十分な教育資金と老後資金のために

Author:まるのん
30代イクメンサラリーマンです。
将来の教育資金と老後資金を形成するため、中長期視点で現物日本株へ投資しています。投資初心者の日々の状況を公表していきますので、叱咤激励のコメントを頂ければ幸いです。
年初来:+12.0%(2017/5/26時点)


【決算精査】 2686_ジーフット(16年2月期_3Q決算)

銘柄分析シート

<2016/1/11追記>
当記事内で表明していたIR照会ですが、
その照会結果を別途記事にしました。 → こちら



1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング

正価販売に努めている事への成果が確実に数値に反映されていますが、
今3Qについてもそれは継続しています。
粗利益率は前同期比でも3Q単計において1.5%の改善が見られます。
暖冬による主な影響は12月以降で4Q以降でしょうが、
11月においても多少の影響はあったことを考慮すると十分な成果だと感じます。
また、短信上でも既存フォーマットから、
デジタルシフト、都市シフト、シニアシフト、アジアシフト、地域密着のキーワードで、
機構改革で各方面での戦略立案が立ち上がっていることが伺え、
今後それが具体的な戦略として投資家にどう伝わってくるか楽しみです。
販管費が増えている具体的な理由は明確ではありませんが、
それが理由で営業利益ベースでは3Q単計では減益となっていますが、
私はこの機構改革などの影響があったものと思いますし、
前向きなものだと捉えています。
もちろん、これが経費面で無駄な支出が嵩んでいるとなると問題ですが、
以前IRの方とお話した印象ではそのような悪いものではないと捉えています。
暖冬の影響があり4Qの数値がどこまで悪化するかは油断を許しませんが、
それも一過性の問題でしょうし、営業利益ベースでは前期並であれば、
計画達成の許容範囲となります。
暖冬の影響で今期に限ってみれば未達の可能性が濃厚(後述)ですが、
それははっきりと暖冬という理由が明確ですし、
構造的な改革のための各種施策が順調に進捗していることが伺えます。
以上から、総合判断はニュートラル(想定通り)の「3」を付与します。


2.定量数値の確認
ぎりぎりの増収増益決算となっています。

2686_決算短信表紙(16年8月期_3Q)

2Qまでは前期比で利益は2桁成長でしたが、
3Qではそれが1桁成長となり、純利益ではぎりぎりの増益となっています。
収支の構造は以下で詳細に見てみることにします。
この見た目だけで、良し悪しは言えないと思います。


(1)売上の推移
2686_売上推移(16年8月期_3Q)

売上は正価販売に努めている戦略を継続しているので、
あまり期待が持てません。
そもそも月次でもそれはわかっていたことなので、ここはサプライズはありません。
むしろ月次の結果通り、1Q、2Qで減収だった分を3Qでリカバリして、
なんとか前期比累計で増収に転換されています。
ですが、同社はとにかく利益主義に転換していますし、
実際、それが大事な要素だと認識していますから、
ここはふ~んと流しておきます。


(2)営業利益の推移
2686_営業利益推移(16年8月期_3Q)

詳細は分析シートのP2に記していますが、
粗利益率は3Q単計で48.6%で、前期から1.5%の改善となっています。
3Q累計でも47.4%で前期から2.0%の改善となっています。
これはPB化率の向上を含めた正価販売の効果といっていいでしょう。

しかし、営業利益ベースで見ると、
3Q単計では減益となっています。
営業利益率が0.5%悪化しています。
つまり、粗利益率が1.5%改善しているにも拘らず、
営業利益率は0.5%の悪化ですから、販管費率が上がっているわけです。
累計では営業利益率は前期比で改善していますが、
この3Qで何か販管費を前期より多く使ったことになります。
3Qでは販管費の詳細情報の開示がないので、
ここで分析は行き詰ります(苦笑)。
ちなみに同社の販管費の主な費目を2Q決算補足説明資料から抜粋します。

・給料及び手当
・福利厚生費
・賃借料
・販売促進費
・広告宣伝費
・減価償却費

販管費の上昇には良い面、悪い面双方が内在している可能性があります。
今後の拡大戦略のために効果的に使われているものか、
成り行きで垂れ流してしまっており今後の成長にあまり結びつかないものか
により判断が分かれます。

なんとなくコスト意識が低まり垂れ流しになっているのか、
成長のために増えているものなのか、ここは確認が必要です。
というわけで、IR確認行きですね。

ちなみに現時点の私の想定では、
IRフェアで確認した雰囲気を感じるとかなりコスト意識は高い印象があり、
なんとなく垂れ流したというより、
機構改革に絡んで様々な施策検討タスクが走る中で、
その体制強化、稼働増によるものであり、
当然これが効果が出るのか注視が必要とはいえ、
基本的にはあまりネガティブに捉えていません。
もちろんこの見立てに根拠が薄いので、IRに照会するつもりです。

ちなみに上場費用はもしかして販管費に入っているのでしょうかね。
そういえば、その費用がどこにも明示化されていないのですよね。
通常、上場関連費用は営業外費用のはずで、
経常利益に効いてくるはずなのですが・・・。


(3)純利益の推移
2686_純利益利益推移(16年8月期_3Q)
こちらは営業利益と同じような考察です。
特に特記すべきことはありません。


(3)利益の状況と今後の見通し

通期会社予想から、4Qでの単計の予想は以下の通りとなります。

 売上高  :28,425百万円
 営業利益 : 1,732百万円 (6.1%)
 当期純利益 : 859百万円 (3.0%)

分析シートのP2に過去の四半期数値を拾っていますが、
この利益率は前期と全く同じ水準です。
また売上面でも前期比で14.9%の増収が前提です。
売上面ではようやく前期比プラマイ0%までもってきていますが、
いきなり4Qで2桁増収になるなんてまず考えられません。
利益率についてもここまで暖冬ですと、
高利益率のブーツなどの商材は厳しいでしょう。

つまり売上面でも利益面でも未達となる可能性が高く、
既にそのことを織り込んだ株価の形成になっているのかもしれません。

ざっくりですが、売上高で15%程度未達水準で、4Q単計210億を予想します。
また営業利益率は5%程度と見て、10.5億と予想します。
当期純利益率は1.5%程度と見て、3.15億と予想します。

これにより、通期着地は以下の通りと予想します。

<まるのん予想>
売上高: 100.000百万円
営業利益: 5,413百万円
当期純利益: 2,606百万円
EPS: 62.5

<会社予想>
売上高: 107,500百万円
営業利益: 6,100百万円
当期純利益: 3,150百万円
EPS: 75.5

まるのん予想は売上で7%未達、営業利益で11%未達、
当期純利益で17%未達予想となります。

もちろんこれは全て暖冬の影響です。
暖冬による稼ぎ時のブーツや防寒シューズが売れないわけですから、
当期を見れば大きな痛手となります。


(4)その他
3Qまでの推移は概ね満足です。
ですから冒頭での総合評価も「3」としており、
特に見立ての変更は実施していません。

一方で今期の状況だけを見ると、
暖冬ということで大幅な未達が見込まれます。

問題はこれを一過性と思えば、
18年2月期をベースとした目標株価の修正はないわけです。
つまり、17年2月期はハードルが低い16年2月期をベースに、
大幅増益予想となり、
18年2月期に至っては当初目論見のトレンドを遵守出来ると考えれば、
当然目標株価は修正不要です。

18年2月期のEPS予想は従来の目標株価算出上は、
10%成長の継続を前提としてEPS90を予想しています。

今回16年2月期のEPS想定を74から62.5に下方修正しています。
修正後の62.5をベースに90を目指すとすると、
CAGRは20%成長となります。
確かに16年2月期のベースが下がることを前提として、
17年2月期の増益幅は20%成長はあるでしょう。
しかしそれが更に18年2月期まで継続して2期連続で20%増益が為し得るかといわれると、
矛盾するのですが少し自信が低くなります。

暖冬を一過性というのであれば、
その影響がなくなると考える17年2月期には大幅回復し、
当初描いていたEPS90に向けて成長してくれるとも判断出来ますし、
結論が難しいと感じています。


この暖冬による苦戦は既にある程度は織り込まれているとも思えます。
一方で、最近の相場を見ていると、暖冬という一過性要因とわかっていても、
下方修正が出ればそれなりに株価も下がるとことも十分想定されます。

私は当然暖冬という足元の状況に対して、
成否を占い投資をしているわけではありません。
ですからセオリーからいえば、そのままホールドで間違いないと捉えています。
一方で定量的にやや控えめかもしれませんが、目標株価を算出してみると、
見事に売ってもいい水準になっているとも捉えられます。
増して、直近で未達が出そうな状況であるということも拍車をかけています。

セオリーとして足元がこういう状況だからこそ、
むしろ投資を継続すればいいと思う一方で、
定量評価からは少なくてもPF主力に据えるまでの理由にもならない気もしています。

こういう優待銘柄は特に値動きも読みづらいわけで、
案外下方修正が出ても落ち着いた動きを見せる可能性もあり、
将来性のシナリオは悲観的ではない以上、対応に苦慮します。
このうじうじした悩み、共感して頂けますかね・・・。

中長期的シナリオは何ら変わっていません。
ですからホールドすべきと思う一方で、
定量分析を行うと早々楽観的にPF主力にする水準でもないことも事実です。
それをわざわざ足元が弱いというニュースがある中で、
それに飲まれるように撤退するのかということです。
もう少し悩みたいと思います。


コメント
この記事へのコメント
 いつもtwitterでの返信有り難うございます。そして ジーフットの決算まとめお疲れ様です。2年前に投資していた会社(今は投資してないのが汚点)が予想通りに成長しているようでうれしい限りです。

 1つ疑問に感じたのがジーフットの減益要因が暖冬のみというふうに限定されているようですが、ここは本当なのでしょうか?

 まるのんさんが指摘されているようにPB比率が上がっているにも関わらず販管費率が上がっているのが私も気にかかるのですが、ここの最大要因として大量出店によるアルバイト大量採用の弊害ではいかと考えています。

 人手不足にも関わらず毎年50店舗以上の店を出し続けていたら、当然販管費に跳ね返ってきますので、ここの部分は来季以降も業績の重しになってくるのではと危惧してます。

 そうなるとPB比率上昇による原価の低減効果ですが、こちらも昔に比べるとだいぶその比率が落ちているので、今季のように販管費率の上昇分を吸収できないのではと懸念してます。

 
 東証に行く前に株を手放してしまい、かなり私念がはいってるかもしれませんが、ジーフットを売却した当時からこの2点が気になったため昨年初めごろに早降りしてしてしまい、昨年末にすごく後悔しました(笑)
2016/01/11(月) 08:02 | URL | ぺんぎん #-[ 編集]
>>ぺんぎんさん
こんにちは、ぺんぎんさん。
コメントを頂きましてありがとうございます。

減益の原因についてですが、
まず3Qについては、記事にも記載の通り、
暖冬の影響というより、販管費上昇から来るものであり、
ここは確認が必要だと感じています。
従って現在IRに照会メールをさせて頂いています。
現時点では記事に記載の通り、
機構改革をこの3Qに着手しており、
体制面の見直しや各種施策の本格立ち上げに伴うものであり、
ネガティブなものではないと推察しています。
但し、ぺんぎんさんのご指摘のような固定費が抑制しきれず、
それが今後も継続的に重しになっていくようなシナリオも
当然ながら危惧されると考えており、
故にIR照会をかけています。
ちなみに3Qにおける暖冬の影響は11月に少々という程度で、
12月以降は大変な影響が出ると考えています。
年明けに秀島取締役談として、
日経MJ(流通新聞)の記事で
この暖冬の影響により、
12月月次で婦人ブーツ27%減、長靴43%減という状況とあります。
もちろん婦人ブーツや長靴だけが商材ではないので、
これがそのまま売上減の比率にはならないですが、
単価の高いこれらの商材がこれだけの落ち込みをするとなると、
会社計画で10%増収など夢のまた夢です。
当然IRにはどう実現しようとしているか、
いじわるなようですが、照会しています。


ぺんぎんさんのご指摘の通り、
加速する出店戦略で人件費の上昇は気掛かりではありますが、
今の所、私はそこまで危惧もしていません。
というのも、過去何年にかに渡って、ずっとこの店舗拡大戦略を取り続けており、
この期に急に人材確保や人件費が問題になるというのも、
たまたまタイミングの問題はあるかもしれませんが、
そこにはあまり危機感を感じていません。

むしろ、PB化推進などで原価率を改善している途上ですが、
そろそろそれによる改善にも限界がみえており、
ぺんぎんさんご指摘のように、そろそろ販管費上昇の方が
優位になるような構造に移行しつつある状況なのかもしれません。

ですから、販管費の上昇自体が問題ではなく、
今の施策の成り行きのままでは原価率改善のペースを確保できないということが、
問題の本質であり、だからこそ、機構改革を施し、
各種シフト戦略を売ってブレークスルーを狙っているのだと思います。

いずれにせよ、転換期であることは間違いなく、
それをポジティブに捉えれば何ら問題はないと思う一方で、
足元でここまで弱い状況の中で、
敢えてその転換期を過大評価してPF上位のままにしておくよりかは、
利益確定を一部適用させてポジションを調整すべきではないかと
自分のスタンスと照らしてどう行動すべきかは悩んでいます。

優待権利取りが近い中で、そこに惑わされることなく判断したいですが、
優待権利は魔力ですね・・・。
2016/01/11(月) 09:56 | URL | まるのん #-[ 編集]
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