十分な教育資金と老後資金のために

Author:まるのん
30代イクメンサラリーマンです。
将来の教育資金と老後資金を形成するため、中長期視点で現物日本株へ投資しています。投資初心者の日々の状況を公表していきますので、叱咤激励のコメントを頂ければ幸いです。
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【決算精査】9090_丸和運輸機関(16年3月期_3Q決算)

銘柄分析シート


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング

原油安の影響による費用減抑制効果はもちろんですが、
食品スーパーを中心とした需要にうまく乗り、
単に原油やインバウンド効果という外部要因による一過性の成長というより、
本業部分で堅調な成長が続けていることが出来る好決算となりました。

新卒採用を中心とした人材への投資を継続しながらも、
新規取引先の拡大も順調に進捗していることが伺える内容となっています。
また費用低減策も奏功し、車両不足等の業界の構造的な問題でも、
AZ-COMネットの拡大も続いていて、
まさにやることなすこと絶好調という
数値面の堅調さだけではなく内面での強さを示す内容でした。

同社の主要取引先のマツモトキヨシの好調さはもちろん寄与しているわけで、
短信上でもインバウンド効果などと評され言及されていますが、
それが冒頭には来ず、低温物流のスーパー対応がそれに当てられており、
私は中長期的にこちらを期待しているので、
とてもうれしい気持ちになりました。

一方で、数値面では、業績修正が開示されています。
修正後の今期EPSは150.14で、私が従来予想していたのは150.0ですから、
ほぼ想定内といっていい内容です。
もちろん、これにはまだ再修正の余地があるようにも感じますが、
ほぼ想定通りという内容になっています。

以上から、内容的には非常に満足できる決算ですが、
総合評価としては、文字通り、「3」のニュートラル(想定通り)と付与します。
(気持ち的には「4」を付与したいのですが)


2.定量数値の確認

2桁増収増益の堅調さが継続していることが確認出来る内容です。

9090_決算短信表紙(16年3月期_3Q)


3Qは同社にとっては、一番の繁忙期となっていて、
例年3Qは利益率も大きく上昇するわけです。
3Q単計で見てももちろん前期比大幅増収増益ということで、安心出来る内容です。

先に売上、営業利益、純利益の累計と単計のグラフだけ先に示しておきます。

◆累計
9090_四半期決算_累計(16年3月期_3Q)

◆単計
9090_四半期決算_単計(16年3月期_3Q)




(1)売上の推移
売上は概ね10%台前半の伸長率です。
暖冬の影響で物流業界の一角で荷量低下が見られたり、
電子部品などの物流が生産調整などの影響を受けて低調に推移するなど、
やや心配しているところはありましたが、
小売りを中心とした同社の物流網には今のところ影響は出ていないように感じます。
もちろん、今後巡り巡って景況感にも影響が出て、
ひいては小売業にも影響が出なくもないと感じていますが、
まずは暖冬や一部の低調さの心配は通り越し苦労で終わりました。


(2)営業利益の推移
決算短信の表紙を見ると営業利益は累計で38%増となっており、
堅調そのものです。
しかし、よく見ると、3Q単計では15%増なのです。
この累計38%増は実は1Q、2Qの貯金なのですね。
1Qでは前期比160%増、2Qでは23%増、3Qで15%増です。
期が進むにつれて、四半期毎の増益率は縮小傾向です。

一方で費用の低減要素のひとつである原油安は、
前期から期が進むにつれて大きなトレンドは下げトレンドです。
つまり、本来期が進むにつれて燃料費は下がっているはずなのですが、
利益の増益幅は縮小しているわけです。

もちろん前期1Qは増税後の反動減に苦しんだという特殊事情があるので、
単に前期比だけで見てはあまり意味のないことかもしれませんが、
今後どうなるのかは少し気になります。

費用低減策を社内で進めていますが、
その効果が最初は大きく出ていたものが、
段々効果も収束していくということもあるのかもしれません。

これだけ原油安が進んでいるわけですが、
3Q単期の営業利益率は前期が9.2%で今期9.6%です。
実はそこまで伸びていない、とみるのか、
物流業界として営業利益率がほぼ10%という高水準を評価するのか、
ここは難しいなと思います。


(3)純利益の推移
純利益の推移は営業利益の考察と同様です。
特記することはありません。


(3)利益の状況と今後の見通し

修正された通期会社予想から、4Qでの単計の予想は以下の通りとなります。

 売上高  :14,426百万円
 営業利益 : 365百万円 (2.5%)
 当期純利益 : 61百万円 (0.4%)

前期の4Q単計の実績は以下の通りです。

 売上高  :13,061百万円
 営業利益 : 501百万円 (3.8%)
 当期純利益 : 351百万円 (2.7%)

修正後をベースにすると、4Q単計では、
10%増収27%営業減益となります。
当期純利益についてはまさに83%の減益となります。


誰もがこれを素直には読まず、
着地に向けてはまだ保守的に見ているのだろうと、
再修正を期待する、又は上振れするだろうと思われる方がほとんどだと思います。
私もそう思います。

しかし、その自分の都合のよい思考を疑ってみた方がいいかもしれません。
3月決算で残り2ヶ月でなぜここまで保守的にならないといけないのか。

いきなり原油が暴騰するとでも言えるのか。
費用低減策が急に効果がなくなってしまうのか。
4Qは閑散期であることを考えても、そもそも利益率でも前期より減ることになります。

例えば物流センターの新設で償却費が一気に重くなるタイミングであるとか、
特別な費用を見込む必要があるとか、
何かがあるかもしれないと思っておいた方がいいでしょう。

何より、今回の修正は私の予想とほぼ一致していて、
これ以上の期待は元々持っていませんでした。
市場はもっと上を期待するのでしょうが、
私も期待しつつも過度に根拠のない、都合のよい解釈は慎もうと思います。



(4)その他
AZ-COMネットワークの会員数は267社となっています。
月末日に毎月更新されているようですが、
確か総会の時にターゲットとしておられた水準は超過しているように記憶していて、
こちらのネットワーク構築も順調なのだろうなと思います。



3.定性確認の確認
冒頭のサマリに記載しましたが、
人材を始めとした投資をきちんと対応しつつ、
取引先の拡大、特に注力を進めているスーパー各社との付き合いが進捗しているのは、
大変素晴らしいことだと思います。

また費用低減策も奏功しているということで、
どこまでその効果が継続され続けるかは見物ですが、
頑張ってほしいですね。
文書保管事業は前期にお国の仕事を地元の埼玉県からの繋がりで
受託していますが、今後中長期的なビジネスに発展すればいいなと思っていますが、
なかなかそうたやすくはないのかもしれませんね。
それでも新規取引先もこの事業内で増えているようなので、
まだまだ数値は小さいですが、どうなるのか何気に楽しみにしています。



4.目標株価の確認
従来の目標株価3,150円を変える予定はありません。
但し、再修正の上、来期予想が出たところではローリングをかけようと思います。
現時点では修正後のEPSはちょうど私の想定通りですので、
それを元に算出している目標株価も変わりません。


5.さいごに
同社はこれから本決算を迎えるわけですが、
私は重視をしていませんが、配当政策を気にしています。

今期は特別配当で大きく配当性向が高まっていて、
株価が騰がったとは配当利回りも高い状況となっています。

しかし、従来の配当政策からみると、
来期は配当性向を通常モードに戻すことで、
大幅に減益になると考えています。

配当目当て・重視で同社に投資している方にとってみれば、
利回り低下となると需給的に売り圧力が強まり、
株価は停滞するのではないかと考えます。

但し、私はそれを目的に投資をしていませんし、
そういう動きを予想して売買するのは得策ではないと考えますので、
放置を決め込みますが、今後の値動きという点では留意が必要と感じます。

ちょうど、今日想定通りの決算を受けて、PTSで暴騰していて、
現金比率向上が命題になっている中で、
上昇余地も小さくなっていることもあり、
ついに一部売却という判断になりました。
本当は目標株価水準までは我慢したかったのですが、
そのGAPである20%を妥協しました。
現金比率や全体のPFのバランスという面で致し方ない判断となりました。
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