十分な教育資金と老後資金のために

Author:まるのん
30代イクメンサラリーマンです。
将来の教育資金と老後資金を形成するため、中長期視点で現物日本株へ投資しています。投資初心者の日々の状況を公表していきますので、叱咤激励のコメントを頂ければ幸いです。
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2751 テンポスバスターズ 東証JASDAQ 【卸売業】

 昨年の秋頃に複数の読者の方からもコメントで頂いていましたが、
 私もずっと購入を検討していたものの、
 決め手もなく購入をずっと見合わせていました。

 かつての分析も途中まで書いたものを放置してしまい、
 形骸化してしまったので、改めて簡単にメモを起こしたいと思います。


1.事業内容

  主力事業は、中古厨房機器の卸売業ですが、
  厨房機器の販売だけでなく、
  外食店舗の出店コンサルやオペレーションサポートなど、
  外食産業の店舗運営をトータルでサポートする事業となっています。
  またサポートだけでなく、自社でM&Aして店舗運営にも携わります。
  ステーキのあさくまなどが有名ですね。

  四季報を眺めると、大きく3セグメントです。

    1) 店舗販売 48
    2) フードビジネスプロデューサー(FBP) 27
    3) 飲食 24

  まず店舗販売事業は、中古厨房機器ですが
  厨房機器界のトレファクといった感じでしょうか。
  (すみません、トレファクをあまり理解していないのに軽率かもしれません)

  注目なのは、他に目新しい競合がいないことです。
  厨房機器というニッチ(?)な中古品を主力で扱う競合が存在していないようです。
  ただその割に店舗販売の利益率は10%弱と強烈な強みがあるわけではなさそうです。
  これはまだ成長余地を残しているとみるべきなのか、
  既に成熟状況に落ち着いているとみるべきなのか、悩ましいところです。

  そしてもう一つの特筆すべきは、
  この3事業が密接に連携しており、シナジー効果が大きい点です。

  厨房機器のもの売りビジネスから顧客の元に入り込み、
  FBP事業では、外食店舗の出店コンサルやオペレーションサポートなど、
  外食産業の店舗運営をトータルでサポートするコンサル事業です。
  またこれらのコンサル営業を展開する上で、
  実際の店舗運営を通して成功すること、V字回復をしたという実績を示すことも有効ですが、
  それを飲食事業で実際の飲食店運営において実証しているわけです。

  複数事業が明確なシナジーを発揮していそうで、この点は工夫されているなとも思います。

  キャッシュの面でもうまく資金が回りそうで、
  実際足元でのキャッシュフローも大きく改善しています。
  
    


2.成長性について
 
 まず当社はM&Aに大変積極的のようです。
 足元ではキッチンテクノの業績も通期寄与します。
 こちらも足元では大幅に増収で、利益水準も損益分岐点を超えてきているようです。
 M&Aは失敗の方が多いという中で、あさくまもそうですが、
 当社がうまくオペレーション出来ている強みがどこかにあるのでしょうね。
 この根拠がわからず、私は当初成長性にだいぶ懐疑的なのですが、
 しかし、ここまで実績が示されると認めざるえません。

 もうひとつ私が注目しているのは、店舗販売事業の店舗展開についてです。
 当社のWebサイトで店舗一覧の確認してみましたが、
 以下のようになっています。

 店舗一覧

 こちらを見ると東北地域がまずまだ薄い(=成長余地がある)とみえます。
 また拡大してみていくと、関東地域においても千葉北西部とか、
 ところどころに進出余地があるようにも思えます。
 これは他の地域でも同様です。
 まだ独断場ビジネスとはいえ、空白地帯はあるようにも思います。
 ただ、当該ビジネスの商圏がどの程度なのか、
 よくわからないとこもあり、読みにくい部分があることも確かです。
 明確な成長エンジンだ、とまでは言い切れませんが、
 ある程度の人口がある地方であってもそれなりに飲食店は存在していますから、
 空白地帯があればそれなりのビジネスは出来るのかなという印象です。

 飲食事業は個々のブランドが存在していますが、
 ステーキのあさくまはブロンコビリーやペッパーランチよりかは
 ファミリー向けでかつ高級志向だと感じます。
 ある程度差別化(棲み分け)が出来ていて、
 だからこそ、ステーキあさくまの関東圏だけを見ても、
 まだ少ない印象ですから、拡大することは可能でしょう。
 (もちろん競合との兼ね合いで敢えて、
  バッティングしないよう他のブランドを展開というのもありえますが)
 ちなみに私なら家族で食事に行くときに、
 ペッパーにもブロンコビリーには行こうと思えませんが、
 あさくまには行ってみたいです。
 ちなみに大好物はミート矢澤です。(←どうでもいいですね)

 飲食店はいきなりステーキのような大きなヒットがあれば別ですが、
 当社の店舗運営力などを考慮すると、
 そんなに変なことにならないだろうなと推測します。
 安定した成長を遂げてくれると期待できそうです。
 ですがこちらも平凡な成長に留まる可能性もあります。

 やはり実績の数値は着実に成長しているので、
 この実績を信じれば成長しているとなるのですが、
 上記のように定性的に考えてみると本当に成長できるの?ということになります。

 相変わらず評価が難しいですが、
 かつての分析時より、少し楽観視するようになりました。
 やはり実績の重みをもう少し重視した方がよいということを、
 この半年で少し学んだ気がします。

  
 3.株価水準について
 現在の株価は1,583円です。(当記事を記載した3/10終値ベース)

 時価総額:227億
 PER(14.4期実績):21.9倍
 PER(15.4期会社予想):20.7倍
 PBR:3.8倍
 ROE:18.4%
 配当利回り:0.3%
 ※優待あり

 足元で3Q決算について観測記事が日経に出て、
 益々の好調さを確認して株価は右肩上がりで上昇を続けています。

 私はなかなかこういう右肩上がりの銘柄を買えないことが、
 課題なわけですが、それにしてもちょっと手を出しにくい水準だなとも思います。

 ちなみに半年前の分析時の目標株価は1,500円でした(笑)。


 やはりあさくまの上場などカタリストもあり、
 既にこういうイベント分を織り込んでいるのだろうなと思います。
 ただ、一方でそれにしてはまだこの水準で終わりそうな気もしません。
 だいたい、EPSも伸びるでしょうからね。
 四季報によると来期のEPSは90程度になるのでしょうか。
 すると予想PERで17.5倍となります。

 仮に日経の報道が正しいとすると、
 特殊事情がなければ今期は上方修正するでしょう。
 EPSは84位になると考えます。

売上と営業利益(150310)
当期純利益とEPS(150310)

 この推移に今回の日経の数値を仮置きしてみて、
 過去のトレンドからエイヤーで4Qを予測してみると、
 EPS84くらいが妥当という皮算用です。

 そしてこの結果を踏まえて3年のCAGRを概算で計算すると、
 EPSで約+14%、営業利益では約+18%となります。


 4.リスク要因
 リスクとしては外食産業全体の停滞ですが、
 これは今の景況感が悪化しない限りは全体が落ち込むことはないでしょう。
 ですが、外食は景気動向にも左右されやすいですし、
 業態の多様化も進んでおりますから、当社の優位性が発揮されにくくなる可能性もあります。

 ただ、逆にこの多様化や差別化を求められる時流は、
 当社のコンサルビジネスなどでは優位に働く可能性もあります。
 いずれにしても外部要因によって上下双方向のリスクが存在していると思います。

 また、成長性の評価を実績ベースを重視するか、
 定性データからの考察を重視するかによって、
 評価が分かれる点が、想定と乖離する可能性が高くリスクだと思います。

 また事業間のシナジーが大きいがために、
 負のスパイラルが働くとダブルパンチ、トリプルパンチになりうるということです。
 コンサル事業を手掛けている当社が運営する店舗運営が
 失敗の連続をしてしまうと、同時に倒れてしまう点は容易に想像出来ます。

 それから、当社は社長の決め方がユニークだと有名ですが、
 安定した経営判断の継続性には注視が必要だと思います。
 特に社長が変わる時には要注意です。
 (この銘柄に限ったことではありませんが)

 一方財務面ではキャッシュも蓄積されており、
 自己資本も厚みを持ちつつあり、どちらかというと優良の部類かもしれません。
 リスクは低いと思われます。


 5.目標株価について
 今期予想EPSが84をベースにします。
 前述のCAGRは14%~17%が実績であると示しています。
 中央値は15.5ですが、定性データからの不確からしさを考慮して、
 15%成長とします。
 3期先の18.4期でEPSは128となります。

 こちらも現在はJASDAQ銘柄ですが、
 優待の充実さや株主数の増加なども考慮すると、
 東証1部指定も実現しているでしょう。
 5年で売上規模を倍という会社目標もあるようです。
 あさくまの上場等の上場時には一時的には高騰して、
 PER25倍とか30倍とかあるかもしれませんが、
 平準時としては、評価PERはやや控えめに20倍程度としておきます。
 つまり、今の評価はやや割高にもみえますが、
 EPS成長率分位は利益を取れるのではないかという仮説です。

 EPS128で評価PER20倍というわけで、
 目標株価ですが、2,560円とします。
 現在の株価1,583円から見ると、
 上昇余地は3年で62%程度となります。
 
 当社の成長性評価への不安や景況感などの外部要因に左右されやすいことを考慮し、
 自信度はC(中立)とします。

 6.サマリ
 外食を買うなら素直に、ダイヤモンドダイニングとかアークランドとか
 また中古物品販売を買うなら、トレファクとかかなりいいですよね。
 またポートフォリオの数を増やすのか、
 現金比率を下げるのか、悩ましいのですが、
 上昇余地と自信度から慌てて買う程でもないのですが、
 一方で明日は決算、来月権利取り、あさくま上場観測、昇格など、
 目白押しなので、また一単元だけいってしまおうかと思っています。

 そして半年前の自分の評価もこうやって時によって、
 結論が変わってしまうのはまだまだ自分のスキルの足りなさだと思います。
 素直に、この半年間の上昇の機会を逃したことを糧にしたいと思います。
 
コメント
この記事へのコメント
お疲れ様です。
テンポスバスターズは1枚だけ持っています。もう倍近くにまで含み益が出ていますが、あさくまの優待狙いなので売るつもりはありません。買う時に詳しく分析していませんでしたので、今回の記事は大変参考になりました。有難ございます。

私は高校まで名古屋に住んでいたこともあり、あさくまには何度か行ったことがあります。(年二回、親のボーナスが出た時だけのごちそうでした)
15年位前から「味が落ちた」と評判が悪くなり、私もそれくらいから行っていなかったのですが、復活してくれて嬉しい限りです。優待をもらったら行くつもりです。

もしあさくまに行くことがありましたら、コーンスープも是非ご賞味ください!オススメです!
2015/03/11(水) 20:45 | URL | 近藤 #-[ 編集]
>近藤さん
こんばんは、近藤さん。
コメントを頂きましてありがとうございます。
私も昨年秋くらいから監視しており、
ちょうどそのころ、
当ブログの読者の方からもご紹介頂いていました。

当時は成長性の評価に自信が持てずに購入は見合わせていましたが、
結果的にこの半年だけ見ても、
大変よいパフォーマンスを見せてくれています。

優待は私もぜひゲットしたいなと思っています。
ということで、人生初のクロス取引にも、
チャレンジしてみようかと思っています。

あいにくあさくまには行ったことがないのですが、
伝統の?コーンスープは好評のようなので、
ぜひ試してみたいと思います。

今日は決算も控えて終日堅調な推移となりましたが、
購入するにはちょっと躊躇してしまう水準でもあります。
焦らずにもう少し検討をしてみたいと思います。

2015/03/11(水) 21:05 | URL | まるのん #-[ 編集]
テンポスは色々アレです。会長が兎に角精力的な人でしてグイグイ会社を引っ張っていく典型的なワンマンです。

ワンマン故に毎年、株主総会が荒れまして去年は目も当てらんない状況でした。

まあでも面白くない企業でもないですし、本業はしっかりしたものです。個人的にはあさくまの成長を期待しています。

もうちょっと経営者の品格が出てくれば、ねえ。

2年前の株主総会の模様が纏められているので紹介しておきますね。

牧歌的な感じではじまったテンポスバスターズの株主総会が今年も無事おわる : 市況かぶ全力2階建
http://kabumatome.doorblog.jp/archives/65756256.html
2015/03/12(木) 03:18 | URL | Mc.N #9L.cY0cg[ 編集]
>Mc.Nさん
こんばんは、Mc.Nさん。
コメントを頂きまして、ありがとうございます。

株主総会が荒れるというのは知りませんでした。
ワンマン経営というのはなんとなくそんな雰囲気を感じていました。

飛び込み営業とかバンバンやってますと、
昔ながらの手法も活用されているようで、
どうしてもそういう面は出てくるのでしょうね。

あさくまは新規上場観測が出ていますが、
これにより、当社は保有株を売却することもあろうかと思い、
一時的な特別利益は計上されるものの、
もしあさくまの成長を期待するのであれば、
上場後にあさくまを買う方がよいかなとも悩みます。
私もあさくまは応援したいのですが、
それもIPO後の水準自体かもしれませんね。

いずれにせよ、今から新規参入するまでの勇気も持てず、
指を咥えてみていることになりそうです。

色々参考になる情報を頂きましてありがとうございます。
2015/03/13(金) 00:23 | URL | まるのん #-[ 編集]
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