十分な教育資金と老後資金のために

読者のムルムルさんから、
ダブルインバースについてご質問を頂きました。
私にとっては、改めて振り返るよい機会ですので、
記事としてUPすることにしました。

ムルムルさんからのコメント


まず、私のインバースへの考えについて、
過去の記事を変遷に振り返ってみたいと思います。
(当たり前ですが首尾一貫していません(笑))


(1) 2015年2月の記事
インバースETFの活用について

(2) 2015年7月の記事
ダブルインバースの組み入れ開始

(3) 2015年8月の記事
インバースのパフォーマンスへの影響を試算



この他にもインバースに関して触れている記事は沢山あるのですが、
年の冒頭の2月にはETFには消極的だったわけですが、
その後、7月にはPFへの組み入れを開始しています。
ちなみに2月の記事の時点で日経平均は年初来+3%程度であり、
PFにインバースを組み入れた7月の記事の時点で+17%程度です。

後付けで見れば、市場に過熱感がなかった頃には、
特にETFには興味もなかったものの、
市場に過熱感を実感するようになって来る中で、
市場の動向には左右されないという立場と、
全体のリスク管理という立場との狭間で悩んでいますね。


市場もしくはPFに過熱感を感じる時に、
素直にファンダメンタルズ投資家で
市場には左右されないということであれば、
持ち株を調整して(現金比率を調整して)対応するのが妥当なのでしょう。

しかし、当時の判断としては
各銘柄には目標株価に達した程に高値を取ってきた銘柄はなかったので、
そのヘッジ方法を取るのは控えました。
しかし後からの結果論としていえば、
この時、目標株価まではあと少しのGAPがあったものの、
当初の目標株価を越え、PER水準も高水準であった
日本管理センターは売っておくべきでした。

結局、個別銘柄を売るのではなく、
一度は消極的だったインバースETFを活用する方向で舵を切りました。


その後、8月の下旬の暴落局面を迎え、
インバースも一定の効果をもたらしてくれましたが、
はじめてのインバースによるヘッジも試行したばかりで、
ポジションも少なく、効果も限定的でした。

その後、あの暴落を前にもっと指数は下がるのではと、
一気に不安心理が更に不安を深くさせていたわけで、
その後の買い増しは、
ややこの心理面に影響された要素がないとはいえず、
今後は慎重に対応はしたいと思っています。
一方である程度期間を分散させて
ポジションを拡大している最中でもあります。

まず私はこのインバースのポジションでは、
利益を追いたいということではなく、
市場の動向(下落側)によるPF個別銘柄の連動安の影響を、
緩和させることを目的にしていますので、
現時点で含み益とか含み損とかはあまり気にしません。

指数の動向は予想できないという立場は変わっていませんが、
8月下旬から一部意識の上で顕在化された中国リスクや、
日本の景気回復局面の停滞など、
明らかに経済面では明るい要素ばかりではないことは強く意識しています。


短期的に見れば米国の利上げトレンドや
日銀の追加緩和期待や補正予算の組成など、
注目されるニュースも出てきて、
年末にかけて高値更新などという局面も出てくるかもしれません。

しかし、私の感覚としては、
ここから2万を超えて高値を更新していく姿は、
7月の時に感じた感覚と似た感覚があります。


ですので、そういう局面ではPFの個別銘柄にも
少しは恩恵を受けて上昇を享受する代わりに、
インバースでは押し下げ要因になり、
結果的に上昇は指数をアンダパフォームすることは、
許容してもよいと思います。

一方、私が漠然と想定しているネガティブ要素が
再び顕在化して指数が下落した際には、
相対的に成長性や割安性などPF個別銘柄への影響は
限定的に収まり、インバースにより救われ、
全体的に下落の影響を小さくしてくれるという姿を想像します。


自分の目標感(年初来+15%)を意識した時に、
そこまで高値更新を追い続けることより、
守ることも意識するという点は今は概ねしっくりきています。


ただ、前述の日本管理センターの反省のように、
目標株価だけで判断せず、
足元のPER的に明らかに高いと感じる時には
将来性を織り込んだ目標株価とのGAPがあったとしても、
ポジショニングは後悔せぬようにしたいと思います。

要するにインバースありきでヘッジをするのではなく、
PFの構成はあくまで割安、割高の判断を行い、
個別銘柄で調整することが原則なので、
この点は忘れぬようにしつつ、
それをサポートするためにインバースを活用したいと思います。
コメント
この記事へのコメント
ダブルインバース1357は現状、ETFとしての機能に欠陥が生じており、基準価格との乖離率が大きくなってるように思いますがいかがお考えですか?

1360のほうが基準価格に近く適正だと思うのですが・・・
2015/11/23(月) 09:32 | URL | ふぇるまる #-[ 編集]
わざわざ記事での詳しい解説ありがとうございます。
私もEUや中国の状況から、今でもいつ(どの程度のインパクトになるかは別として)暴落が起きてもおかしくないと思っています。

恥ずかしながら私がダブルインバースを買ったのは8月の暴落の後でして、じりじりと含み損が増大し、自分の中のラインを超えてしまったので売却というお粗末な話でした。
(8月の暴落時の上昇幅では割に合わないと判断)


それで今はある程度の1/3のキャッシュを保持することにしていますが、安定的にプラスにするにはダブルインバース系の活用も有効かなとフラフラしているところです。

>ふぇるまるさん
 他のダブルインバース系のチェックしたのですが、暴落時の上昇率はそれほど大差ないように感じました。
1360はどのような点か違うのでしょうか?
2015/11/23(月) 14:19 | URL | ムルムル #-[ 編集]
まるのん先生、こんばんは。

記事を拝見しつつ、育児に忙しくコメントをさぼっていました。

まるのん先生のように理路整然とは考えが纏まっていませんが、以下の個人的には通り考えています。

①投資家が個別株の上げ下げを予見できればインバースは不要である。(大金持ちになっていますが(笑))

②全体の指標に影響されるも個別株同士でも反対に動くことが多いので、それを利用する。

③インバースを利用し、全体指標の下げのリスクを軽減させる。

私は個人的に②を利用して運用してきました。(ブログ用口座の成績では全く説得力ありませんが(笑))

また、全く理に適っていませんが、下げるのにプラスになる(空売りのような印象)のは何だかしっくり
来ないのでそれもインバースを使わない理由の一つです。

いづれにせよ、運用する上で、「不確実性」や「リスク」は避けて通れないので、試行錯誤しながら付き合って行きたいですね!



2015/11/23(月) 20:44 | URL | ゆったり #-[ 編集]
>ふぇるまるさん
こんばんは、ふぇるまるさん。
ご指摘の通り1357より1360の方が、
より実態の動きに則しているといえるかと思います。

そしてそもそもダブルインバースなど、
長期で保有すると益々実態との乖離が大きくなります。
この意味でも本来は短期で保有する方が、
相場の動きをより正確に捉えられるかと思います。

私は元々このインバースをある程度中期で保有しており、
はっきりいって市場の動きに出来るだけ収斂して動くことより、
漠然と市場の動きに対して、
ヘッジをすることを主目的にしているので、
まぁある程度実態と乖離が出ても大きなトレンドの中で、
指数が暴落すればそれなりにプラスになるという動きであれば、
良いかなと割り切っています。
その意味では別に1357に拘っているわけではなく、
1360でもよかったのですが、
はっきりいってどっちでもいいというのが回答です。

すみません、あまり合理的な考え方でなくて申し訳ありません。
2015/11/23(月) 22:05 | URL | まるのん #-[ 編集]
>ムルムルさん
こんばんは、ムルムルさん。
こちらこそ、改めて考えを整理するきっかけを頂きまして、
ありがとうございます。

ダブルインバースなどETFは、
私は本来の使い方としては、
即座に利益確定・損失確定をさせていく取引が、
よいと考えています。
それはもしETFで利益を追求するとして、
その指数の動きを一定期間先のことを予想するのは、
困難であるために、
自分が想定する方向に動いたら、きめ細かく利益確定し、
一方で自分の想定と異なる動きをしたら、
即座に損失確定するというのがよいと思います。

そういう意味ではムルムルさんが損失確定をさせたのは、
とてもよい判断ですし、そういうことを出来ることは、
恥ずかしいことでもなんでもないと思います。

私は、ETFを利益追求のためではなく、
リスクヘッジのためと割り切っているので、
本来の使い方とは少し違うやり方なので、
敢えて、実態の動きと乖離が出ようが、
手数料を払おうが、保有を継続しています。

また、リスクヘッジの一番の王道はやはり現金比率であり、
1/3を現金で保有されていることは、
私はよいご判断ではないかと思いますし、
それで一定のヘッジは機能すると思います。



2015/11/23(月) 22:12 | URL | まるのん #-[ 編集]
>ゆったりさん
こんばんは、ゆったりさん。
私も毎日仕事が忙しく、
それを理由にはしたくないと思いつつ、
更新頻度が下がってしまっています。
しかし、あまり悲観せずできる範囲でやっていこうと思っています。

さて、私も全く理路整然と考えは纏まっていませんし、
未だに今年からはじめたインバースETFの活用の試行は、
もう少し長い期間を経て評価していかないとなりません。

私もETFのように指数の動きを予想する銘柄など、
消極的だったわけですが、
それを利益追求を目的にはせず、
ヘッジ目的とすることで、
先行きを読むのではなく、
あくまで個別保有銘柄の動きに対する
保険目的のために保有していますので、
試しにやってみようかと始めています。
2015/11/23(月) 22:18 | URL | まるのん #-[ 編集]
はじめまして。
初めて人のブログにコメントします。

ダブルインバースは減価するので衰退株を組み込んでいるようにも見えるのですが…。
ちなみにプット買いとかは興味ないですよね。

批判的なコメントですみません。
2015/11/28(土) 18:53 | URL | 雪だるま #-[ 編集]
>雪だるまさん
はじめまして、雪だるまさん。
コメントを頂きましてありがとうございます。

ダブルインバースが衰退株のようだとのご指摘ですね。

ダブインバースは長く保有していればいるほど、
手数料も目減りしますし、
指数の動きとの乖離もどんどん大きくなっていきますね。
ですので、ご指摘の通りだと思います。

私は元々ダブルインバースは多少のコストを払ってでも、
下落側のリスクに備えておきたいという思いで、
保有を継続しています。
コストを払ってでもそうしたいということが、
減退株のようなのになぜ?の答えになります。

オプション取引については、
まず私が勉強不足ということもありますが、
そこまで複雑なものにまで今のところ手を出すつもりはありません。

気軽に多少のコストで漠然とした下落リスクに備えるという意味では、
今のインバースで十分だとも思っています。

オプション取引に手を出すと、
相場の動きを読むことにより目が行ってしまって、
本質的な自分のスタンスから益々ブレてしまいそうです。

批判的な内容でもないと思います。
私自身も手探りでやっていることなので、
不思議に思われることも多いと思いますので、
また何か気が付かれたことがあれば、ぜひご指摘くださいませ。
2015/11/28(土) 22:58 | URL | まるのん #-[ 編集]
お返事ありがとうございます。

やはりそうですよね。

何であんなコメントをしたかというと、
私はVIX関連とプット買いのトレーダーで全然手法は違うんです。
なので私の視点からすると、
のれんとかキャッシュフローとか詳細な企業分析までしてる人なのに何でこんなリスク管理してるのズコーみたいなギャップを感じたんです。

あと、オプションは著名な投資家の方からどう思われてるのかなと単純に知りたくて。

投機ではなく、投資でリスク管理しようとすると難しいですね。
ゴールドは微妙でしょうか。
それも完全に地合いに逆相関する理屈があるわけではなさそうですし、
いくらで、どのタイミングで買うとか、しっかり考えを固めないと、
それこそ投機になってしまいそう。

長々とすみません。
地合に対して所感を述べられているブログなので、
前から楽しく見ていました。
(地合いに心理を影響されたトレードはしない方だというのはもちろん分かっています。)
2015/11/29(日) 12:21 | URL | 雪だるま #-[ 編集]
>雪だるまさん
こんにちは、雪だるまさん。

VIXやオプションをやられているとなると、
私は全く理解出来ていない世界ですが、
そこでの自分なりの勝てるシナリオが定まってくると、
強そうですね。

VIXは最近の中国減速懸念で不安が高まった時に、
だいぶVIX指数も高まり、
このVIX指数を使ったリスク管理も悪くないのかもしれないな、
と一時期見ていたときもありました。

VIX指数が大きいということは、
それだけリスクオフになっている時でしょうし、
それは相場の指数ボラティリティも大きいと思われますので、
そのボラティリティを抑えたいのであれば、
これを活用出来ないかなとも思いました。

ギャップを感じられたということですが、
それはごもっともなご指摘だと思います。
私自身もこのインバース保有というリスク管理は、
試行的にやってみていることであり、
従来はETFの活用など否定的でしたからね。
私のスタンスであれば本来は現金比率でコントロールするのが、
よいと思っていますが、
とはいえ、そのために強制的に何かを売って現金を作ることも、
なかなか決断できず、悩んだ末にこのようなやり方を試しています。

客観的に見ると違和感を持たれるだろうということは、
十分認識しています。

ゴールドは昨年まではETFの形式で保有していましたが、
こちらもそもそもポジションがあまりに小さすぎて、
仮に有事になった時にゴールドでヘッジ出来る部分があまりに
極小的過ぎて、はっきりいって何の意味もなさないと、
ゴールドも外してしまいました。

曖昧な不安に対して備えることは、
投資とは別物です。
どちらかというと投機に近いわけで、
個別銘柄へ「投資」している私にとっては、
ETFは私はあくまで割り切りの対応です。

今後もぜひ色々コメントを頂き、
私自身も考えるきっかけを頂ければと思います。
コメントを頂きまして、ありがとうございます。



2015/11/29(日) 21:54 | URL | まるのん #-[ 編集]
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