十分な教育資金と老後資金のために

Author:まるのん
30代イクメンサラリーマンです。
将来の教育資金と老後資金を形成するため、中長期視点で現物日本株へ投資しています。投資初心者の日々の状況を公表していきますので、叱咤激励のコメントを頂ければ幸いです。
年初来:+11.5%(2017/5/22時点)



 2686 ジーフットの15年2月期の決算発表がありました。

 現在の主力株の一つとなりますので、
 簡単に中身を見ていきたいと思います。


 まず 1ヶ月前に前期(15年2月期)の決算予想をしていました。
 こちらとの比較からです。

 こちらの記事



 ◆3月12日 まるのん予想

   売上       : 103,289百万円 (5%増収)
   営業利益    : 5,164百万円 (15.7%増益)
   当期純利益  : 2,582百万円 (18.5%増益)
   EPS       : 約124



 ◆4月9日 会社発表(実績)
  
   売上       : 103,467百万円 (5.2%増収)
   営業利益    : 5,507百万円 (23.3%増益)
   当期純利益  : 2,801百万円 (28.4%増益)
   EPS       : 134.49



 売上については、ほぼ予想通りですが、
 これは月次発表がされているためです。

 一方、利益については、私の想定より良化していました。

 元々、売上未達、利益上ブレを想定していましたが、
 正直、ここまで良化するとも思っていませんでした。
 ちなみに営業利益率の推移は以下の通りです。
 15年2月期は概ね5.0~5.2%程度の範疇に入るかと思っていましたが、
 こちらを上回っています。
 そして次期予想は更に利益率は好転することになるようです。

 13年2月期  : 3.9%
 14年2月期  : 4.5%
 15年2月期  : 5.3%
 16年2月期予 : 5.7%


 PB化がこの利益率向上に寄与していると考えられますが、
 それは当社の決算説明資料からも明確なメッセージが出ています。

 粗利益率とPB比率の推移

 そして当面はこのPB化の浸透で利益率を伸ばしてきていますが、
 このPB比率はどこまで高まっていくのかということが気になります。
 そしてABCマートのPB比率を調べてみると、
 ネット上の記事では、45%から50%程度のようです。
 となると、次期の40%を目指しますは、まぁ現実的な目標ラインと思います。


 数値情報は見にくいですが、自作でもグラフ化しています。

 2686_売上高(15年2月期_4Q)
2686_営業利益(15年2月期_4Q)
2686_純利益(15年2月期_4Q)

 利益の折れ線が利益率ですが、
 茶色の折れ線が昨年の青い折れ線をよりどの四半期でも
 改善していることがわかり、
 やはりPB化など継続性のある改善がみられることがわかります。

 一過性でたまたまよくなったというものではないので、
 この点は安心材料です。


 さて、15.2期の数値面で気になった箇所は、
 キャッシュフローです。
 営業CFが大幅なマイナスとなってびっくりしました。

 短信を開いた時に、まず利益を見て、よしっと思った直後に、
 営業CFを見て、げげげ!?と思いましたよ。

 しかし、そんな不安を考慮してか、理由が明記されています。
 要するに月末日が銀行休業日で、銀行預け金勘定となっており、
 その分が目減りしているようにみえるだけのようです。
 というわけで、安心しました。
 ただ、当社はイオン傘下にあることもありそこまで不安はしていませんが、
 やはりBSを見ると、現金が少ない&商品勘定が多いことがわかります。
 現金が少ないのはまぁ小売業態だからということなので仕方ないともいえますが、
 ABCマートはこの部分でも優秀なBSですからね。。。
 また商品が多いというのも、在庫評価損などに繋がらないか、
 心配は残ります。
 ABCマートはこの点でも商品勘定が少なくやはり優秀ですね。

 次に商品別ですが、婦人靴が前期比マイナスとなっていますが、
 これも軽微なものです。
 たまたまですが、ABCマートと同様の落ち込み幅となります。
 そして傾向は同じでキッズやスポーツが好調なのですね。

 ただ、利益率はどの商品がよいのか、ここはよくわかりませんね。
 恐らくスニーカーなどPB比率が高そうなセグメントが利益貢献も大きそうですが・・・。 



 15年2月期を振り返ってみると、
 まず売上は月次発表から想定されていた通り、
 未達ですが、これはセールの回数を制御するなど、
 利益を重視したものと思われます。
 当社はROEとEPSを重視すると短信にも言及されています。

 企業ならどこでも同じかもしれませんが、利益を重視するのは当然のことですね。
 利益は想定より上ブレしましたから、順調だったといってよいと思います。



 16年2月期についてですが、まず数値面では、
 私の予想EPS163に対して、会社予想EPSは151となり、
 7%程下振れの予想となりました。

 まぁ私の予想が強すぎたというのもあるかもしれませんが、
 今の小売り全体の消費が停滞している件など、
 保守的に見ている可能性もあり、
 まぁ今の会社予想でも十分魅力的な成長です。

 前期に出店したダイエー店舗を中心とした展開が、
 きちんと「利益を伴って」売上を確保できるか、
 ここは少しハードルがあると思っており、よく見極めたいです。

 ダイエーは前年ながら現時点では集客力に乏しく、
 そういった場所への店舗出店が、
 本当に花開くのか、この部分は少し注視が必要と感じます。

 また今期は改装で大型投資も織り込まれているようです。
 前述の利益伸びが想定よりやや小さかった部分は、
 もしかすると、この投資が多少影響したかもしれませんね。


 それからオムニチャネル化の実験が始まっているようです。
 イオン幕張での実証実験がうまくいけば、
 店舗とEコマース売上のシナジーが発揮されるようになり、
 これが軌道に乗れば、更なる成長が期待出来ます。

 昨年の決算説明資料では、
 単にオムニチャネルによる拡大という表記だけでしたが、
 今年の決算説明資料では、
 イオン幕張の実験という具体的にアクションに
 言及されており、進捗が確認出来ますので、期待します。


 海外展開ですが、
 中国の店舗数は14.2期で8店舗で、
 15.2期は12店舗の計画のようでしたが、
 15.2期の実績は11店舗です。
 更に16.2期計画は17店舗となり、
 計画通りいけば、今期の増加数は大きく、
 いよいよ本格展開か、といったところです。

 なお、昨年は中期計画の数値が公表されていましたが、
 今年の資料にはそれがなくなっていました。

 これはどういう意味なのか(変更なしなのか、精査中ということなのか)、
 このあたりはIRに照会してみてもいいかなと思います。


 さて、当決算を受けて、目標株価を微修正します。


 今期予想EPSを152とします。
 その上で、CAGRを18%から13%に下方修正します。
 理由は堅調な業績の中で成長は続くと考えますが、
 PB化による利益率の改善が顕著であったものの、
 ABCマートとの比較などにおいて、
 永遠にPB化が進むわけでもなく、
 徐々にその影響は軽減されていく、
 つまり利益率改善のスピードが鈍化するというシナリオに、
 保守的に倒すことにします。

 店舗拡大やローコスト対応などは、いずれも継続はしますが、
 こちらも全般的にイノベーションとなるような成長源泉にはならないと
 考えます。

 オムニチャネルや海外展開の本格化がどこまで寄与するかは未知数ですが、
 全般、保守的に13%成長と評価します。

 以上から、18.2期EPSは194となります。

 一方市場評価は従来のPER14倍を想定します。
 東証鞍替えがここまでには実施されていると思いますし、
 もしかすると優待改善などでこれ位の評価はあってもよさそうです。

 以上から、目標株価は

  194(18.2期予想EPS) × 14(評価PER) = 2,716円

 こちらを新たな目標株価としたいと思います。

 また成長性について保守的に見積もった結果として、
 自信度をBに格上げすることを考えましたが、
 足元の月次の状況をもう少し見届けてからにしたいと思います。

 3月の月次は前年の駆け込み需要の影響ですが、
 これが4月以降どのように回復基調を見せてくれるか、
 まずはこのあたりをきちんと見極めたいと思います。
 

 それにしても、500株ホルダーにとっては、
 優待で1万、配当で1.5万(NISAなので非課税)ということで、
 2.5万をゲットです。
 現時点の時価で優待込みの配当利回りは3.3%、
 購入時の価格ベースでは4.0%となります。
コメント
この記事へのコメント
まるのんさんこんばんは。

ジーフット決算をうけて金曜日は気持ちよく上げていましたね。

初歩的な質問で恐縮なんですが、営業キャッシュフローは

月末が銀行休業日だったため売り上げ再建が銀行預け金勘定となっており、その分が目減りしているようにみえるだけのようです。

これがなければ売り上げ再建の増加額△2060が+2060になって

-2203+2060+2060=1917

であっていますでしょうか?

まるのんさんの今回の記事をよませて頂いて、ジーフットの現状と課題がよく理解できました。特にPB化の影響で利益率が安定的に改善傾向にある点は、とてもいい材料ですよね。

以前の私ならABCマートとジーフットどちらかを買わなきゃいけないと言われたら、利益率も営業キャッシュフローも安定して高く、財務にも不安のないABCマートをPERが20倍でも買っていたと思います

でも課題があるからこそ伸びしろがある。だからジーフットを買うというのが成長株投資の醍醐味ですよね。
まるのんさんのように課題をしっかり認識されて、そこに重きを置いて決算を見続けていれば、買い時、売り時を間違われることはないと思いました。
2015/04/12(日) 21:42 | URL | sun #-[ 編集]
>sunさん
こんばんは、sunさん。
コメント及びご質問を頂きましてありがとうございます。

まず前提として、私も財務諸表を読むのはド素人ですので、
以下の認識も誤っている可能性もあります。
ですので、話半分くらいに読んで頂ければと思います。


決算短信に記載されている情報からは
営業CFは▲2,203百万円です。

一方で資産側の売上預け金の前期比は+2,019百万円です。
この売上預け金は、
本来、金融機関がオープンであれば
入金処理がなされてキャッシュインしていたものと思われますが、
これが入金処理が翌営業日(3月2日)になったことで、
2月末日時点では、この2,019百万円は入金がされていない状態で、
営業CFが算出されているわけです。

また、この逆で、本来2月末で支払うべき各種費用は、
実際の決済が翌営業日に持ち越されている、
つまりキャッシュフロー上は実態より現金が多くなる部分もあります。
これは短信の負債側の説明文の中で、
短期借入金の上昇にその影響が出ているようです。
当該費目の前期比は+3,300百万円です。
ただこの短期借入金の増加は、
今回の2月末の金融機関がクローズされていたことによる影響だけではなく、
様々な他の要素がMIXされているものと思います。
これは短期借入金で捉えられる範疇が広いためです。
親会社からの一時的な借入とかも入ってきそうです。

ですので、結論をいえば、
実はこれらの数値を組み合わせても、
営業CFがプラスなのかマイナスなのかわからないのです。

ただ、想像するに資産側の売上預け金は、
ほぼ今回の影響を受けているはずですが、
短期借入金は一部ではないでしょうか。

ですから、総合的に考えると、
営業CFの表面的な22億マイナス程の悪さではなく、
まぁプラスマイナス拮抗水準ではないかと捉えています。

ちなみに、sunさんが2,060を2回足されているのはなぜでしょうか。

私の感覚では
▲2,203
 +約2,060
  -短期借入金のうち2月末決済分(規模は少ない?)
   ≠ ▲数億円?

こんなイメージです。

マイナスを許容するのかということですが、
どうしてもこれだけ商品を仕入れて、
店舗拡大をしている中ではやむ得ないと思います。
まだまだ本業で稼ぐ資金の効率や規模感がついてきていないのでしょう。

全体的に、現金も少なく、バランスシートは重いですし、
キャッシュフローもお世辞にもよいとはいえません。
むしろ相応のリスクを持っていると認識しています。

この部分はイオン傘下ということがある程度は最終的な
リスクヘッジになると捉えていますが、
それもどうなるかわかりませんので、当社を保有する上では、
十分留意が必要な箇所と考えています。

2015/04/13(月) 00:04 | URL | まるのん #-[ 編集]
キャッシュフロー計算書にある
↓ ↓ ↓
売上債権の増減額(△は増加)△2,060

ここが月末が金融機関休日だったために入金されずにキャッシュフローではマイナスに作用したんですよね?
もしこれが入金されていれば逆に+2060になるのかなと思ったんですが。
それでマイナスが+になるから2回足せばいいのかなって

恥ずかしながらキャッシュフロー計算書は各数値の結果しか今まで見てなくて、詳細の見方がよくわかってないんですよね。在庫の増加は営業キャッシュフローにマイナスだからそこだけはポイントとして抑えてはいたんですが。
2015/04/13(月) 09:08 | URL | sun #-[ 編集]
違うかな。売り上げ債券の増加がなくなるだけだから2060を一回足すだけでいいのかな。私のとんちんかんな質問でお時間を取られてしまい申し訳ありませんでした
2015/04/13(月) 15:10 | URL | sun #-[ 編集]
>sunさん
こんばんは、sunさん。
お返事を頂きましてありがとうございます。

キャッシュフロー計算書は、
改めて細かく見ていくとちょっと不思議なこともありますよね。

そもそも売上債権の増加が、
なぜ営業CFにマイナスで寄与するのかですが、
以下のように捉えています。

売上100円、原価60円だった場合、粗利益は40円です。
損益計算書上はこのまま計上されますね。
一方キャッシュフロー計算書はこれだけでは情報が足りません。

売上のうち、現金として入金済のものと、
売掛金や受取手形などでまだ現金として処理されていないものの
2種類に大別されるはずです。
今回は売上100円のうち、20円は売上債権として
まだ現金として処理されていないことととします。
この場合に、
売上100円は、
実際に現金化されているものが80円、
売上債権として現金化されていないものが20円という
2つの要素で構成されているとみることが出来ます。

またここでは原価側の60円は、
すべて現金で決済(支払済)としてみると、
現金の流れは以下のようになります。


① 売上のうち現金化されたお金  +80円
② 費用のうち現金で支払済のお金 ▲60円
営業CF(①+②) +20円


この場合、繰り返しになりますが、
損益計算書上は

売上 100円
原価  60円
利益  40円

となります。


ご存じの通り、営業CFのキャッシュフロー計算書上での表記は、
この利益が基点になります。
(正確には税引前当期純利益になりますが、ここでは上記利益で簡易化します)

この場合実際のキャッシュフロー計算書上は以下のようになります。

① 利益 40円
② 売上債権の増加額 ▲20円 ※
営業CF(①+②) +20円

となり、前述の営業CFと結局同じになります。
なお、※でなぜ売上債権が増加すると、
マイナスとなるのかは、
これまで記載の通り、そもそも基点の利益は、
売上100円原価60円の結果である40円ですが、
このうち売上債権としてまだ現金化していないものを、
あとから補正するようなイメージで構成されているために、
このような計算が必要となるからです。

売上債権は売上(利益)には計上されていても、
現金としてのキャッシュインがないために、
実際には営業CF上はマイナスで補正が必要ということになります。


なお、ここでは、前期に売上債権はなく、
今回20円の売上債権が単純に増加するという前提で計算しました。


実際には、前期の売上債権が例えば5円あって、
売上債権の『増加額』が20円ではなく15円だった場合、

① 利益 40円
② 売上債権の増加額 ▲15円
営業CF(①+②) +25円

というようになります。

これは前期で5円あった売上債権は当該期になるまでに、
現金としてキャッシュインしているはずです。
この分の売上は前期で計上されているわけですから、
今回の売上(利益)とは関連しない現金増の要素です。
ですからこの分は現金増のプラス要素となるわけです。

すみません、文章だけだとなかなか伝わらないと思いますが、
ザーッと書いてみました。
(すみません、既にご存知のことであればスルーしてください)


それでつまり、今回売上債権が2,060百万円増えたわけですが、
この分のうち入金決済日が2月末となっていた分が、
まさにたまたま1営業日の違いで未入金の状態になったので、
2月28日時点では営業CFが押し下げられたことになり、
これは翌営業日の3月2日には入金されたことになります。
ですから3月2日時点の断面で切れば、
この2,060百万円のうち2月末時点の入金扱いになっていた部分が、
現金増の要素として働き、2月末時点で作成された営業CF程
悪いものではないはずです。
そしてこういう構造だからこそ、
2回足すのではなく、1回足せばよいと考えています。

実際に2,060円のうちどの程度が2月末時点で営業日絡みの
押し下げ効果があったのか、正確には把握できませんが、
直ちに営業CFが悪化したと特定するには至らないと思います。

長文となり大変失礼いたしました。





















2015/04/13(月) 23:48 | URL | まるのん #-[ 編集]
まるのんさんお忙しい中丁寧でわかりやすい解説ありがとうございました。

損益計算書とキャッシュフロー計算書の対比の説明はとても分かりやすかったです。
2015/04/14(火) 08:42 | URL | sun #-[ 編集]
>sunさん
こんばんは、sunさん。
すみません、文章でだらだら書いたらわかりにくかったですが、
ご理解頂けてよかったです。

こういうことは自分でも知ったつもりになっているものもあるので、
体系的に整理してみるのもいいなと思いました。

私なりの素人が決算書を読む時の基礎的なものもを、
記事にしても面白いのかもしれません。
何より自分の頭の整理にもなりそうですね。
2015/04/14(火) 21:17 | URL | まるのん #-[ 編集]
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