十分な教育資金と老後資金のために


 今日は久々に相場も下落らしい下落となりましたね。
 さっそく昨日の記事を受けて、ひらまつも大きく調整が入りました。
 とはいえ、全体では0.5%程度の影響に留まり、
 こういう時こそ、現金があることにありがたみを感じますね。


 さて、みなさんは投資の意思決定の際、重視することはどんなことでしょうか。
 人それぞれだと思いますが、私なりにどんなことを大事にしているのか、
 改めて整理してみたいと思います。

 業績が最も大事だと思われる方も多いでしょう。
 業績と一言で言っても、トップラインである売上の伸長を重視するのか、
 利益水準に注目をするのか、
 その中でも大事なのは営業利益なのか純利益なのか、EPSなのか。
 銘柄によっても注目ポイントは違うと思いますが、
 様々な視点があると思います。
 そして、私は業績は確かにとても大事だと認識していますし、
 その水準が株価を結果的に支配しているとも思っています。
 その証拠に、最終的な目標株価水準の見極めは、
 利益水準と市場評価をかけたもので推察しています。
 (EPS×市場評価想定PER)
 一方で、業績は結果ですから、
 その結果に至るプロセスがあるわけです。
 そのプロセスに何らかの特徴や強みがあって、
 また表裏一体であるリスクも存在していて、
 更に外部要因による環境にも左右された上で、
 業績という結果が伴うともいえるわけです。

 このプロセスに着目するとなると、
 やはりビジネスモデルが大事ということになるのだと思います。
 相互リンクをさせて頂いている、すぽさん には、
 このビジネスモデルの重要性をいつも勉強させて頂いています。
 なぜこの競争環境の中で高収益を維持できるのか、
 またはそもそも競争環境がないようなブルーオーシャンな事業を
 これまでもこれからもやっていけそうなのか、とても大事な視点ですし、
 そういう環境分析の上で事業を為しているからこそ、
 業績もついてくるのです。

 このビジネスモデルの考察は、
 実際のサラリーマンとしての仕事でも日常的にやることです。
 私も仕事柄、商品やサービスを提供することを企画する時には、
 まずお金の流れと付加価値の構造をはっきりさせます。
 なぜ顧客からお金を頂けるのか、
 その商品やサービスにはどれだけの価値があるのか、
 それを考え尽くさなければ、その事業での成功はないですし、
 その考えが浅はかであればすぐに他社との価格競争に落ちていくのです。
 これは、しがないサラリーマン生活の中で実感したことでもあります。
 
 そういう意味で、すぽさんの以下の分類は簡素であり誰でも言われれば気が付くものの、
 これを体系化させたという意味でとても価値のあるものだと思います。

 ① アフタービジネス型
 ② プラットフォーム型
 ③ 地理的独占型
 ④ トップシェア型

 私もこういう体系化を自分のオリジナリティのエッセンスを加えて、
 自分の指標として持っておきたいなと思います。


 ビジネスモデルはそう簡単には揺るがないもの、
 例え不況が訪れても生き残れる根拠にもなります。
 これは投資の意思決定にはとても重要な要素だと思います。
 

 では、強いビジネスモデルはどこからやってくるのでしょうか。
 ある時にポンとその会社にやってくるものではありません。
 一部の例外はあるでしょうが、
 私は時間をかけて醸成されているものだと思います。
 気が付いたらそこにあったという類のものもあるかもしれませんが、
 多くが一生懸命に探し続けて、
 そして試行錯誤があって磨き上げられたものと捉えてます。
 様々な角度から時間をかけて磨きに磨かれたものだからこそ、
 それが参入障壁となり、強い収益構造を支えてくれるのだと思います。
 そして、それはずっと磨き続けられていなければなりません。
 このように考えた時に、
 やはり人という組織、経営者の資質という点に着目したくなります。

 組織力や経営力という「人」がビジネスモデルを想像し、
 それに磨きをかけるわけです。
 極端なことを言えば、今、強いビジネスモデルがあったとしても、
 そこにいる「人」が腐っていれば、
 すぐにそのビジネスモデルは崩壊すると考えます。
 シャープなどがよい例だと思います。

 人によっては、銘柄選定に社長など関係ない、
 社員の質など関心がないというスタンスもあると思います。
 これはある意味では正しいかもしれません。
 というのもそもそも兼業の個人投資家にとって、
 「人」に着目しようにもなかなかそれに触れる機会も限られますし、
 本質を捉えにくいわけです。
 たまたま自分が目にした断面だけで大局を知ったようにするのは、
 愚弄でもあるとも思うからです。

 しかし、一方でその限られた情報の中で、
 何かしらの意思決定をしないとなりません。
 ビジネスモデルを創るのも、そのモデルの中で業績という結果を出すための
 オペレーションをするのも全て「人」です。
 経営であり組織力が為していることなわけです。


 私は改めて投資の意思決定で重視していることと
 聞かれると色々考えてしまいますが、
 やはりこの経営者の資質、
 社員の質といった組織力を構成する「人」が一番大事だと考えています。

 ですから、サラリーマンでありつつ、
 出来るだけ経営者に触れる機会を大事にしたいと思い、
 休日や仕事の合間を見て、IRイベントや株主総会で、
 色々質問を投げかけるようにしています。

 日本管理センターの武藤社長の経営者としての尖った資質とカリスマ性に
 魅力を感じましたし、シュッピンの鈴木社長の熱心な人間味には応援したいと思いました。
 丸和運輸機関の体育会系で育てられた社員の質、
 街を行き交う桃太郎便で汗を流して働く若者社員のいつも元気な様子にも期待を大きくしました。

 一方私の中では失敗した取引ですが、
 協和エクシオの総会での閉塞感というかハキのなさはその後の業績の低調さを予兆したかのようです。
 またシンプロメンテでIR窓口や社長との対話で違和感を感じたことは、
 少なくても今時点では業績にも表れてるようにも思います。
 ダイサンは外部環境に助けられ一定の利益を積み増しましたが、
 経営判断が保守的過ぎて、増税反動減の影響軽減出来なかった点にも表れています。

 もちろん良い結果、悪い結果は今のある断面だけで語っているので、
 たまたまそうなった、偶然だよとも言えなくもないわけですが、
 しかしそういう積み重なりが大きなマクロの結果を招いているともいえます。
 ある断面は個々に見れば単に偶然の結果ともいえますが、
 その個々の断面をただただ偶然と軽視するのもまたよい行動とも思えませんからね。
 
 サンセイランディックのように経営者の思想に共感し、
 社員も熱心であるなと有望に感じている銘柄の中にはまだ陽の目をみない銘柄も多いです。
 ですが、現時点でどこまでのビジネスモデルが構築出来ているか、
 そして業績がどこまで追い付いて来ているかは棚上げして、
 今後長期に渡って強いビジネスモデルを構築していけそうな銘柄には、
 仏の心で接していきたいです。
 そういう思いから、1Q決算で赤字を出したサンセイランディックにも、
 買い増しを決行しています。
 もちろんきちんと自分なりの根拠があってのことですが。


 鶏か卵かみたいな話ですが、
 私は強い「人」があるから、強いビジネスモデルが創られ、
 それが長きに渡り磨かれ続ける、そしてその上で事業というオペレーションが回せることで、
 収益があがりよい業績が生まれると思います。

 この思考は見込みが外れる大きなリスクが伴うので、
 すべての銘柄で勝負は出来ず、
 イオンディライトやDVxのように安定した業績があるから、
 その裏には確固たるビジネスモデルがあるはずだという逆の思想で守りの銘柄も組入れていますが、
 今後も、バランスを見ながら構成していきたいと思います。


 冒頭の問いについては、このほかにもチャートの形成だとか、
 バリュエ―ションだとか様々な重要チェックポイントがあろうかと思いますが、
 私はやはり「人」を大事にしていく方針を変えずにいきたいと思います。
 そのためにもまずは株主総会に出席したいのですが、
 サラリーマンの仕事が立て込みつつあり、思うように出席できなそうです(涙)。
 もし総会に出られることがあれば、また自分への備忘録のためにも記事にしたいと思います。

コメント
この記事へのコメント
まるのんさん、こんばんは。

いい記事ですね。
優秀なビジネスモデルも、それは人が作り上げたものであったり、
人が発見したものに違いないわけですから、
人(特にトップ)の資質こそ重視すべきだというのは、理に適った考え方ですね。

そして、優秀な社長だからこそ優秀な社員たちが育つのだとも思います。
実際に経営に携わっている身としても、そう感じます。

また、規模の小さな企業ほどトップの影響力が大きいようにも思ったりします。
大企業では、トップの考えがなかなか末端の社員まで伝わりにくいですからね。

IRイベントや株主総会などで、保有企業の経営者を直に見て知っているのは、
まるのんさんの強みの一つだと思いました。
(私はなかなかそういうイベントには行けませんので・・・)
2015/06/09(火) 21:13 | URL | ゆうゆー #-[ 編集]
>ゆうゆーさん
こんばんは、ゆうゆーさん。
コメントを頂きましてありがとうございます。

いつも個人投資家に親しまれているゆうゆーさんから、
良い記事とお褒めの言葉を頂けて、
とても光栄に思います。

ゆうゆーさんは経営者という立場かと思いますが、
その立場から見ても、理に適い、
そして組織の力を育てる上でその存在は多大なる影響との
認識ということだけでも、
私はとても素晴らしい考えだと思います。
(すみません、偉そうで)

多くの経営者は、経営することは事業の意思決定を淡々とするだけである
と考えているものですが、
本当に強い会社の経営者は、人財育成など組織力の向上に、
率先して関連していると考えています。

過度にそれが宗教的になってもワンマン経営のようにもなりますが、
程よくそういったことを意識しておられる会社には、
ぜひ投資を前向きにしたいと思っています。

短期的に業績が奮わず、
私の例でいえばサンセイランディックのようなことにもなりかねませんが、
長期でなんとか投資という面でも結果を得ていきたいと思っています。

私の強みとまではまだまだいえませんが、
いずれそれが強みになれるよう、これからも色々勉強しながら、
また行動を伴いながら精進していきたいと思います。
今後もまた色々勉強させて頂きます。
どうぞ、よろしくお願いいたします。


2015/06/10(水) 23:19 | URL | まるのん #-[ 編集]
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