十分な教育資金と老後資金のために

Author:まるのん
30代イクメンサラリーマンです。
将来の教育資金と老後資金を形成するため、中長期視点で現物日本株へ投資しています。投資初心者の日々の状況を公表していきますので、叱咤激励のコメントを頂ければ幸いです。
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【決算精査】9090_丸和運輸機関(16年3月期_4Q決算)

銘柄分析シート


1.サマリ
総合評価:「4」 (☆★★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


注力分野にシフトしているスーパー低温物流事業において、
堅調に推移しており愚直な改善活動や、
戦略的な営業活動によって実現されています。

配当の減配についてもリスクはなくなりましたし、
業績は前期実績が特にサプライズですが、

従来の目標見通しの+36.5%の増となりました。

中長期的成長シナリオは不変であることと、
それが概ね自分の見通しよりも更に上に行っている点など、
ポジティブ要素が強いと思います。

以上から、総合評価は「4」(ややポジティブ)とします。


2.定量数値の確認(実績)



(1)売上の推移

9090_丸和運輸機関(2016年3月期_4Q)売上推移

11.7%の増収ということで、
これは当初の業績予想から見て6%程度の上振れであるだけでなく、
2月の修正後の予想から更に1%程度の上振れです。
たった1%ですがそれでも更なる積み増しを実現させて着地したというのは、
それだけ同社の事業環境が好転しているのだと考えています。

同社の主要顧客であるマツモトキヨシの足元の月次動向では
やや軟調に感じていました。
インバウンドの効果も含めてどの程度影響があるかなと気になっていましたが、
既にスーパー向けの低温物流へのシフトが進んでおり、
かつこちらの貢献が強かったのでしょう。

四半期単計のグラフ(右側のグラフ)で見てみても、
特に足元の4Qは過去2期と比べてもまた頭一つ上に抜けています。
これは単にスポット売上というわけではなく、
施設増加に伴うある程度安定した基盤なのではないかとも思えて、
この辺りも期待を持たせてくれるものですね。


(2)営業利益の推移

9090_丸和運輸機関(2016年3月期_4Q)営業利益推移


営業利益についても、当初の業績予想に対して20.1%の上振れであると共に、
2月の修正後の予想から更に2.7%程度の上振れです。
売上以上にインパクトがある内容になっています。

営業利益率は通期で6.4%と前期より1%改善しています。
粗利率の改善が主たる部分であり、
短信内を読むとQC活動など現場改善活動が継続しており、
効率性が高まっているものと理解しました。
もちろん、燃料費などの低減も効果は大きかったでしょう。

経常利益率も同じ6.4%ですが、
同社の中期的目標となっている8%にまた少し近づきました。


(3)純利益の推移

9090_丸和運輸機関(2016年3月期_4Q)純利益推移

営業外損益、特別損益共に往って来いの要素がそれぞれあり、
トレンドは営業利益とあまり変わりません。
それにしてもEPSの積み上がりは相当サプライズでした。

前期実績EPSは160.95ですよ。
当初の業績予想EPSは126.42、2月の修正後のEPSで150.14に対してですからね。
ちなみに私のEPS予想も修正後の150を支持していましたし、
更に言えば同社のCAGRを8%で見積もっていますので、
今期予想EPSを162で見ていました。
前期の実績で161ですから、ほぼ私の今期予想ラインを
前期の実績で1期前倒しで実現したことになります。
これも堅調そのものを示唆する個人的にはサプライズですが、
市場はそうは見ないのかもしれませんが。




3.定量数値の確認(業績予想)


(1)今期予想について
もはやマツキヨを意識したドラックストア向け物流については
短信の次期見通しの中では触れられていません。
それだけ食品スーパー向け低温物流に注力しているのですね。
トップラインの向上と現場改善によるボトムアップの両面から
利益成長を追求する王道通りの方針だと思います。

9.3%増収、15.6%営業増益ですから、
前期実績が躍進して発射台が高い中でこの予想も強いなという印象です。

前期に税金絡みや特別利益(固定資産売却)などの効果で純利益は大きくなっていたこともあり、
今期予想の純利益は6%増益と控え目ですが、
それでもEPS予想は170.77ですからね。

従来の目標株価算出のために、18年3月期EPS予想を175としていましたから、
17年3月期予想が171というのはやはり強いです。

また配当について、前期に特別配当があったにもかかわらず、
配当性向も同水準の配当を出して頂けるようで、
大幅に減配を予想していたので、ポジティブな内容に映りました。



(2)中期経営計画について

今期予想だけ見ても驚いたのですが中計も驚きです。
というか同社のCAGRを8%と見ている自分が見誤っているだけなのかもしれませんが。


9090_丸和運輸機関(2016年5月開示)中計数値目標


利益面で3ヶ年で67.2%成長するそうなので、
CAGRは18.7%程度となります。

同社は期待が先行して株価も高騰していると言われていますが、
本日の終値ベースで実績PERは17.3倍、予想PERは16.3倍です。
材料出尽くしといって売られるかもとか不安にならないわけではないですが、
指標面から見れば決して割高ではないと感じます。

中計の施策として新たな施策はありませんが、
各戦略にて「やれること」が沢山あるということなのでしょう。
特に人材や車両を共有するネットワークは競合との差別化戦略としても、
事業環境を踏まえた戦略としても的確なものと感じます。





4.目標株価の確認

従来の目標はCAGR8%で18年3月期予想EPSを175としており、
評価PERは18倍から、目標株価は3,150円としていました。

今回は期が進むので19年3月期のEPS予想を立てるわけですが、
仮に中計の18%増益を基準に考えると予想EPSは270になります。
仮にその時の評価PERを18倍としてみると、4,869円となります。
ただ、これはちょっと楽観的過ぎます。

従来のCAGRが8%でしたが、これを10%に上方修正します。
感覚的に15%程度まで上げてもよさそうですが、
アルファポリスの洗礼を受け、安易に成長性を織り込まないようにします(笑)。

これで19年3月期の予想EPSは215となります。

評価PERは現状で18倍水準がついていることもあり、
時価総額面から機関投資家も入ってきそうですし、
配当も高い状況が継続してくれていることも考慮し、
評価PERを20倍とします。

以上から、新たな目標株価は4,300円とします。


まずは、そろそろ分割して欲しいですね。




5.その他

体育会系の和佐見社長には好き嫌いもあるでしょうし、
洗練された経営とは異なり、泥臭い昔ながらの経営なのだと思いますが、
意思ある選択と集中がうまく進行していて、今後も期待を持っていたいと思います。

決算と同時に役員向けに業績連動型の株式報酬を付与するそうです。
こういうのはより経営者のモチベーションを高めてくれるので素直にいいと思います。

そういえば今日、スーパーやコンビニなど小売り系の冷蔵・冷凍機器を提供する、
中野冷機が上方修正をしていますが、
その中で今後もスーパーは投資余力もあり、より差別化のための投資意欲が旺盛のように
認識されているようです。

丸和運輸機関として直接的には関係ないかもしれませんが、
スーパー小売り各社の決算を見ていても、
やはり安定している企業が多いですから、
丸和運輸にとってもそこまでネガティブよりかはポジティブではないかなと思います。


この決算で明日株価が下がるならそれはそれでいいかなと思います。
ファンダメンタルズさえよければ目先の株価が下がっても安心してみていられます。

先にネガティブなアルファポリスの記事を書いてから丸和運輸の記事を書いたので、
まだ少しげんなり感から解放されました。




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