投資方針に忠実に退屈な投資で資産形成


【決算精査】 1835_東鉄工業(20年3月期_2Q決算)

■銘柄分析シート
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1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


2Qとしては売上高、営業利益共に過去最高を更新し、
順調に推移しています。

受注高は微減ですが、引き続き高水準を確保しており、
今後目先の売上に転じる繰り越し高については微増と抱負に案件を抱えています。

2Q単体でみると、建築事業が堅調で土木事業は横ばいとなっており、
土木事業の利益率が通常の2Qに比べるとやや落ちており、
この辺りがどうかですが、特に問題はなかろうかと思います。

上期は予想比でも上振れで着地しており、
下期には自然災害の影響による復旧工事の押上げもありそうですので、
大きな飛躍はないでしょうが、堅調な業績が続くものと思われます。

総合評価は「3」(想定通り)です。



2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況

SnapCrab_NoName_2019-11-8_17-39-13_No-00.png


2Qとしても8.6%増収となりましたが粗利率が0.1.2%下がり、
粗利水準では僅かな増益にとどまっています。

セグメント別にみると土木工事の利益率が落ちており、
この辺りが影響していそうで、確認するとしたら、
このあたりの要因や環境の変化があるかというところになります。
というか他に確認することがありませんね。


(2)販管費の状況

SnapCrab_NoName_2019-11-8_17-39-23_No-00.png


販管費は微増ですが売上の伸びもあり販管費率は低減しています。


(3)営業利益の状況

SnapCrab_NoName_2019-11-8_17-39-34_No-00.png


営業利益は2Qとしてはほぼ横ばいとなっています。
しかしながらガイダンスの上期予想からみると21%の上振れとなっています。
下期も引き続き堅調さが持続しそうですが、
何か懸念があるような点があるのでしょうかね。



(4)進捗状況の確認

同社の場合4Qに偏重ですから、進捗率の評価はあまり意味がありません。
まぁなるようになると思います(笑)。
工事の進捗などによって進行基準で計上できる部分も変わってきますからね。


(5)配当の確認
特に変更はなしですね。


(6)先行指標の確認

■受注高
SnapCrab_NoName_2019-11-8_18-22-4_No-00.png


受注は微減ですが、引き続き高い水準を維持しています。
この微減が受注環境に変化があるかあたりですが、
JR東さんを主にむしろ設備投資をせねばならない状況になっていることもあり、
堅調に推移するものと思われます。



■繰越高
SnapCrab_NoName_2019-11-8_18-22-36_No-00.png


繰越高も引き続き高水準で特段今後の見通しに
不安を感じる点はありません。



3.定性情報の確認

自然災害の影響は10月ですから、
今後どういう案件がアドオンされてくるかですが、
本質的に強靭化というテーマもあり、
またそれをやることがインフラとして求められていますから、
縁の下の力持ちとして頑張ってもらいたいですね。


4.その他情報の確認


(1)株価推移の状況

SnapCrab_NoName_2019-11-8_17-39-53_No-00.png


株価はずっと横ばいですね。
あまり材料とか業績急伸とかもないですからね。
安定高配当で今後も年利回り5%を目指す一角として頑張ってもらいたいです。



(2)IR照会の状況

簡単にIR照会をしています。
メモは私の主観に基づき記載しています。
従って誤認や妄想による思い込みが多分に含まれます。
ご留意ください。


Q
土木事業の利益率が低下しているが、
売上の停滞も含めて、採算低下の傾向や案件個別に特別な事情が生じているか。

A
線路部門などで長期的な案件がいくつかって、進行基準の適用上、
この2Qの断面でみるとやや低下しているように見える部分はあるかもしれないが、
従来通り、採算を確保し、また効率性も重視して対応しており、
特段の変化はないので安心してもらってよい。

Q
受注状況で全体は高水準であり問題ない範疇と理解しているが、
受注高自体が微減という中で、受注環境で仕事が取りにくくなっているとか、
採算性が更に厳しさを増してきているというような状況はあるか。

A
特にJR東関連は安定的に仕事があり、変化はないし、
災害の影響もあってアドオンされてくる傾向の方がむしろ強い。
全体として受注環境に変化はなく、引き続き恵まれた環境下で仕事をさせてもらっている。


Q
上期も計画上ぶれ、そして下期も豊富な繰越高をもっている中で、
業績予想は据え置かれているが、4Q偏重という中で、何かリスクを見ている部分はあるか。
例えば、前期1Qにあったようが採算低下の案件があるとか、
引当金を要するような事態になっているなど、懸念事項はないか。

A
現状進捗している案件も細かくみればそれは採算低下しているものもないわけではないが、
全体としては問題なく進捗している。今後の見通しも特段リスクとみているものはない。
(つまりコンサバということですね)



5.さいごに

決算精査なんて通期に一度見ればいいくらいの会社です。
そういう意味ではほったらかしでもいいので、
怠け者にはいいかもしれませんね(笑)。




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