十分な教育資金と老後資金のために
 私が株式相場に参加をしたのは、アベノミクスが始まった頃です。
 初心者ということで漠然とした怖さというものがあったのも事実で、
 それが故にリスクを出来るだけ回避する保守的なスタンスで参加をしました。
 リスクとは上下双方の不確からしさという意味ですが、
 面白みはないものの、自己流で初めて参戦するには、
 精神衛生上もよろしいのではないかとの思いもあった記憶があります、

 保守的な銘柄とは何かというのは議論もあるのですが、
 当時の私にとっては、それはいわゆるバリュー投資のようなものでした。
 バリュー投資を理解していないと怒られてしまいそうですが、
 株価的にも割安度が高く、配当利回りもそこそこあって、
 財務状況も良好で安定していること、
 成長性によるキャピタルゲインを積極的に追いかけるというよりかは、
 下値が限定的である銘柄を選定すること、
 それが当時の私にとってのバリュー投資でした(笑)。

 当然万年割安株になることも想定されるわけで、上値だって限定的です。
 具体的にはPERが一桁で利回りも2%は最低でもあって、
 自己資本比率だって少なくても50%はあって、
 そしてまさかフリーCFがマイナスでないかとか、
 利益剰余金がきちんと積み上げられているかとか、
 そんなことを確認して成長性には目を瞑り、低PER、低PBRがよいことだ~と
 単純に考えて投資をしていました(笑)。

 色々わかってくると、
 単純に低PER、低PBRを至上とするのは安直な考えだとか、
 配当も出せばよいというものではないとか色々突っ込み所はあるのですが、
 それが当時の私の考えた末の方針だったのです。

 そんな微妙な(!?)方針の中で、
 私は一応はそれぞれの銘柄を分析する癖をつけて、
 まずは株式を保有してみるというこの最初の経験は今でもよかったと考えています。
 実際にアベノミクス相場にも助けられ、大きく儲けることはありませんでしたが、
 一方で大きな損を出すこともありませんでした。
 これは私の保守的なスタンスの効果が出たというより、
 相場の堅調さのおかげなのだと認識していますが、
 どれだけ設けたとか結果ではなく、
 そのプロセスとして相場への参加の最初のスタートはよい形で切ることが出来た点は、
 非常によかったと考えています。
 この期間に相場に助けられたとはいえ、損失を出さなかったことも大きかったかもしれません。

 月日も流れ、徐々にアベノミクスによる単純な上昇相場も終わり、
 そして新たに年利15%という目標を設定することで、
 抜本的に投資の方針を変える必要性が出てきたのです。

 つまり、晩年割安株になりそうな銘柄ばかりを集めていても、
 目標は達成されないため、何かしらの対策が必要だったのです。 

 そしてリスクを「正しく受容」し、
 それを正しく「認識し続ける」ことでパフォーマンスを求めていくという考えに至りました。

 これまで投資対象としてこなかったPER10倍超の銘柄にも目を向けて、
 将来的に成長していくことでPERが下がり、その更なる成長が評価され、
 PERも上がる、つまり株価が騰がるという好循環が期待出来る銘柄で、
 より高いキャピタルゲインを得ることが必要だということです。

 この際にその成長性の評価に対しては多分に不確からしさがあるということ、
 その不確からしさがどの程度のブレ幅を持っているものかを個々にきちんと評価することが、
 前述の「正しく受容する」ということになると考えます。
 当然ブレ幅によっては割安株に投資をしていた頃より下値は大きく
 株価は一時的には大きく下がるかもしれません。
 しかし一方でその評価が実態のものとなった時には、
 株価上昇により相応の利益を生み出すことが出来ます。
 そういった上下双方のブレ幅がこれまでの投資手法に比べると大きくなり、
 ボラティリティが高まるのだということを受け入れることが必要となったのです。

 そしてその成長性に対する不確からしさに対して、
 最新の見込みや状況を四半期毎に決算情報などのツールを活用して、
 モニタリングすることで、リスクを「認識し続ける」ことも重要な取り組みとなります。
 評価を常に行い、自分が受容した時の投資前提が崩れていないか、
 それをよく見つめる必要があるのです。
 その時に留意が必要なのは、今を評価するのではなく、
 2年後、3年後を想像することです。

 今回の一連の決算で主力銘柄でかつ成長性を評価して保有している、
 2銘柄(2352エイジア、3179シュッピン)については、
 数値結果だけみると残念な結果でしたが、
 それはあくまで今を見た場合であり、
 2~3年後に渡り、自分が受容しているリスクに変調はなく、
 かつそれをきちんと認識出来ていますから、
 動じることはないのです(と自分に言い聞かせています)。

 成長株をきちんとPFに組入れてからというもの、
 PFの浮き沈みが従来より激しくなっているので、
 戸惑いがないわけではないですが、成長株が故に、
 1四半期の期間だけをみると業績だってブレるし、
 それによって株価もブレが発生します。
 こういった短期的な動きに一喜一憂しないようにしないと、
 成長株へ投資をしていくことは難しいかもしれません。

 これも新たな試みをしている中での経験ですので、
 きちんとその荒波(という程でもない?)に飲まれている中で、
 自分がどのように考えていたかを後から振り返られるように、
 このように考えていることを記事にしてみました。
コメント
この記事へのコメント
今回の記事も大変参考になりました。

というのも、私が歩んだ道と非常に似ており、一生懸命スクリーニングしたバリュー株を最初は持っておりました。

当時は旭化学工業や東海リースや菊池プレスやマルキョウやステップやプロシップや、数えればきりがありませんが・・・。

今挙げた銘柄が良い悪いと言うわけではなく、成長性を主眼には見ていなかったと言う点ですごく共感しました。


今は成長性も加味しているために、ボラがある銘柄が多いのも事実ですよね。そこを管理できるように、リスクをなるべく下げるように、会社を調べる癖が最近は付きました。

今までと、これからも成長していく銘柄を応援していきましょう!

(私のひいき銘柄は、グランディーズです(笑))
2014/08/07(木) 22:45 | URL | ハチジュウ #Xp9zm3js[ 編集]
>ハチジュウさん
こんばんは、ハチジュウさん。
コメントを頂きましてありがとうございます。
ハチジュウさんもかつではバリュー株を持たれていたのですね。
そして共感頂ける方がいて、とても嬉しく思いました。

成長性を加味すると、
ご指摘のように必然的に目論み通り行くか否かによって、
株価のボラティリティが大きくなりますよね。
重要なのは、そのボラティリティの高まりが、
どのような背景から来るものかをきちんと認識出来てること、
そして、それを自分自身がどのように判断するのか明確であることが重要だと思います。
そうでないと、そのリスクをきちんと受容出来ていることになりませんからね。

私もそういう中できちんと企業に向き合うようになり、
その癖がついたことは大きな進歩だと考えています。
今後はその質の向上を目指していきたいと思います。
どうしてもまだまだ分析の精度が甘い部分もあるので、
それが改善していければいいなと思います。

ちなみに、ハチジュウさんといえばウチヤマHDだと認識していますが、
私は最近の飲食のタイ進出についてはどちらかというと懸念を抱いています。
元々当社の介護事業へ期待している部分があるために、
余計にこの動向が気掛かりです。
そもそもタイでの勝算がどの程度なのか不透明かつ、
国内状況も芳しくない点も手伝っているわけです。
次の決算内容は注視する必要があると思います。
主力だと思っている介護事業がどこまでリカバリしているか見極めたいと思います。

ちなみにグランディーズのパフォーマンスはここ1ヶ月で凄いことになっていますね。
早速花が開いているようで、大変羨ましいですね~。


2014/08/08(金) 00:49 | URL | まるのん #-[ 編集]
私といえばウチヤマホールディングスというイメージを持っていただいて、とても光栄です!

ご指摘通り、私もタイに出店したことに関しては疑問です。これが成功しても失敗しても、海外出店はしばらく控えてほしく、主眼は介護に目を向けてほしいです。

しかし、売るまでには至らず、私が思い描くカタリストが出尽くすまでは少なくとも保有したいなと思っています。成長の角度がどうしても上向きになりにくくやきもきしています。


そんな中、グランディーズに出会いました。ビジネスモデルのすばらしさとシンプルさ。成長性・収益性、そして社長の思想と行動力。これだと思いました。

直近はびっくりする位上がりましたが、成長性を加味すると売るには至りません。そんな時にまるのんさんの、ボラが大きな相場でリスクを許容できるかどうかが鍵だと思っております。

いつか、今はまだまだ初動だったね~と言えたらなぁと妄想しております。

コメントを受け入れてくれて、ありがとうございます。
2014/08/08(金) 01:06 | URL | ハチジュウ #zILrFpT2[ 編集]
>ハチジュウさん
引き続き、コメントを頂きましてありがとうございます。
ウチヤマHDについて、介護主眼というのは私も全くもって同感です。
カタリストとは例えば1部指定替えなどのことを指していると思いますが、
一方で、タイへの海外展開ということになると、
指定替え時に再び増資リスクも高まったとも思えます。
この観点からも個人的には警戒を強めています。
元々介護関連銘柄ということで、ドミナント戦略が奏功し、
強い基盤を活かした成長性を期待し、
かつそれが現在の社会からも必要性が増しているという環境からも、
大変期待しているわけですが、一方で市場は飲食、カラオケの月次動向に右往左往し、
飲食の海外展開で物議を醸し(!?)ている現状なので、
やはり戸惑っているというのが正直なところです。

ハチジュウさんは総会にも出席されて、
直接触れ合っていらっしゃると思うので、
私なんかより数倍もウチヤマHDのこともご存じだと思います。
また有益な情報をブログを通して共有頂ける機会を楽しみにしております。

グランディーズは確かに直近で2倍になっていますが、
客観的に見てまだ割安度も高いですし、カタリストも多く存在しているかもしれませんね。

お互い実りある投資になるといいですね。
(私は相当道のりが長くなりましたが。。。)
今後もコメント等を通じて、色々意見交換出来るといいですね。
ぜひ、今後も気軽にコメントを頂ければ嬉しいです。
2014/08/08(金) 02:29 | URL | まるのん #-[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://tryinvesting.blog.fc2.com/tb.php/224-045e9fcf
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
◆最近のお気に入り