十分な教育資金と老後資金のために

 私は基本的に投資に関して思考を深める際には、
 パソコンを前にすることがほとんどです。

 もちろん通勤途中に投資本を読んだりすることもありますが、
 これは「思考を深める時間」というより、
 そのインプットとなる情報を得るための時間と捉えています。

 いくらその投資本が投資スタンスの根源的なものに直結する良書であっても、
 そこに書かれたことを読み進める中で、思考を深められたと満足することは、
 まさに自己満足の極みだと考えます。
 これでは「自分のスタンス」を築く事にはならないと思うのです。

 自分の思考を深めるためには、
 書籍の他にもブログなどの多様なチャネルからインプットした情報を、
 自分なりに咀嚼することが必要があると思います。
 これは通勤途中に本を読み進めたり、ブログを斜め読みしながら出来るようなものでなく、
 自分が感じたことや気が付いたことを紙にでも書き連ねていき、
 それを整理していくような労力を要する大変な作業であると思うのです。

 そうでないと、私のように流されやすい人間にとっては、
 インプットしてきた情報を単に鵜呑みにしてしまい、
 自分で考えた証が何も残らなくなってしまいます。

 そのためすぐに情報にアクセスし、その場で情報もインプットできるし、
 その場で紙に書き連ねることが出来る、
 自分の書斎であるパソコンの前で考えることが一番利便性も高く、合理的です。


 しかし、パソコンがあることによる弊害もあります。
 すぐに情報にアクセスできるがばかりに、
 情報アクセスが多くなり、気が付くと惰性で情報を得ていて情報過多になることもあります。
 要するに色々調べているので「やった気」にはなるのですが、
 それは言葉は悪いですがネットサーフィンのようなもので、
 思考が深まったとは言えない時間になってしまうことも多いのです。

 便利であることが必ずしも最適ではないのかもしれません。


 実は昨日、仕事帰りに代官山の蔦屋書店に4時間くらい滞在しました。
 ここは本屋とスタバックス(カフェ)が併設されており、
 購入前の書籍も自由に持ち込む事が出来ます。

 ここで活字の情報として最低限の書籍を持ち込み、
 ノートとボールペンを前に自分の考えていることを書き連ねていきます。

 普段だとすぐにインタネットにアクセスしてしまうところが、
 その環境が制約されるので、案外捗るのです。

 もちろんタブレットやスマホからwi-fiを通してインタネットにはアクセスできますが、
 操作性が悪いこともあり、どこか面倒になり、本当に必要な時にしかアクセスしないわけです。

 この適度な不便さがプラスの効果をもたらしてくれるのです。

 私は、カフェで勉強をしたりする経験がなく、
 よく集中して取り組めるなとどこか不思議に思っていたのですが、
 その制約がある環境というのは、案外よいものなのかもしれません。


 考えてみると、「制約」があることは、
 一見するとネガティブな要素に思いますが、
 ポジティブな要素にもなりえるかもしれません。

 例えばサラリーマン投資家の場合(私もそうですが)、
 日中帯に板に張り付くことも出来ず、相場の動きにこまめに対応はしていられません。
 このような「制約」は兼業投資家であれば誰しもが抱えるフラストレーションではありますが、
 一方でだからこそ、長期視点で地に足の着いた投資をしようという思考も生まれやすくなりますし、
 それにより、ファンダメンタルズをきちんと分析しようという姿勢もより真剣なものになります。
 また、相場の動きにいちいち右往左往することもなく、
 結果として取引機会だけ無駄に増えて手数料を沢山払ってしまうという弊害も避けられます。

 「制約」はうまく自分の中でコントロールしてお付き合いしていければ、
 それは自分の味方になってくれるかもしれません。

 「制約」を毛嫌いして、一生懸命にうまくいかない口実に使っていても、
 そこから何も生まれません。

 読者の皆さんはそんな当たり前のことを、
 改めて記事にしなくてもと冷めて読まれる方もおられるかもしれません。

 しかし当たり前のことから学べることだってたくさんあります。

 利便性が高く合理的だと思って疑わない現状に対しても、
 実はそこに一定の「制約」があることで見えてくるものがあるということを、
 改めて蔦屋書店の帰りに実感したので、
 帰宅してこの記事を書いて予約投稿してみました。

 このことは投資に関してだけでなく、
 日常生活のあらゆるシーンに共通していることかもしれませんね。

 ちなみに今日、蔦屋書店では色々なことを考えていました。

 投資に関することであれば、
 例えばこれまであまり私が投資対象としてこなかった、
 設備投資関連、特に機械、化学、ゴムなどのセクターへの投資についてです。

 設備投資関連は景気動向に大きく左右されることでリスクも高く、
 しかも、規模が小型になればなるほど、生活者目線からは理解しにくい専門会社も多く敬遠がちでした。
 しかし、実は世界トップシェアみたいな会社がゴロゴロとたくさん魅力的な価格で売られているようにも思います。
 PFに自分がよく手掛ける銘柄(現状の私に当てはめれば、不動産やITなど)に特化していくことと、
 ある程度好景気に向かう中で、設備投資関連などの銘柄も入れるのがよいのか、
 そのあたりについて考えたりしていました。

 また機会があれば記事にしたいと思います。(記事にするほど、整理が出来ないかもしれませんが)
コメント
この記事へのコメント
拝読しました。
株式投資についてよく学んでおられ、不勉強なわたくしは見習わければなりません。
長期投資を原則とされているようにお見受けしますが、その心はどのようなものでしょうか?わたくしはひとつの銘柄に対して最長でも一年くらいの投資を考えております。数年以上となると銘柄の内•外部環境を予測することが難しく、投資開始時点の前提や根拠が崩壊する恐れがあることを危惧しております。
理想の投資スタンスについては、投資経験が長くなっても悩ましい事だと思います。良い投資法は保有期間と売却益によってのみ示されるのであり、投資する段階で最良の方法は論理的に存在しないですよね。脱線しますが投資、結婚、仕事はすべて人生の重要なイベント(かもしれない)ですが、これらすべてに対するポジティブコントロールが無いのですね。それでも、まるのんさんのようによく考えればまずまず上手くいく方法が見つかるのかもしれませんね。長文失礼しました。
2014/08/21(木) 23:23 | URL | 素人投資家A #-[ 編集]
>素人投資家A さん
こんにちは、素人投資家A さん。
コメントを頂きましてありがとうございます。

私は企業の2年~3年後の姿を想像(妄想!?)して、
投資の意思決定を下しています。

なぜかというと、一定の根拠を持って予想が出来ることと、
織り込みが進んでいない分、
投資妙味を高められる可能性が高くなると思うからです。

2年~3年より先のこと(5年後、10年後)となると、
素人投資家A さんも仰るように不確定要素が大きくなり、
大まかなトレンドは予想が出来ても、
利益成長率がどの程度になるか、ちょっと乱暴にはじく必要があります。
しかし2年~3年先位であれば、過去の実績と現状の取り組みを俯瞰し、
更に業界やマクロトレンドをインプットに、
ある程度前提を置くことにはなりますが、
自分の中で根拠を持って算出できると思うからです。
当然1年先を見据えて、今期の予想を出すことは、
より精度も高く予想出来るとは思いますが、
一方で、投資妙味が相対的に低下するのではないかという気がするのです。

株価は往々にして半年先を織り込んでいるともいわれますが、
1年先位の利益を想定して株価は推移していると考えています。
この観点で、予想精度が高められる一方で、
それは往々にして適正に株価に反映されているとも考えられ、
結果的に投資妙味がある銘柄を探すのはそれはそれで難しいと思います。
もちろんGAPがあるところを見極められれば、
その水準訂正が早めに入ることで、
早期にパフォーマンスを挙げられる可能性もあるわけで、
1年先を見て、明らかに株価がそれを織り込んでいないというお宝が見つかれば、
私も投資決定をすると思います。
ただそのような銘柄は2年、3年先でもきちんと成長しているはずで、
そこまでの成長を織り込むまで保有してより果実を大きくしたいとも思います。
ですから、結果的に2年、3年先を見て投資することに変わりはないと思います。

ただ、大変重要な点は、2年~3年先を見据えて投資の意思決定をしているものの、
2~3年したら手仕舞うというものではありません。
自分の投資前提を崩すような状況を検知した時点で売却も行いますし、
例えば投資決定をしてから2年が経ってその時点で2年~3年先を見据えて、
投資妙味が継続しているようであれば、
必ずしもその時点で売却はしないと思います。

ですから、結果として短期で取引をすることもありますし、
2~3年を超過して保有することもありうると考えています。

すみません、ダラダラと書いてしまいました。
整理をすると以下のようなことです。


不確定要素というリスクが1年を超えると高くなるという見立ては、
仰る通りだと思います。
そして私はそのリスクとリターンのバランスの最適なところを
2年~3年と見ています。これはあくまで感覚的なものではありますが。

大事なことはそのリスクを出来るだけネガティブな方向に顕在化させないための、
事前の見立てをきちんと行う(銘柄選定する)ことが、
ファンダメンタルズを重視する投資家としては生命線であり、
これによってポジティブ要素が顕在化した結果としての果実を取るという考えであります。

あまり意に沿った回答が出来たかわかりませんが、
私の考えを返信させて頂きました。

なお、1年以内の姿を想像して投資されるという素人投資家A さんのスタンスを
否定するものではなく、私もある部分ではその手法も合理的であるとは認識しています。
それぞれにメリットデメリットがあるわけで、
そのことを色々考えた上で、現状の私の考えを上記のように記載しました。

これからも、また色々コメントを頂き、意見交換出来ればありがたいです。

どうぞ、今後ともよろしくお願いいたします。







2014/08/22(金) 10:27 | URL | まるのん #-[ 編集]
ペッパーフードサービスいかがですか?
2014/08/22(金) 16:35 | URL | バリュー投資専門 #-[ 編集]
>バリュー投資専門 さん
コメントを頂きましてありがとうございます。

3053 ペッパーフードサービスについてコメントを頂きましたが、
どうでしょうかというのは、私が銘柄としてどう思うかということでしょうか。
背景がわからないので、お望みの通りお答え出来ているかわかりませんが、
当銘柄について、あくまで私のスタンスを簡単にメモとして返信いたします。
なお、IR資料など読み込んでおらず、あくまで表面的な印象で記載しているので、
大きな誤解がある可能性が高いです。


【事業環境】
いきなりステーキがヒットして
現在、急速なピッチで店舗拡大をしており、足元で急速に事業拡大を続けています。
認知度向上、エリア拡大の要素で成長性が高く当面推移すると考えられます。
一方で食材高騰、人件費高騰と費用面の上昇基調もあり、
売上規模の拡大に比べると利益面の拡大は緩やかになるのではないかと思います。
それでもこれだけ話題性も備えているため、20%位は成長するのではないでしょうか。

【株価水準】
今期会社予想のPER20.6倍くらいでしょうか。
利益成長率20%を継続していければ買える価格だと思います。
ですが決して割安水準ではないと思います。

【ポジティブな面】
いきなりステーキはメディアなどでも取り上げられることが多く、
現在注目を浴びています。
その点から話題性も高く、潜在ニーズはまだまだあると考えられます。

【ネガティブな面】
一言で言ってしまうと、飽きがくるのではないかということです。
依然は高級路線の銀座店で、プレミアムな和牛を量り売りで食べられるということで、
私も行ってみたいと思ったものですが、
最近店舗を増やしていくに従い、普通の輸入肉を使い、
良い意味でも悪い意味でも大衆化してきた印象があります。
量り売りというプレミアムな対応はあくまで希少価値のある肉とセットであるからこそ、
私は魅力が高まると思うのですが、
大衆肉をわざわざカッティングサービスしていくことが
継続的な魅力を惹きつける武器にはならないのではとも思います。
当社は元々ペッパーランチを展開していましたが、
もしステーキの大衆店が継続的に流行るのであれば、
このペッパーランチの店舗展開である程度成功しているのではとも思います。
更にこれに加えて模倣店も出ていますし、
ステーキを専門に扱うという意味では、
大衆店を中心に競争が激化してきているように思います。

【所見】
成長率は申し分ないですが、
その成長性に安定性と継続性があるかが自信が持てません。
いやむしろ近く頭打ちになるのではないかとさえ思います。
それは差別化や優位性に目立った強みがない上に、
参入障壁も低いように感じます。
話題性などからまだまだ上昇余力があるようにも思いますが、
合理的にその根拠を自分の頭の中にイメージ出来ません。
その上、株価水準も既にPER20倍水準まで買われていますので、
魅力的な価格帯とも思えません。
一方で、成長株としてその成長性をきちんと自信を持って評価出来るのであれば、
今からでも買えると思います。
大事にしたいのは、自分がサービスを受ける側として
魅力的かと思うかどうか、特にその感覚は大事にしたいと思います。

私は銀座の旗艦店のいきなりステーキには一度は行ってみたいですが、
価格面からも継続していくことはないと思います。
私の中でよいステーキを食べたいと思えば、
きっとミート矢澤に行くと思います。
私の中でおいしいステーキを食べるといえば、ミート矢澤なのです。


すみません、最後はどうでもよい話でしたが、
成長株であることは間違いありませんが、
その安定性と継続性という意味で長期で保有してみたいと思うまでには、
魅力がないと判断しました。

表面的な部分で結論を下しているので、
実はIR資料など読み進める中で、魅力度が高まることはあるかもしれませんが、
その際は、改めて記事にしたいと思います。

繰り返しになりますが、あくまで表面的な印象で語っていますので、
見誤っている点がある可能性が高い点、ご了承下さい。


2014/08/22(金) 18:58 | URL | まるのん #-[ 編集]
まるのんさん、こんばんは。

記事本文とは関係ありませんが、コメント欄でのまるのんさんの
ペッパーフード分析に感心してしまいました。

分析内容も素晴らしいと思うのですが、何より凄いと思ったのは、
この銘柄は最近、優秀な投資家さんたちが保有している銘柄であることは、
きっとまるのんさんもご存じのことだと思います。

そういう事実を知ってしまうと、普通は「良い銘柄に違いない」という
先入観が生まれてしまうと思うのですが、
まるのんさんの分析には、そういうところが一切見えません。
そこが凄いと感じました。

まるのんさんは、まだ投資歴こそ浅いと思いますが、
信念を持った素晴らしい投資家なんだと確信しています。
(こう言ってもまるのんさんは決して自惚れず、そこがまた良いのです)

また、今後とも勉強させてください。
2014/08/22(金) 22:07 | URL | ゆうゆー #-[ 編集]
ペッパーの分析ありがとうございました。最近増資のIR がでて株価は低迷してます。しかし成長性はありそうなので様子みて参戦するかもしれません。財務がわるいので増資はしかたないです。
2014/08/22(金) 23:00 | URL | バリュー投資専門 #-[ 編集]
>ゆうゆーさん
こんばんは、ゆうゆーさん。
コメントの稚拙な分析(とまでいえない単にイメージ)について、
言及して頂き、光栄であると共に、
こんな表面的な内容に関して恥ずかしい気持ちもあります(笑)。

ペッパーフードは仰るように多くの投資家の皆様に支持されています。
そして足元でも業績も話題性も株価も絶好調ですからね。
そんな有望銘柄(!?)に対して、私は表面的な自分の印象だけで、
しかも多数派の評価と逆のネガティブな評価をしているのですから、
淡々と書いたものの、
相当勇気を絞ってコメントの返信を記載させて頂きました。

ですから誤っている可能性が高いですという注釈をつけています。
自分の見立てに自信がないということではなく、
多数派の意見と異なっているため、
自分の考えが少なくても少数派であるということを喚起するためです。
ただ、こういう直感を私は大事にしたいとも思います。

確かに数値面を積み上げていくと成長性も高いのですが、
机上の論理でなるほどと思っても、
そもそもそのサービスなり商品が自分がユーザとなって評価出来る場合に、
それが十分魅力的なのかは気に留めるようにしています。

その時の印象を正直に記載したつもりです。
他の多くの著名な方と違う考えであっても、
それはそれできちんと表明しないと、
「私が」このブログを曲がりなりにも「運営」していることに、
なんの付加価値もつかなくなってしまいます。
共感できるものは大いに共感し、
共感出来ないものは、大いに議論をしていけることが、
自分にとって有益ですし、結果的に読者の皆様にも何か考えるきっかけのようなものを
もたらせることが出来れば御の字です。
後者はまだまだ私には目標高いですから、
まずは自分がきちんと考えて情報発信することを心掛けていきたいと思います。

これからも、稚拙な内容が多いことと思いますが、どうぞ応援よろしくお願いいたします。
ゆうゆーさんの日々の記事に、私はいつも勉強させて頂いておりますので、
こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします。
2014/08/22(金) 23:12 | URL | まるのん #-[ 編集]
>バリュー投資専門さん
バリュー投資専門さん、こんばんは。
ペッパーフードの件は分析という程のものでなく、
単に私の直感の印象を連ねただけになってしまいました。
その点、ご期待に沿えていないかもしれませんが、ご容赦下さいませ。

増資のIRが出ていますが、もし本当に長期的な成長を期待しているのであれば、
このような増資は必然だと感じます。
ご指摘の通り財務面が相対的に弱さがあった上に、
これだけ業態が急拡大しており、積極的な店舗展開をしているのであれば、
当然資金調達も必要でしょうから、
きちんと然るべき投資に割り当てられ、
それが新たな収益を生んで拡大していくわけですからね。

私も公募による下落は最近立て続けに喰らっていますが(笑)、
このように明確な投資理由もはっきりしていて、
かつそれが将来の成長のために合理的であれば、
そこまで悲観することはないのではとも思います。

やはり当社への投資判断は、増資云々というより、
成長性への期待度と自信度によって決まると思います。

もしバリュー投資専門さんが成長性への期待について自信ありと判断されるのであれば、
増資で下落している今は買い時なのかもしれませんね。

多くの投資家の皆さんが保有されていますし、
支持されるという数の論理では相当有望な銘柄のようですしね。

なお、このコメントも私の私見で記載しており、
他の方が当社へ投資することについて、良い悪いを言っているつもりはありません。
それぞれの方の判断で投資意思を決定すべきと思いますし、
その判断を私は十分尊重したいと思います。
2014/08/22(金) 23:22 | URL | まるのん #-[ 編集]
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