十分な教育資金と老後資金のために

「ズームイン」の視点と
「ズームアウト」の視点とで、
両面のバランスをもって物事を見ることが、
とても重要だと思います。

ツイッターでもそのような趣旨のツイーとをしましたが、
今日は少しそう感じた所感を記事にしたいと思います。


バリバリの理系出身の私は経済学には
疎いわけですが、
経済学の中にも、
「マクロ」と「ミクロ」という考え方があるようです。


マクロ経済とは、
巨視的に国単位の市況や政策、GDPといった指標を基に
理解されるものであり、
ミクロ経済とは、
微視的にものやサービスの需給バランスにより、
その状況が理解されると感覚的に認識しています。

今の経済がどのような状況かを理解するにも、
このように巨視的(ズームアウト)と、
微視的(ズームイン)の視点があるわけです。

そして、私は経済学論者ではないので、
どちらの論法がより秀でているかなどには興味がなく、
その両面のバランスを取りながら把握することが、
ベターではないかと思うのです。


日本株に投資をするに当たり、
今の日本のGDPがどういう状況であるか、
またはある産業をマクロで見た時のトレンドを把握しようという、
ズームアウトの視点は無視できないでしょう。

一方で、あるサービスやものがどれだけ人気を博すのか、
その予測をシミュレーションすること、
それにはその特定のものやサービスのニーズが、
どのような顧客層に受けるのか、
ズームインの視点を持って、
つぶさに観察することが必要です。


そして私の考える「ズームイン」「ズームアウト」の視点というのは、
経済学のマクロ、ミクロというほど大げさなものでなく、
もっと日常の感覚的なところでも活かすべきだと思います。


ITについて考える時に、
ある会社が販売しているパッケージ商品を調べあげていくと、
これは有望そうだ!と期待を大きくするわけです。
これはズームインの視点です。
そのパッケージ商品がどういう基盤を採用していて、
だからコスト構造に競争優位性があって、
もしくはソフトを作っている人が、
その業種に長けた人であるから業務面で使い勝手など細かな所に
手が届くのだろうなと想像したり、
そんな詳細化して分析をすること、
それはその会社の本質的な優位性を評価する上では欠かせません。

一方ででは「クラウド」という言葉が一般的になる前に、
その兆候を先取りして構想を練っていたアマゾンなどは、
本当の意味での勝者だとも思います。
マイクロソフトがクラウド化に後れをとって
苦戦をしているというのも、
ズームアウトの視点を欠いて、
現状に満足してしまったからではないでしょうか。
(もちろん複合的な原因があるのだと思いますが)


運輸業に目を向けてもこれまでは斜陽産業で、
全く先駆的なイメージもない成長性を見込んでの投資など、
考えづらいセクターだったのではないでしょうか。
(私が無知だっただけかもしれませんが)

ところが、3PLなど事業を多角化したり、
あるいはひしひしと迫る人財不足に即刻対応して、
将来の物流を担おうとしていたりと、
ここにも輝く原石があると思うのです。

ズームインの視点でみると、
単に物の運び屋、本業には直結しないコストセンター、
アウトソースして出来るだけ安くされる、
競争環境の極めて厳しい分野である
というように感じてしまうかもしれません。

しかし、よくよく見てみれば、
前述の通り3PLに進出したり、
来たる人財不足に備えた投資をしている会社もあります。

これはズームアウトしてこの業界を見てみると、
まず運び屋の人財は激減していて、
既に人財不足が顕在化しているという問題があります。
トラック不足はトラックを作ればいいわけですが、
人財は一朝一夕には作れません。

また企業のアウトソースも確かに運び屋だけでは、
コスト競争になってしまいますが、
その周辺系のビジネスを一括して請けることで、
顧客はより本業に集中できるし、
場合によっては、
本業部分へのコンサルのような要素も備えられるかもしれない。
そんなことでズームアウトしてみると、
まだまだ有望な要素がたくさんあるなとなります。

だから9090丸和運輸期間や2384SBSHDに投資をしています。
他にも私は投資していないものの、
9058トランコムや9025鴻池運輸など魅力的な会社がたくさんあります。


あるヒット商品が出ればそこばかりにズームインして騒いでみたり、
地味な事業が続くとなかなか注目されなく閑散としたり、
株式相場はとても気分屋だなと思うわけですが、
物事を出来るだけ客観的に見て、
そして投資判断を下すためには、
ズームインとズームアウトの両面をバランスよく使い分けて、
必ず両面で現状や将来像を評価することが大事だなと思います。


なので、値動きについても日次での日足ばかりみて、
ああだこうだいうのではなく、
週足や月足を見て大きなトレンドを把握することも同時にやらないと、
今ある現状を正しく理解出来なくなる可能性が高まるなと思います。

なかなか難しいことですが、物事を見る上で、
今後強く意識しておきたいなと思います。
コメント
この記事へのコメント
初めて書き込みさせて頂きます。

ゆうゆーさんのblogをきっかけに知り、非常に質の高い、また、丁寧なブログだと感じ、早く書き込みしたいと思いつつ、初めて書き込みします。

私は大学で経済学を学びましたが、その名の通り、学問で、微分、積分を駆使して分析して行きました。
但し、現実は感情もあるので、経済学のフレームワーク通りにはなりません(笑)
これから、書き込みさせて頂くこともありますが、よろしくお願いいたします。
個人的には物流業の株式に投資したいと思い勉強していきます。
2015/07/13(月) 21:48 | URL | とし #-[ 編集]
>としさん
はじめまして、としさん。
書き込み頂きましてありがとうございます。

ゆうゆーさんのブログからお越し頂いたということで、
ゆうゆーさんのとても秀逸なブログと違い、
恥ずかしいようでありますが、
それでもマイペースに初心者ながらの視点で、
色々記事に起こしています。

あまり推敲せず、書き殴りですので、
読みにくい点が多々ある点は、
ご愛嬌としてお許し頂ければと思います。

経済学を学ばれたということで、
投資にも生かせる要素もあると思いますので、
羨ましい限りです。
私も微積分を駆使していましたが、
物理学や工学へ応用しており、
投資には残念ながらあまり活きません。

しかし、としさんも記載されている通り、
確かに理論(理屈)と現実は往々にして乖離しますよね。
ですが、それでも理論(理屈)を理解した上で、
現実へと臨機応変にやるのは、
何も基礎がない状態で右往左往するより
よっぽども合理的に行動出来そうですね。

これからも書き込み頂けるということで、
ぜひ些細なことでも構いませんので、
私もブログを書くモチベーションにもなるので、
今後も気軽にお越し頂きまして、
一言でもコメントを寄せて頂ければ幸いです。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

物流業界は私も今後有望と感じており、
色々な銘柄の特徴を見ながら勉強しているところであります。




2015/07/13(月) 22:22 | URL | まるのん #-[ 編集]
3PLは私が最近まで保有していたエーアイティーもその分野に進出して業績を伸ばしていました。意味がよくわからないのでウィキで調べてみましたが、要するに物流に関係する仕事を丸ごと請け負うことで顧客は本業により経営資源を集中させることができるのがメリットということでいいんでしょうか?

またTPPが締結されれば域内の貿易が活発化し、間違いなく物流事業者には追い風になると思うので、TPP関連としても要注目のセクターですよね。

遠い将来には今各社が凌ぎを削っている車の自動運転が実現して、とテクノロジーを使う側として多くのメリットを享受できる業種にもなりますよね。

私もまるのんさんが保有されている物流株を自分でも調べてみたいと思いました
2015/07/14(火) 15:19 | URL | sun #-[ 編集]
>sunさん
こんにちは、sunさん。
エーアイティーは私も軽く中身を見て、
こちらも魅力的な銘柄だなと感じました。

3PLは定義は広義、狭義と色々な解釈があるようですが、
sunさんが仰るように物を運ぶだけではなく、
その周辺系のことも含めてサービス提供するものと捉えています。

例えば9090丸和運輸機関を例にすると、
当社はドラックストアのマツモトキヨシの物流システムを請け負っていますが、
医療品メーカーなどから仕入れた商品を、
店舗に配送することが「物流業」としての本業なわけですが、
倉庫の中で在庫管理をしたりもしますね。
在庫管理をしていれば欠品などの状況を常時モニタリングして、
メーカー側に発注をかけて最適な在庫量となるように
コントロールをしたりなどです。
また、店舗に配送して、店舗の入り口に荷物を積み上げてさよならではなく、
陳列棚で陳列したり、また売れやすいように顧客と相談しながら、
コンサルをしたり(ここまで丸和がやっているかは要確認)です。

ものを運ぶだけではなく、せっかく運んでくれたら陳列してとか、
ものを運ぶためのものの管理も任せちゃうとかですね。
そうすると、顧客のバリューチェーンに深く介入することが出来て、
それが強い顧客基盤を作ります。
丸和運輸は小売業に特化した3PLという強みがあります。


また9025鴻池運輸は鉄鋼業などに強みがあります。
社長が前にIRで話したことです。
鉄構業でその材料などを運んだりするわけですが、
せっかく運んでくれたなら、
じゃ材料Aと材料Bを繋ぐ作業もついでにやっておいてとなるわけです。
そして、AとBを繋いだらついでに色も塗っておいて、と
更に作業の受託をするそうです。
ものを運ぶという本業を大事にしつつ、
その前段作業や後続作業を一緒に請け負うことで、
顧客は本当に経営資源を集中すべきところに
集中できるということでWin-Winになるそうです。

2384SBSHDは例えば生協の個配を請け負っています。
個人宅へ生鮮品を個配するにはスピードも求められます。
即配も得意にする当社はその強みを生かして事業展開しています。


この他にもトランコムなどはそもそもトラックの効率的な
運用をシステム化している点で効率性を追求したシステムを保持する強みもあります。


物流業界の各社の売上高-営業利益率のマッピングした資料が、
丸和運輸機関のIRページにある
2015年3月期 第2四半期決算説明会資料の
P10に有用な資料がありますので、参考にされてみたらいかがでしょうか。


なお、TPPの関連銘柄というのは、
私はあまり着目していませんでした。
確かに荷量は増えるとは思いますが、
TPPがあってもなくても今の好況期であれば、
様々な荷量が増えるとは思いますね。

また車の自動運転が収益に影響を及ぼすようになるのは、
相当先のことと思います。
今年は特に自動運転というテーマがどこかで注目されると思いますが、
まずはZMPや自動車機器メーカー、センサーメーカーなどが
恩恵を受けると思います。

私はどちらかというとトラック不足、人財不足ということで、
物流崩壊とも危惧される中で、
例えばコンビニが物流拠点となり
個別宅配を諦めるという時代が来た時に、
どういう業界におけるイノベーションが生じ得るかについて、
様々なリスクを感じています。

どこかで機会があればセクターの考えも整理してみたいと思います。

考えるきっかけを与えてくださりありがとうございます。





2015/07/14(火) 22:06 | URL | まるのん #-[ 編集]
丁寧な返信ありがとうございます。
おかげで3PLについての理解が深まりました。さらに丸和運輸機関については具体的にわかりやすい資料のことまで教えて頂き勉強になりました。
丸和のように多様なサービスで深く顧客のニーズにこたえて関係を深めていれば、そうそうはライバル会社に顧客を取られることはないでしょうし、それが価格競争に巻き込まれずこの業界で高い利益率をキープしている要因になっているのかなと感じました。

TPP関連としてのこのセクターの魅力は国内物流だけにとどまらずTPP加盟国域内、特に今後中国にかわって台頭するであろうアセアン諸国間の物流業者として有利なポジションを確立できた企業は、TPP締結によって成長速度が加速する期待を大いに持てるのではないかな?と考えています。
丸和運輸機関の説明資料11Pにも当社の目指す姿としてグローバル展開についてふれられていましたが、アセアン諸国で早くに3PL業者としての地位を確立できれば、チャンスは広がるのではないかなと感じました。
外食産業のように誰でも気が付くメリットセクターでない分、TPP関連として注目されにくく、その分安値で買うチャンスも多いかもしれません。

エーアイティーは利益率が高く、株主還元にも積極的で社員の平均年収もこの業界では高くていい会社なんですが、当社は現在利益のほぼすべてを日中間の物流で稼いでいますので、中国の生産拠点としての地位低下ともに今後高い確率で業績が悪化するのではないかな?と考え売却しました。

しかしリーマンショック期も業績を伸ばし続けた手腕を持つ経営陣は優秀なのではないかな?と推測していますし、今は東南アジアの拠点はタイ・ベトナムだけで、売り上げ利益もほぼ無視できるレベルしかあげられてはいませんが、日中間の輸送という最大の飯の種がピンチに陥れば、生き残りをかけてアセアン諸国での事業を軌道に乗せることにに必死になり、いち早く有利な地位を確立する可能性もあるかなと思いますし、一度業績が落ち込んだ後にアセアン諸国への展開が成功して復活できれば当然リターンも大きなものになる期待がもてます。

無借金経営で財務は盤石なので、業績悪化がしばらく続いても耐えられる体力は充分ある企業ですし、売却はしましたが今後もウォッチは続けていくつもりです。
2015/07/15(水) 17:36 | URL | sun #-[ 編集]
>sunさん
こんにちは、sunさん。
こちらこそ、有意義なコメントを頂きありがたいです。

丸和のマツキヨの例などは、
ここまで事業に入り込んでバリュチェーンの中に組み込むと、
安易にリプレイスされにくいという障壁にもなります。
「ものを運ぶ」という一見参入障壁が低いようにも取れるのですが、
ビジネスモデルとして顧客のバリューチェーンを抑えると、
これは強いと思います。

TPP関連としてASEANに注目されているということですが、
私は自然体でも今後も物流は堅調に推移すると思っていましたが、
確かにTPPの恩恵で荷量が増えるという効果はあり、
物流業者にとっては追い風なのかもしれませんね。

ASEANとは少し異なりますが、
成長著しく、多くの外資が流入しているインドにおいて、
先行的に物流網を構築するために、
2384SBSHDはインドの拠点会社をM&Aしています。
自前でゼロから構築するというより、
M&Aでスピード感を持って対応していくことは、
理に敵っていると思います。
M&Aは成功が難しいですが、
過去の実績も踏まえて有望と思えばチャンスかもしれません。

ただ、エーアイティ―は財務が素晴らしいですが、
物流業界は全般的に財務がやや弱い会社が多いという印象で、
この点は投資の際に十分留意が必要だと認識しています。
(私の所感で定量的に証跡を持って評価したわけではありません)

エーアイティ―はリーマンなどの不況期に、
安い雑貨や100円ショップなど、
とにかく安い物がもてはやされたことで、
その荷量を多く扱っていた当社にとっては、
実はそれなりに追い風的な要素があったのかもしれませんね。

中国への集中はどこかで減速するというのは私も同感で、
マクロで見ると、売却というのも良い判断プロセスではないかと思います。
2015/07/15(水) 18:07 | URL | まるのん #-[ 編集]
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