十分な教育資金と老後資金のために
 今さらですが、奥山さんが運営されていた、
 エナフンさんの梨の木というブログは秀逸だと思います。
 今は惜しまれながらも、更新を止められています。

 こういう時だからこそ、
 様々な方々の考えやヒントに改めて触れて、
 自分の考えを整理・熟成させようと思い立ち、
 読み返しています。

 多種多様なヒントが散りばめられており、
 色々な部分で共感、またはなぜだろうという疑問を持ちながら、
 読み進めているわけですが、
 特に体系的に整理がされている、
 以下の記事及びそこから派生されている記事は、
 改めて読むととても勉強になります。

 http://ameblo.jp/okuyama-tukito/entry-11334674680.html


 そして、これらの大前提として、
 「割安」より「成長」を重視する思想が掲げられています。
 つまり、「割安」<「成長」ですね。

 私はかつては、明らかに「成長」<「割安」の思想でした。
 その根底には、資金を守ることが最優先であり、
 結果的に割安株であれば下値も限定的で、
 ダメージが少ない(だろう)という考えによるものでした。

 その上で安定的な業績が次に優先度が高く、
 さらに欲を言えば成長性が高いこと、
 そんな感じで「成長」に対する優先度は、
 相対的に低い思想で、この投資の世界に足を突っ込みました。

 更に初心者でありがちな、
 「割安」=低PER・低PBRという極めて安易なモデルを信じ、
 とにかく低PER・低PBR銘柄で安定業績の銘柄を発掘しては、
 自分はバリュー投資家になるぞ!と思い描いていました。
 大変お恥ずかしい話ですが、これが現実だったのです。

 その後市況にも恵まれ一定の成果は出て、
 初年から目標の年利回り15%を達成して、
 今2年目を迎えているわけです。

 このプロセスの中で、さすがに「成長」<「割安」の思想、
 そして「割安」=低PER・低PBRという理解も
 徐々にそれだけではおかしいのでは?と気が付き始めるわけです。

 ですから、投資を始めた頃のPFと現時点のPFを比べると、
 明らかに「成長」に重きを置いた銘柄が増えています。

 「成長」とはEPSの伸長率と置き換えてもよいかもしれませんが、
 株価は PERとEPSの積で表現されると理解していますから、
 同じPER評価であれば、EPSの伸長率分が、
 株価の伸長率になる(もちろん理論上の話ですが)わけで、
 このEPSの伸長率にこそ着目すべきなのだと思います。

 株価(↑) = EPS(↑) × PER(→)

 私がかつてバリュー投資と勘違いをしていたのは、
 とにかくPERが低くEPSが安定していれば、
 いずれPERの評価が見直されることで
 株価も騰がるものと考えているものでした。

 株価(↑) = EPS(→) × PER(↑)

 上記2つの算出式で、
 わかりやすいのは、EPSの上昇です。
 これは端的に言えば、企業業績が騰がればよいわけです。
 (自己株買いとか増資とかは置いておいて)
 ですから、PERが一定水準の高さがあったとしても、
 それを維持して余りある「成長」を継続してくれれば、
 PERは維持、EPSは上昇して株価も騰がるということで、
 むしろこの方が理解しやすいと感じるようになったのです。
 だから、時を追うごとに私のスタンスも徐々に変化しています。


 一方、PERの上昇というのは少し難しいですね。
 同じく奥山さんの数式を借用すると、

 予想PER = 1 ÷ (金利+リスクプレミアム)

 というものがあります。


 リスクプレミアムとは、
 リスクに対するリターンの大きさ(期待値)ですが、
 このリスクプレミアムがそのリスクに対して相対的に大きい時、
 つまりは予想PERが低い時が投資の好機であると捉える事が出来ます。

 私がかつての考えで予想PERがいずれは上昇してくれるということを、
 この数式に当てはめて考えてみると、
 リスクプレミアムが下がった状況のことを意味します。

 ではそういう状況をどうモニタリングするのか。

 EPSの上昇であれば、企業の業績そのものですので、
 様々な事業環境に思いを馳せれば考えることも出来ますが、
 リスクプレミアムが下がるかどうかは、
 そもそもリスクがどう推移するかというパラメータと、
 そのリスクに対して心理がどう働くかというパラメータとが入り交り、
 結局は「そのタイミングを待つしかない」という状態になります。
 
 よく割安放置等とも言われますが、
 結局、このリスクプレミアムが一定のままずっと横ばいに推移してしまうのですね。
 ですから、「割安」至上主義では、
 少なくても私のように資産を大きく殖やしていかねばならない立場では、
 あまり有効ではないのかもしれません。

 というわけで、これまで私は中長期投資を心掛けてきていましたが、
 その中で「割安」と「成長」のどちらをより重視するか、
 ずっと迷っていたわけですが、
 明確に「成長」を重視した投資スタンスへと意識を変えていこうと思っています。

 ただ、この時に大事なことは、
 あくまで「成長」と「割安」の相対的な優先度を示しているだけで、
 「成長」を第一に考えつつ、「割安」も意識はしないとなりません。
 単に成長性が高いからと、安易にPER30倍、40倍という銘柄に飛びついても、
 私の今のスキルやメンタルではとても対応しきれません。
 
 「割安」ということは最後まで妥協せず、
 しかし、「成長」を重視したスタンスを今後意識的に構築していきたいと思います。


 私は以前からこの成長性の評価が大きな課題です。
 ざっとく15%成長を見込むなどと言って目標株価を算出していたりしますが、
 その成長性の根拠をもう一歩ロジカルに踏み込んだ評価が出来るようになりたいです。

 そのためのキーワードはブレイクダウンかもしれません。

 各社のの業績がどういった構造で利益化されているのか、
 販売数量×単価であれば、
 では数量と単価にブレークダウンしてみて評価してみるということです。

 書籍を読んだり、秀逸なブログに触れることにより、
 モチベーションが高まることを前向きにこれからもがんばっていきたいと思います。
コメント
この記事へのコメント
エナフンさんの梨の木は本当に素晴らしいですよね。私は初心者の頃バフェットもピーターリンチの株で勝つも読んだことがあるんですが、具体的にどうすればこれらの手法を投資に生かせるのかわかりませんでした。
でも少し前にあのブログを読んで手法を学び、小型成長株投資の凄さと、面白さの魅力にはまってしまいました。また同じような手法で運用されている投資家さんたちのブログでさらに実践的に学ばせて頂き、自分の投資スキルがUPしつつあるのを実感しています

まるのんさんはわずか2年で万年割安株の投資から脱却されてここまでのスキルを身に着けてらっしゃるんですから、充分すぎるほどすごいと思いますよ。
私なんて投資歴15年のうち、10年以上は万年割安株+景気敏感株への投資で、ポートフォリオはほぼ日経平均と連動して上下動するだけ。インデックスファンドもっとけば十分なんじゃないっていう運用しかできていませんでしたから(笑)

2015/07/17(金) 07:00 | URL | sun #-[ 編集]
成長性。そこが分かれば購入銘柄の幅も広がりますよね。
今は安くはないが、今後の成長率を考えれば…。なんて銘柄が新しく目に飛び込んで来るわけですから。
まさに、中長期特有の視点なんでしょうねぇ。
2015/07/17(金) 19:50 | URL | 株主二年生 #-[ 編集]
>sunさん
こんばんは、sunさん。
いつもコメントを頂きましてありがとうございます。
割安性と成長性はどちらが大事という絶対的な答えはありませんが、
私も成長性の素晴らしさに魅了されています。
ただ、気を付けないとならないのは、
成長性がよければ、なんでもありという
PER水準などは冷静に判断できるように
ならないとダメだと思っています。
まだまだ初心者の域を出ませんが、
これからもsunさんをはじめ、
多くの方から学ばせて頂きたいなと思っていますので、
今後もどうぞよろしくお願いします。
2015/07/17(金) 23:57 | URL | まるのん #-[ 編集]
>株主二年生 さん
こんばんは、株主二年生 さん、
コメントを頂きましてありがとうございます。

成長性が大事なことは記事の通りですが、
それを分かる(把握)するための
スキルはとても難解ですね。

私も成長性を評価して、何%の成長と見るか、
とても難しいプロセスですし、
それこそがとても投資家としての力量が試される、
そのためにも自分なりのロジックをきちんと確立したいと思っています。

成長率をうまくコントロールして、
中長期投資の醍醐味をこれからも実感していきたいものです。
2015/07/18(土) 00:00 | URL | まるのん #-[ 編集]
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