十分な教育資金と老後資金のために

まるのんさんは、最近何しているの?

学生時代の仲間と数年ぶりの再会に問われる、
ありきたりの質問です。

周囲のキラキラ輝いたこの数年の精力的な活動と、
充実した今、そして語られる今後の夢の話を聞いていると、
自分がいかにちっぽけで平凡な存在であるか嫌気がさしてくると同時に、
所詮は自分はその程度の人間なのだと改めて気が付くわけです。

以前は私は劣等感の塊でしたから、
周囲の充実した話を素直に聴けませんでした。
相手を僻むというより自分の不甲斐なさをどう処理してよいかわからない、
困惑さが主因なのです。
しかし、今回こういう機会に触れて、
確かに従前通り、自分の存在を平凡だと再認識はするわけですが、
そんな平凡さを是としている自分がいることも事実として実感しています。

これは投資の世界でもいつも付きまとう話なのですが、
結局、「他人は他人」、「自分は自分」ということに尽きるのだと思います。


最近流行りのアドラー心理学を私はまだ到底理解出来ていないのですが、
「課題の分離」の話に関連しているように思います。

つまり、平凡な人生を選択したのは自分であり、
それは過去の挫折や会社での不遇などの原因が平凡にさせたわけではなく、
平凡な人生を選択する目的が私にはあるのです。
そしてその選択を是としているのはわたしであり、
それは他者が介入すべきものではありません。
ここは私の解釈ですが、
他者が介入すべきことでないという立場に立てば、
もはやわたしの選択の是非を他者がどう捉えられるかを気にする必要はありません。
あくまでわたしの平凡な人生で直面する課題は、
わたしの処理すべき課題であり、
他者からどう捉われるかを意識した(他者からの踏み込みを前提とした)課題直視は意味がありません。

当然、この逆も同様で、
わたしは他者の輝かしい充実した人生に対して、分離して考えるのが肝要です。
そもそも他者の人生が輝かしいものか苦労に溢れた上で成り立っているものか、
私は知る由もない上に、それは全て当人にとって処理すべき課題です。
他者の人生はその当人が処理すべき課題という立場に立てば、
わたしがその他者の人生について踏み込み、
それを主観的に羨んだり、卑下したりすることはやはり意味がありません。


平凡な人生は過去の原因からそうなってしまったものではなく、
今のわたしは平凡である必要があるわけです。
自分が理想とするライフスタイルへ近づくために、平凡さは欠かせないはずなのです。
ですからヘッドハンティングされて更に夢に近づく人生、
学生時代から夢見ていた業界の一線で活躍している人生、
留学を繰り返し人生の視点をより広く持って経験を積み続ける人生、
これらの輝かしい人生を、もう一人の仮想的なわたしは羨むわけです。
しかし、現実のわたしは、自分の夢を追いかけるために世界を巡る人生、
業界一線で活躍して昼夜なく働く人生、
これらの希望に満ちていると思われる人生は自分の目的とかけ離れたライフスタイルであり、
心底羨んでいるわけでもないことにも気が付くわけです。


私はこれからも平凡な人生が今の自分に合致した生き方であれば、
それを卑下せずに堂々と皆の前で披露していけばよいと考えています。
幸運にして周囲の仲間も心得ているのは、そんな私の平凡さにも理解を示してくれますし、
他者の課題に踏み込んではきません。
これを冷たい人間関係とみればそれまでですが、
私はとても満足した時間を過ごせました。


投資においても、その投資家が何を目的にされているかによって、
投資スタンスも千差万別ですし、
その結果、パフォーマンスだって優劣の差が出ます。

私は毎週週次でパフォーマンスを開示して、
マイナスを前にゲンナリしてみたり、
プラスを前にぬか喜びに浸ってみたりと忙しいわけですが、
そのゲンナリや喜びのわたしの様相にも
そう行動させる目的があるのです。

マイナスになったことを卑下したとして、
それを〇〇銘柄の責だと原因論へ目が行きがちになりがりですが、
〇〇銘柄に責を押し付けることで自分の手法は間違っていないという事を明示化する
目的論として論じるべきなのかもしれません。


投資においても他者の状況に勝手に踏み込んで、
論じるのではなく、
自分の目的に向けて今があると現実と向き合うようにすると、
もっと楽になれるかもしれません。

コメント
この記事へのコメント
初めまして。

さて・・・
平凡に暮らす事は思ってる以上に難しく、色々と努力していかないと成り立たないモノだと考えてます。

そして自分の人生がどんな人生であったとしても、唯一のものであり誰にも真似することができないと思えば、他人と比較しないようになっていくと考えてます。
もちろん僕もまだその域までは達していませんが。。。

一応、平々凡々暮らすというのが僕の目標です(笑)
2016/04/10(日) 04:33 | URL | ふくまめ #eW9Fw/XQ[ 編集]
おはようございます。

私も他人とは比較してばかりです。

学生時代の仲間が独身ばかりなせいか、精力的に仕事や勉強をしている話を聞くと、平凡な自分は・・・と考えることばかりです。

比較したところで害になるのみで益にならないことくらい、頭ではわかっているのですがどうしても考えてしまいますね。

あえて今では、その思考のマイナスエネルギーをモチベーションへと転化し努力する動機にはしているのですが(^_^.)

もし今の生活に100%とまでは行かずも満足しているのなら、もしかしたら投資はしていないのかもしれません。

劣等感があるということはその裏に向上心が隠れているのではとも思いますので、全部受け入れたうえで自分の目的を達成するために動きたいです。


久しぶりにコメントさせて頂こうと思ったのですが、散らかった文章ですみません(>_<)
自分でも何が言いたいのやらですが、とても共感しましたことはお伝えしたいです(笑


まるのんさんの人となりが垣間見れて、投資以外の記事も面白いですね。
またお邪魔させてもらいます(^^
2016/04/10(日) 09:11 | URL | はんたーらびっと #-[ 編集]
まるのんさんおはようございます。

自分の人生は自分が幸せを感じるためだけに生きたら良いと思います。
そしてその人生について自分で責任を持てば良いと思います。


もし、他人が喜ぶのを見るのが自分の幸せならそれを貫けば良いと思いますし。


言い方は悪いですが、自己満足だろうがなんだろうが自分が満足できる(幸せな)人生を送れれば、他人がどう思うが幸せなんですよね。

偉そうに言ってしまい失礼しました。
2016/04/10(日) 09:44 | URL | みやび #gEcsJ1oI[ 編集]
>ふくまめさん
はじめまして、ふくまめさん。
コメントを頂きましてありがとうございました。

当記事は私の深夜の戯言で、
他の方も含めて、反応を頂けたことを嬉しく思います。

平凡なこともまた難しく、
そこには平凡を保つ努力がないと成り立たないというのは、
あまり考えていない視点でしたが、
このように指摘を受けて改めて考えてみると、
平凡な選択をするにも様々な苦悩があって、
自分の中で自分のその課題に対処した上で、
成立しているのかもしれないと思いました。

平凡さの困難というテーマは
また掘り下げて考えてみたいなと思いました。
また記事にするかもしれませんが、おつきあい頂ければ幸いです。

自分の人生は唯一のものであり、
それは他者のためのものではない、
他者の満足のために、つまり承認欲求に駆られる人生ではなく、
自分自身の課題にのみ目を向けていくことが、
自分にとって豊かな生き方に繋がるのだと思います。

ありがたいコメントを頂きましてありがとうございます。
平々凡々に暮らすことが目標と、
堂々と主張出来るのは素晴らしいことですね。



2016/04/10(日) 20:28 | URL | まるのん #-[ 編集]
まるのんさん!

こんばんは。
非常に興味深く拝読しました。

僕は、浅く広く向学心があり、たまに、熱くなる(笑)経済学のほかに、「心理学」「哲学」「英語」を趣味で勉強しています。

人の悩みは(金銭面以外では)人間関係に起因し、多くは他者との比較によるものだと思います。

しかし、河合隼雄さん(僕が敬愛する心理学者、一読いただけると幸いです)人は必ず個性があり、自分自身を生きることが、良い人生だと考えています。

まるのん先生の、精緻な株式分析(本当はIR突撃レポートやIR説明会が好きですが(笑))今回のような、株式以外の記事を楽しみにしています!

2016/04/10(日) 20:37 | URL | ゆったり #-[ 編集]
>はんたーらびっとさん
こんにちは、はんたーらびっとさん。
共感して頂けたこと、またそれをお手間を取らせてコメント頂けたこと、
大変嬉しく思います。ありがとうございます。

私もはんたーらびっとさんが冒頭に記載頂いた通り、
どうしても他者からの目が気になり、
常に認められたい衝動の中で苦労に溢れた生活を送っていました。

しかし、仕事でも投資でもそういう苦悩から徐々に解放されていったのは、
他者からの目を気にせずにいることが
自分の中で理想ではなく現実のものとして悟れるようになった頃からです。

劣等感が大きかったことが向上心の裏返しというのは、
全くもって仰る通りなのですが、
そこから生み出される向上心は結局他者と比較した劣等感が源泉ですと、
結局、それは他者からの承認欲求に満ちた向上心で、
本当の意味で自分の目的へ向けられたものでなく、
それが辛さのひとつでもあったように感じています。

例えば会社の出世レースにおいても、
自分が出遅れたという劣等感が、
いつかは自分でもと巻き返そうと努力しようという
向上心に向けられることは私も人並みにあったのですが、
実際、それはどうすれば出世できるか、
出世をすることによって周囲から認められたいという、
自分が本当に目指したい目的とはかけ離れたものなのだったのです。

これですとモチベーションの観点からも、
人生が苦しいものとなり、本末転倒な向上心へとなってしまいました。

ですから、私は自分が他者からの目を出来るだけ排除して、
自分がどうなりたいか、
自分が何を目的にしているのかを重視するライフスタイルに転換しようと、
今もその過渡期にあるわけですが、だいぶ豊かになったと自覚しています。

それが平凡な生き方だったとしても、
他者から面白味がないと思われたとしても、
そんなことはどうでもよく、自分が居心地がよければよい、という
ある意味では利己的な考えに至るようになりました。


出来るだけ投資の事に限定してブログを運営したりしてきましたが、
それも読者の皆さんにテーマをフォーカスした方がよいという、
他者からの捉われ方を気にしてのことなのですが、
他者へ配慮はしつつ、自分のやりたいようにやることも、
自分が表現したいという目的に寄与するのであれば、
そんなに縛られずともいいかなと思っています。

ですので、今後は投資以外のテーマも多くなるかもしれませんが、
引き続き、お付き合い頂ければ幸いです。



2016/04/10(日) 21:01 | URL | まるのん #-[ 編集]
>みやびさん
こんにちは、みやびさん。
日々、有用な銘柄分析記事でお忙しい中、
私の戯言にお付き合い下さり、ありがとうございます。

自分の人生ですから、もっと自分のために生きればいいのでしょうが、
ついつい周囲からどう見られているかを気にしながら、
周囲から承認を受けたいという欲求、
そしてそれを満たすために労力を使っていた機会が
昔はだいぶ多かったのですが、
最近はみやびさんの仰る自分のために生きるが
少しは率先出来ている感じがしています。

自由と責任は常に一体ですから、
ご指摘の通り、自分の思うようにやってそれに責任を持つというのは、
至極真っ当な理屈ですよね。

他者の課題に踏み込まず、自分が豊かになるという課題にのみ対峙し、
あとは社会の中でそんな自分に居場所が見つけられれば、
それで幸せなのだと思います。

こういうことは正解があるわけではなく、
思想の世界ですが、
自分の思想を持って生きている方はとても芯が通っていて、
豊かに生きられていると思うので、
私も自分の思想を持ち、自分にとって豊かに生活したいと思います。

ありがとうございます。
2016/04/10(日) 21:07 | URL | まるのん #-[ 編集]
>ゆったりさん
こんにちは、ゆったりさん。
こちらの記事にもコメントを頂きまして恐縮です。

私は全くといっていいほど、向学心がないので、
その精神を見習わないとなりません。

悩みが人間関係に起因するということは、
私もその通りだと思いますし、
この記事で取り上げたアドラーも同じような立場のようです。

対人関係が悩みの根源であるし、
その対人関係にどう対処していくかを整理出来れば、
自分が豊かに暮らしていくには十分かもしれません。

心理学者もご紹介頂きました、
機会を見て一読させて頂きたいと思います。

投資以外のテーマも今後取り上げるかと思いますが、
どうぞお付き合い頂ければ幸いです。
2016/04/10(日) 22:11 | URL | まるのん #-[ 編集]
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