投資方針に忠実に退屈な投資で資産形成

【決算精査】 2378_ルネサンス(19年3月期_3Q決算)


■銘柄分析シート(表紙)
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■銘柄分析シート(事業モデル)
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■銘柄分析シート(詳細)
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※セグメント収支は決算説明資料開示前のため未更新
※様式を新様式としています。


1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


辛うじての増収ですが、事前の観測記事の通り、
5%の営業減益となっています。
一方で純利益は災害における保証金収入による特別利益の計上で、
災害における損失や減損の特別損失の計上はあったものの、
最終利益は増益となっています。

会員数は前年同期から+0.2%増とほぼ横ばいとなっています。
災害の影響で閉鎖した施設などがあって減要素となったものの、
新店の効果もあって行って来いという状況かと思います。

大きな流れでみると、新店の開設コストやエネルギーコストの上昇、
新たなコンセプトのシニア向け施設への投資、
あるいは一過性ではありますが災害の影響など
様々な不測の事態も含めた対応の中で頑張っているという印象です。
もちろん、数値をはじくとやはり未達リスクが台頭するわけですが、
それはもう承知の上のことです。

決算の内容としては、今期の足元だけに着目すると未達リスクもありますが、
私の視点としてはその部分をみているわけではないので、
特段、事業上の懸念が台頭している者とは認識していません。

短い短信上では読み取れませんが、
もちろん新業態の競合との競争が本格的に会員減に繋がるとか、
シニアも含めた運営側の懸念が台頭するような
悪い噂も特に新たなものはありません。
もちろん、高齢者に傾注したオペレーションには賛否の声があることは事実ですが、
特に新たな懸念が台頭しているとは確認出来ません。

従って、決算の内容としては、総合評価は想定通り「3」です。



2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況

■売上-粗利推移
2378_ルネサンス(19年3月期_3Q単計)売上-粗利推移


売上は前年同期比で3Q単で2.0%の減収ですが、
累計では辛うじての増収を維持しています。
また粗利率は3Q単では14.6%となり前年同期でみると0.6%ほど利益率が下落しています。
原価の3割を占める人件費も同社は従業員への還元も積極的に進めており、
ここにエネルギーコストなどの高騰も相まっている状況かと思います。
本来であればもう少し売上が伸びれば、という所だと思うのですが、
短信記載の通り、会計上の計上基準の変更及び不測の事態での売上減が
約5億強あったようです。これは全体の売上の2%弱の影響となるので、
相応に影響があったものと思います。



■販管費推移
2378_ルネサンス(19年3月期_3Q単計)販管費推移


販管費は引き続き高位です。
前年同期比でみると3Q単では1%上昇しています。累計でも0.6%の上昇です。
新店開設や改修や一時休業に伴うコストなども乗っているかもしれません。
この他、社内でも新たな取り組みとして
色々な取り組みへチャレンジしているようですので、
あとはダラダラと漫然と垂れ流しているわけでなければいいのかなと思います。

そういえば、前回のIR照会でも秋の入会キャンペーン等も強化していくとありました。
災害などによる会員減をリカバリする社内目標に向けて
販促コストも投下したかもしれませんね。


■営業利益-純利益-EPS
2378_ルネサンス(19年3月期_3Q単計)営業利益推移

2378_ルネサンス(19年3月期_3Q単計)純利益-EPS推移


前3Qの営業利益率は10%を超えていたのですが、
今期は8.7%と下落しています。
粗利率の下落に加えて販管費率が上昇しているためです。
3Qは通期の中でも一番利益率が高くなるところですが、
今期は不測の事態による対応もあって不運でしたね。

当期純利益は災害の保証金の特別利益の計上があって増益となっています。



(2)今期予想について


通期予算達成のための4Qハードルは以下となります。

売上: 13,148百万円
営業利益: 1,518百万円(利益率11.5%)


前4Qの実績は以下です。

売上: 11,837百万円
営業利益: 1,125百万円(利益率9.5%)

11.1%の増収、35%の増益が必要となります。


会員数が前期並みという事を考えてみると、
多少新店での積み増しがあったとしても
2桁増収は極めて困難だと思われます。
従って利益も達成は難しいと思います。


皮算用をしますが、まず売上はほぼ前年並みであることをベースにして、
多少の積み上げをみると4Q単で118億~123億くらいではないでしょうか。

この際の利益率はエネルギーコスト、つまり原油の高止まりからの減少が、
どの位のフェーズで織り込まれるかというのはあるのですが、
タイムラグがあるでしょうから、大きく利益率が上がるとは思えません。
営業利益率は8.8%~9.5%程度かなと。

下限としては売上118億、営業利益10.4億
上限としては売上123億、営業利益11.7億となります。

通期では売上463億~468億、営業利益38.2億~39.5億となります。

ガイダンスは売上476億、営業利益43億です。

売上は2%前後の未達、営業利益は10%前後の未達という程度かなと思います。
もちろん皮算用ですからね(笑)。

実際に純利益ベースのEPSでは災害補償金などの特別利益の効果もあり、
実際には8%程度の未達程度で済むかなと思っています。
というわけで、会社開示のEPS予想147.8に対して、
観測記事時点で私の今期見込みEPSは135に下方修正しています。
但し、中長期的な見通しは不変であることから目標株価は修正していません。



3.定性情報の確認


なお、同社の事業モデルを図解していますが、
前回から特に変更はありません。

2378_ルネサンス(19年3月期_2Q)事業モデル


4.その他情報の確認


(1)株価推移の状況

2378_ルネサンス(19年3月期_3Q)株価推移


2000円割れから少し戻りましたでしょうか。
この決算ですと前述の通り未達懸念が台頭するわけですが、
どうなんでしょうかね。EPS135としてもPERは15倍程度なので、
案外この程度は織り込み済なのかもしれません。



(2)IR照会の状況

いくつか確認したい点もありますが、
些細なことですし、その確認が投資判断に影響を与えるようなものではないため、
今回は照会を行っていません。
もし必要があれば適宜対応していきたいと思います。


5.さいごに

下方修正に至るかはともかく2桁に迫る利益未達が見られる中で、
株価だけは無反応、というかやや底堅いともいえ、
その動きに違和感を感じおりました。
ただ、自己株買いも入ったので、案外株価は無風かもしれませんね。
株価を読むことは出来ないのですが、もっと先を見て見守っていきたいと思います。


なお、投資行動としては、この株価の動きの違和感や、
未達懸念の台頭を改めて市場がどう反応するかわからなかったので、
一旦両建てをしてリスク回避をしています。
これは投資ルール上も許容していることであり、熟考の上、対応しています。

なんとなく、自己株買いで寄り付きだけ高く、
その後軟調に推移しそうでなりませんね。
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