十分な教育資金と老後資金のために

 機械的な損切りから卒業しました。

 投資をはじめた頃、
 まず第一に決めたことは、
 購入価格から10%下がったら、
 機械的に損切りをすることでした。

 そして逆指値を入れておき、
 感情に流されずに不測の事態になっても、
 ロスを限定化させることが、
 個人投資家のあるべき姿だと考えていました。

 自分の負けを素直に認めて、
 弱い自分を受け入ることが、
 この厳しい相場の中で生き残っていくためには、
 必須のことであるし、
 そのルールを守れず塩漬けにしてしまうことこそ、
 愚弄であると認識しておりました。

 そんな機械的な損切りですが、
 本格的に投資に向き合うようになって1年余り、
 ようやく機械的な損切りをしないことが、
 自然なことと理解出来るようになりました。

 もちろん、機械的な損切りという対応そのものには、
 賛否両論があると思います。
 単純に私の投資手法において、
 それは非合理的だということを、
 心底自分の腹におちたということです。

 私は企業の業績の成長が実現し、
 またその企業に対する評価が変わること、
 この2面の掛け合わせでの株価上昇を期待して購入しています。
 ですから購入した時の株価が、
 この成長性と市場からの評価の2面において、
 自分の思う想像(妄想)に対して歪がある状況を、
 買い場の好機と捉えて購入するようにしています。

 そしてあとは自分の想像(妄想)の域を目途に、
 全体のポートフォリオの状況を鑑みて売却のタイミングを待ちます。
 それまでは、その想像(妄想)しているシナリオに変調がなければ、
 出来るだけポジションを維持するようにしています。

 但し、その想像(妄想)が、本当に単なる独りよがりの妄想だった、
 現実とはかけ離れていると認識した時点で、
 その価値と現在の株価の評価との差異を見て、
 自分が期待するGAPがなければ、
 迷いなく売却をしなければなりません。

 その自分の想像が現実とは異なると思うきっかけは様々です。
 数日で自分の想定シナリオに自信がなくなり、
 たった数日でポジションを手仕舞うこともあります。
 IRの読み込みが足りないとか新たなことに気が付いたという初歩的なミスとはいえ、
 そのことに気が付いて即座に決断出来ることこそ、大事なことだと思います。
 また残念ながら、質の悪い想定外の下方修正が出た際には、
 きっと株価も下落していることでしょう。
 そんな時に含み益か含み損かなんて関係ないのです。
 自分の想定していたシナリオと異なるのであれば、
 さっさと売却します。

 このようにあくまで売却する基準は2つです。

 自分の想定していたシナリオ通りに株価が織り込んでいった場合。
 ルールに従い売却をすること。
 これが成功シナリオの売却です。

 但し今のシュッピンや日本管理センターのように、
 ルール通りに売り抜けられない自分に未熟さを感じてはいますが。


 そして失敗シナリオの売却は、
 自分の想定シナリオ通りに企業成長が果たせず、
 又は市場からの評価が期待出来なくなった場合の売却です。 
 ここに株価が下がった場合という注釈はつきません。

 つまり、仮に株価が10%の含み益で自分の想定に達しておらず、
 その時点で想像と異なることを認識した時点で利益確定をした場合、
 これは利益こそ出ていますが、私の中で失敗取引です。

 逆にその想像シナリオが崩れていないにもかかわらず、
 その時の感情にただ流されるまま、
 もしくはなんの根拠もない一律ルールに従い、
 損切りをした場合、これは損を出したからではなく、
 自分のシナリオ通りに行動出来なかったという面で、
 失敗取引です。


 ファンダメンタルズを重視された中長期の投資家の方からすれば、
 基本中の基本の言動のようにも思われるかもしれませんが、
 こういうことに気が付き始めて、そして身に染みるまでに
 1年余りも経つというのは、やはり私はものわかりが悪い人種のようです。


 さて、こんなことを書くのもあるきっかけがあります。

 本日、私のPF1位の2352エイジアが含み益に転じたのです。
 一時は20%を超える含み損にまで落ち込みましたので、
 機械的な損気利をしていればとっくに売却済なのです。

 しかし、当社のファンダメンタルズは私にとってはなんら変調はなく、
 総じて堅調と認識していましたから、
 不安がないと嘘になりますが、それでも気長に保有継続を出来ました。

 これは結果論だと嘲笑われるかもしれません。
 又は、そもそも長い期間、資金を眠らせていた点で、
 既にお金を殖やすという面で失敗ではと評価される方もおられるでしょう。

 実際そうかもしれません。

 資金効率や損をした得をしたという単純な話ではなく、
 自分のポリシーを貫けていることに、
 一定の成長を感じることが出来た一日でした。

 ただ、今日の2352エイジアの上昇も全く材料も見当たらない状況ですので、
 明日にはまた下落をして含み損になるかもしれません。
 含み益に浮上してよかったというのは当然ながら感情としてはあるのですが、
 それより、長い期間に渡ってポリシーを貫けている自分が嬉しいと思ったのです。


 現在新たに買い付けた9467アルファポリスは
 早速本格的な含み損になっています。
 そして自分自身が少し甘めの評価で買付をしていますから、
 このような展開も覚悟はしていましたし、
 そこから自分想像する株価上昇シナリオはこれからだと認識しています。
 ですから、以前のようにこの含み損のストレスも
 以前よりフラストレーションも少なくなった気がします。


 これからも機械的な損切りは、
 私の投資の考え方にそぐわないので、
 そういう非合理的な対応をしないように、
 今後も留意していきたいと思います。

 とはいえ、人間ですから失敗もあるでしょうから、
 その時は、大いに反省して、
 今後はそのようにならないように最善を尽くしたいと思います。
コメント
この記事へのコメント
大変興味深く読みました。成功している投資家さんにも機械的に損切りする方もいれば、絶対損切りしないという方もいます。どちらも正解なのでしょう。自分のスタイルに合わせてルールを作り、それを守らないのが一番良くないのでしょうね。ちなみに自分はバリュー(逆張り)で買った株はよほどのことがない限り損切りしませんが、モメンタム(順張り)で買った株は-7~-10%で損切り、含み益が減ってきた時は出来高や移動平均線を参考に売るようにしています。株は買うより売るときが本当に難しいですね。
2015/01/19(月) 23:57 | URL | ミキオ #4jymUUls[ 編集]
>ミキオさん
こんばんは、ミキオさん。
私の纏まりのない文章に興味を持って下さりありがとうございます。
仰るようにどちらが秀でているということはなく、
一長一短でしょうから、決めた通りに行動することこそが重要なのでしょうね。
個々のスタイルがありますから、
それを貫くことが納得性のある投資に繋がるのでしょうね。
納得性の高い投資を心掛けたいものです。

頂いたコメントの後半にありますが、
特に含み益が減ってきたときに、
また戻るかもとか余計なことを考えて、
決断が出来なかったりもします。
こういう迷いがある中で、
(私にとって)慣れないチャートを読みにいったりすると、
結局冷静にチャートも読めずに、
都合よく状況認識をしてしまう癖が私にはあります。

本当に売り時が難しいということを、
最近特に実感するようになりました。


2015/01/20(火) 00:23 | URL | まるのん #-[ 編集]
エイジア少し戻しましたね。20%の含み損にも耐えられるのは、成長性に対する期待がかなり大きく、また銘柄に対する自信の表れと推察いたします。

おっしゃるように、今日下げて1000円代に戻る可能性もありますが
、私の感覚としては下値は限定的と思われます。3Q辺りから来期を織り込んでくることも考えられますので要観察ですね。成長性があり出来高上昇株価上昇で売却できる典型的な良い銘柄だと思います。まるのんさんのPF一位となるのも納得いたします。

記事にもあります通り、売却は難しいですね。株価上昇する中であらたな材料が出れば思惑でPER30倍以上まで買われ3000以上も可能性としては見込まれますが、ある程度の上昇時に一部もしくは半分以上を売却しておくのことが、この銘柄の値動きを考慮すると、妥当なのかなと思っております。売却ルールについては、銘柄ごとにルールを作る、というのが私のルールであります。また訪問させて頂きます。
2015/01/20(火) 08:06 | URL | 素人投資家A #-[ 編集]
>素人投資家Aさん
こんばんは、素人投資家Aさん。
コメントを頂きましてありがとうございます。

エイジアについては、自信はずっと抱いておりましたし、
決算でどうなるかはわかりませんが、
楽観していますし、今後に期待を持っています。
その自信度が相対的に高かったので、
なんとか含み損にも耐えて来られました。

あくまで結果論になりますが、
そのような中でポジションを積み増せなかった点を、
情けないとネガティブに捉えると共に、
一方で、いくら自信があっても特定銘柄に傾斜して、
無用にポートフォリオのリスクを高めずに冷静に判断出来たと、
ポジティブに捉える面もあり複雑な心境です。

今日はさすがに反動で下がると思っていましたが、
案外強い動きだったと思いました。
終値でマイナスとはなりましたが、
今日の動きも歓迎しています。
とはいえ、記事にも書いた通り、
明日の動きなど予想できませんので、
まぁ一喜一憂しないようにしたいと思います。

3Q決算では、
10月から収支貢献している大型案件が入ってきて、
その状況がどの程度のものなのかが楽しみです。
一方で当社は月次開示などありませんので、
ストック型もあるとはいえ、
予想が難しい点に一定の怖さもあります。

来期に向けて、今年人件費増で重荷となった部分が、
徐々に収支貢献されていき企業全体の成長を実感出来るような
発表があることを心待ちにしています。

売却は本当に難しいですね。
最近このような趣旨も増えてきているように思い、
ということは個人投資家に人気のある銘柄を中心に実際に、
そのような局面で悩まされている方が多いのでしょうね。

銘柄毎に目標株価を算出してはいるものの、
私は目標株価できれいさっぱり売却というルールも設定しておらず、。
そもそも目標株価も目安ですから、そのままホールドしているものもあります。
シュッピンのように目標株価を大きく超えてきていたので、
段階的に売却を進めてきました。
このように実際のアクションは臨機応変になっていることは否めませんので、
その点はルール化を徹底されている素人投資家Aさんはさすがだなと思いました。

今後もぜひ気軽にコメントを頂きまして、
また交流させて頂ければと思います。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
2015/01/21(水) 00:03 | URL | まるのん #-[ 編集]
わたしも、まるのんさんと同じスタンスです。
絶対の正解はないわけですが、自分の中で、十分に考え方をまとめておくことが極めて大切だと思います。
2015/01/21(水) 16:23 | URL | オサム #-[ 編集]
>オサムさん
こんにちは、オサムさん。
コメントを頂きましてありがとうございます。

絶対の正解などないというという点、その通りだと思います。
そもそも「絶対」などありえませんからね。

そして十分に考え方を纏めておくことも重要ですし、
それが自分の方針となりその方針通りに行動出来ることが
中長期的に見ればよいことだと思っています。
当然その方針の優劣は、パフォーマンスという形で
優劣が評価されがちですが、
その時点の断面のパフォーマンスだけを見て、
一喜一憂しないことも大事だと思います。

熟考の上で自分のスタンスを予め決めておき、
あとはその通りに行動する、
言葉で言うことは簡単ですが、一番難しいなと実感しています。
2015/01/22(木) 09:29 | URL | まるのん #-[ 編集]
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