十分な教育資金と老後資金のために

Author:まるのん
30代イクメンサラリーマンです。
将来の教育資金と老後資金を形成するため、中長期視点で現物日本株へ投資しています。投資初心者の日々の状況を公表していきますので、叱咤激励のコメントを頂ければ幸いです。
年初来:+12.0%(2017/5/26時点)


【決算精査】7164_全国保証(16年3月期_4Q決算)

銘柄分析シート


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング

保証債務残高は中計を1年前倒しで10兆円の大台に乗せ、
順調な業績拡大を続けています。
前期の実績も売上(営業収益)から各利益まで全て計画を超過して着地しています。
四季報の独自予想よりも超過しています。
足元の業績は好調を維持していることを改めて確認出来ました。

一方で、今期予想は毎度のことですが弱いものとなりました。
ただ、今回の弱い予想は前期までの、
後で上振れ着地という出来レースとは違うと感じます。
元々同社の上振れの主要因は、過去の積み上げていた引当金が
代位弁済が想定より低く推移したことによる
戻入れもあり押し上げている面がありました。
しかし、この代位弁済の低下もそろそろ限度が見えていることと、
過去に積み上げていた引当金もいいところまで低下しており、
そろそろこの押上げ効果も限度が来ており
これからは、真の実力でゆっくりでも成長していくこととなります。

私は同社に対して8%の成長を期待しているものの、
もう少し控え目に見るべきかもしれないという点も、
前回の記事で言及していました。
このシナリオで見れば今期予想EPSは268.6を想定していたわけですが、
会社予想EPSは251.5ですので約6.4%の下振れです。

今期予想は前述の通り、これまでのような上ブレは期待出来ないと認識しつつも、
多少はバッファがあるものと認識しています。
ですので、前期実績からの5%増益程度と見て、今期予想独自EPSは262.7とします。

想定EPSは誤差の範囲であり、
かつ基本的には8%程度の成長シナリオは見立てを変えません。

以上からやや今期予想に力不足感と押上げ効果が剥落したことで、
一時的に株価にはネガティブに働くかもしれませんが、
想定しているファンダメンタルズは不変と認識しました。
このため、総合評価としては3(想定通り)としたいと思います。


IRへの問い合わせも含めて、
続きは冗長になりますので、 興味を持って頂ける方のみ、続きを読む にお進み下さいませ。


2.定量数値の確認


前期実績については、前述の通り順調です。
営業利益は2桁増益となっています。
今期予想は減益となっていますが、さすがに控え目だろうと思いつつも、
決算説明資料(PDF)を見ると、
費用の低減もそろそろ限度が見えており、
前期までの上振れは過度には期待出来そうにありません。

前期実績の好調さを踏まえて増配していますが、
今期予想は弱い予想なので、配当は一旦据え置きとなっており、
これも従来と同じです。

7164_決算短信表紙(16年3月期_4Q)



(1)売上の推移

7164_全国保証(FY15_4Q)売上推移


4Q単で見ても前期に比べて増収となりました。
しかも1Q~3Qまでと比べてもその増収も顕著なものでした。
前々期の実績も決してハードルが低かったわけでもないので、
提携先が増えていることと、住宅ローン契約者が増えている点、
更に銀行内のシェアも高まっていることなど、複数の要因があるでしょう。

もっとも同社は保証債務残高を期間割して売上計上しているので、
この保証債務残高が順調に推移していたので、
これは想定されていたものと思います。

ちなみに前回決算の記事で皮算用で32,130百万円としていました。
実績は31,918百万円でしたからほぼ想定通りでした。
(ゲーム感覚としては嬉しいですが、もちろん偶然です)


(2)営業利益の推移

7164_全国保証(FY15_4Q)営業利益推移

利益率は概ねこれまでのトレンドと変わりません。
4Qでトップラインが伸びたので、利益についても想定超の結果ということです。
同じく前回の皮算用では24,684百万円に対して、25、125百万円です。


(3)純利益の推移

7164_全国保証(FY15_4Q)純利益推移

特に営業利益と変わりありません。



(4)今期予想について

一番重要な今期予想についてです。

決算説明資料(PDF)に業績予想の前提にも言及があります。

保証債務残高は8%程度の積み増しですが、
こちらか過去のトレンドを見るとやや控え目かもしれません。
万が一増税が予定通り実行されると、
駆け込み需要もあってもう少しいくかなと思います。
ただ増税駆け込みは長期的に見れば一過性なので、無視します。

代位弁済はここ何期がずっと下降を辿っていますが、
前期実績で120億円に対して今期予想は135億ですから、
代位弁済は10%以上上昇することとなりますが、
いくら景況感が停滞気味になったからといって、
ここは保守的ではないでしょうか。

ROEはやや低下していますが20%程度を維持していますので、
こちらも問題ないでしょう。

売上は増収ですが、減益となっているのは、
営業費用のうち、保証債務引当金繰入額が大幅増加しているのが目を引きます。
これはP13の期首時点の引当金がだいぶいい所まで減っていたので、
ほぼ期中目的使用とほぼ同額を繰り入れる必要性が出てきたためで、
むしろ前回までが特需だったことがわかります。
また、今後景況感が大幅に悪化した時には、
この引当金をより多く積み増す必要性が出てきた時に、
費用が増えるわけです。
住宅ローンなので比較的リスクは低いとは認識していますが、
この点は改めて留意が必要です。


売上、費用双方でそれなりにバッファがあるので、
保守的な予想とは認識しましたが、
前期までの押上げ効果は期待出来ないので、
前期実績が良かった分、今期予想は5%増益と見て、
その後は8%増益基調という見立てとして従来の見立て通りの推移と理解しました。



3.定性確認の確認

決算補足説明のP11などに記載がある通りでしょうか。


4.目標株価の確認
従来の目標株価は5,220円でしたが、これは18.3期EPS290、PER18倍で算出しました。

今回期が進んだことで、19.3期EPSを305として、
PERは18倍を変えず5,500円とします。

なお、安定業績にSランクを付けていましたが、
前述の引当金の繰入状況で費用が変わる可能性を改めて認識したので、
1ランク落としてAとしておきます。


5.さいごに

IRに今期業績予想の減益について電話しました(笑)。
結構丁寧にお話下さり感謝感謝です。

まるのん
決算説明資料などを見ても、
低金利、借換需要、増税前駆け込み需要など、
今期は追い風である旨の記載がある中で、
減益予想についてはどのように捉えているか。

IR
ご指摘の通り、環境は追い風と認識しており、
トップラインに当たる営業収益は提携拡大も含めて、
堅調なものになると認識している。
一方で利益面では費用において引当金の計上において、
これまでのように期首残高が減っていることもあり、
大きく押上げ効果にならない状況である。

まるのん
過去2期程度は引当金の推移の兼ね合いで押上げ効果があったものの、
その効果も薄れて今後は成長が鈍化する状況については、
どのように考えるか。

IR
代位弁済は既に更なる低下が期待出来る状況ではないため、
今後は提携先の拡大によるトップラインの向上が成長のために欠かせない。
メガバンクも含めて提携による拡大は順調に推移しており、
また積み上がっている債務残高も長く収益を支える効果があるものであり、
安定的な成長を継続していきたいと考えている。



元々私は同社を成長銘柄というより、
安定的なストック収益の銘柄として購入しました。
イオンディライトが目標株価に達して利益確定して、
ストック銘柄を欲していた時に組入れた銘柄でした。

どうしても最近成長銘柄にシフトしていることもあり、
この程度の成長性では不足感を感じないわけでもないですが、
そういう銘柄であることを考えれば、十分だと思います。

今後景況感が大幅に悪化して、
それが一般家庭の住宅ローンの弁済にまで影響するような事態になってないか、
注視が必要だと思います。


さて、目先の株価ですが、
そんなことは無視していればいいのでしょうが、
目の当たりにした時の心つもりのために敢えて想定しておきますが、
まぁ下がるでしょうね(笑)。
今期予想があまりに弱いと叩き売られるのでしょう。
しかもこれまでの代位弁済の低減による押上げが
一過性の特需と認識してなかった場合、
この減益はショックなのではないでしょうか。

ただ、私もここで20%安とかなったとしても、
買い増しするとPF上位まで一気に上がってしまうので、
そこまでの位置づけではないので、
おとなしくしているつもりです。








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