十分な教育資金と老後資金のために

主力銘柄としての決算1発目である、
丸和運輸機関の上期決算が開示されています。


1Q決算であまりに好調さに、
予想を大きく外したこともあり(笑)、
事前の予想は自粛していました。
(実際には予想を外したからではなく、単に忙し過ぎました・・・)

今回の決算短信表紙の抜粋です。

9090_決算短信抜粋(16.3期2Q)

会社予想はどうだったかというと以下の通りです。

9090_業績予想(16.3期)


明らかな上振れのため、以下の通り実績差分の適時開示もセットで出ています。

9090_上期修正(16.3期)


売上で計画比5%上振れ、利益で概ね40%上振れしています。
1Qも順調でしたが、それが継続しているようで、
「OK、問題なし」で終わってもいいくらいです。

ただ、それだとブログ記事にするには浅はかなので、
少し中身を見て考察を重ねてみます。
(ブログのために中身を見るというのも本末転倒ですが・・・)


1Q決算の時に、
好調であるにも関わらず上期計画を修正しない理由を、
IRに質問をしています。
その時の様子は前回の記事に記していますが、
結局、かなり保守的に見ていたものの、
それらのリスクは顕在化することなく、
また改善活動なども進捗したことで、
ふたを開けてみたら、大幅超過となったという印象です。

再び、なぜ通期を修正しないのか?とIRに突撃してもよいのですが、
これはきっと同じ回答になるでしょう。
つまり、中国リスクなど世界情勢に曖昧さが残る中で、
インバウンド消費の不確実性などから、
主要顧客のマツキヨの荷量がどうなるか読めないとか、
原油価格が急騰して燃料費が上がるだとか、
人材不足の影響から人件費が読めないとか、
まぁいろいろなリスクがあるので引き続き計画は
慎重に見ているということでしょう。
短信を読んでいても、そのような表面的な理由が連なっていて、
特にこれといった悪材料を下期に見込んでいるわけでも、
収支の前倒しによる影響があったわけでもなく、
私は修正がなくても満足です。

ただ、ちょっとよくわからないのは、
人材不足でコストが上昇する可能性について言及されていて、
これが下期を保守的に見ている理由のひとつに採用されているのですが、
人材不足は慢性的なもので、だから新卒採用など積極的にやっていて、
それがなぜ下期の明確なひとつのマイナス要素になりえると
判断しているのか、その点はあまり釈然としません。
上期の時と同様に特に明確な理由があるわけではないものの、
保守的な計画の説明用に使われているだけなのかもしれません。



簡単に数値をグラフ化しているので、
掲載しておきます。

◆累計
四半期決算グラフ(累計)

◆単計
四半期決算グラフ(単計)


単計で2Q単の実績を見ると1Qより伸長していますが、
ほぼ同水準ということになります。
1Qは前期が増税後の影響で利益面で落ち込んだのが、
前期比が驚異的な伸長でしたが、
2Qでは前期も回復していることから、
前期比で見ると1Q程の驚きはありませんが、
それでも十分な成長ぶりです。

グラフの中には反映出来ていませんが、
利益率は営業利益率6.2%でこれは1Qと変わりません。
前期2Qが5.5%ですから、この1年で0.7%改善しています。
この改善が「燃料費低下」、「ビジネス堅調による粗利改善」、「現場改善活動」の、
どの要素が一番大きいのかが気になります。

前期の2Q決算の短信では、燃料価格の上昇という文言が散見されていますが、
今期の2Q決算の短信では、燃料価格の低下というように様変わりしています。
ですので、この辺りはそれなりに寄与していると思われます。
ただ、株主総会でも社長が発言していましたが、
燃料価格はある程度サーチャージとして価格転嫁していることから、
そこまで収益性にダイレクトには効いてこないと思われます。
いずれにせよ、そもそも燃料価格、ひいては原油価格が
どういう値動きになるのか全く私にはわからないので、
この部分は適切に対処されていくことを期待するしかありません。
今はたまたま追い風になっているということでしょう。



さて、今後のことですが、
9月に東北コープの受託案件など順調にビジネス拡大しているわけですが、
これは下期に収益貢献してくるはずです。
そんなことを考えて据え置いた会社計画との差分を見てみます。

◆下期計画(会社予想)
売上高  :27,934百万円
営業利益 : 1,436百万円(5.1%)
当期純利益:  763百万円(2.7%)
EPS    :   126


一方で、今後の予想を皮算用してみます。
まず売上高ですが、上期で10%程度上振れています。
今後インバウンドの効果が不確実ですが、
横ばいからやや減少位に見積もっておきたいです。
一方で上期中に獲得した案件の収益貢献という意味で、
売上がたつようになります。
というわけで、差し引きイーブン位で、
通期でも売上高は10%程度の
計画上振れといった具合ではないかとも思います。
もちろん、インバウンドの停滞感がなければもっと上があるでしょうが、
そこはギャンブルでしょう。

従って、売上高予想は10%計画上振れとしたいと思います。

57,000百万円×1.1 = 62,700百万円


売上高(通期)予想 : 62,700百万円

すると下期の売上高は上期実績との差分の33,600百万円となります。
次に営業利益率ですが、上期は6.2%で着地していますが、
会社の保守的計画に倣って、
少し保守的にみておきたいです。
上期はインバウンド効果でマツキヨなど
特定顧客の収益性が高まったわけですが、
それが平準化されてきて、新たな施設の運用が始まると、
やや立ち上がり時に収益性が落ちることもあるかもしれません。
原油価格の動向などが読めないわけですが、
下期の期中平均営業利益率は5.5%としておきます。

33,600百万円 × 0.055 ≒ 1,850百万円

上期実績と足し合わせると、

営業利益(通期)予想 : 3,645百万円


同様に当期純利益率は3.5%とすると、

33,600百万円 × 0.035 ≒ 1,175百万円

上期実績と足し合わせると、

純利益(通期)予想 : 2,430百万円
サマリすると以下のようになります。

売上高(通期)予想 : 62,700百万円
営業利益(通期)予想 : 3,645百万円
純利益(通期)予想 : 2,430百万円
EPS(通期)予想  : 150



昨日の終値が2588円なので、
今期のEPS予想に対するPERは17.3倍となります。

高くもないですが、低くもないので
株価にとってはあまりインパクトがないようにも思います。
ただ、一時的には上下に振れるかもしれませんが、
そんな目先の株価はどうでもいいです。

業績がきちんと出ていれば、
それを信じてホールドするまでです。

ただ、気になるのは、今期これだけ好調だと、
来期の底上げ分が小さくなり、
結果的に成長性が鈍化したように見えてしまうのは
少し気になります。

実際に来期予想は今期の5%成長としていますが、
これだけ今期に底上げがあるとこの5%成長すら危うい気もします。
仮に5%成長で来期EPSが158になったとして、
これをPER20倍にすると、
ほぼ今の私の目標株価である3,250円水準ですから、
直ちにこの今期上振れが目標株価の更新にはなりません。

今後、もう少し来期以降の業績をよく考えてみないとならないかもしれません。


いずれにしても、足元では好調なので、
主力銘柄としての決算として満足しました。

株価は一旦は下がるのでしょうね。
どんなに好決算でも下がるようですからね。
実際PTSでも下げています(笑)。
ですが、繰り返しになりますが、
そんなことはどうでもいいです。
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