十分な教育資金と老後資金のために

【決算精査】 2152_幼児活動研究会(16年3月期_4Q決算)

銘柄分析シート


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


ごく簡単にサマリします。
というか、会社から開示されている 決算説明資料(PDF) にうまく纏められています。


定量面で見れば、前期実績については純利益がやや私の予想より足りませんでしたが、
経常利益までは利益率などを見れば特に変調もなく、
大した問題ではないと思います。
今期予想については、子会社吸収による個別業績となっていますが、
営業利益ベースで15%増益、純利益については、
一過性の子会社吸収に関連して評価益計上のためとあるので、
39.5%の増益は表面的な数値と見ればよいと思います。
いずれにせよ、私の予想はやや保守的と認識してはいますが5%成長ですから、
今期予想は個人的にはややポジティブに映りました。

昨今、保育士の給与水準を上げるということも報道されていますが、
元々同社は前にIR照会した際にも、
従業員の賃上げはこれまでも取り組んでいることを把握していたので、
大きな変調はないようで、その点は安心しました。
人件費の大幅増で減益~とか言われたらどうしようとちょっと思っていました(笑)。

事業内容を見ると、やはりコンサル部分の落ち込みが大きいわけですが、
幼児体育指導関連部分の主業は堅調に推移しています。
コンサル部分も赤字というわけではないので、
今後をどうするつもりなのかは気になりますが、
幼児体育指導関連の主業で、
今の時代トレンドを踏まえてゆっくり確実に事業を成長させてくれれば十分です。

増配の発表もありますが、配当性向15%を目標と始めて還元姿勢に
一定の目標を開示した点は一歩前進したのですが、
肝心の目標のレベルが低すぎですね。
しかも実際の配当性向は実績、予想共にその目標を満たしておらず、
う~んという感じです。

これで何かM&Aとか内部留保を成長のために投資するとか、
そういう姿勢でも出してくれればそれはそれで評価したいなと思うのですが、
まぁなかなか思うようにいきませんし、
M&Aを急ぎで失敗して某社のように捨て金にする方がもったいないので(笑)、
慎重にやればいいと思います。
そもそも高い成長を期待していないので、それはそれでいいでしょう。

定量面では今期予想が個人的にはややポジティブではあるものの、
これといって外部環境、内部環境に新たなポジティブ材料が見られたわけでもなく、
かつ還元指標も目標が出たのは本当に小さな一歩ですが、
内容もしょぼいですので、あまり前向きな評価には値しません。
以上から、従来通りの評価という理解ですので、
総合判断はニュートラル(想定通り)の「3」を付与します。


さて、もうあまり書くことはないのですが、
続きは、「続きを読む」へどうぞ。



2.定量数値の確認

従来通り、数値の中身を見ていきます。


(1)売上の推移

21523_売上推移(16年2月期_4Q)


昨年10月に業績修正を出していましたが、
その時の修正内容から更に1%程度の上乗せという着地になりました。
主力の幼児体育保育事業が堅調に推移したということと理解しましたが、
これをどう評価するかですね。
順調と評価するのか、この程度かと評価するのか。
私は、どちらかというと前者の考えです。
今の規模でいきなり爆発的に需要を取り込むだけのキャパが同社にはそもそもないでしょうし、
量を求めるより質を追っている会社のように見えています。
諸々考えると、これでいいと私は評価しています。



(2)利益の推移

営業利益について、以下の通りです。
2152_営業利益推移(16年2月期_4Q)

利益率で見ると、前々期4Qと比較すると前期4Q単では営業利益率が0.7%落ちており、
粗利率で0.4%落ちています。
これは案外コンサル事業の利益面での大幅減益が効いているかもしれません。

通期で見ると営業利益率は+0.1%とほぼ横ばいとなっています。
過去3期を遡ってもずっと13%台で安定しています。
前期実績もそれに倣ったものになっています。
販管費や原価でそれぞれ人件費は向上されていますし、
例えば本社増床などで不動産費なども地味に上がっています。
それでもこのような結果へ繋げたのは、短信文面にもある通り、
総じて費用コントロールも上手くいっているということなのだと思います。
売上増の勢いはそんなに強いわけでもなく、当面はこういう状況が続くのでしょう。
事実、今期予想も売上増は小粒ですが、利益面ではそこそこの増益になっていますからね。


なお、純利益の推移は以下ですが、
概ね営業利益と同傾向ですが、4Q単で見るとやや落ち込んでいます。
PL表から見ると税金関連のものかと認識しました。
いずれにせよ、経常利益まで見ても変調もなく、
大した問題ではないと思っています。

2152_純利益推移(16年2月期_4Q)



(3)今期予想の状況

3.7%の増収、15.0%の営業利益増益、39.5%の純利益増益です。

営業利益が15%増は5%成長で見ている私には良く見えます。
純利益は子会社吸収の際の評価益計上によるものだそうです。

なお、決算説明資料には、この一過性を除いたEPSで97.83とあります。
私の予想は90.0でしたから8.7%程度の上振れです。
そもそも5%成長の見通しでしたから、結構大きな上振れです。


売上は真実味がありますが、利益面での実現性にやや不信感がないわけではありません。
短信上には、継続した経費削減努力で収益性確保とありますから、
目新しさはありませんが、十分想定通りといってよいと認識しました。

同社の事業の場合、この幼児体育指導事業の需要が急激に冷え込むとしたら、
悪評が立つこと位しか考えられません。
なにせ、外部環境として幼児保育へのニーズが減衰することは考えにくいわけなので。
ですから会員数が減っていないかは注視しないとなりません。
決算説明資料上にも会員数の表記がありますが、
+6.7%と会員数も順調に足元でも伸びています。
その他施設数、契約数ともに決して高い%ではありませんが、
着実に増えています。

当面は見通しを変える必要はないでしょう。

カタリストとして、内部留保をどう活用するか、
いやそもそもその姿勢がどこまで本気なのか、
その点を楽しみに残り1単元になってしまった同社株をホールドしたいと思います。
といいつつ、売り切ってしまうかもしれませんが・・・。


(4)株価の状況

本日の終値は1,200円です。
前期実績EPSは85.03ですから実績PERは14.1倍です。
私の目標株価算出時のPERは15倍ですから、
直近での株価上昇でだいぶいい所まで評価されたのですね。

そして、今期予想EPSは表面的には118.79なので、PERは10.1倍です。
但し、前述の通り一過性要因を除くと、EPS97.83ですから、
評価上の予想PERは12.3倍と見るべきでしょうか。

私の見立て成長率5%から見ると、割安と言えるようなものではないですが、
今期の会社予想は15%成長(営業利益ベース)ですから、
その観点からもPER15倍位まで評価されてもいいかなと思います。


目標株価ですが、19.3月期EPSで再評価します。
5%成長を変えずに17.3期会社予想をベースにEPSを以下のようにします。

17.3期:95 → 18.3期:100 → 19.3期:105

これに評価PERを15倍として、新たな目標株価を 1,575円 とします。
従来の1,500円から微増額ということになります。









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