十分な教育資金と老後資金のために

 週末に行われたIRカンファレンス(モーニングスターとSBI証券の共催)にて、
 前回の記事 では主目的であった、コムチュアの件を記事にしました。


 本日は、それ以外に真面目に話を聞いてきた会社の概要を整理しておきます。

 まずは、6086シンプロメンテです。
 実はごく短期で保有していたことがありました。
 結局、以前の記事 の通り自信喪失により売却しています。

 その後の業績は少なくても1年間だけ見れば、
 私の想定した通りの不調ぶりで株価も冴えない展開が続いています。

 今後改めて復調する気配があるのか、またパーソナルな問題であった、
 IRの対応姿勢についても知れる機会ということで、説明会に参加し、
 その後、社長と10分程度直接お話を伺いました。

 結論からいえば、まだまだ途上だなという印象でした。
 よい変化が見られるようであればまた検討したいなとも思ったのですが、
 競合の三機の上場もありやはり益々レッドオーシャンな分野だなという印象です。

 まず前期の反省からもう少しストック比率を意識した方が
 いいのではと聞いてみました。
 当社は夏場の空調や冷蔵庫設備などで、
 需要旺盛になるとか季節要因で大きく業績が浮き沈みし、
 前期はその需要の当てが外れ、体制強化の費用が先行した失敗をしています。
 このようにスポット対応があるのことはそれはそれでよいのですが、
 中長期で安定的な成長を遂げてもらうためには、
 ある程度ストックがないと辛いところです。

 実際に今は全体の売上の約9割がスポットで、ストックはほぼないとのことでした。
 しかし、その課題は認識しており、
 ストックを高められるように努力するという趣旨の話でした。 

 しかし、具体的にいつ頃までにどの程度を目指すのか、それが適正な目標と判断するのは?
 との質問には、ざっくり半分など、かなりその場しのぎの回答でした。
 また具体的施策もなく、既存顧客に働きかけを継続するとの回答で、
 それでは、ストックは伸びないだろうなと思いました。

 この時点で、熱意は感じられるのですが、
 具体的施策やコミットメントが弱く、個人的には・・・な印象です。


 更に、前期の不調の根源となった外注費の高騰への対処の件です。
 そもそも、私はちょうど1年ほど前にIRに照会した際に、
 外注費の高騰をより多くの会社に裾野を広げる、
 メンテキーパー増やすという戦略を取られたが、
 これでは逆に仕事がロット化できず、
 単価が下がらないではないかと考えている点を聞いてみました。

 回答としては、裾野を広げることは、両面の問題があり、
 裾野を狭めてしまうと、いざという時に対応出来ないなどの諸問題が生じてしまうこと、
 また裾野を広げ過ぎると、今回のように単価上昇を招いたり、
 管理コストがあがるなどの問題があるとのことでした。

 いざという時に対応出来ない諸問題の話は、
 それはまた別の問題であり、本当に必要な会社とそういった体制面も含めて
 アライアンスを強化しておけばヘッジ出来るはずですし、
 単価上昇を抑制する策として後者を選択したというのは、
 やはり、理解に苦しむ内容でした。

 社長としては悩ましい決断だったとのことでしたが、
 現状でメンテキーパーの数が増えているものの、
 実際に稼働出来る実働部隊としてはどこまで実質の協働関係や、
 そこに中長期ビジョンに立った連携があるのかも少々不安になる内容でした。


 3年で100億で利益率10%を宣言されているので、
 この点も具体的に売上がどうやれば今の2倍になるのか、
 また利益率がなぜ今2%台(経常ベース)なのに、
 目まぐるしい改善となるのか聞いてみましたが、
 M&Aも検討とのことでしたが、これも更に疑わしい内容です。
 そもそもM&Aで売上が2倍には出来るかもしれませんが、
 利益率でイノベーションが起こるとも思えません。

 更に人材の流出の件も教えて頂きました。
 前期には主要メンバーが一身上の都合というか、
 新たなチャレンジをしたいと離職が相次いだ話もされていました。
 社長は一過性との認識でしたが、
 相次ぐ主要メンバーの離職も気掛かりです。
 そもそも本当に一過性なのか?という点もありますしね。

 だいぶネガティブなことばかり連ねましたが、
 良い面としては、過去のIRのビジネスマナーのない対応については、
 少なくてもこのIRカンファレンスで対応した社長、社員については、
 全く懸念はなく、丁寧かつ熱心に説明をして頂けました。
 ただ私にはその熱心さが空回りしているようで気になりました。

 最後に、どうでもいいことからもしれませんが、
 配布されたアンケートの日付に誤植があったり、
 アンケートの回答欄にも重複した選択肢があり誤記があるという始末です。
 アンケートはその設問や解答欄については細心の注意を払って
 検討すべきものですが、誤植が多いとかそういう詰めの甘さが、
 これまでの経緯もあり気になってしまいました。

 個人投資家の方にもそれなりに買われている銘柄であると認識していますし、
 私もいいな、と思っているのですが、
 いかんせん、経営と会社ガバナンス(というと大袈裟か?)に、
 どうしても不安が拭えず、
 現時点では保有検討には入らないなということになりました。


 次に、2497ユナイテッドです。
 ここは致命的なのは、経営者の説明や対応がなく、社員のみの対応でした。
 そこが残念ではありましたが、対応していた社員はそれなりによい対応でした。

 着せ替えアプリでむしろグローバルでヒットしている「ココッパ」というアプリと、
 アイドルの投票アプリの「チアーズ」の双璧で課金と広告ビジネスが主体です。
 広告ビジネスは博報堂の系列なので、アドテクといって、
 広告表示の仕組みを裏で支えるシステム構築、運営も手掛けているようです。
 最近ではゲームアプリにも手を出し始めています。

 まずアドテクという技術は私も認知はしていましたが、
 当社はその仕組みを実現するためにDSPとSSPの双方の技術を持っているのは、
 比較的差別化要因になっているとのことでした。
 この点は、もう少しアドテクのことを勉強しないと本当の強みがわかりません。
 単に私の無知のせいで、直ちに当社の強みを理解出来ておらず、
 もしかすると強みがあるかもしれませんし、実はそこまでの強みでもないのかもしれません。
 勉強しないとなりません。

 「ココッパ」はスマホの着せ替えで10代女子にいかにも人気がありそうで、
 私はすぐに飽きられるのでは?と思いますが、
 自分の感覚で評価してはなりませんので、
 もう少しここも構造を勉強してみてもいいかもしれません。
 実際ここまでのDL数を誇って、かつまだ伸長していますからね。
 ただ、成長限界もよく見極めないとなりません。

 「チアーズ」もAKBの総選挙のようなイメージですが、
 こういうところにお金を落とすアクティブユーザは本当に際限なく
 お金を落としてくれる特色があるように思いますが、
 一方で不安定であることも気掛かりです。

 全般的にとても流行り廃りのありそうなビジネスではあるもの、
 単純に一過性の企業と決めてかかるには時期尚早なので、
 少し中身を勉強してみてもいいかなと思いました。

 社員の方と話したことですが、
 まず「ココッパ」の国内成長余地について聞いてみました。
 国内より海外でユーザ伸長が大きいとのことだったので、
 国内で認知度向上などで成長余地をみているのかどうかを確認したかったのですが、
 回答としては、国内はこんなもので成長は止まるという認識のようでした。
 結局人口減少と認知度向上のバランスが
 この程度で収束しているということと理解しました。

 ゲーム業界での成功についてどう認識しているかも聞きました。
 下期に新たなものをリリース予定とのことでした。
 この点はまずゲームが当たるなどなかなか難しいという認識であるとのことで、
 その点は堅実だと感じました。
 業績予想にも費用だけを見込み、当たった時の売上や利益は含めていないとのことです。
 ですから、+α要素としてみているようです。
 また、他社と比べての差別化についてですが、 
 スクエアエニックス関連を子会社化して企画しているとのことで、 
 それだけで成功確率が高まるわけではないものの、
 期待は示しているという認識のようです。

 チアーズへ今期投資する点については、とにかく認知度向上のための
 販管費を見ているようですね。
 こちらもどの程度業績寄与するのか私は無知なので未知数ですね。

 よくあるアプリ開発会社という印象なのですが、
 せっかく話も聞きましたし、RTB技術がどこまで差別化要素になるのか、
 こちらを勉強してみようと思いました。


 最後に、キャリアリンクです。
 まず前提としてこのような人材派遣業の業績は、
 当社だけでなく、多くがV字回復しているわけです。
 アベノミクスでとにかく巷は人材不足ですからね。

 夢真HD、ヒトコミュニケーションなどなどあまたある中で、
 当社の差別化はどこにあるのだろうかと
 そんなことを考えながら社長の話を聞いていました。

 結局、現場のニーズをどのように満たすか、
 単に労働集約型の提案ではなく、マッチングや提案力が当社の強みのようです。

 顧客企業から10人月欲しいと言われても、
 なぜ10人月なのか、なぜその期間なのか、
 ジョブシェアをすればもっと高生産性で出来るなど、
 提案を行うことで結果的に顧客のためになり、
 また専業主婦などの活用なども行うことで、
 人材不足の中でもマッチングして登用できるということのようです。

 実際に四季報によると、その提案力には定評があるそうですが、
 素人ながら考えてみると、ある程度誰にでも思い付きそうな発想で、
 障壁は低いという印象です。
 つまり、今は強みかもしれませんが、
 同じようなことを強みにしようと思えばある程度競合していけると思うのです。

 しかし、実際には当社はこういった強みで成長しているわけで、
 これが今の時流に乗ったものであるのか、
 実はあまたある人材派遣業者の中で生き残れる強みがある企業なのか、
 よく見極めないといけません。
 BPOというのも特に官公庁の仕事は実績がものをいうので、
 当社のように一定の実績があると、
 それが新たな仕事を呼び、今はそれがよい循環で回っているのですが、
 今後もそれが続くのか、そうではないリスクがどこにあるのか、
 ここも今回初めて出会えた銘柄なので、勉強したいと思いました。

 社長には、株主還元姿勢について聞いてみました。
 この業界はあまり自社に設備を持つことはなく、
 投資がそこまで膨らまない印象ですが、
 配当性向は相対的に低く、単純にどうしてなのかなと疑問に思ったからです。
 なぜ内部留保を蓄えるのかな、それをどういう投資に向けるのかなと思ったのです。

 社長の回答としては、優秀な人財確保のための投資が必要とのことでした。
 夢真HDはそもそも建設業界向けなので、
 質より量という意味で投資が少なくて済むということかもしれませんが、
 配当性向には雲泥の差があります。
 ヒトコミュニケーションもほぼ同等の配当性向なので、
 まぁこんなものなのかなとも思いますが、
 さらに突っ込んで聞いてみると、やはりM&Aも考慮しているような雰囲気でした。
 現金もそれなりにありますからね。
 生き残れる企業なのかどうかはこういった政策も効いてくるでしょうから、
 今後も注目してみたいと思いました。
 

 残る企業ではまともに説明は聞かず、
 途中で退散しました。

 シンプロメンテはあの誤植だらけのアンケートに答えると
 500円のクオカードをくれるので、多くの人が午後に群がっていました。
 (そうではなく、シンプロメンテのことを知りたい投資家が多かったと信じたいですが)


 あとは出展社の中では異色のライオン(時価総額が大きいですね)ですが、
 マイクもなく地声で説明していて、全く聞こえないというまさかのお粗末さでした。
 もう少し真面目にやった方がいいと思いますが・・・。
 あれなら出さない方がいいのではと余計なことを心配しました。


 こういうイベントにいくとついつい悪い面ばかりに目がいってしまいますが、
 もっと良い面をみようという前向きな姿勢を持とうと、
 この記事を書きながら反省しています。。。
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