十分な教育資金と老後資金のために

前回の記事で、
2016年の年初からの暴落局面において、
2つの気づきについて記事にしました。


1) 暴落局面でパニックにならないために必要なこと

2) 暴落局面では一息ついてみることも大事


いずれも精神的なものですが、
この感情を抑えるためのメンタルをいかに保つかということは、
株式相場と対峙する上では欠かせないテーマであると考えています。

私のような初心者はちょっとした工夫や、
一見するとくだらないと思えることでも、
その落ち着きを維持するためには有益なことも多々あると考えます。

このブログを運営することもそのひとつです。
自分で決めたルールに大きく逸脱することになった時、
私は成功も失敗も全てをあからさまにしていますから、
皆さんに情報を開示するということが、
自分を抑制する事にも寄与するわけです。
またコメント欄やツイッターでの交流によって、
自分だけが苦労をしているわけではないということをより強く認識出来て、
それがまた前を向いていこうと思えるきっかけにもなっています。


さて、話は変わりまして、
先週金曜を底に週明けから反発を試す市況となっていますが、
この記事では、定量的なデータを基に、
この暴落から感じていること
を確認してみたいと思います。

たった1ヶ月半の騰落を見ても、
実はあまり意味のないことなのかもしれませんし、
私のPFの中のごく限られた銘柄を元にして評価・議論しても、
真実とは異なるのかもしれませんが、
日々やられた~という負の感覚の積み重ねを
よりリアルに体感して正しく認識するためには、
定量的に可視化して自分自身がそこに向き合うことが大事でしょう。

12日時点の全体の資産騰落については、
週間パフォーマンス記事の通りですし、
週間の銘柄毎のパフォーマンスはその記事内にも触れています。

ここでは、年初から2月12日までの騰落について、
個々に見ていきたいと思います。

まず全体として、TOPIXの▲22.7%に対して
まるのんPFは▲12.2%と約10%アウトパフォームしています。

暴落暴落暴落・・・と辛い目に遭ってはいるけれども、
PFの状況は市場全体から見ればまだマシであり、
自分の銘柄選定眼も含めて少しはまともな運用が出来ているな、
という所感を抱いて表面的な評価をしてしまいそうですが、
当然、そんなはずはありません。
初心者の私がそんな本質的な強みを持っているとは思えませんし、
それを客観的に、「もうぬぼれだ」と認めるために、
個々の銘柄の騰落を確認してみます。
(本当はこんな負の真実と目の当りにするのは怖いし嫌なものですがね…)

全ての銘柄が年初から2月12日までマイナスですが、
騰落率上位(つまり下落率が小さかった順)に並べてみます。
()内の倍率は私の算出していた年初時点の今期予想PERです。





1位 日本管理センター   ▲ 8.6%(27.5倍)
2位 日本BS放送      ▲10.8%(14.1倍)
3位 ホクリヨウ        ▲11.7%( 8.7倍)
4位 スターマイカ      ▲15.9%(13.2倍)
5位 ひらまつ         ▲18.3%(13.3倍)
6位 ジーフット        ▲20.9%(13.8倍)
7位 丸和運輸機関     ▲22.0%(16.2倍)
8位 中広           ▲22.4%(15.5倍)


------ TOPIX ------  ▲22.7%

9位 サンセイランディック ▲23.2%( 9.4倍)
10位 コムチュア      ▲23.4%(14.2倍)
11位 ダイキアクシス   ▲26.0%( 9.8倍)
12位 全国保証      ▲27.1%(16.2倍)
13位 幼児活動研究会  ▲27.9%(11.0倍)
14位 シュッピン      ▲28.8%(22.3倍)
15位 アルファポリス   ▲32.5%(27.4倍)
16位 SBSHD       ▲32.6%( 8.6倍)
17位 JPHD        ▲32.9%(22.7倍)






この定量化したデータを基に、
この暴落を通して感じたことを残しておきたいと思います。

ここでは、以下のことに触れたいと思います。


1)自分の銘柄は強かったは幻想である

2)銘柄の値もちの良し悪しなど関係なく暴落局面では不条理に連れ安する

3)PERと騰落に強い相関はない




まず、パフォーマンスが市場をアウトパフォームしていたのは、
自分の銘柄が相対的に強かったからだということは、
この順位だけ見ても、幻想であるということがよくわかります。
もちろん資金比率などの兼ね合いもあり、
やや幸運に恵まれたということはあったと思いますが、
自分の銘柄が強いなどということはなく、
市場並みにありがたく暴落の裁きにあっている
ということがわかります。

私が全体のパフォーマンスでTOPIXをアウトパフォーム出来ていたのは、
その半分以上の効果がベアETFのヘッジが効いただけのことです。
ヘッジ目的の保有がたまたま奏功しただけで、
銘柄選定がよかったわけではありません
手元で計算するとざっくり6%程度の効果です。
残りの4%は完全にまぐれでしょう。

私は私なりに銘柄選定に力を注いできたわけで、
自分を正当化させたいのが人情ですので、それを否定することは困難なわけですが、
定量的に可視化してみると、別に私の保有銘柄が強かったということはないことがわかります。
まずはそういううぬぼれの感情は排除せねばなりません


次に、自分の中でファンダメンタルズに優れたと評価して
たとえ暴落局面が訪れても値もちがいい銘柄を選んだつもりというのも、
今回のような暴落の前にはなす術もなく暴落の波にされされます

ファンダメンタルズがよいとか、ストック性が高いビジネスモデルを有しているとか、
不況耐性に強いとか、様々な観点で銘柄選定を行う上で加味しているわけですが、
(これでも結構色々気を配っているつもりなのです)
結局のところ、今回のようなパニック的な暴落の前には、
合理的な判断抜きに全部が売られるのだということです。

よく自分の銘柄はこんな暴落局面でも強くて、
やはり値もちがいい銘柄は違うな~などとニヤニヤしながら
陶酔してしまいがちなのですが(陰湿ながらそんなこともありますよね)、
値もちの良し悪しなどショック安の暴落局面においては全く無視されていると感じます。

これは逆を言えば、仮にショック安で暴落しているからといえ、
その銘柄のファンダメンタルズが損なわれたとか、
ストック性の高い安定的なビジネスモデルへの信頼が薄まったとか、
不況耐性に揺らぎが生じたというような
見当違いな評価をして感情的な取引をせず、
じっと放っておける勇気が必要だともいえるのだと思います。

ショック安の時というのは、
猫も杓子も売りだぁ~とまさにショック状態で売り込まれている状況なので、
そこにファンダメンタルズだとかストック性だとか不況耐性だとか、
そんな合理的な判断が出来ない状態で株価形成されているわけで、
不条理に連れ安することは受け入れねばならないということです。

もちろん、中長期的に見ればこういった合理的な判断が市場でなされていくことで、
期待する株価形成に繋がり、ひいては期待するリターンが得られるということなのでしょう。
ですから、ショック安の時に、過信はいけませんが、
過度に不安になったり、まして感傷的になって取引をしてしまうことは、
厳に慎まなくてはならない
と改めて今回の暴落を通して自覚いたしました。



最後に、PERと騰落との相関についてです。

まず前提として私はPER水準については、
従前からずっと以下のような認識でおりました。

高PER銘柄はそれだけ高い成長を期待してより長い期間の利益成長分までを加味して、
株価が形成されている。
これは期待値が大きいことの表れであり、
市況や景況感など同社のファンダメンタルズにさほど影響しない外部環境の変化であっても、
大きく株価形成に影響を与えて、大きく値下がりするリスクを内包している。
低PER銘柄はより目先の利益分しか考慮されておらず、
低い成長、場合によってはマイナス成長までもが想定されており
期待値が小さいことの表れである。
このため仮に市況や景況感などに変調があっても、
また同社の成長が目減りしたとしても、
元々の期待値が低い分値下りリスクは限定されている。



つまり、高PERは期待値が大きい分下がる時は大きく下がり
低PERは期待値が小さい分下値も限定されるという認識です。


このような認識が強く脳裏に焼き付けられているため、
典型的なのかもしれませんが、
私が株式投資を始めた当初はより下値が堅いと考える、
低PERの割安だと思う銘柄でPFを構成していました。


しかし、最近ずっと考えていたことがあり、
このPER水準と騰落に関する相関は真実かということです。

専門的な統計データやもっと体系的に整理・考察されている方は、
いくらでもおられるでしょうし、その証跡データもあると思います。
真実により迫りたいということでしたら、
こんな稚拙なブログではなく、
もっと専門的な有識者の方を訪れてもらった方が得策かと思いますが、
ここではやはり自分のPFの中でそれを実感しないと
なかなか自分の理解として認識出来ないので、
今回PER水準と騰落を並べてみたわけです。

相関ということで、散布図を描き近似線を描写してみたり、
偏差を計算してみたりしましたが、
まぁデータ量も少ないですし、強い相関は確認出来ませんでした。

つまり、PERが高くても下値が堅い銘柄もあれば、
PERが低くても余裕で下値を突っ込む銘柄もあればという状況です。

PERが低ければ下値は堅いというのも、
PERが高ければ下落が大きいものになるというのも、
全て根拠のないものなのではないかと改めて示唆される実績です。

もちろん冒頭でも記載の通り、
これだけのサンプル数で議論しても意味のないことかもしれませんが、
事実として私のPFで起こったことです。
高PERは危険だからそこそこにしておこうとか、
こういう不安な局面だからより低PERの銘柄にシフトしておこうとか、
全て曖昧な根拠の中での判断だなと思うわけです。


高PERであってもその成長への期待が揺るぎなく継続する場合には、
その高い利益成長分の比較的高い成長分をリターンとして享受できます。
一方、低PERは構造的にその業界に対する評価が低く、
一時的な利益成長を果たしてもそれを十分に評価してもらえずに
思ったようなリターンに繋がらないということもありえるわけです。

今回改めて実感したところでは、
あまり高PERがハイリスク、低PERがローリスクという
思い込みをせずに、各銘柄の成長性や
その業種や会社としての姿勢といった市場評価というものを加味して、
単に絶対値の大小だけで評価しないようにしよう
ということです。


暴落を通して色々自分への気づきが得られて、
良い機会だなと思います。

相変わらず足元のパフォーマンスは大きく凹んだ状態ではありますが、
中長期的にこの局面で色々なことを学び、
今後に生かしていきたいなと思います。

コメント
この記事へのコメント
レイフォンのくそがきといっしょにしないで
2016/02/17(水) 15:17 | URL | レイフォント #-[ 編集]
大変ご無沙汰おります。下落相場でも記事の更新ありがとうございます。長期投資を前提にしたまるのんさんだからできることだと存じます。長期投資を謳っていても短期の下落に左右されるのが人間ですから。どっしり構えておられますね。素晴らしいです。

今回の下落では、私も20パーセントほどくらいました。もう一段の下落を想定し、追加資金投入、ナンピンを行いませんでした。現在、相場は落ち着きを見せており、私の予測、日経13000円は外れたかもしれません。私もまだまだ相場を分かっていないですね。

現状では、細かい部分は色々あるかもしれませんが、大局的には原油、為替に左右される相場と思っています。普段よりも臨機応変な対応により利益を上げる相場のようにも感じております。私は保有銘柄数を減らし回転しながら戦っております。

いつも参考にならないコメントで申し訳ありません。また訪問させていただきます。
2016/02/17(水) 20:38 | URL | 素人投資家A #-[ 編集]
>レイフォントさん
こんばんは、レイフォントさん。
コメントを頂きましてありがとうございます。

レイフォンさんのことをコメント頂いていますが、
私が知るレイフォンさんは「くそがき」とはかけ離れた方だと感じています。

もちろん私の知るレイフォンさんは、
SNSを通してしか存じ上げていませんが、
そのSNSを通して知り得るレイフォンさんは、
日々苦労されていたり、成果を得て喜ばれていたり、
そんな苦楽の中で、そこからなんとか成果を得ようと努力されていると感じており、
私も同じような境遇ですからいつも励まされ、学ばせて頂いています。


レイフォントさんの仰るレイフォンさんはまた別のレイフォンさんでしょうか。
あまりにも私のイメージとかけ離れていたので、
また違うレイフォンさんがおられるのかなと思いました。

ちなみにそのレイフォンさんのことを「くそがき」と仰るということは、
何か意に沿わないようなイザコザが。
レイフォントさんの仰るレイフォンさんと、
レイフォントさんとの間であったのかなと推察しますが、
何があったのでしょうか。

わざわざ私のブログに訪れて頂き、
「くそがき」と仰るコメントまで残して頂くということは、
余程のことがあったものと思いましたので、
興味を持ちました。

前のコメントで、
エスクリの件で何を学ばれたのか、
また個人投資家に人気の銘柄とはどんな銘柄か、
またどういう注意を持って臨むべきなのか、
この3点もまだご回答を頂けてなかったので、
今回のイザコザの件も含めて、
今後コメント頂く際には教えて頂けると嬉しいです。

ちなみにレイフォントさんは、
レイフォントさんの知るレイフォンさんといっしょにしないでと仰っていますが、
レイフォントさんはレイフォントさんのどの部分に迎合出来ず、
いっしょにされたくないと思われているのかも、
もう少し詳しく教えて頂けませんと、
コメントの返しようがありませんので、併せて補足をお願いいたします。

こちらからの質問が多くて恐縮ですが、
せっかくコメントを頂いておりますので、
真摯に対応させて頂きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
2016/02/17(水) 22:35 | URL | まるのん #-[ 編集]
>素人投資家Aさん
こんばんは、素人投資家Aさん。
コメントを頂きましてありがとうございます。

この暴落を受けて感じたことの記事は、
自分なりに恥も晒して今後の自分のための気づきを記載したので、
読者の方のリアクションをとても気にしております。
反論や共感など様々な感情を読者の方にお持ちいただけるかなと思っていて、
感想だけでもコメントを頂けるととても励みになります。


まず下落相場だろうが、含み損に転落しようが、
どんな事態でも変わらずブログは更新するつもりです。
別に私は優秀な成績をここに残して、
読者の方から表彰されようだなんて思っていませんからね。

なお、ご指摘のように私は長期投資を心掛けていますが、
結果的にはなかなか長期で持ち続けられません。
それは私の見立てが甘く、1年、2年経つと見立てが変わってしまったり、
どうしても騰落を前にした感情に揺さぶられたりと様々な要因があります。
どっしり構えようと心掛けていますが、まだ道半ばです。
今後もより理想に近づくべく、
読者の方からも色々学ばせて頂きながら、
成長していきたいと思っています。


私はこの下落でナンピンを少しずつ進めていましたが、
今でもそれが正しいことなのかどうかはよくわかっていません。
ただ、事前に決めたルール通りに目安をある程度遵守してきた結果です。
今日までを見ればそれは良い方向ですが、
明日にはどうなるかわかりませんし、
結果だけでこの対応が良かったとは言いきれません。
これは唯一の正解があるわけではなく、
結局自分のその判断が自分の投資スタンスに照らして合理的なのだとしたら、
それは失敗ではないと思うのです。


市場全体の大局的な株価形成については、
私は為替や原油の影響もあると思いますが、
正直なんでこんなに動くのかわからない、
もっといえば、考えても仕方のないことと諦めています。

臨機応変の対応、選択と集中に舵を切り、
うまく回転させながら対応出来るのは、
羨ましくも思います。

ここは私の経験からいえば、
今の私の経験値ではやるべきではないことなのです。
ですが、そういう方もおられて対峙されているということは、
改めて認識した上で、
自分が自分のスタンスの範疇でどう行動すべきかは、
その時のベストを尽くすようにしていきたいと思います。


コメントを頂けること、大変励みになります。
いつも、ありがとうございます。
2016/02/17(水) 22:50 | URL | まるのん #-[ 編集]
まるのん先生お疲れです。

非常に示唆に富む内容で勉強になりました。
年初来の下落を受け以下を学びました。


1.下げるときは関係ない銘柄も下げる。

今までも認識していましたが再認識しました。

抽象的な考察ですが下落には価格調整機能もあると思います。
一方、例えば原油安やら中国経済の影響は直接はアルファポリスにはない
(勿論回りまわってはある)はずですが、大きく下げ、ここ数日間は大きく
上がっていると思います。

下げ相場はチャンスであるのは間違いないと再確認しました。
(というか私は下げたところで買う習慣が身についているので止めれません。。。)

2.下げた時にいつ底が分からない。

これは、まるのんさんの記事にもありますが、初めて実感しました。。。。。

但し、時間、資金に余裕があればやはりチャンスだとも考えました。
例えば100の株価が適正で下げ相場で70になり買ったとし、50まで下がったとします。
ここで、資金に余裕(追証等の心配)が無ければ損きりしますが、時間的、資金的に余裕が
あればホールドし、やがて100に戻ると思います。

冷静に数値的に分析されているまるのんさんを見習いこの相場を乗り越えていきたいと思います。


2016/02/18(木) 21:40 | URL | ゆったり #-[ 編集]
>ゆったりさん
こんにちは、ゆったりさん。
コメントを頂きましてありがとうございます。

下げる時は関係ない銘柄も下がるというのはその通りですね。
いわゆる連れ安というやつでよね。
やはり優良な銘柄ほど、戻りは早い印象です。
私の相互リンク先のろくすけさんが
ちょうどこのネタでブログを上げられていますね。
私も同感です。

いつが底かはわからないですよね。
私もいつもナイフに刺されまくっています(笑)。
ただ、完全にナイフに刺されず、底で買うなんて無理なんですよね。
私も直近で言えば、サンセイランディックが決算前に下げた時には、
ナンピンをかましましたが、なかなか下値は読みにくいなと感じています。

ただ、そんな底で買おうと躍起になるより、
ざっくり自分のルールで買えると思えば、
きちんと買って、あとは目標はに向けて我慢していくのでしょうね。
私のルールではそんな試練の毎日なので、
いばらの道なのですよね。

お互い頑張りましょう!

2016/02/20(土) 01:04 | URL | まるのん #-[ 編集]
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秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
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