十分な教育資金と老後資金のために


 営業利益率での評価の続きです。

 これまでの、関連記事は以下です。


 ◆営業利益率の重要性
 http://tryinvesting.blog.fc2.com/blog-entry-476.html

 ◆営業利益率から保有銘柄を見てみる ~その1~
 http://tryinvesting.blog.fc2.com/blog-entry-477.html

 ◆営業利益率から保有銘柄を見てみる ~その2~
 http://tryinvesting.blog.fc2.com/blog-entry-478.html



2384 SBSHD
 前々期:3.1%
 前期 :2.9%
 今期 :3.3%

  【業界水準】 4,1%
  ※運輸業

  【競合会社】
   9090 丸和運輸機関 5.4%
   9069 センコー 3.6%

  【評価】
  前期でやや利益率が悪化していますが、
  これはメディア関連の落ち込みによる影響を受けています。
  原油安の影響による後半のプラス要素や、
  人件費や備車費の高騰といったマイナス要素は
  ほぼイーブンだったと思います。
  そして、中計の最終年度の17年12月期の
  営業利益率目標は4.0%です。
  つまり、業界平均レベルまでが当面の目標のようです。
  これをまだまだ改善の余地があると見るのか、
  この会社の優位性はなかなか顕在化しない、
  つまり成熟した競争環境が出来上がっている中で、
  高い成長性を維持するのは難しいと見るのか、
  難しいところだと考えています。

  中計では利益率はなかなか向上しませんが、
  それでも着実に利益額、増益率の観点では成長しそうなので、
  当面は保有するつもりですが、
  そこに不安が出てきたら、比較的早く売りの判断をする可能性はあります。
  それなりに利益確定も出していますので気長に保有しておきたい気持ちと、
  現金を確保したい気持ちとの兼ね合いで決まると思います。


3276 日本管理センター
 前々期:3.8%
 前期 :4.4%
 今期 :5.1%

  【業界水準】 11.0%
  ※不動産業

  【競合会社】
   1878 大東建託 6.8%
   8848 レオパレス21 3.0%

  【評価】
  意外なのですが、当社の高い成長性と、
  ビジネスモデルの秀悦さとは裏腹に、
  利益率は小さなものになっています。
  強く意識している大東建託とはまだ差がありますね。

  ただ、トレンドを見ると確実に利益率改善が見られており、
  今後、イーベスト事業の子会社切り出しによる注力さや、
  ファイナンス事業などの範囲の経済における拡大戦略により、
  より利益率の改善も見られると考えています。
  これが当社の優位性を定量的にも、
  明らかにしてくれるものと期待しています。


3277 サンセイランディック
 前々期:10.0%
 前期 :11.5%
 今期 :11.1%

  【業界水準】 11.0%
  ※不動産業

  【競合会社】
   3230 スターマイカ 14.2%
   8934 サンフロンティア不動産 20.4%

  【評価】
   当社はこれまでIRや社長との会話の中で、
   採算性をとても重視していることがわかっています。

   リーマンショックなどの金融危機などの時も意識して、
   継続的・安定的な成長のために、
   敢えて8割の力でやっていくとか、
   仕入環境の悪い時には無理をしないといった
   目先に捉われない経営をしています。

   これは長期的に見れば私はこの業界であるからこそ、
   とても評価をしています。

   どうしても不動産業界は好況期にイケイケドンドンで
   物件を大量仕入れして収益を拡大させます。
   競合会社の中にも足元の業績は絶好調の企業が多い中で、
   私は中長期で投資を考えていますので、
   不動産セクターにおいてもこの長期的展望をとても大事にしています。

   利益率を見ると10%を超えており、
   底地ビジネスというある意味ニッチな領域で、
   きちんと競争優位性のあるビジネス展開が出来ていると思えます。
   収益性を重視した前述の姿勢が、
   数値にも表れており好感を持っています。

   一方、リスクとしては、当社の基幹事業領域である、
   底地ビジネスなどへ参入する企業が増えて、
   それが長期化することにより、仕入れ環境が長期に渡り長期化し、
   利益率が下がることでしょうか。

   前期の後半に一時的に顕在化した点が、
   仮に長期化した場合、厳しくなります。
   前期後半の仕入環境悪化は、一時的なものに終わったので、
   今期後半からは収益も改善して、結果増益予想になっていますが、
   仕入環境の悪化がまだ続いていれば、減益となっていたはずです。

   社長に、仕入環境が今回のように一時的なものに終わらなかった場合の、
   リスクヘッジについて、東証IRフェアで社長に直接伺いましたが、
   強く課題認識を持たれており、
   だからこそ、新たな事業を創出したいと仰っていました。
   仙台支店での新たなビジネススキームへのチャレンジなど、
   一時的に成長性を鈍化されることにはなるかもしれないが、
   長期的に応援してほしいと仰っていて、
   私はとても心強いと思いました。

   私も含めて世間は相続税テーマなどを期待して、
   急成長を期待していたところもあるのですが、
   この件も、人の死は一定だし、劇的に仕入れ環境が好転することはない認識という
   いかにも当社らしい見解もなるほどと思ったと共に、
   このようなテーマ性に近視眼的になって質問した自分が恥ずかしかったです。


1413 桧家HD
 前々期:7.0%
 前期 :5.4%
 今期 :6.4%

  【業界水準】 11,0%
  ※不動産業

  【競合会社】
   1873 東日本ハウス 10.9%
   1840 土屋HD 1.5%

  【評価】
  桧家HDはぱぱまるハウスなどM&A戦略で成長していますが、
  利益率という面では平凡なものになっています。
  前期は増税反動減の影響を受けて利益率も苦戦していますが、
  10%の影響こそ慎重に見る必要はあれど、
  今が底なのかなとも思います。

  なお、利益率の推移としては、ぱぱまるのように、
  新たなブランドが薄利多売のような印象です。
  (物件の単価が桧家ブランドとぱぱまるブランドだけ比較しても2倍位違います)

  また保育事業など新たな事業への展開の動向も今後の利益率に反映されてくるでしょうが、
  残念ながら、ニーズは多いながらも構造的にあまり儲かるビジネスではなく、
  当社がはっきりと差別化され利益率が構造的に向上する材料がないのが、
  不安ではあります。

  社長は成長性への意欲は高いですが、
  利益率から見える競争優位性構築は前途多難だと思います。



9787 イオンディライト
 前々期:5.6%
 前期 :5.9%
 今期 :5.9%

  【業界水準】 6,8%
  ※サービス業

  【競合会社】
   4658 日本空調サービス 4.6%
   9728 日本管財 6.2%

  【評価】
  利益率は平凡なものです。
  施設管理業は参入障壁は低いように感じており、
  こちらも成熟市場なのだと認識しています。

  ストック型でありますから、
  安定的な収益を上げられることが何よりの強みであり、
  他社が手掛けないサービスを独断場で展開して、
  優位性を高めるというのは一筋縄ではいかないでしょう。
  病院や衛生事業に注力という方針も示されていますが、
  競合にも挙げた、日本空調サービスなどでも同様の方針が掲げられ、
  かつ、この分野では当社より日本空調サービスの方が、
  実績も技術力も高いようです。

  こういった成熟さが所以に今後も利益率は
  横ばいから、原価削減努力による地道な改善は希望出来ますが、
  いわゆる競争優位性があると認識出来る10%越えは難しいと思います。

  当社は成長性より安定性を重視している投資ですので、
  まあ気長に保有したいとは思っています。


2139 中広
 前々期:<データなし>
 前期 :6.9%
 今期 :7.9%

  【業界水準】 3,8%
  ※新聞業

  【競合会社】
   2164 地域新聞社 4.9%
   2156 セーラー広告 1.8%

  【評価】
   この業界ではそれなりに高い利益率であることがわかります。
   データ数は少ないですが、
   前期から今期にかけては改善も見られます。

   全国各地域でVC制度を活用した規模のメリットも受けて、
   徐々に利益率向上も期待出来ます。

   当社の場合、記事の内容や広告主に対して、
   全戸配布など訴求力の高い対応がステークホルダーの満足に繋がり、
   それが利益率にも表れているのかもしれません。

   この業界では、優位性を持ったリーディングカンパニーになる可能性の秘めた、
   銘柄になる可能性があります。

   ただ、そもそもアプリやスマホ対応は進捗するでしょうが、
   プッシュ配信など新たな手法を活用した、
   販促ツールも日々進化していますから、
   そもそも紙ベース媒体重視の今の形態がどこまで存続できるのか、
   業態そのものの存在価値の議論はあるかもしれません。

   個人的にはいくらWeb化されたとはいえ、
   紙媒体はそれなりに重宝されなくならないのではと思っているのですが・・・。



  以上、3回に分けて、
  自分の保有銘柄に対して徒然に利益率の観点から、
  定点チェックをしてみました。

  個々の銘柄の個別具体的なことより、
  このような観点で投資初心者の私は銘柄を見ているということを
  共有したかったのと、もし読者の方で新たなアイデアやアドバイスを頂けるのであればと
  今回複数記事に分けて記載してみました。

コメント
この記事へのコメント
中広の無料月刊誌が実際に届く地域に住んでいますので応援のつもりで保有しています。
この月刊誌非常に役に立つので毎月届くのを楽しみにしています。主に飲食店の情報を利用しています。飲食と言えば食べログで有料会員として利用していますが田舎の情報が少ないこと、食べログ評価が普通でも美味しいお店はたくさんありますので中広の無料月刊誌で紹介されるお店は重宝します。
友人のお店が年に4回ほど広告を出していますが、費用対効果は高いとのことです。
ネットがどれだけ発達しようとも実感として無料月刊誌の存在意義が失われることはないと思っています。
多少でも参考になれば幸いです。
2015/03/30(月) 23:33 | URL | uepi #mQop/nM.[ 編集]
>uepiさん
こんばんは、uepiさん。
貴重なコメントを頂きましてありがとうございます。

中広については、私も実際に発行物を目にする機会も少なく、
実際に地元で発行されて、その広告を活用されていることや、
お知り合いで実際に広告を出稿する側の立場のお声が
垣間見れたことは貴重な情報でした。
わざわざ、コメントを通してそのような情報を頂きまして、
本当にありがとうございます。

食べログの評価の話は、
私も自分の地元などでも同じように感じたことが多く、
実際の点数と自分の評価は乖離していることも多いです。
本来、不特定多数の人が投稿しており、
その母数が大きくなれば、概ね評価は妥当ラインに収束しそうですが、
そうでもないわけですね。

こういった時に地元密着の情報誌は、
その地場ならではの取り組みなどもあって、
(例えば地産地消とか、地元イベントとの連動企画など)
そういう情報を気軽に紙で目にすることが出来るという点で、
有益なものだと考えています。

食べログの場合、
能動的にある地域や料理ジャンルなど
検索条件をあらかじめ決めて検索します。
これはこれで有用なこともあるのですが、
ピンポイントで広告によって知りえるお店は、
こういった自動検索でなかなか引っかかってこないことも
多々ある実感が私もあります。
しかし、へぇーこんなお店が出来たんだ、とか、
食べログの点数は低い評価だったり、
そもそも投稿がなく、
検索してもなかなかヒットしないようなお店が、
気軽に知りえることが出来て、面白いですね。

私もこのような考えの元、
uepiさんと同様、紙媒体の地元密着情報紙は、
きちんとした品質が伴えば、相応のニーズがあるものと思います。

当該銘柄に限らず、また色々コメント欄を通して、
ご意見を交換させて下さい。

ちなみにuepiさんのブログも私もいつも拝見しています。
3276日本管理センターも有望ですね。
今日も綺麗に高値を更新してくれましたね。

FPGは相変わらず羨ましい展開が続いていますね。

どうぞ、今後も、よろしくお願いいたします。
2015/03/31(火) 00:51 | URL | まるのん #-[ 編集]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2015/03/31(火) 18:04 | | #[ 編集]
>uepiさん
こんばんは、uepiさん。
非公開のコメントを頂きましたが、
回答はオープンなレスとして記載させて頂きます。
(uepi三だけに返信する方法がわかりませんでしたので申し訳ありません)

メドピアについてご紹介頂きましたので、
簡単に私の所感を記載いたします。
あくまで、表面的な部分だけで超概算ですので、
誤認などありましたら申し訳ありません。


まず、当社はuepiさんも記載されている通り、
医師のための食べログのようなもので、
専門ニッチ領域の口コミプラットフォームは、
大変魅力的なものに感じていますし、
既に25%の医師がユーザーであるということからも、
デファクトスタンダードになっているものと思います。
損益分岐点も越えており、
私の中では満点の銘柄のひとつです。

実は私も石見社長のお話を以前にネットで聞いた時に、
真っ先に欲しい!と思ったのですが、
やはり超優等生銘柄であるためか、
いかんせん、株価が大変評価されています。

ここまで評価されていて成長率が大きいために、
PERの評価あまり意味はないかもしれませんが、
今期予想PERにして90倍台ですね。
BSとPLから株主価値の観点で概算してみます。


 現金 867百万円
 受取手形等 323百万円
 その他固定資産 119百万円
 流動負債 182百万円
 借金 0百万円

  →財産価値 11.27億円



 <事業価値>
 営業利益1.27億 × 0.6(法人税控除) ÷ 10%(成長性と安定性から割引率を10%)

  →事業価値:7.62億

 株主価値=11.27億円+7.62億円 =18.9億

 時価総額=156億(3/31終値ベース)


 成長性を無視して、現在の断面で見た時の概算での株主価値は19億程度ですが、
 現在の時価総額は156億ということで、
 ここでも大きく成長性が期待されていることがわかります。



 仮にCAGR(年平均成長率)が50%だとして、
 3期先でEPSは約68になりますが、
 現在の株価1,849円ですから、
 CAGR50%が3期続くことを見込んでも、
 現在の株価はPERで30倍弱水準です。

 高成長銘柄として評価したとして、PER30倍程度であれば許容できると考えますので、
 つまり、CAGR50%をミニマムラインとして、
 高成長を継続出来るかがカギになると思います。

 その観点で決算説明資料を見ていくと、
 いくつか気になる点も出てきます。


 まずユーザ会員数の増加ですが、私は医師の構成年齢の詳細を詳しくわかりませんが、
 現在25%の会員数が今のペースで今後も伸びていくかです。
 まずもうWebなどもあまり使わない、
 つまり交流を求めていない高齢な医師を中心とした層は、
 今後も使われないと思います。

 一方で、新たに医師になる方々は、恐らくITリテラシも高く、
 当たり前のように使われると思います。
 ですからシェアはどんどん高まることになりますが、
 その増加幅は新たに医師になる方々の上昇率と
 概ね同じような感じになるのではないかと思います。
 そうなると、全体ユーザー数として倍々ゲームのように増えていくというのは、
 少し楽観的なのかもしれません。

 また、広告単価の上昇については、
 確かに専門人財が集まるSNSのような場は、
 製薬会社などからすれば絶好のマーケティング・販促の場であり、
 他に代替もないために無競争状態ですから、
 それなりに単価上昇は望めると考えます。

 一方で製薬業界においては、
 そもそも構造的に薬価改定など懐事情も決して潤沢ではなく、
 販促に使える予算だってどこかで限界が来ることも考えられます。

 現在、足元で利益率悪化の傾向も見られており、
 これは先行投資としての人件費上昇などが主な理由のようにみえますが、
 どこかで単価上昇の成長についても鈍化がみられるかもしれないなとも思います。

 ※あくまで今までのように利益が倍々のようなペースからは鈍化するのではという意味で、
  それでも相当の成長率は達成可能と見ています

 このほか成長性としては、「新商品の開発」とありますが、
 こちらは正直何を仕掛けようとしているのかわからず、あまり考察が出来ません。

 また、周辺事業として例えば電子カルテなどの事業も挙げられていますが、
 こちらは先行者がおります(CEホールディングなど)ので、
 医師集合知サービスと違い、競争環境が待っています。
 もちろん、医師集合知サービスの絶対的に認知された
 プラットフォームを持つ当社だからこそ、
 導入の優位性はあるとは思いますが、先行者もひしめく中で、
 CAGR50%の源泉になるほどの収益性が挙げられるのか、
 この点もハードルな気がします。


 このほかの様々な観点で見てみても、
 CAGR20%~30%程度という意味では、
 十分射程だと思いますし、
 これだけの成長率を達成できるのであれば、超優秀銘柄だとは思います。

 しかし、それをすべて織り込んでも余りある高評価がされており、
 正直、私の指標からすればとても手が出ません。

 25%成長が3期続くと見て、3期先のEPS予想を約40とみて、
 その時の評価PERとして30倍として、
 1,200円を割り込んでくるようであれば、
 検討をしてもよいかなという感覚です。
 (これでもかなり勇気が必要な水準だと思います)

 ただ、上記の目論見が外れ、
 従来通り、利益成長が2倍、3倍となってくることになると思えるのであれば、
 どんどん買うべきだとは思います。
 私はさすがに毎期で倍々ゲームはちょっと楽観的だと思います。

 事業内容、成長性共に一般的な指標で見れば超優秀、
 しかし今の価値から見れば評価は十分であり、
 今の水準で買うには相当の自信が必要、
 そんな印象です。

 すみません、ざーっと所感を記したので、
 読みにくく申し訳ありません。

2015/04/01(水) 01:38 | URL | まるのん #-[ 編集]
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