十分な教育資金と老後資金のために

Author:まるのん
30代イクメンサラリーマンです。
将来の教育資金と老後資金を形成するため、中長期視点で現物日本株へ投資しています。投資初心者の日々の状況を公表していきますので、叱咤激励のコメントを頂ければ幸いです。
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【決算精査】3844_コムチュア(16年3月期_4Q決算)

銘柄分析シート


1.サマリ
総合評価:「4」 (☆★★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング

前期実績、今期予想共に順調な決算と感じます。
トップラインが伸び、必要な投資はきちんと継続しながらも、
期待する利益成長の継続が確認出来ました。

配当についても配当性向基準通りの増配となり、
こちらもOKですね。
ちなみに四季報の予想よりも上となっています。

中計のローリングも行われており、
CAGRの下方修正ということですが、
自分の見立てでみると想定通りです。
むしろ前期実績、今期予想が想定よりやや強く、
発射台が高くなったことで、その後の成長性をやや保守的に見たとしても、
十分魅力度が高まったとみてよいと判断します。

以上から、足元及び中長期的な見通しとして、
想定よりポジティブに推移していると認識しました。
このため、総合評価は「4」(ややポジティブ)とします。


※長文となる事を踏まえて続きを読むに別掲していましたが、
管理が大変なので、従来の通り、この領域にそのまま書き連ねることにします。
ご容赦くださいませ。



2.定量数値の確認(実績)

3844_決算短信表紙(16年3月期_4Q)


表紙を見てみると、前期実績、今期予想共に安心感のある結果となりました。
決算を通過させるということはそれなりに合理性を見て自信を持っているわけですが、
それでも私のような初心者小心者投資家はドキドキハラハラするわけです(笑)。
そしてまたひとつ無難に想定通りの数値が並んで胸をなで下ろすという事の連続です。


(1)売上の推移

3844_売上推移(16年3月期_4Q)

売上については、120億円の予想に対して、114億と計画未達という結果でした。
5%程度のショートですから気になる方もおられるでしょうが、
私はここは誤差と認識します。
何より後述の通り、利益はついてきていますから、特に目くじらを立てるつもりはありません。

決算説明の動画内の解説によると、
特に同社の主力であるクラウド事業では、
前期比30%増収と堅調な推移となっていることに加え、
金融分野では新たなネット証券会社とのビジネス拡大によって、
+60%増収効果が顕著だったようです。

ビッグデータやマイナンバーなどの効果はキーワードこそ挙げられていますが、
やはりクラウドと金融分野にある程度の強みがあった前期ということになろうかと思います。

クラウド事業は安定的な業績に寄与しているわけですし、
その安定さが四半期配当への布石にもなったようですから、
それだけ安定業績に自信がついてきたというわけです。

金融分野は現在IT投資が旺盛です。
従来の銀行は殿様商売だったように感じますが、
最近ではより魅力的な商品構成や、それをマーケティングして
リテールにも進出しようという銀行間の戦略の違いも垣間見えていますし、
何より法人融資の現場においても
より積極的な融資を行うためのリスク管理に関わるシステムや、
単に規制や当局対応のためのリスク管理だけでなく、
営業支援を行うための前向きなシステム投資も見られるようになっています。

メガバンク3行は更に先行していて、
最近ではビックデータ分析なんてもう当たり前ですし、
フィンテックといっても具体的にブロックチェーンを活用して
基幹系サービスを構築する実証実験にまで手を出しています。

各地銀やネット銀行、証券などは銀証連携も視野に
当面は差別化のためにもIT投資は欠かせないはずですし、
何より銀行も内部留保ばかりしていられない情勢でもありますから、
コムチュアの金融分野への進出についても当面期待が持てるのではないかと考えています。
金融分野においては、受注も堅調ということで、
今期に計上する売上の素となる種まきも順調のようですからね。



(2)営業利益の推移

3844_営業利益推移(16年3月期_4Q)


利益は計画に対して1%程度の上振れと、
ほぼ計画通りに着地させています。
素晴らしい精度だと感じます。

特に4Q単での営業利益率は14.0%となっており、
前々期からの四半期では最高の水準となっています。
粗利率が23.8%と高い状況ですから、
同社がある程度選別受注している、高付加価値を意識している取り組みの結果と捉えています。

同社の増益の構造は今回の決算説明動画でも解説されている通り、
明快なのが好印象です。

つまり、増収による高付加価値化と事業拡大によるプラス要素だけでなく、
きちんとそれを従業員の賃金へ反映させる、もしくは先行投資のために使う
マイナス要素も挙げて解説をしてくれます。

特に人財への投資は会長の思い入れも強いものがあるといつも実感しており、
単なるはったり屋ではないと感じています(笑)。

なお、累計で過去5期で営業利益率を見てみると、
10%以上を安定的に出せるようになってきており、
これが今の好況期に支えられた特需効果もなくはないだろうとは思いますが、
SI業界でこの利益率は素晴らしい経営だなと感じます。

強力なパッケージ商品などを専門的に扱う、
もしくはプラットフォーム事業のみに絞っている企業はもっと利益率も高いわけですが、
コムチュアはある程度汎用的なSI事業を営んでいるわけなので、
この利益率は立派だと認識しています。

銘柄分析シート上には一応販管費率なども算出していますが、
こちらもある程度コントロールしているのでしょうか、
安定的でありながら、徐々に期を追うごとに低下していっており、
収益性を高めていることに貢献しています。



(3)純利益の推移

3844_純利益推移(16年3月期_4Q)


営業利益と大きく傾向は変わりません。
純利益ベースでも利益率で7.3%を出していますね。
なお、PLを見ると、特別損失にゴルフ会員権評価損を計上しています。
1千万円の評価損で、そんなにするものなんですね。。。





3.定量数値の確認(業績予想)


(1)今期予想について

今期も基本的に前期と同じような取り組みの継続によって、
15%増収、16%増益の予想となっています。
純利益とEPSは20%増となっているので、
PER指標で見た時にはややポジティブに感じられるものになっています。

私の期待している成長率はCAGRで17%としています。
ですから、今期の予想だけを見ればやや強い感じではありますが、
後述する中計では16%に下方修正しているので、
まぁ、ようやく想定通りに近づいたという感覚があります。

新分野の取り組みなども布石は打たれているので、
あとはそれが計画通りいけば特に問題はないと感じています。

新設しているデータサイエンスの事業はモデリングやマイニングに苦労すると思いますので、
収益化が難しいものと理解していますので、
こういう所でややリスクはあるかなと思います。

あとはなんといっても一番怖いのは、システム構築においてありがちな、
不採算案件の発生です。
これさえなければ、ストック収益も半分程度ありますから、
そこまで過度な不安はありません。
とにかく不採算案件だけは勘弁してもらいたいです。



(2)中期経営計画について

◆前回開示中計
3844_中計(2016-2018)

◆今回開示中計
3844_中計(2017-2019)


コムチュアの中計は、毎年ローリング形式で開示されるので毎回UPDATEされます。
今回は前回開示と今回開示を並べてみました。

売上、利益共に20%超えの成長を見込んでいたものが、
今回の開示では15%~16%程度と下方修正されています。
これを受けて2018年3月期に元々見込んでいた定量数値は
ざっくりいえば1期遅れる形になるのかなという感じです。

さて、これをどう捉えるかですね。
前回開示の中計をそのまま信じていた立場に立てば裏切られた~という感触でしょうが、
しかし、少なくても前期実績を見ればこの計画は超過しています。
こんないい加減な中計を開示するなんてケシカラン。
これはごもっともな立場であるので、
これで見切るということもありだとは思います。

一方私は同社の成長見通しは会社ガイダンスより控えめにCAGR17%程度とみていて、
18年3月期のEPSを220円で予想していました。
この立場に立てば、今回のCAGRの16%は想定通りの結果といえますし、
EPS予想の感覚からいうと、前期実績、今期予想共に想定より強く、
これを信じるとすると、18年3月期にはEPSは220円はクリアすると思います。
このように考えると、まぁ順調で良いのではないのという立場になります。
私はこちらの立場です。

ただ、中計におけるCAGRを下方修正しているのは、
単に前期や今期の伸長率が比較的大きいことによる反動で、
均したところこの程度になるということなのか、
何か他に下押しリスクがあるのかは今度会長にお会いした時に、伺いたいところです。


4.目標株価の確認

前述の通り18年3月期EPSを220円、評価PER16倍で3,520円が従来の目標株価でした。

今回は期が進みますので、19年3月期のEPSを皮算用します。

まず17年3月期EPSは会社予想通り204円を起点とします。
今回開示の中計によると、2017年3月期から2019年3月期の2期で、
営業利益ベースで34.7%の増益となります。
これをそのままEPSに当てはめてみると275円となります。
この期間のCAGRは16%ですから今の私の見立てと同じですので、
このEPSを採用してもよいですが、今回の下方修正のこともありますし、
少し保守的に見ておきたいかなと思います。

17年3月期-19年3月期の期間のCAGRを14%程度とみて、
この期で30%増とみます。
つまり19年3月期EPSを265とします。
評価PERは16倍のままで維持をして、目標株価は4,240円となります。

配当性向は35%と宣言していますので、
19年3月期配当は92.75円でこれに優待分を20円加算すると、
優待込みの配当は112.75円で目標株価で利回りを算出すると、
配当利回りは2,7%となります。

目標株価は3,520円から4,240円に約20%上方修正します。



5.その他

同社は配当政策が素晴らしいです。
配当利回りとか配当性向は確かに魅力的水準ですが、
そうはいってもそこまで秀でているわけではありません。

私が素晴らしいと思えるのは、DOEで9.8%です。
逆数を取ると10年ということですからね。
この点、日本管理センターは13.8%で更に魅力的なわけですが、
この2つの銘柄群を抜いているなと感じています。


それから、今回初めてではないかと思うのですが、
決算説明動画が開示されています。
向会長がいつものIRフェアで話すトーンとはちょっと違い、
真面目に話されています(笑)。


IR姿勢にも相変わらず積極的ですし、
事業環境、数値面も良好ですので、
引き続きホールドして見守りたいと思います。


あとは気になった点ですが、キャッシュフローで売上債権が大きく増加しています。
3億円の売上債権はちょっと気になります。







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