投資方針に忠実に退屈な投資で資産形成
 
 まるのんPFは、年初来で+12.5%、週間で▲1.7%となりました。
 TOPIXは、年初来で▲1.5%、週間で▲3.8%となりました。
 
 9月末時点でようやく少し上向きになってきたかなと思っていた矢先に、
 相場の急落にお付き合いすることになりました。
 なお、既に公表を控えていますが、
 主要運用ベースでのパフォーマンスは年初来で+15.1%となっており、
 なんとか目標ラインは維持しています。
 
 よくこの程度の下落で不安になっているようでは、
 本格的な下落になったら耐えられないよ、という話も聞きますが、
 やはりこの程度の下げでも不安でないというと嘘になります。

 もちろん自分の保有銘柄のファンダメンタルズに変調がなく、
 バリュエーションに違和感がなければ、
 不安になることなんてないはずですが、
 残念ながらまだ私は修行が足りないようです。
 
 さて、TOPIX以外の相場の状況の確認のため、各指数も振り返っておきます。

  日経平均・・・▲3.6%(▲3.2%)
  JASDAQ・・・+10.9%(▲3.0%)
  東証2部・・・+14.7%(▲2.6%)
  マザーズ・・・▲5.5%(▲5.6%)
  ※()内は先週末比

 10月に入って一気に相場環境が悪化しました。

 いくつか要因があるように思いますが、
 やはり欧米の相場が荒れた煽りを受けたのが大きいのでしょうか。
 報道されている後付け理由(笑)を並べてみます。

  ・為替が不安定に動く(急激な円安、その後急激に円高)
  ・香港の件で地政学リスクが高まる
  ・アメリカでエボラ
  ・欧州での資産購入の具体性に欠けた曖昧な施策発表(ドラギショック)
   (というか、 何回ドラギショックは発生するのでしょうか・・・(笑))
  ・雇用統計前の様子見
  ・日本の景気判断する指標が軒並みイマイチ
  ・住商ショック

 他にも色々ありそうですが、
 やはりどれもこれもあまり私の保有株に大きく影響はなさそうです。
 というわけで、本来は相場の急落にお付き合いなんてしなくてよいはずなのですが、
 まぁそこは一緒にお付き合いをしてしまうもののようです。


 中長期で株式を保有していると、
 なかなかもって理不尽なことで振り回されることも多いように思いますが、
 その理不尽な事象に対して、右往左往するのではなく、
 冷静に冷静に対応することが必要だと思います。

 また雇用統計の結果次第で色々思惑が交錯するのでしょうが、
 私はそんな思惑とは距離をおいて、その企業価値に目を向けていきたいと思います。


◆ポートフォリオの状況
 ポートフォリオの中身は以下のとおりです。
20141003_PF内訳

20141003_PF業種別内訳


 今週もいくつか取引をしていたり、そもそも評価額が下がっているため、
 構成も少し変わりました。

 取引は、2384SBSHDと7743シードを売り、3277サンセイランディックを買い増しています。

 売ったのは、やはり目標株価とのGAPの大きさと保有比率がアンバランスに感じたためです。
 2384SBSHDは目標株価を少し修正してもよいのですが、
 あまり安易に目標株価を修正したくありません。
 特にこういう上昇基調の時だと色眼鏡になったり、変に強気になってしまったりしてしまいます。
 7743シードも同様ですが、こちらは増税の反動減からの落ち込みの回復にちょっと自信がないことと、
 そのような状態で決算を通過するのがあまりにも無謀と思い、
 少しポジションを落としておくことにした判断です。
 自信が低まったのであればすべて処分でもよいのですが、
 だからといってそこまで自信がなくなったわけでもないのです。

 3277サンセイランディックは逆に目標株価とのGAPが大きく、
 もう少し比率を高めておきたいと思ったものです。
 ビジネスモデルも面白いなと思っていますが、
 一応不動産セクターなので、いくら低地ビジネスへの影響は比較的少ないとはいえ、
 やはり動向には敏感になっておく必要がありそうです。
 


◆資産推移状況
20141003_全資産(資産推移)


20141003_全資産(パフォーマンス)

※クリックすると画像が大きくなります。

 私のPFは足元で年初来高値を更新していたので、
 この調整は仕方ないですね。
 今の所はあまり深刻には捉えていませんし、
 仮に相場がどう動こうと、自分の選力眼に誤りがない限りは、
 理由なく、相場の動きに動かされた言動を取ることにないようにしたいと思います。


◆保有銘柄の状況
20141003_個別銘柄の状況

 今週は3179シュッピンに助けられたのですね。
 宣告通り、9月ぎりぎりですが、「先取交換サービス」がリリースされましたので、
 もしかするとこのリリースに安心感を誘ったのかもしれませんね。

 この制度はカメラ愛好家には大変受けると思いますので、
 今後じわりとEC売上に寄与してくるのではと期待しています。
 



【参考】
・マネックス証券(日本個別銘柄のみのメイン口座)
20141003_マネックス株式

・SBI証券(インデックス投信(海外を組み入れ)とNISA口座)
20141003_SBI株式_1
20141003_SBI株式_2

コメント
この記事へのコメント
まるのんさん 今週もお疲れさまでした。

今週は下げキツかったですね。

金曜に戻しましたけど...被弾率が大きいだけに、もうちょっと上げてもいいのになぁと思ってしまいます。

サンセイランディック買い増しされてたんですね。

来年1月の相続税の改正でも注目が集まりそうな感じがしますし

東証1部への昇格期待もあって底堅く推移しそうな印象もありますが...

やはり不動産セクターですから

動向は注視しておきたいですね。

私はパンの缶詰(優待)というのも気になる要素ですが(笑)
2014/10/04(土) 08:30 | URL | カイト #-[ 編集]
>カイトさん
こんにちは、カイトさん。
コメントを頂きましてありがとうございます。
今週は後半に大きく下落して、記事の通り私も被弾しました。

結果論ですが、多少は現金化しておいたものの、
もう少し大胆に対応していればという後の祭りのようなことを考えています。

サンセイランディックは相続税絡みで需要は堅調に推移すると思っていますし、
不動産の中でもニッチな部分に強みを持っている点を評価しています。
過去の市況の悪化の際にも減益にはなっているものの、
そこまで大きく落ち込んではおらず、
その点からも不動産セクターならではの怖さは幾分楽観視しています。
とはいえ、やはり不動産セクターであることは、
ご指摘の通り常に念頭においておき、
市況の変化には敏感になっておく必要がありそうです。

パンは案外買うと高いので、ありがたく頂戴したいと思います。
妻の口座と私の口座に分けて買い付ければさらに多くもらえるな、と
せこいことを考えています(笑)。

2014/10/04(土) 11:55 | URL | まるのん #-[ 編集]
はじめまして。
いつも勉強させていただいてます。
サンセイランディック面白そうですね。ただ、サンセイは営業CFがマイナスになっていますが、まるのん様はあまり気にされませんか?
私は営業CFがマイナスになっているのを見ると、ちょっと買う気が引けてしまいます(^_^;)
一時的に出費がかさんだくらいならよいのですが、それが続いたりすると考え込んでしまいます。
まだ未熟者ゆえの思考なんでしょうが(p_-)
2014/10/04(土) 23:37 | URL | komomo #-[ 編集]
>komomoさん
こんばんは、komomoさん。
非常に的をついたご指摘のコメントをありがとうございます。

営業CFについては、私も大変気になりますし、
当社の大きなネガティブ要素と認識しています。
そして、従来の割安性を重視したスタンスだった頃は、
営業CFマイナスなどそれだけで投資不適格として扱っていました。

投資をし始めた頃はとにかく怖さが先に立って、
割安性と安全性を最重視していました。
そんなことなら株式投資などしなければいいのですがね(笑)

最近になって成長性に重きを置くようシフトしている中で、
当銘柄はその成長性を評価しての購入です。

私の中でもキャッシュフローがここまで悪い銘柄を買うのは、
一種の試行的な要素もありますが、
成長性のためには目を瞑ることも必要かと認識しています。

当社の場合、事業の内容として底地や居抜き物件を仕入れることが、
成長への最優先事項です。
特に当面、市況が好転していく中で、大きな成長を遂げるためには、
それなりの支出も必要な状況と理解しています。
ですから、近年のキャッシュフローがよろしくないのは、
理由がはっきりしているので、許容しようと考えました。

もちろん、リーマンのように市況が突然悪化してとなると痛手ですが、
実際にリーマンの時も東日本大震災の時も確かに減益にはなっていますが、
赤字は一度もありません。
これは仕入をきちんとコントロールしているからとのことで、
当社の経営理念のひとつである、
「永久に存続する為、八分の力で邁進する」という点でも通じるところがあります。


ちょっと話が脱線しましたが、結論として、
私はこのキャッシュフローは成長のための仕入強化の観点から、
やむなしと判断しています。
が、リスクが高いことには変わりありません。


それからおまけですが、当社の銀行借入金利は高めです。
(長期で2%台後半!?)
このことが、リスクが高い点を何より物語っています。
そしてこれも私としては、新規地銀との取引を拡大しているため、
新規での利率が高くなる影響があると考えています。
仕入強化のために、地元地銀とのコネは大事であり、
そのために融資取引を拡大させるということで、
これも当社の成長性を拡大するための施策の結果だと捉えています。

また、そもそも当社の扱う底地というのは、
担保価値が低いらしく、融資の際に良い条件で引っ張れないようです。
このあたりを考慮すると、この高い金利も単に安全性が低い
だけではなさそうと判断しました。


全般的に、当社の自己資本比率はまだ40%ありますし、
剰余金もそこそこはあります。
流動比率が188%に対して、当座比率が30%ですから、
結局、棚卸資産の評価がカギになります。

当社は売れ残りの棚卸資産をバルクセールで処理するようですが、
それも全体に数%にコントロールされているようです。
流動性が悪いと低評価にみられがちなものも、
当社が付加価値をつけることがビジネスモデルの根幹で、
それがニッチの世界で実践できていると思われるため、
その点が魅力であると判断しています。


まぁ保有銘柄なので、色々ポジティブな要素を全面に出しましたが、
客観的に見れば相応にリスクの高い銘柄だと認識しています。
超高額なパンになることのないよう、
事業成長を見守っていきたいと思います。

また第三者で色々突っ込みを頂ければ、
私も自分の勉強になりますし、冷静になれる機会ですので、
ぜひ、これからも有益なご指摘を頂ければ幸いです。









2014/10/05(日) 02:05 | URL | まるのん #-[ 編集]
コメントありがとうございました。
営業CFのマイナスは主に棚卸資産らしいので、業務内容を考えると致し方ないのかもしれません。
今後も注視していこうと思います。
本当のありがとうございましたm(__)m
2014/10/06(月) 22:15 | URL | komomo #-[ 編集]
>komomoさん
こんばんは、komomoさん。
ご返信ありがとうございます。

棚卸資産が本当に現金化できるのか、
特損~とかなってしまわないのか、
その点の見極めが必要ですよね。

前者であれば、その期間の金利分位が稼げて現金化出来れば、
まだよいのですが、特損~となると危ないですよね。

当社の棚卸資産の多くは底地という、
市場からは魅力が低いとみなされているものですから、
そういった意味では特損~となる可能性は高く、
やはり高リスクと見る視点も必要だと考えています。

一方で、このGAPを埋めて付加価値をつけていくことが、
当社のコアコンピタンスであり、
これまでも実績を積み重ねてきていますから、
心配無用と捉える視点もあるでしょう。

前者のリスクが顕在化すると痛手ですし、
後者の通り進展すれば、
そのリスク相応の収益性をもたらしてくれるのだと思います。

いずれにしても、安全性を第一に考えるのであれば、
あまり手出しをすべき銘柄ではないかもしれません。
私はPFの中で比率には留意しつつも当面は保有をしていこうと思います。

考えるきっかけを下さりありがとうございました。
今後とも、コメントを通して、勉強させて頂ければと思いますので、
叱咤激励、質問など気軽にお待ちしております。

2014/10/07(火) 00:07 | URL | まるのん #-[ 編集]
こちらこそありがとうございます。
また顔を出させていただきます。
2014/10/07(火) 23:33 | URL | komomo #-[ 編集]
>komomoさん
こんばんは、komomoさん。

ぜひ、今後ともよろしくお願いいたします。
2014/10/08(水) 01:27 | URL | まるのん #-[ 編集]
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