投資方針に忠実に退屈な投資で資産形成

Author:まるのん
アラフォーのイクメン窓際サラリーマン。
投資方針に忠実に運用し、
将来の教育資金や老後資金への不安へ対処していく。
中長期視点で現物日本株へ投資。
サブブログ「まるのんのフォトはなし」で趣味の写真も公開。
年初来:+0.9%(2019/5/31時点)



【決算精査】 9729_トーカイ(19年3月期_3Q決算)

■銘柄分析シート(表紙)
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■銘柄分析シート(詳細)
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■銘柄分析シート(事業モデル)
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1.サマリ
総合評価:「2」 (☆☆☆★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


MAの効果もあり売上高は引き続き過去最高を更新しています。
一方で利益は2Qまでの状況と同じで減益が続いています。

2Qまでの状況を個人的に見立てた際に、
今期はMAX10%程度の利益未達を想定しているところですが、
その状況も引き続き同じ状況です。
ただ、実際には10%までは掘らないかもしれませんね。
(あくまで私が皮算用しているだけで、会社は通期予算は据え置いています)

調剤については、トーカイだけでなく、
どの会社も苦戦していますが、その背景も明確です。
ただ、とても厄介な事に変わりはありません。
国策として乱立する調剤はけしからん、はこれからも続くでしょう。
また、薬価の扱いについては製薬の研究開発の領域にも議論を巻き起こし、
そして流通面においても様々な課題を孕んでいるようです。

こういった様々な背景を踏まえて、規制対応の点数稼ぎや、
課題への対処をいち早く取れればいいのでしょうが、
では目先の規制や様々な動向へきめ細かく対処していくことが
本当に長期的な価値向上に資することなのか、
とはいえ、そこに対応していかないと経営成績が出ないということで、
経営としては難しい所なのではないかなと素人ながらに思います。

手をかけてもそれが点数にならなければ、
仮に患者さんに受け入れられても投資家には受け入れられない。
難しいな、と改めて思います。

健康生活サービスの中で同社の基軸とは少し離れるクリーニング設備製造は
落ち込んでいるようですが、病院回りの事業は好調のようです。
また環境サービスも前期に一過性のコストが生じていたこともあり利益は大幅伸長です。
そして大きく足を引っ張っているのが調剤ということで、
まぁある意味わかりやすい決算かなと思います。

この事業期間では引き続きMAを駆使しながら規模拡大を目指していますが、
なんにせよ調剤がなかなか回復してこないと、
大幅な人材投資(採用や処遇改善)を吸収できないわけですね。

決算の評価としてはやはり引き続き計画に対して
出遅れ感が拭えないのかなという感覚です。
従って総合評価としては「2」(ややネガティブ)です。
ただ、個人的には既に控えめに見ているところからみれば、想定通りなんですけどね。


2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況

■売上-粗利率
9729_トーカイ(19年3月期_3Q単)売上ー粗利率費推移

売上は累計で+6.2%の増収、3Q単でも6.6%の増収です。
セグメント別にみると、健康生活サービスと環境サービスが2桁増収ですが、
特に主力の健康生活サービスが+12.2%の増収となっています。
環境サービスは母数が小さいですから全体への影響は限定的ですね。

そして調剤は2.6%の減収となっています。
これが響き、全体では増収率は1桁となっています。
MAの効果もあれど、順調に規模自体は大きくなっていると思います。

そして粗利率ですが、実は前期と変わらない水準なのですね。
粗利率は3Q累計で24.3%となっており、これは前期とぴったり同じです。
3Q単でも前期比でぴったり同じです。

有報によると原価構造は材料費2、労務費2、外注費4、経費2といった具合です。
仕入コストが上がるとか労務費や外注費があがるなどありますが、
増収効果もあってうまく維持出来ているのだと思います。



■販管費
9729_トーカイ(19年3月期_3Q単)販管費推移


販管費率は18%台で推移しており、3Q単でも18.2%となっており、
前期比で1.1%上昇しています。
販管費の構造はほぼ人件費ですから、薬剤師など新規採用に加えて、
処遇改善をしていることもありますし、
新規分野への投資もあることから、全体として販管費が嵩んでいるということでしょう。

予算作成上、人材を始めとした投資により販管費が増える事は想定していたと思うので、
予算上はやはりトップラインが足りないということになるんでしょうかね。
本来であればもう少し調剤で規制対応の効果に加えて、
調剤領域における各ステークホルダーとの間でもう少しうまくやれるということだったのでしょう。
これはトーカイの経営というより、やはり業界の問題でもあり、
根が深いのかなと思います。

トーカイとしては粛々と人材育成を行って、
現場をよくしていくこと、また規制対応に向けて出来る部分をやっていくということで、
頑張っているのだと思いますが、まぁそんなに一筋縄ではいかないのでしょうね。


■営業利益
9729_トーカイ(19年3月期_3Q単)営業利益推移

粗利率が変わらない中で、販管費率が向上しているため、
営業利益率も下落しています。

通期予算の営業利益率も6.2%となっており、
確かに3Q累計で5.9%となっているので、
実はそこまで乖離をしているわけではありません。
とはいえ、この規模での売上だと0.1%の違いでも1億以上利益は動きますから、
ばかにはできないのですよね。


(2)今期予想について

今期達成のための4Qのハードルは以下の通りです。
あくまで私の妄想に基づき勝手な皮算用であり、
会社予想はあくまで通期予算の見通しを変えておりません。


売上    : 29,719百万円
営業利益 :  2,046百万円(利益率6.9%)

前期の4Q実績は以下です。

売上    : 27,272百万円
営業利益 :  1,810百万円(利益率6.6%)

というわけで、前期比でみると、9.0%増収13.0%増益ラインとなります。

3Q単の増収が6%程度ですから、MAの寄与などでどこまで4Qで入るのかなど
詳細をろくに確認はしていないのですが、
9%程の増収は少しハードルが高い気もしますが、
まったく無理でもない気もします。

ここでは多少3Q単より伸びて7%程度の増収で皮算用してみます。

ざっくり売上は1,160億程度でしょうか。
その際の営業利益率は販管費の構造が変わらないこともあり、
多少コスト圧縮でリカバリをかけたとしても6.3%程度でしょうか。
すると営業利益は4Qで1,840億となり、
累計では70億にぎりぎり手が届くかどうかとなります。

ちなみに、この試算ですと未達率は3%程度で済みます。


ただ多少保守性を持った見立てとなると増収率は5%程度でみます。
というのも、過去数期の増収のトレンドをみると、
やや4Qでの伸びが抑制されるような気がします。
また利益率も人材投資の状況は変わらないことから、
4Qだけ利益率が上がるという構造も強い論理性がありません。
営業利益率は6.0%程度でみます。

すると売上は1150億、営業利益は69億弱となります。
この場合の未達率は5%程度でしょうか。


まぁ皮算用なのですけどね。


3.定性情報の確認

事業モデルを図解化しています。

9729_トーカイ(19年3月期_2Q)事業モデル

特に変更はありません。


4.その他情報の確認


(1)株価推移の状況

9729_トーカイ(19年3月期_3Q)株価推移

株価は減益の割には堅調ですよね。
不思議なものですね。



(2)IR照会の状況

今回は現時点でIRへは照会していません。
また必要に応じて照会を行い、
ここにメモを残せるものがあれば追記したいと思います。
あくまで私の主観が入りまくった私見に脚色されますけどね(笑)。



(3)セグメント別状況

前述の通り、健康サービスと環境サービスは問題ないでしょう。
調剤も問題はないのですが、今後の対応が気になります。

そして新規事業の部分は気になるのですが、
特に言及がありませんね。

投資家としてはベースの領域も大事ですが、
まだ数値には出てきていないかもしれませんが、
ウェアラブルの事も含めて新規の展開や研究開発の活動についても
もう少し言及してほしいなとは思います。
それが投資家にとっては、とりわけ長期投資には夢を抱くネタでもありますからね(笑)。


5.さいごに

今年の総会もいきたいのですが、
集中日だとどうしても地方なので行かれなくなるんですよね。
あの総会の雰囲気は嫌いでないので、今年もいけるといいのですが・・・。


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