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【決算精査】 3276_日本管理センター(15年12月期_4Q決算)

銘柄分析シート


1.サマリ
総合評価:「4」 (☆★★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング

短信が比較的あっさりと書かれているので、
あまり内容を知ることは出来ませんが、
表面上の数値を見る限り満点の決算だと感じます。

4Qでの盛り返しが凄まじい結果となりました。
正直過去の決算の内容の精査を行い、IR担当へ電話突撃の結果も踏まえて、
多少の未達は仕方ないかと考えていましたが、
「大丈夫です、やりますから(達成しますから)」というトーンに偽りはなかったですね。
エンジン吹かして4Qでリカバリーしていると仰っていたので、
期待しつつ、私は5%程度未達を想定して評価していましたが、
見事に計画ラインに乗せて、かつ次期も変わらぬ好調予想を出しています。

一体4Qに何をしてここまでリカバリしたのか、
今後出てくるだろう武藤社長プレゼン動画が楽しみで仕方ありません。
(間違っても某T社のようなことをしているとは思いませんので)

数値面で、私のEPS予想と比較して、
今期は10%超(実績)、次期は20%超(予想)の超過となっています。
内容についても各セグメントが好調に推移しているということで満足できる決算です。

私の見込みの超過幅としては、ポジティブな評価ではありますが、
現時点で内容の詳細などが明らかでないこともあり、
敢えて総合評価は「5」とせず、「4」(ややポジティブ)としておきます。



2.定量情報の確認

2桁の増収増益ですが、
特に利益面では30%水準の成長を継続しています。これはすごいことですね。

3276_決算短信表紙(15年12月期_4Q)



(1)売上の推移

前期の増収率に比べると、今期の増収率は更に増勢を強めている印象です。
特に4Q単計の増収率は+21%と驚異的です。
何か大型案件でもあったものと思いますが、
そちらの詳細は今後決算説明資料等で明らかになると思います。

3276_四半期決算_売上推移(15年12月期_4Q)



(2)営業利益の推移

利益面でも営業利益は4Q単計で+92%!とこちらもサプライズです。
利益率にすると前期が3.6%に対して今期は5.7%と+2.1%の改善です。
粗利益ベースで改善していますから何か収支モデルを変えるような、
大型案件が絡んだ動きがあったとみるべきなのだと思います。
いずれにせよ素晴らしい着地だと思います。
3Q時点で未達懸念が台頭して株価が叩き売りに見舞われている最中、
私もIRに電話して散々突っかかってきたわけですが、
しかし、真摯に向き合ってリカバリしていることと、
きちんと対処をしていることを聞き、
評価上はやむなく安全サイドに見て未達を想定しておきましたが、
このように立派にリカバリをしてくれたことに、
思わずおめでとうとそしてありがとうとIRに電話しそうになりました(笑)。
(いや、先方はお忙しい中なのでわざわざ電話しませんが・・・)

3276_四半期決算_営業利益推移(15年12月期_4Q)



(3)純利益の推移

純利益については、4Q単計では倍増です。
税金絡みもあるので、なんともいえませんが、
こちらも極めて好調だったということになります。

3276_四半期決算_純利益推移(15年12月期_4Q)




(4)次期の見通し

3276_決算短信次期予想(15年12月期_4Q)


相変わらず2桁成長で、
特に利益については20%台の成長を継続する予想となっています。

前にIR電話突撃した際に、今期は少し調子に乗って盛りすぎた、
(もちろん達成させるけどね・・・)という発言があって、
少し後悔している念も感じたので、
控えめにしてくるかなとも想定していたのですが、
30%水準からはやや下がりますが、
私はCAGRを20%と想定していますので、
もしこれが達成出来れば十分な結果となります。

あとは、この数値が相変わらず盛りすぎたものなのかどうかですが、
それを電話するのも芸がないのでやめておきます。
ただ中計最終年度ということで、
ある程度結論ありきで数値は置いたのかなという印象も受けます。
売上目標400億とかぴったりですし、
営業利益目標も21億ですからね。

ちょっと意外なのは、上期と下期でほぼ拮抗した予想となっています。
営業利益率を見ると、上期、下期共に5.3%程度かと思いますが、
過去の予想を見ると、やや上期偏重です。
これは春先の入居シーズンにやや集中するからなのですが、
前期(15年12月期)の4Qでこれだけのリカバリをしている中での、
下期のこの数値の維持というのは一旦どういうことなのかなと感じました。
この辺りも説明資料を待ちたいと思いますし、
不明確であれば、機会を見てIR突撃をさせて頂きたいと思います。



(5)その他

同社の収益モデルの根幹である管理戸数についても順調に推移しています。

3276_月次(201601)


今日も決算の裏で、北都銀行とのマッチング提携のリリース(PDF)が出ていますが、
地銀とのこのようなアライアンスが進むと商談がどんどん入ってきて、
まさに今追い付かずにお断りをしている状況という、
同社が優位になる形が当面続くのかもしれません。
つまり選りすぐってよい案件を選べるということですからね。
しかしこの右肩上がりのグラフはいつ見ても癒されますね。




3.定性情報の確認

短信もライトに書かれており、
新たな定性的な情報というとあまりありません。

ただ敢えて気になったところというと、
短信の中で次期中計のことが触れられています。
この点は私はとてもポジティブに評価しました。

普通、現中計の最終年度ということを考えると、
いかにこの目標を達成させるかを述べるのが通常ですが、
現中計はしっかり守りつつも、次期中計で同程度の成長を継続させるためには・・・と
わざわざ明文化して謳われています。
もちろん、民泊とか空き家対策、ファイナンス事業など、
キーワードは出てきていますが、具体的な話はこれからだと思いますが、
武藤社長のto be continue を予感させるとてもよい配慮だと思います。

現中計の最終年度に、次期中計を見据えた種まきを着実に進めると宣言する企業は、
なかなかないのではないでしょうか。

また、細かなことですが、多くの企業で外部環境の文章はひな形をコピペしているのではないかと思われる程、
形骸化しているわけですが、
(わが国経済は、中国経済の減速と原油相場の動向に・・・というやつです)
同社の今期(16年12月期)の見通しの箇所で、
物価上昇の動向から始まり、最近の日銀のマイナス金利導入のことにも触れられています。
当たり前のことなのかもしれませんが、
この文章はその日銀のマイナス金利追加緩和策の発表後に書かれたものということになりますが、
機動力のない会社だと、なんとなくここには差しさわりのないことを書いておいて、
そのまま使うという感じなのではないでしょうか。
当然、武藤社長、宮本専務がそれを許すはずもなく、
常に最新の外部環境を認識していてそのことに言及しつつ、
同社の見立てを行っている(どこまで反映されているかは別問題かもしれませんが)ことについて、
少なくてもそういう姿勢、環境があるということは歓迎出来ます。





4.目標株価の確認

従来の目標株価は2,290円です。

20%CAGRを前提にして、17年12月期の予想EPSを76.3としており、
評価PERを30倍として見ていました。

期が進んだことでまず起点を18年12月期の予想EPSで置き換えます。

前期(15年12月期)の実績EPSは58.7となり、
今期(16年12月期)の予想EPSは79.5となっています。

まずあくまでCAGRは20%の独自見立てはこれ以上強気にせず、
今期(16年12月期)の予想EPSは58.7×1.2で70.4とします。

これをCAGR20%として18年12月期まで掛け算をします。
すると、18年12月期EPSは101.4となります。

評価PERですが、期を伸ばしたことによる不確実性を考慮することと、
CAGR20%で見るとした時に、
評価PER30倍は少し調子に乗りすぎたという観点から、
評価PERを25倍に減少させます。
計算上、端数処理を行い切り上げて計算します。

以上から、目標株価は2,540円に修正します。
約10%程度の上方修正となります。



5.さいごに

同社は最近の売買によって現在PF1位の主力となっています。
株価がどう動くかわかりません。

どうも株主還元の優劣で動いている相場にも見えていて、
その観点からすると、配当利回りで2.4%で特段高くないし、
優待もありませんから、そういう選別からも微妙にしか評価されないかもしれません。
(DOE13.6%は驚異的なんですがね・・・)

ただ、私は、PF1位らしく業績、IR、今後の見通し全てがその風格に相応しいと、
自信を持てる内容でした。

であるからこそ、あまり楽観視せず、見るべきものはきちんと見て、
今後も適度な距離感で接しないといけません。

私は武藤社長の経営には惚れ込んでいますし、
銘柄に惚れ込むことは良くないという声も聴きますが、
私は惚れ込むことそのこと自体には何の違和感もありません。
むしろ熱意を持って精査するからこそ、応援したくなるし、
惚れ込むことだってあると考えています。


大事なことは、その惚れ込みによって、
本来アラームがあがっているのにやり過ごしてしまうとか、
評価を甘くしてしまうということはあってはなりません。
そのことを肝に銘じて、また長い付き合いになると思いますが、
同社を適度な距離感で以て応援していきたいと思います。

コメント
この記事へのコメント
日経が強烈に下げる中好決算を受けての大幅上昇おめでとうございます。

業績がしっかりしている銘柄を適正な株価でホールドしているなら何も心配はいらないと勇気づけられる結果でしたね。

私のPFは火だるまになってますが、明日から始まるPFの決算を見て冷静に投資判断を下していきたいです
2016/02/09(火) 15:34 | URL | sun #-[ 編集]
>sunさん
こんばんは、sunさん。
コメントを頂きましてありがとうございます。

こういう下げの中で逆行高はありがたいと思う一方で、
私にとっては、多少の未達を想定していたとはいえ、
そもそもここまで下げていた方が不思議でしたので、
それが少し戻しただけと冷静な自分もいたります。

業績や将来性がしっかりした場合には、
それがどういう形で市場に評価されるかは別にして、
長期的な視点でみれば必ず評価されると、
信じて対応するスタンスを取っていますから、
明日の株価がどうこうより、
期待した業績を出して、将来見通しも想定通りということは、
ファンダ投資家の端くれとして大変嬉しく感じています。

株価が騰がったことより、
そちらの方が断然嬉しいですね。
思わずおめでとう&ありがとうとIRに電話しそうになった位ですからね(笑)。

ただ、私もその他の全銘柄は火だるまで、
信用収縮も進む中、どこまでいってしまうのか怖いですが、
出来るだけスタンスを変えずにいきたいと思います。

明日はアルファポリスの決算でしょうかね。
中身をよく精査して対応を考えたいですね。
なにせ、今日も随分下がりましたからね~
2016/02/09(火) 23:54 | URL | まるのん #-[ 編集]
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