十分な教育資金と老後資金のために

【決算精査】 9414_日本BS放送(16年8月期_2Q決算)

銘柄分析シート


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング

既に修正開示があったので、特に全体としてはサプライズもありませんが、
当初計画に対して、利益面では30%程度の上振れという結果となりました。

私が気になったのは、売上です。
1Qでは前期比16%超の増収に対して、
2Qでは前期比9%弱の増収となっています。
これらを累計で見れば、12.5%の増収ということですが、
その内訳として特に気掛かりなのは、
スポット収入が累計期間で未達という結果になっている点です。
しかも8%近い未達となっています。
確かに前年比としてみれば好調だということで、
説明資料上にもこの計画未達については触れられていませんが気になります。

また利益面で計画上振れとなったのは、
粗利率の改善のためとわかりました。
粗利率が1Q対比で1.8ポイント改善、前期2Q比で4ポイント改善しています。
しかし、営業利益率は1Q対比で1.8ポイント悪化、前期2Q比で1,2ポイント悪化となっています。
これは広告宣伝費を精力的に支出した結果と思われ、
認知度向上が同社の課題なので方向性として間違ってはいないと思いますが、
前述の売上が伸びていない中で販管費を精力的に支出することが、
今後の収益性に問題が生じないかが気になります。

同社の場合、小売りや外食と異なり、
広告宣伝費を支出したものがある程度早く消費者の行動に寄与して
売上面に効果が表れるのが早いモデルではないので、
そんなに心配しなくてもいいかもしれませんが。

いずれにしても、過去2年間に渡り四半期単位で順調に増収を続けてきたのが、
今回四半期単位で見た際に減収となったこと、
これを単に偶発的なものと見るか、
何かの偏重と見るかによって評価が分かれると思います。

私はスポット収入が大きく計画から出遅れていること、
また足元の景況感の後退から企業の広告費の抑制など、
販売枠そのものの需要が後退するリスクも気になるところです。


以上から、ややネガティブ要素を新たに認識したものの、
総合判断をネガティブ方向にするまではないと判断し、
今回はニュートラル(想定通り)の「3」を付与します。




2.定量数値の確認

この結果だけを見れば順調な推移に見えます。

9414_日本BS放送(2016年8月期_2Q)決算短信表紙




(1)売上の推移

9414_日本BS放送(2016年8月期_2Q)売上推移

更にセグメント(?)別の売上も開示されています。

9414_日本BS放送(2016年8月期_2Q)売上詳細

前述の通り、スポット収入が計画に対して未達となっています。
タイム収入は好調を維持していますし、
こちらの方が規模も安定性も高いですから、
直ちに業績不安に繋がるとまでは考えていませんが、
売上のこの状況を見ると利益で上方修正が入っても、
手放しでは喜べないのが率直な印象です。



(2)利益の推移

 利益を見る上で、原価推移、販管費推移、営業利益、純利益をみています。

◆原価推移
9414_日本BS放送(2016年8月期_2Q)原価推移

番組制作費が縮小されています。
一方で番組購入費はやや増えています。
いずれもタイミングの問題だと思います。
この原価の低減が今回の粗利率上昇に繋がりました。
今後売上が伸びずに再び番組編成のタイミングで
制作費や購入費が上昇するとどうなるのかなと考えてしまいます。


◆販管費推移
9414_日本BS放送(2016年8月期_2Q)販管費推移

販管費は広告宣伝費を投入しています。
会社発表によれば計画範囲内での投入らしいのですが、
この販管費率の上昇が営業利益率低下という結果になっています。


◆営業利益推移
9414_日本BS放送(2016年8月期_2Q)営業利益推移

◆純利益推移
9414_日本BS放送(2016年8月期_2Q)純利益推移



(3)利益の状況と今後の見通し

通期業績予想は修正していないので、
2Qまでの結果と業績予想を比較します。

◆今期下期予想(会社予想)
 売上高  : 5,302百万円
 営業利益 :   815百万円 (15.4%)

◆前期下期実績
 売上高  : 4,512百万円
 営業利益 :   846百万円 (18.8%)

前期比で見ると、17.5%増収、3,7%の減益ということになります。

売上の状況は前述の通り、
私はやや先行き不透明という直感があり、
計画達成には少しハードルが高いかなという印象です。

10%程度の増収がいい所ではないかという感じです。
(厳しいですかね。。。)

逆に利益率は上期で24.2%ですから、
今後の広告宣伝費の投入計画がわからないのでなんともいえませんが、
15%台まで落ちることはないのかなと思います。
前期は3Qで広告宣伝費を投入していますが、
今期は2Qでそれを実施したということであれば、
前期よりは改善するかもしれませんし、今期上期の結果も踏まえると、
営業利益率は20%程度とみたいと考えています。

以上から独自の予想としては、以下のように考えました。

 売上高  : 4,960百万円
 営業利益 :   990百万円 (20.0%)


ここから上期実績を足すと通期業績予想は、以下の通りです。

 売上高  : 9,858百万円
 営業利益 : 2,175百万円 (22.0%)

据え置いた会社予想は以下です。

 売上高  : 10,200百万円
 営業利益 :  2,000百万円 (19.6%)


ということで、3%程度の売上未達、9%程度の利益上振れを予想します。
ですので、通期の修正はないと思います。


こんな皮算用になんの意味があるのか、
いやないと思いますが、
自分のアウトルックを数値に頼らざる得ないことが今の私の現実です。

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://tryinvesting.blog.fc2.com/tb.php/712-642332a3
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
◆最近のお気に入り