投資方針に忠実に退屈な投資で資産形成


【決算精査】 9787_イオンディライト(19年2月期_3Q決算)


■銘柄分析シート
メインシート
サブシート

(リンク)決算説明資料

1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


先週の決算から銘柄分析シートを作成していたのですが、
決算精査をUPしていませんでした。
手抜きですが、一応言及しておこうと思います。

イオンディライトは2014年から2015年にかけて保有しておりました。 → こちらの記事

その後、業績は一度踊り場を迎えました。
理由は労務費の上昇がスケールによる成長より影響が大きく、
ずっと継続してきた連続増益が前期に途絶えてしまい、
その期間、株価はヨコヨコ展開が続いておりました。

ただ、同社の安定的な業績推移や配当政策にはかねてからの期待は不変で、
ずっと監視していましたし、IRフェアなどでも細かくフォローを続けて来ました。

そして中山社長から濱田社長へバトンが渡り、
会社から様々な変化を感じるようになりました。
ロボ化がより早く進んできている気もしますし、
中計でも意欲的な定量目標(といってもグロースとしてみるとごく小さいですが)が出たり、
あるいは資本政策でもイオン本体との間で動きがみられたりとですね。

濱田社長そのもののプレゼンは前回の東証IRフェアで聞いて
中山社長のような剛腕さはありませんが、
一方で社員の方によると緻密でタイプは違えどよき経営者なのかもしれないと
考えを改めるきっかけもあり、
全体的に安定性を享受しながらゆっくりとゆっくりと投資をするには、
いいのかなと思っています。

前置きが長くなりましたが、決算については、特段驚くべきことはなく、
平凡な決算ですが、とても安心感のある内容です。

トピックスとしては、清掃ロボを米国企業と協業して製品化し、
11月から製品販売にこぎつけています。
人材不足の省力化という点で今後活躍が期待されます。

またセコムとの協業モデルが横展開フェーズに入りそうで、
今後はイオンモール等の各施設へ高度化されたソリューションがじわり
展開されていくことでコストダウン効果が出てくるものと思います。


中国事業は確かに中国内政上の問題などで不安定さは拭えませんが、
同社は現地に進出する日本企業というより、
今となっていは現地法人を子会社化して、現地法人の経営者を、
イオンディライト本体の役員に招聘する人事を出していたりと
本腰を入れてかつ現地に根付いた活動を標榜しているように感じます。
中山社長時代からとりわけ内陸部のニーズ対応ということで、
積極的に中国進出を進めてきましたが、今後もこの方針はひとつの軸として
大事にしているようですね。

更に、中国一本打というだけでなく、これまでイオン本体の進出の際に
ASEANにも出ていく程度の感覚だったのですが、
インドネシアの現地大手施設清掃業者を当局の認可を受けて買収取得しました。
これも大きな変化だと思っています。
イオン本体が進出する際に、イオンモールなどに適応していくというだけでなく、
現地法人の既存顧客を獲得し、更に日本でのFM事業の実績を輸出するイメージです。
かねてからASEAN地域のFM事業の市場環境について出張所を設けて
市場開拓に関する研究開発を進めてきていました。
(といっても確か駐留は2人とかごく小規模だったと記憶していますが)
そういった積み重ねてようやくアクセルを踏むタイミングがきたというのもまた
色々妄想をしてしまうわけです(笑)。

立ち上げ期にはコスト先行になることもあるかもしれませんが、
現地で実績のある、かつ免許をもった法人を買収してのスタートなので、
比較的ショックは小さいのかなと思います。
今後の本格的な海外展開にも期待です。

懸念点はセグメントで唯一大きく落ち込んでいる、
具体的に言えばセグメント利益が半分になっている自販機事業です。
現在、収益モデルを変えるための対応を行っていることもあり、
明確な投資コストではありますが、これが花開くのかどうかという点です。
具体的には単なる自販機で飲み物売りますだけではなく、
自販機をデジタルサイネージ対応し、広告などの新たな収益源を作ることを
目指しているようです。
この辺りは主にイオンモールなどでまずは着手していくのでしょうから、
当然、イオン本体と足並みを揃えて対応していく事になると思うので、
ニーズ読み違えました、という惨劇にはならないとは思いますが、
相応にコスト投下しているものがリターンとして十分なものになるか、
注視が必要かなと思います。

足元の決算としては十分満足できる安定的な業績でした。
総合評価は「3」(想定通り)です。


2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況

■売上-粗利率
9787_イオンディライト(19年2月期_3Q)売上-粗利推移

ちょっとわかりにくいですが、3Qは過去の業績推移をみていると
他の四半期に比べるとやや落ちこむ期になります。
しかしながら2Qよりは多少落ちていますが、1Q並の売上を確保しており、
また粗利率も13.2%と安定的に推移しています。特に問題はありません。



■販管費
9787_イオンディライト(19年2月期_3Q)販管費推移


販管費は四半期単位でみると過去最高でしょうか。
売上高販管費率は7.6%で特に上がっている傾向もなく、
累計でみても7.4%となっており過去とほぼピッタリ同じで安定して推移しています。


■営業利益
9787_イオンディライト(19年2月期_3Q)営業利益推移



四半期単位でみると9.7%の営業増益なんですね。
利益率はやはりさほど変化はなく、粗利が少し上で販管費が少し多いという構造です。
ただいずれもごく軽微なブレで逆にこれだけ安定していると見ることが出来ます。
特に定量面では特筆すべきことはありません。順調だと思います。


(2)今期予想について

3Qまでの実績から通期予想を差し引きして、
4Qのハードルを求めます。

4Qの予算は以下となります。

売上 : 75,083百万円
営業利益 : 5,215百万円(利益率6.9%)

前期の4Qの実績は以下です。

売上 : 71,997百万円
営業利益 : 4,154百万円(利益率5.8%)

4.3%の増収、25.5%の増益が必要となります。

直近3Qの増収増益率は5.5%増収、9.7%増益です。


前期4Qの利益率5.8%は過去数年の4Q利益率からみると
低い水準で、前々期までは6%後半くらいが続いていました。

とはいえ、利益目標はややきついと思います。
営業利益185億に対して5億位は利益は未達になるのかなという
感触です。
利益率が6%前半くらいまで回復したとして売上は達成位の感覚です。
ただ3Qの増収が継続するのであれば、もう少し売上は伸びるので、
利益にも手が届くかもしれません。
なぜ3Qに売上がやや強く推移したのかあたりを紐解いていけば、
何かヒントがありそうですが、あまり意味を感じないので、やめます(笑)。
だって、超長期を志向していますし、今期のこの程度の達成・未達に
あまり実際の所関心がないからです。


3.定性情報の確認

冒頭に結構書いてしまったので割愛します(笑)。


4.その他情報の確認

(1)株価推移の状況

9787_イオンディライト(19年2月期_3Q)株価推移


株価はどう推移するかなんてわかりませんが、
ちょっと強気なPER水準を置いてしまっているかもしれませんね。
もし今後本当にPER水準の訂正とやらが起これば、半額だってあるのかもしれませんね~


(2)IR照会の状況

とりあえず、東証IRフェスタを楽しみにとっておきます。


(3)セグメント別状況

決算説明資料に詳細が表記されています。
そういえば、セグメント利益まで開示されたのは、
なにげに初めてではないですかね。


5.さいごに

昨年から安定性を重視して取り組んでいますが、
このような安定的な会社を永く保有したいと改めて思っています。
もちろん、時間効率とか色々勿体ない部分もあるのかもしれませんが、
ようやくこの時間効率などの是非に関して、自分なりのしっくりくる
スタンスが構築されつつある感覚があります。

今後、同社は安定性から少し変化がみられるかもしれませんが、
自分が投資できるかどうかを常にニュートラルにモニタリングしていきたいと思います。
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