十分な教育資金と老後資金のために

Author:まるのん
30代イクメンサラリーマンです。
将来の教育資金と老後資金を形成するため、中長期視点で現物日本株へ投資しています。投資初心者の日々の状況を公表していきますので、叱咤激励のコメントを頂ければ幸いです。
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7164 全国保証 東証1部 【その他金融】

同社はずっと気になっていた監視銘柄ですが、
購入に向けてより前向きに検討したく思い、
従来通りの自己流手法に従って、
内容をチェックすることにします。

まずは定量情報は以下に纏めています。
(PDFファイル直リンクとなっています)

 銘柄分析シート 7164 全国保証



1.事業内容
一言でいえば、住宅ローンの保証会社となります。

住宅ローンを借り入れする場合、
借主は一般的には保証のために連帯保証人を立てるか、
保証会社に保証を委託するかの2拓となります。

昔は連帯保証人が主流だったわけですが、
昨今の家庭事情の変化などから、
今は煩わしいことはせず、保証会社を通すことが主流です。
だいたいが住宅ローン契約を締結する際に、
保証会社を立てることが前提で折衝が行われることが多いです。

借主は一定の自分の信用度合いに応じて算出された
保証料を支払うことで住宅ローンが締結出来ます。
しかし、保証会社を立てることを前提に金融機関から話があり、
借主側にあまり選択余地がありません。

家電を買う時のように、最安値を模索するなどせず、
金融機関が提携している保証会社を使うことが前提なので、
保証料の価格決定権は金融機関や保証会社側が強くなります。
保証料高いからローン組むのやめるとか、普通は出来ないですからね。

ですから保証会社はぼったくりも程々にやっていれば、
優位な立場で保証ビジネスが運用出来ることになります。

こういう保証(保険)商品は、
原則的にはその提供会社が儲かるように設計されるので、
ビジネスモデルは強いなと思います。


事業内容としては同社は独立系という特色があります。
元々ローン保証を行う会社というのは、
多くが自行内の子会社などで行われることが多く、
しかも天下り先にもなっているようです。
ですので競合はこれらの金融機関系列の保証会社ということになります。

事業内容としては、他にカードローンやアパートローンなどの
保証についても対応はしていますが、
主力ではなく、住宅ローンの動向や保証会社としての
競争環境、コスト構造に目を向けておけばいいと思われます。



2.成長性について

足元の成長性という意味で一番寄与しているのは、
与信コストの低下ということでしょう。
つまり景況感もよく、金利も低下傾向にある中で、
延滞やデフォルトする率も下がり、
結果コストが想定以下に抑えられるというやつです。
前期くらいから、各金融機関で相次いで上方修正が出ている
要因となっているものです。
これにより、同社の利益面の成長もとても高いものとなっています。
しかし、これは今後更に成長の起爆剤となるわけではなく、
あまり成長は期待出来ないでしょう。

これは会社側も認めており、
社長や複数のIR担当者に話を伺った際に、
口を揃えて大きな成長ではなく、着実な成長と仰っていて、
結論からいえば、継続的な2桁成長はないと認識しています。

最近、ずっと成長株にシフトしていて、
15%、20%成長が当たり前になっているのですが、
元々は成長株は程々にしたいと思っていて、
この成長率がせいぜい1桁というだけで、
投資不適格とするのは尚早だと思っています。


当社の成長は保証債務残高の伸長が第一です。
これが売上(営業収益)に直結します。
(金融セクターの分析は始めてなので言葉の使い方に誤りがあればすみません)

保証債務残高が同社が引き受けているリスクのようなもので、
その積み上がりが収入になります。
そして、そのリスクが一定程度で顕在化して、
滞納やデフォルトが発生し、
その回収費用や代位弁済(保証会社として金融機関に代理で返済するコスト)の
コストが差し引かれて利益が残るわけです。

単純に考えれば、保証債務残高が積み上がらなければ話になりません。
ですから、同社はまず中計でも保証債務残高10兆円を謳っています。
こちらは現状で既に9兆円水準であり、
今後も年率5%程度は右肩上がりを想定しているようですから、
達成はするでしょう。

ここで疑問が湧きますが、
住宅ローンなんてこれから人口減だし、
構造的に減るのではないの?ということです。
しかし、同社から開示されている資料の中に、
全住宅ローン残高(約160兆円)のうち、
同社保証残高は9兆円ということで、
そのシェアはわずか5.7%という数値があります。
つまり、同社が新たに保証出来る保証債務は単純に考えれば、
あと94%近くの余地があることになります。

そして、住宅ローンの保証会社など聞いたことがありません。
少なくても主業としている上場会社は同社以外には知りません。
となると、残りの大半の債務保証をしているのは誰かということですが、
これはざっくりいえば金融機関自身なのですね。

金融機関は住宅ローン契約を取るために、
自行内の子会社などで独自に保証会社を持ち、
その会社で保証しているわけですが、
要するに自行内でそのリスクを取っているわけです。

この保証会社は、リテールの銀行OBなどの
天下り先となっているようで、
想像するに定型的なオペレーションで
単純処理をして悠々自適な審査保証をされている印象です。

となると、ある程度リスクがある顧客の保証が出来ないとか、
やたらと審査に時間を要するなどで、
実際にリーテルの現場にいる営業マンからすると、
もっとスピーディーにかつ非定型な部分を総合評価して、
保証をつけたいなどのニーズもあり、
同社のような独立系の出番となるわけです。

そもそも金融機関は住宅ローンで本気で儲けようなどとは、
サラサラ思っているはずもなく、
リスクはアウトソースして小さくお小遣いを稼ぐ感覚が
真っ当な判断だと思います。
金融機関の収益源はリテールの住宅ローンではなく、
同じリテールでもカードローンなどのより利回りが取れるものだったり、
やはり事業性融資が主でしょう。
住宅ローンでリスク計算を緻密にやって、
独自に収益柱に育てようという金融機関は異常だと思います。

そう考えると現状の自行の体力の問題で
独自に保証会社を持ちづらい信金、地銀下位行のみならず、
地銀上位行やメガバンクも提携話が広がるだろうと想像できて、
実際にそのようなリリースが出ています。
東京三菱が提携というリリースは画期的ですし、
みずほ、三井信託のメガも折衝中とのことで、
先ほどのシェアがより拡大していくことは想像に難くありません。

ということで、住宅ローンが緩やかな右肩下がりになっていけば、
むしろ金融機関のリスクテイクのアウトソース化はより進む可能性もあり、
実は同社にとっては追い風ではないかとすら思います。

とはいえ、住宅着工件数の低下や
来期はまた増税関連で騒がしくなりそうですが・・・。

同社の成長を考える時、
この金融期間のリスク管理の主体が住宅ローンから離れていくこと、
そしてその結果提携先が広がることが考えられること、
そしてそれはシェア率上昇余地を見ても実現可能性は高く、
売上に相応するトップライン(といっていいのか?)は伸びるでしょう。
しかも構造的にこれは毎期少しずつ収益化していくわけですので、
保証債務残高に紐づくストック型収益モデルとなります。


そして利益の成長を考える時に、
コスト構造にも注視が必要です。

コストは与信費用ということで、
延滞や回収不能になった時のコスト全般です。
また、審査から回収に関わるオペレーションコストですね。
前者のコストは、景況感にに大きく影響を受けるわけですが、
ここは注視が必要ですが、
リーマンや震災の時に大きく凹んでいるのかなと思いきや、
思ったほどの影響は受けていません。

そのためにも代理弁済や求償保証の推移は神経質に見ておかないといけません。

金利が上昇する局面が来た時に、
資金余裕がない上に変動金利で借りている多くの方が直面するのは、
借換えの選択だと思います。
借換えの際にも、同社の保証は新たに締結することになりますので、
住宅ローンの新規締結が落ちても、
うまくヘッジしあうのではないでしょうか。
こちらも成長性に大きな影響はないように感じます。


オペレーションコストですが、
一番のコストは信用調査の頭を使って判断をするフローでしょう。
金融機関の天下り先のように、
定型チェックであれば、
その人件費だけでよいのでしょうが、
高度なリスク管理システムを導入するためのシステム費や、
定性情報などトータルで判断出来るノウハウ人材の育成や配置など、
コスト増の要因になりそうです。
同社はこれらの高付加価値をスピーディーに原則翌日回答という対応を行い、
顧客満足とコスト抑制の両面を睨んだ対策を出されているようです。


コスト増の要因は回避は難しく、
外部要因によるところはモニタリングしていくしかありません。
またオペレーションコストはむしろ高付加価値化の効果が大きくなっているか、
そちらに注目していれば保証債務残高や提携先が更に広がり、
結果全体は底上げされるはずと考えます。


私は同社の成長性は保証債務残高の積み上がりとして年率5%~7%程度で、
ここに総量の増加に伴うオペレーションコストの最適化が図られることを踏まえ、
外部要因としての景況感が概ね変わらないという前提で
7%~9%程度つまり8%程度とみたいと思います。

 
3.株価水準について
 現在の株価は3,915円です。

 時価総額:2,696億
 PER(15.3期実績):17.8倍
 PER(16.3期会社予想):16.8倍
 PER(16.3期四季報予想):16.0倍
 PBR:4.5倍
 ROE(15.3期実績):28.0%
 DOE:6.1%
 ※優待あり(5000円クオカード又はカタログギフト)

成長率8%でPER16倍となると
PEGレシオは2倍となり、むしろ売る水準ですね。
一方、DOE6.1%は高いですね。
逆数を取ると16.4となります。

またROEが高く、諸々の条件を確認してみると、
JPX400もいけそうですね。
普段の私の監視銘柄の多くは時価総額も低く、
そもそもこの観点はないですがね。


4.リスク要因

リスク要因は前述の通り、
景況感の悪化に伴う与信コストが大幅に悪化することです。
これは繰り返しになりますが、状況を注視し、
変調があればすぐに対処することしかないでしょう。
また、今後メガバンクの対応など、
より金融機関からの引き合いが増えた時に、
オペレーションコストが悪化してしまう可能性はあります。
こちらは私はすぐに適正化されると思いますが、
業績面でこういった踊場になることは想定しておく必要がありそうです。
一方で、保証債務残高が急にトレンド変調することはないと判断しています。




5.目標株価について
目標株価ですが、
まずは18.3期EPSはCAGR8%程度とみて285と予想します。
但し、景況感の変化が概ね現状レベルであることは前提です。

評価PERですが、ストック型のビジネスモデルであること、
また独立系でかつ実質独占出来る環境であることなどを想定しつつも、
成長性は控えめですので、PERは現状から大きく変化はなく、
先ほどのJPX400採用による需給面や、
来期の増税駆け込み需要などで騒がれる時に瞬間風速で
PER20倍位まではありえるかなとは思います。
ただ、やや保守的に18倍とみておきます。

すると目標株価は5,130円と算出されます。
(時価総額で3,533億)

現状の株価からの上値余地は31%と、
私の現状PFの中では控えめです。
これを2年間の年率平均で見れば14.5%です。
目標年間利回りの15%程度になります。
と、実際にはPFの中には思い通りにならない銘柄もある中で、
このラインでOKとするのかは悩ましいですが、
ストック型の銘柄が欲しい中で、
かつ独占企業でわかりやすい点は魅力です。


6.サマリ
今の水準で買いを入れるというのは、
成長率から考えると背伸びかなという印象はありますが、
大きな成長を期待して高PERというわけでもない同社については、
私にとってはまた新たなチャレンジかもしれません。
私はチャートは読めませんが、足元で比較的調整しています。
恐らく、上方修正期待が裏切られたといったところだと思いますが、
修正有無はどちらでもいいので、
むしろ明日の暴落局面があれば、チャンスかなとも思います。

同社はそして優待が魅力ですね。
悩ましいですが、一定の水準まで落ちればとりえあず拾ってみようかと思います。
また現金が・・・という悩みは尽きません。
コメント
この記事へのコメント
エントリー拝見しました。
会社内をひとまわり見てきて、ヒアリングしてきたのか?というくらい素晴らしい分析ですね。

少しでも追いつけるよう、自分も精進したいです。

まずは、お礼まで
2016/05/11(水) 17:34 | URL | ひばり #mQop/nM.[ 編集]
>ひばりさん
こんにちは、ひばりさん。
コメントを下さり、ありがとうございます!

長文乱文で読みにくい記事で恐縮ですが、
お読みいただきましてありがとうございます。

色々なことを妄想して記載しているので、
独断と偏見で誤認している箇所も多いと思います。

何せ素人ですからね(笑)。

ただ、このブログは私がまずは自分自身の選力眼を養うために、
敢えて恥を忍んで文章を書いてみて、
皆さんから叱咤激励を頂きながら、
自己成長していきたいと始めたものです。
ですので、今後も感想でも一言でも、
このようにコメントを頂けることは大変嬉しいことです。

お互いに少しずつでも自己成長出来るように頑張っていきましょう!

今後も気軽にコメント等頂ければ嬉しく思います。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
2016/05/12(木) 00:09 | URL | まるのん #-[ 編集]
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