十分な教育資金と老後資金のために

※2014/9/14 コメント欄のご指摘により修正をしています。

2352 エイジア 東証マザーズ 【情報通信】

①事業内容
Eコマースの売上UPのためのソリューション展開が主力ビジネス。
大手企業も含めたインターネット販売ビジネスにおいて、
販売促進に貢献するソフトやサービスを提供しており、
現状ではメールを使ったソリューションが核となっている。

◆IR資料より抜粋
エイジアサービス

②事業環境
Eコマース市場は今後数年は成長性が継続する。
国内では年率10%以上(野村総合研究所調査)、新興国では年率20%前後(e-Marketer調査)の成長によって、
その販促機会を支える当社のソフト、サービスも継続的に需要旺盛が続くと思われる。
また販促部分は今後もアウトソーシング化が続くと思われ、
専業である当社の事業環境としてはポジティブな状況であると認識している。
また競合の状況は、まず当社は現時点で国内トップシェアを取っている。
その理由のひとつとしてやはり技術力の高さが挙げられると思われる。
例えば主力のメール配信システムも、受信者の属性(性別や年齢や趣向など様々)に応じて、
内容を自動でカスタマイズして(OnetoOneメール)かつ毎時300万通という高速配信可能なのは、
当社だけということで、国内では当然、世界でもトップ水準とのこと。
ソフトウェアハウスを始め、一般的には新興IT企業は競争も激しい環境下で事業運営しているものの、
ここまでの技術力と顧客をつかんだ当社については、今後も浸食リスクは低いと考えている。

なお、前述のような良好な環境を最大限取り込めるよう、
当社は要員補強を加速させており、勝負に出ている。実際に社長自身も勝負に出ていると言及していた。
増員の多くはエンジニアで即戦力を期待しているようだ。
エイジア要員数
◆IR資料より抜粋

③成長性
当社の成長性は大きく以下の3つに大別できると考えられる。

 A)新商品の展開による成長
 B)新興国へのエリア拡大による成長
 C)既存ビジネスの収益性向上による成長

 新商品の展開については、
 当社がEコマース売上UPのための戦略を描いている点から言えることと考えている。
 つまり、現状はメールを使った販促が中心となっているものの、
 当社はEコマースの販促に関連する商品ラインナップを揃えていく意向があり、
 今後も新商品展開が期待できる。実際にここ最近で2商品をリリースしている。
 個人的には各種SNSとの連携販促にテコ入れ余地があるのではないかと認識している。
 最近研究開発ラインを大幅に増加させていることから、期待をしていきたいと思う。

 新興国へのエリア拡大については、中国以外のASEAN地域での需要が旺盛であり、
 かつ日本ブランドが大変支持されることもあり徐々に拡販を進めていきたいと、
 株主総会の際に社長が言及していた。
 但し、現状では国内の需要が未だ高く、足元では軸足は国内対応というニュアンスの発言もあった。
 新興国への進出は国内に比べるとリスクも高く、敢えて今そのリスクを取りにいかず、
 まずは国内の成長に乗って、商品ラインナップを揃え、質を向上させ、採算性を向上させたうえで、
 改めて本気で考えるということと受け取った。
 結論としては賢明な判断と認識しているが、一方で競合によって陣取りされてしまうリスクは、
 想定しておかねばならないとも思う。
 なお、中国は外交リスクで日本ブランドが必ずしもポジティブに働かないことや、
 中国での代理店と拡販をしたこともあったがなかなかコントロールが難しいということで、
 新興国の中心はASEANと捉えているようだ。

 既存ビジネスの収益性向上の部分であるが、
 社長は営業利益率にして30%を意識して取り組んでいるようである。
 現状の利益率は20%前半であることから、10%弱の向上余地があることになる。
 当社はクラウド型ビジネスの浸透が継続しており、
 固定費は抑制しつつも利用料収入を拡大出来る戦略を取っている点、
 また前述の通り競合に比べて技術力で凌駕した高付加価値サービスであることから、
 無理な目標ではなく、社長も自信がありそうな雰囲気であった。

④財務諸表
◆BS
2352_BS.png

 過去5年で順調に資産は増加。
 株主資本が順調に積み上がり、流動資産の現金が有り余っている状況と読める。
 有利子負債もなく、財務体質は極めて良好。
 現社長は銀行出身者ということもあり、この辺りのコントロールには今後も不安はないと思われる。

◆PL
2352_PL.png

 まず本業部分の営業利益は順調に伸びており、順風満帆。
 純利益は税金負担の平常化と特損(有価証券償却損)の一過性のものであり、問題なし。
 また営業利益率も目標の30%に向けて着実に増えている。
 クラウドビジネスの進捗が伺える。

◆キャッシュフロー
2352_CF.png

 フリーキャッシュがプラスになっているので全体としては問題なし。
 2013年は投資を大きくしたことが反映されている。
 これを見るとやはり上場後だいぶ苦戦したことが伺える。

 総合的にみると、
 業績は売上、利益共に順調に伸びており、
 その成長率も10%以上の高成長を継続している。
 財務面でも無借金ということもあり、自己資本比率70%後半と安定している。
 更にキャッシュリッチでもあり、リスクは低いと考えられる。
 実際にキャッシュフローからも、フリーキャッシュをきちんと確保出来ており安心できる。
 各財務諸表からは、ポジティブな要素が多く読み取れる。
 
⑤各指標の確認
 株価(7/4終値) 1,235円
 時価総額     28.7億  →まだまだ途上

 PER(14.3実績) 17.6倍 
 PER(15.3予想) 14.1倍  →今期は増員反動で利益伸びは限定的

 PBR 2.8倍

 ROE(14.3実績) 15.8%
 ROE(15.3予想) 20.0%

 配当性向 1.2% →もう少し還元出来るのでは?
  ※議決権行使で500円クオカード、総会出席で1,500円相当のオリーブオイルGET

⑥今後の株価見通し
 株価は横向きの13週線、26週線の下側に来ており、調整中といったところ。
 
2352_週足
◆ゴールデンチャート社より出力

 一方で株価の今後の中長期見通し(17.3期目途)としては、
 まず以下のようなシナリオを想定している。

 売上:毎期15%増が継続。 1,520百万円
 営業利益:営業利益率28%を想定(目標30%まではもう少しかかると想定)  426百万円
 
 14.3期実績営業利益が242百万のため76%増益。
 特別損益の一過性費用はとりあえずほぼ14.3期並みと考え、
 当期純利益も同様の伸び率と割り切り、EPSは約230約124を見込む。

 一方で17.3期目途としてこの時の当社の成長率は引き続き、国内に加え新興国の成長も考慮して、
 現状から控えめで考えても12%15%程度の成長は望めると思われる。
 財務良好などの面を考慮したとしてもPERは15倍18倍程度が妥当だろう。

 従って、17.3期目途の目標株価は、3,4502,235円と算出される。

 ただどこかで新興国への本格進出の投資増や、
 新たな商品の投資などによって、実際にここまでの伸びを17.3期にいけるかは不透明で、
 若干後倒しになるリスクは残ると思われる。

それにしても現状株価からみて、目標株価は2.8倍となることの魅力は大きいと考えている。
 従ってこれからも継続主力株の一角を担ってもらうことになりそうだ。


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