
信念を持たれている方からすれば
同括りで話題にするのも確かに適切ではなかったかもしれません。

一方で信念もなく、
なんとなくテーマに乗っている、
夢を追いかけているとすると、
それは戒めるべきことだとも考えており、
こちらの戒めを自戒の意味を込めて自分に言い聞かせたいと思います。

経営学という学問をいくら極めても、
最後は属人的なセンスや感覚に依る所が大きいのはその通りですね。
一方で私のような凡人はせめて学問だけでも突き詰めて、
少しでも玄人に近づくための努力をしないとならないとも思います。


孫さんはきっと天才なのだと思いますが、
ただ、学問を学ぶというプロセスはきちんと経て、
努力をされた先に今があるのだとも思いますから、
その基礎のためにも学ぶことは大事だと考えます。

投資にしても経営学にしても、
凡人だからこそ、私は学んでいきたいと思います。

今後もどうぞ、よろしくお願いいたします。
2016/07/23(土) 00:27 | URL | まるのん #-[ 編集]
私は孫さん好きですね。これまでも大きなm&aを成功させてきた実績のある方ですし、財務リスクを理解した上でソフトバンク株に投資するのは決して夢やロマンを追いかけているわけではなくありだとおもいます。

私は夢と現実の間を私なりにストーリーを描いてここまでが現実でここから先はまだ夢だなあ等と思いながら高PER銘柄をホールドしている感じかなあとまるのんさんのこちらの記事を拝見して思いました。いつのまにか夢を現実と勘違いしてしまわないようにきをつけないといけないですよね
2016/07/23(土) 18:28 | URL | sun #-[ 編集]
>sunさん
こんにちは、sunさん。
コメントを下さり、ありがとうございます。

孫さんの話題はやはり皆さん興味があるのですね。
好き嫌いはさておき、それだけ興味を持たれる方が多いのも、
やはり納得できます。

私も記事に触れました通り、孫さんには好感を持っています。
実績だけで将来は語れないとも思いますし、
それが将来の更なる成功にどこまで寄与するかは定かではありませんが、
その姿勢、マインドに共感するという意味での
夢やロマンを共感するというのはありかなと思っています。

孫さんのような先見性のある方から見れば、
きっと、今回のMAも勝機を見ての行動だと思いますので、
その点からいえば、夢やロマンということではなく、
それがリアルなのだと思います。
しかし、恥ずかしながら今の私にはこのMAが合理的に考えて、
どこまで勝機のある事なのか洞察するには
知識や経験が足りません。
そういう意味では、夢やロマンを託すというのが、
今の私にとっては適切な表現です。

夢と現実の間でPERが大きく振れるボラティリティの激しい相場ですが、
そういう動きを夢や現実の中での上下と見て、
客観的に見てみると、それも自分を納得させるには、
とても適切な視野だと思います。

最後の夢と現実の混同には留意して、
保有株の値動きそのものではなく、
世間からの期待度の増減を客観的に冷静に見ていく必要がありそうですね。




2016/07/25(月) 00:14 | URL | まるのん #-[ 編集]
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