投資方針に忠実に退屈な投資で資産形成

 私は基本的には中長期的視点に基づいて投資判断を行っています。

 中長期的とは主観的な表現ですが、
 概ね2~3年先をひとつの目安にして考えています。

 ですから、例えば増税反動減や為替の影響などの事情は、
 原則は一過性のこととして出来るだけ右往左往しないように心掛けています。


 例えば、丸和運輸機関ですが、
 当社は増税反動減を見込んだ体制をひいていましたが、
 実際には荷量が経ることはなく、
 スポット対応を余儀なくなされたことで収益性が大きく落ち込みました。
 1Qでの急減速はいきなりの未達懸念となりました。
 しかし、私はこのことを何ら問題なしと判断しました。
 理由は簡単で、当社の3PL事業はなんら毀損したわけではなく、
 確かに短期的な増税影響の見誤りによるものであり、
 継続的に収益性を脅かすものではないと判断したからです。

 そして今の所、当社の業績推移はきちんとリカバリをしてくれており、
 今では若干の上ブレで推移しているものと推測しています。

 短期的な視点ではもちろん売りの判断ですが、
 中長期的な視点では売りの判断となりません。
 スタンスによって、取るべき行動が変わるところが、
 投資の面白さでもあり、難しさでもあると思います。

 誤解のないように敢えて書きますが、
 どちらかの手法の優劣が問題ではなく、
 個々のスタンスがあるということです。
 それぞれに一長一短があるわけですが、
 自分のスタンスに忠実に行動することが大事なのだと思います。


 そういった観点で言うと、
 私の主力株である2352エイジアは悩ましいところです。
 短期的な視点で見れば売りの判断となるでしょう。
 顧客の市場が冷え込んでおり3Q決算で一気に未達懸念が台頭していますし、
 私は今回の優待発表を受けて益々それが現実のものとなると推測しています。
 ただ、これも当社の商品力や提案力が損なわれているわけではなく、
 紐解いていけば、増税反動減の影響の長期化に端を発した、
 個人消費の回復が遅れていることが主要因です。
 しかし今後は緩やかに回復はしてくるでしょう。
 今の当社の未達懸念は、きっと一過性であるだろうとは思います。
 中長期的には更に増税10%への再増税もあったり、
 そういう外部要因に振り回されるというリスクもあります。
 小型株であるゆえのリスクも存在しており、
 私には難しい銘柄なのかもしれません。
 ですが中長期的には売りの判断にはなりません。

 短期の目線と中長期の目線で判断が変わる時に、
 私は当然中長期投資家のはずなので、
 短期の目線など敢えて見てみぬふりをすればよいと思うわけです。

 しかし、そうそう簡単に割り切れるものでもないのも事実です。

 近く、下方修正が出そうだと思っている銘柄を、
 いや中長期視点では何ら問題ないからと動じぬというのは、
 相当勇気が必要なことであります。

 ここに信念があるのかないのか、試されるわけですね。。。

 ちなみに私は改めて自分のポジションや今の状況を踏まえて熟考した結果、
 まず、本日一部を利益確定を行いました。
 う~ん、今でも本当にこの判断が正しいのか、
 モヤモヤしているのが事実なのですが、
 熟考の上で必要だと思ったら恐れずに少し行動していきたいと思っていますので、
 まずはそのとっかかりとして対応出来た点はよかったと思います。

 感情的にならず、しかし熟考した上で、
 その時の最善を尽くすということを今後も肝に銘じていきたいと思います。

 私は未熟なので、行動した後に、
 やはりもといとやり直しをすることもあると思いますが、
 それを恐れて行動しないこともまた恥ずかしいことです。
 だからといって、その時の気分で行動することもよくないので、
 そのバランスを取りながら、行動をしていきたいと思います。

 そういえば、権利落ちですが、
 9787イオンディライトは一時大幅高となり権利落ちとは思えぬ動きがあってびっくりしました。
 一方ジーフットは想像通り大きく調整していますが、
 これも短期的なものだと思いますので、気にせずにいきたいと思います。
コメント
この記事へのコメント
今週もお疲れさまです。日本株とにかく強いですね。ちょうど一年前のこの時期はとても苦しかった事を思い出します。

エイジア、この時期の優待新設には驚きました。このニュースといい、トヨタへのサービス導入のニュースといい、好材料の発表時期に首を傾げております。今日SBIの予想EPSを見てみますと、55円に修正されていましたね。これよりは上振れするのではと推測しますが、下方修正が出るか出ないかギリギリのラインでしょうか。
ともあれ、一部を利益確定されたのですね。今のエイジアの状況や値動きを見ると、今回上がったタイミングで一部を現金化しておくのは良い策だと思います。本決算で来期予想がどの様に発表されるかが一つのポイントですが、来期の業績はV字回復が大きく期待でき、私の好む展開になってきました。まるのさんが苦しんでいる時にすみません。。

今日は売買にとても共感しましたのでコメントさせて頂きました。私の狙っていた大冷はなかなか値下がりしませんのでいったん見送りです。現在の保有銘柄の売却を進めエイジアの購入時期を探りたいと思います。
2015/02/25(水) 23:56 | URL | 素人投資家A #-[ 編集]
>素人投資家A さん
こんにちは、素人投資家A さん。
コメントを頂きましてありがとうございます。

エイジアの件は私も悩んでいますが、
やはり優待のリリース時期があまりにも・・・なわけで、
やはり下方修正を考えずにはいられません。

一方で、来期の予想ですが、
私は来期についても相当慎重な予想が出るものと考えています。
前にIRに問い合わせした際にも、
足元で顧客企業の業績が落ち込んでいて、
なかなか回復の兆しが見えていない雰囲気であることと、
再増税による影響を注視する必要があるということも仰っていました。
再増税は、普通に考えれば、来期は駆け込み需要が見込まれる期になるので、
強気にもなりそうですが、そもそも8%増税の影響が長期化する中で、
いきなり4月以降に景色が変わるというような予想を出してくる
雰囲気を感じなかったことが引っかかっています。

となると、今期の下方修正&来期の渋い予想のダブルパンチもありえるなと
感じはじめています。

少しセンシティブになり過ぎかもしれず、
逆にこのような悲観的な思いになっている時に、
長期目線で買えるとリターンも大きいかなとも思います。
ただ、その分リスクは高まり、今の私の状況がそれを耐えうるかという視点でも、
スタンスを決めておく必要があるなと感じています。
なかなか難しいところですね。。。


日経平均は本当に強いのですが、
どこかでストンと来るのでしょうね。
そして私のPFはその恩恵を受けていないはずなのですが、
ストンといく時には一緒に、むしろそれに輪をかけていってしまいそうです。


大冷は私も結構本気で狙っているのですが、
大手の参入や競争激化、収益性のところに少し迷いがあって、
今後も安定成長となるか検討しているところです。
商品性は高齢化や女性社会進出などで旺盛に推移するのは間違いないと思っていますが、
当社が大手をはじめとした他社とどこまで渡り合えるのか、
その点をもう少し考えてみたいと思っています。
2015/02/26(木) 08:05 | URL | まるのん #-[ 編集]
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