十分な教育資金と老後資金のために

Author:まるのん
30代イクメンサラリーマンです。
将来の教育資金と老後資金を形成するため、中長期視点で現物日本株へ投資しています。投資初心者の日々の状況を公表していきますので、叱咤激励のコメントを頂ければ幸いです。
年初来:+21.2%(2017/8/18時点)


※当記事では3079DVxについてネガティブな要素も含んだ記事です。
 (気分を害される恐れのある方は、当記事はスルーして頂ければと思います)





 金曜日の米国での雇用統計について、
 予想を大きく超えるよい指標がでました。

 これを受けて一段と円安が進み、
 121円台まで進んでいます。
 ここまで急激な為替の動きとなると、
 要人発言が国内外からも出てきそうです。
 (今のところ静観なのが意外ですが)

 実際に日経にも報じられている通り、
 中小企業が耐えられずに円安倒産が出始めているとの記事を、
 多く見るようになってきており、副作用が顕著にもなってきそうです。

 さて、私が現在保有している銘柄で、
 明らかに円安がデメリットとなるのは、
 3079DVxと7743シードです。
 いずれも医療機器関連に属しています。
 (正確にはシードは精密機器になりますが)

 一方で、明らかな円安メリット銘柄は保有しておらず、
 私のPFにおいて円安メリットとなっているのは、
 海外ETFによる資産のみですので、
 それにより若干のヘッジにはなっていますが、
 全体としてはこの円安の恩恵を享受どころか、
 若干ネガティブな要素になっています。

 ドル円レートで120円を超えたことで、
 節目ということもあり、改めて3079DVxについて、
 IRへの照会も含めて為替影響について、
 整理をしておきたいと思いました。

 そもそも当社において円安がデメリットとなるのは、
 輸入仕入が伴う、「虚血事業」であり、
 全体の売上高のおよそ15%程度の比較的小さな部分です。
 ですから、実際にはそこまで大きな影響は受けないと認識していました。

 しかし、この機会に改めて調べてみると、
 単純な計算で、1円の円安が14百万円の減益要素となることがわかります。
 きちんと数値で押さえていなかったのが情けない・・・。

 今期予想の当期純利益は8.4億であり、
 その想定為替レートは103円です。
 今年の4月から11月までの平均レートは105円30銭程度かと思いますが、
 足元の状況を考えると更に円安にいくでしょうか。
 先々の為替は要人発言など全く予見できませんが、
 仮に年度平均レートが110円程度に落ち着いたと仮定すると、
 概ね会社予想より7円、利益にして約1億の減益要素です。

 ちなみに4月-9月の上期決算において、
 当社は為替の影響もあったものの、成績は全く問題ありませんでしたが、
 この6か月間のドル円平均レートはほぼ103円ちょうどです。
 下期でこれだけの為替変動が発生しているわけですが、
 私はこれは無視できないのでは、と気掛かりになり始めたわけです。

 全体の通期予想の純利益が8.4億に対して、
 1億の減益要素となると12%程度の影響を受けることになります。
 当社の成長性を15%程度と仮定した場合、
 増益には変わりありませんが、影響が無視出来るとはいえません。

 一方、当社の魅力のひとつとして、
 過去の業績は27期連続での増収増益を継続しています。
 少なくてもここ数年では為替変動だってあったはずですし、
 リーマンや震災など多くの多難があったにも関わらずです。

 そこで、過去数年の売上と利益のそれぞれに対して、
 為替の期中平均を調べてみました。
 為替は「年」ですが、当社業績は「年度」ですので
 厳密には正しくありませんが、トレンドを掴む上ではよしとします。


 3079DVx_売上ー為替連動

3079DVx_利益ー為替連動


 このグラフを見ると円高トレンド時にも、
 為替変動による特殊な利益の積み上がりがあるようには思えない一方で、
 2013年の円安トレンドとなった際にも、
 決算説明資料などでは95円想定が100円と5円程度の円安振れがあったものの、
 増収効果などでカバーしていることがわかります。
 もちろん、適宜実施しているとされる、
 「機動的ヘッジ」も有効に機能しているようにみえます。

 このグラフを見ると、
 急激な円安となったのは回数も限られるので、
 だから今回も大丈夫といえるまでの根拠としては薄いかもしれませんが、
 あまり心配しなくてよいのではと読めますね。
 

 さて、来期の予想という観点です。
 そろそろ今期の着地から翌期の予想業績へ関心が移ってきます。
 四季報の秋号での2016.3期の純利益予想は9億です。
 今期予想が8.4億(会社予想は8.38億)ですから、
 およそ7%程度の成長です。額にすれば0.6億の増益額です。
 ちなみに四季報秋号数値は8月頃の算出結果であり、
 この時の為替レートはちょうど103円ですから、
 秋号の来期予想のレートも
 まさかここまでの円安は織り込んでいないと推測しています

 こちらも現時点での仮置きですが、
 来期の為替予想を115円とすると、
 今期の103円予想から12円の円安となり、
 単純計算で14百万円×12円安 =1.7億の減益要素です。

 つまり、このレート前提ではこの四季報予想到達のためには、
 レートに依存されない実力値で2.3億の増益幅が求められることになります。
 これは今期の会社予想の利益8.38億に対して、
 27%の成長を意味することになります。

 実力の上で、これだけの成長を遂げて初めて、
 為替が115円平均を前提とした7%成長になります。

 これは確かに当社の営業力、技術力、エリア拡大戦略などがあったとしても、
 非常に高い目標であるように感じます。

 
 さて、IRへの照会事項です。
 得られたことを私なりにサマリすると以下の通りです。


 ①1円円安で14百万円の減益要素はその通り。
 ②当社の商材は保険償還価格により決まるため、価格転嫁がすぐ出来ない構造
 ③今期の為替レート変更はなし。増収効果で吸収可能と現時点で判断している
 ④仕入額の1/3を為替予約でヘッジ対策済。急激な変動時はオプション取引で対応
 ⑤期を跨いだ為替ヘッジ策は講じず(相場動向見極め困難のため)
 ⑥来期策定では改めて想定レート算出して採算性評価を実施
 ⑦急激な為替変動の来期対策は、販売数量増効果に頼るしかない状況
 ⑧財務ヘッジには限界あり、製造元と原価低減、円建て取引交渉等の必要性を認識


 ②と⑦はネガティブな印象です。
 これを保守的、堅実とみるのか、切羽詰まった状況とみるのかは難しいですね。
 私は、こういった為替変動だって、
 必需品である医療機器であれば、
 価格転嫁させれば収益性は保てると安易に考えていました。
 しかし、確かに保険償還価格に大きく影響されることから、
 なかなか政治的にも難しい面があることもわかりました。
 (当たり前のことなのでうが、強く意識出来ていませんでいた)

 ⑧はポジティブな要素があるものの、
 そもそも継続的になされていることでしょうし、
 今の相場環境を考慮しても容易な交渉とは思えません。
 具体的進捗があれば、「必要性を認識」というような印象を受ける文言ではなく、
 もう少し違った印象を持たせてくれる表現であったと思います。



 さて、上記の諸々をもう一度整理すると以下のようになります。

 ・過去業績では外部要因に影響を受けない安定的な実績推移を示してくれている
 ・為替変動も過去の業績では大きく影響を受けておらず堅実な成長を遂げている
 ・来期の予想では急激な円安を織り込んだ計画策定が求められ、増益はハードルが高い
 ・会社側も価格転嫁も困難で販売数量増での策で乗り切るしかない状況であると認識している


 過去の業績を信じて、エリア拡大や患者数増の効果で販売数量の増加が、
 高いハードルを越えるだけのポテンシャルを持つものと 
 信じ切れるかどうかだと思います。

 当社はアサザイなどを通して社長の考えにも触れていますが、
 社長の起業におけるストーリーはもちろんですが、
 社員の技術力が高く、仕事に対して誇りを持つなど、
 企業体としてのポテンシャルは非常に大きく、
 かつ扱う商材も重要性が高く、数値面では評価しきれない部分での
 魅力も大変大きなものがあります。

 このような状況で、
 信じて気長に持ちたいという気持ちがある反面で、
 私の現在のPFの状況、現金の状況などを考えると
 敢えて定量的な部分で来季の業績についての見通しが見えない中で、
 このまま放置でよいのか、自信が持てません。

 自信が持てないと書くと、
 では売却を検討かということになりますが、
 それもそれで私の本望でもないのです。

 ただ、来期予想の見通しが手元計算では厳しいということと、
 IRの回答状況をどこまで真に受けるかというのはありますが、
 不安が残るものであったことが大きく影を落としているのは事実です。
 過去の業績という絶対的な実績は、
 証拠であるわけですから、それを信じた方がよいようにも思いますが・・・。

 当社はROEの数値も良好、実施無無借金ということで、
 経営指標面でも魅力が大きいですから、判断が本当に難しいです。


 対策は現時点では何もせずホールドして、
 来期予想の見通しが明らかになっていく過程で適宜判断ということか、
 一旦1部昇格分の利益確定だけしておいて、
 来期業績がはっきりしてきた時点で、改めて買い戻すか、
 ただ後者の場合は当然ながら、
 その期中のリスクを回避する代償として利益を損ねる可能性も出てきます。

 まずは、1週間もう一度冷静に考えて、
 四季報新春号や日経情報新刊などの情報も参考にしつつ、
 改めて考えたいと思います。

 いずれにせよ、来週は相変わらずこの株価推移が続くような気がしていますので、
 その分、考える時間だけは確保出来そうです。


 最後に誤解のないように記載しておきますが、
 当社へは多くの個人投資家の方が興味・保有をされていると認識しています。
 また当ブログの読者の方でも保有されている方が多いことも認識しています。
 その上で、ネガティブな要素も含んだ記事となっている点は、
 あくまで私の個人的な認識の下で記載をしています。
 根拠性に曖昧さがあることを何より私が一番認識しており、
 だからこそ、ポジションについても真に悩んでいます。
 当社の投資スタンスについて、
 当記事で買いや売りのどちらかを意図的に進める目的はなく、
 あくまで私の整理のつかない思考をありのままに記載したものであります。

 そんな状況の中で、わがままが許されるのではれば、
 当記事の私の見解について異論の方が多いように思いますが、
 ぜひ、そのようなコメントを頂けると大変嬉しく思います。
 
コメント
この記事へのコメント
お疲れ様です。
私もDVxを保有しており(たいした枚数ではないですが)、円安の影響は気になっていました。
そのため、今回の記事も大変興味深く読ませていただき、勉強させてもらいました。
私の考えとしては、おおむねまるのんさんと同じです。来期予想が厳しめではあるものの、事業内容が変化したとか、強力なライバルが現れたといったような、経営そのものの根幹を揺るがすような事態ではないと見ていますので、引き続きホールドする予定です。
ただ、このまま円安が続けば、どこかの時点で今の記録的な増収増益が止まるものとみています(たとえ円安にならなくとも一本調子で未来永劫に増収増益が続くなんてことはあり得ず、その記録ストップが今回の円安により引き金を引かれたことになりそうな気がします)。

すみません、つらつらと書いてしまい、何を言いたいのかよくわからないですね(^_^;)結局自分でもどうしたらよいかわかっていないので、ホールドしつつも精神衛生上ウエイトを落としたりしそうです。。
2014/12/10(水) 23:33 | URL | komomo #-[ 編集]
>komomoさん
こんばんは、komomoさん。
お気持ちが非常に共感できるコメントを頂きました。
ありがとうございます。

私の記事がkomomoさんの思考の何かしらのきっかけになったのであれば、
それは大変嬉しいことです。

障壁が高い点と必需品である点から、
komomoさんの仰るように根幹を揺るがす事態ではない、
これはその通りだと思います。
それが当社の大きな強みでもあると認識しています。

このような強みが、仕入交渉などにおいて、
どこまで機能するのかは私にはわかりませんが、
なんだかんだで悲観する必要はないとも思います。
ただこの根拠は甘く、実際は減益予想となっても、
全く不思議ではありません。
これを受けいれて数年先まで末永くお付き合いしていく、
「覚悟」が出来るか出来ないかだと思います。

もちろん覚悟などいう精神論で意思決定するのは仕方ありませんが、
少なくても今の私には記事にあるようなプロセスで思考を巡らし、
あとはえいやーで意思決定するしかありませんからね。

記録的な増収増益は素晴らしいことですが、
それが絶対ではない、そのような気持ちでいないといけないかもしれませんね。
これだけ外部要因が大きく動いている中でも、
一定の業績がきちんと出せるのであれば、
一時的な停滞が起こるのは、これは当たり前のことですよね。
永続的に右肩上がり一直線は現実離れしていますからね。

これからスタンスをどのようにするか、
私もまだ悩んでいますが、最後は納得のいく意思決定をしていきたいですね。

当記事は私も無い頭を回転させて、
色々考えて書いたものですので、コメントを頂けて大変嬉しかったです。

今後とも、よろしくお願いいたします。
2014/12/10(水) 23:52 | URL | まるのん #-[ 編集]
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