投資方針に忠実に退屈な投資で資産形成

WDBホールディングスの株主向け事業説明会に参加しました。

事業そのものの足元の状況や将来性の見方について特段新たな収穫はありません。
ですから、儲けるための「ここだけの情報」などこの記事にも当然登場しません。
一方、より経営者の理念や周囲の役員の会社を見つめる「目」に触れて、
それが実に人間味溢れるものでもあり定性的な収穫は大きなものがありました。
足元の事業の状況は課題山積です。
しかし、その課題を包み隠さず、逃げずに、率直に向き合い、
あるいは日常的な深い悩みの姿を垣間見て、
そしてその状況を周囲の役員がどうフォローしているのか、
そんな空気感のようなものがより身近に感じられた点では大変楽しい機会でした。
もっと色々な話を伺い、投資家としてだけでなく、
社会人として、あるいは人間としての学びをもっと得たいなとも思いました。
投資で儲けるという枠組みに捉われず、
経営者や役員の方と話をするというのは、自分にとっては大変刺激のあるものでした。


まず、6月の株主総会後に、東京においてもこのような場を設定して頂き
大変ありがたいことです。昨年に続き、ホテルでの開催で立食パーティ付です。

DSC_0517.jpg


昨年はパレスホテル東京、今年はインターコンチネンタル東京ベイと
どちらも一流のホテルということで、そのお料理も大変おいしゅうございました。
食べるのに必死で、写真がグダグダですが(笑)。
大海老チリソースやステーキなど豪華メニューも並び美味しかったです。
食べ物は何度も追加され、争奪戦もなくゆっくりと頂けるのもいいですね。

DSC_0519.jpg


と、早速本題とずれましたね。


この説明会は2部制で1部は事業説明会、2部は立食パーティということで、
一応メインは1部です。


今回の記事は総会レポートではありませんし、
同社の意図を忖度し、詳細の内容についてはここでは割愛します。
ということで、相変わらず意味のない記事になります。


今日は株主向け説明会ということで紙資料が配布されていますが、
同社は決算説明資料を敢えて開示していません。
これは、競合の目を意識されているようで、これには賛否があると思います。
私もIR担当役員や社長とこの件で以前にも会話をさせて頂き、
その思いを聞いて、やむ得ないなと感じているところです。

冒頭はこのパワポ資料に沿って社長が説明します。
プレゼン形態はどちらかというと文字をなぞっていくスタイルです。
そして質疑では質問が途絶えず1時間程度の質疑をこなします。

主な質問内容は以下の通りです。
回答については、前述の通り、ここに記載するのは差し控えます。


・新プラットフォーム「doconico」の状況
・今期営業要員の投資のフィージビリティ―
・売上1000億、純資産300億の目標への見通し
・CROの海外赤字の対策・今後の赤字脱却の対策・時期見通し
・理系派遣のマーケット獲得状況と今後の余地
・派遣スタッフや営業の質的課題
・専門性の高いCROへの取り組み意義・リスク
・国際共同治験への対応
・派遣社員のポートフォリオ(男女比、年齢比)
・営業の生産性の管理方法
・流入コストの状況やモニタリング方法



答弁の中で総じていえることは、社長が「実直」だということです。
ダメなものはダメといいますし、
自信があることは自信があるという顔を全面に語られます。
わからないことはわからないとも仰ります。
これはこれまでもそうでしたし、今回もそうでした。

各答弁の内容はいくつか驚くこともあったのですが、
概ね、自分の認識や想定していたことと同じものでした。


懇親会ではフリーでしたから前半は食に徹し(笑)、
後半は役員の方と色々お話をさせて頂きました。
ちょっと準備不足で思いつきで色々質問をぶつけてしまいましたが、
しかし、今回は少し自分の意見をしてみようと意識していました。
また社外取締役の方とも積極的に話をさせて頂きました。
主なトピックスは以下のようなものです。


・働き方多様化でGWやテレワーク施策等の推進で
就業稼働時間数などに影響はないか。
・国内の生産などの抑制の影響はないか。
・人材獲得の状況
・海外CRO、とりわけ米国の対策の詳細
・システム開発の内製化拘りの是非
・優待制度の見直し提言
・IRの適時開示姿勢と企業価値担保の考え方



この中でいくつかのトピックスについては、
社長の創業からの経営者としての根源的な拘りの部分に関わることが、
大きく経営判断に影響を与えていることがわかります。
この点は安易に是非を外野の私のような素人が口を出すべきではありませんが、
しかし、敢えて意見をぶつけてみました。
特に社外取締役の方と話が盛り上がりました。
何が正解というものはなく、なにより社長自身がとても悩まれている事も伝わりました。
ですから、社外取締役の立場でぜひそれを支えて、
またときに判断の助けをしてもらうためのサポートを多角的にお願いをしたつもりです。

ちなみにこの時の社外取締役の方とは、帰りのゆりかごめの駅で再び一緒になり、
新橋駅まで2人で更にお話をさせてもらいながら帰宅しました。
ちょっと冷静に考えると不思議な光景です。
でも信用金庫の経営をされたり、ブラザーなど他企業の監査なども歴任された方で、
そのような方と電車の中でもサシでお話をして盛り上がるというのは、
コミュ障の私にはハードルが高いものでありました(笑)。


他の社外取締役の方ともお話を伺う中で、
特に創業社長でもあり、あのような実直な方ですから
普段の取締役の様子を伺いました。
ワンマン経営というとネガティブワードのようでもありますが、
一方で強いリーダシップを発揮する点では良い部分もあります。
バランスが大事という事になると思うのですが、
最近では特に意見を求め、耳を大きく広げているようです。
つまり意見をしないと逆に怒られると緊張感をもって臨んでいると仰ってました。
社長はその各自の意見を広く聞いて、また自ら意見を求めて、
意思決定をされているようです。
立ち振る舞いからはあまり想像できないのですが(失礼)、
印象とは真逆のようですね。
特に最近では課題山積、投資による転換点を迎えていることから、
色々難しい意思決定が求められると思うので、
余計に孤独なのかもしれませんね。経営者は孤独ともいいますしね。

それから大塚専務の縁の下の力持ちぶりが今回も顕著でした。
第一部の時もそうでしたが、第二部でお話を伺う中でも、
きちんと事業の事も含めてブレーンになり、
しかし社長を立ててようとしているところなど、いい立ち位置ですし、
なにより所作が美しく、社内でも色々なゼミを行われているようですが、
社員からも人気があるだろうなと、改めて思った次第です。


株の投資判断としては、目先は課題が大きいので、
比較的リスクが高い状況が続くと思われます。
また、社長自身の根源的な拘りを知れば知るほど、
経営上の定量的な結果という所にフォーカスすると
遠回りになる可能性もあり慎重さが求められると思います。
しかし、そういう根源的な部分も見聞きし、
それを応援しようと投資家側も覚悟を決めたのなら、
それを貫くのもまた悪い判断ではないと思います。

私はチキンなので、ブログ外も含めて比率を落としているわけですが、
気持ちとしてはもっと寄り添っていたいなとは思いつつ、
中途半端になってしまっているのは私のいけすかなさなのかなと思います。


来年も東京での事業説明会を開催予定とのことです。
株主でないと参加できませんが、
ホテルでのお料理をゆっくりと頂けて、
経営者ともお話を伺える、しかもなかなか実直で面白いと思います。

普通株価が騰がるとか、利益が急伸するとか、
テーマがあるとかで銘柄をおすすめするのが普通なのですが、
そうではない所で紹介しているあたり、
やっぱり私の真似はしない方がいいんだろうなと
客観的な自分が申しております(笑)。
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