投資方針に忠実に退屈な投資で資産形成

野村IR・資産運用フェア2019に行ってきました。

前回は大阪開催でしたが、今年は再び東京での開催となりました。

IRフェア系イベントとしては、東証主催、日経主催と並んだ、
3台イベントとして毎年楽しみにしています。
といっても多くの会社が常連でマンネリ化しているのも残念ですけどね。

残念といえば、初日の入場待機については驚きました。
会場に入るまでに30分弱かかったでしょうか。
オペレーションの課題があったのでしょうかね。

いずれにせよ、イベントレポート記事を書いていきたいと思います。

なお、ブースを訪れた際に、当該会社のことにも言及していますが、
あくまでブースで見聞きした限られた情報で感じたことを書いていますので、
会社の実態や事実誤認がいつも以上に多いかもしれません。
その点はもしお気づきの点などあれば、ご指南頂ければ嬉しく思います。

*****************************


初日。平日ですが、私は朝一で仕事を片付けて、
開場の10時から1時間程遅れて会場入りしました。

DSC_0339.jpg



会場の国際フォーラムに到着するや、長蛇の列に驚きます。
最初、講演の待ち行列なのかと思ったのですが、
いやいや竹中平蔵氏の講演は既に終わっているはずですし、
ここまでの行列はありえないでしょう、とか思いつつ、
一応係の方に聞いてみます。

やはり単なる入場のための待機列のようです。
ガラス越しにみえる会場内の様子は入場制限をする程の混雑さではありません。
受付周辺も人でごった返しているというわけでもなく、
謎だな~と思いつつ、会場の周囲をとぐろの様に成す長蛇の列の最後尾に回ります。

途中、何度か背広できめた係の方がその長蛇の列に向けて
サンドイッチ券がまもなくなくなります。
ご了承ください~とエクスキューズを叫ばれています。
先着2000人にまい泉のかつサンド券が配給されるのですが、
それがまもなくなくなるというアナウンスです。
列に並んでいる方が係の方に、あとどれ位?この位置ならもらえそうか?
と答えられないだろう質問をなげかけて係の方も困惑としています。

入場制限をしているようで、少し列が動いては、
また暫く動かないということの繰り返しです。
10分が過ぎ、20分が過ぎ、ようやく受付へ降りるエスカレーターに近づきます。

DSC_0340.jpg


列を成す方のほとんどが50歳より上の年配の方が多かったです。
この日は平日だったので相場も動いているわけですが、
スマホ等で株価のチェックをしているような方もおらず、
(そもそもスマホを操作している比率も電車の中より少ない位ですね)
雑誌やら日経新聞やらを読まれています。

ようやく受付で降りるエスカレータに乗り、いざ受付に向かうのですが、
ほとんどの人が受付をせずに直接会場に入っていきます。

そもそも受付なんてしていなかったのです。
健気に事前登録のバーコードをスマホに表示されていたわけですが、
そんなもの要らないようです。
つまり事前登録していようがいなかろうが、誰でも入れるんですね。
事前登録という位なので、当日登録があるのだろうとも思うのですが、
誰も当日登録をしている方もおりません。
そして事前登録をしていなくても入れてしまう、なんとも謎な仕様です。
なぜ入場制限してこんなに長蛇の列を作らせるような運用をしているのか、
冒頭に書いたように残念なスタートとなりました。

ちなみに、実はこのバーコードを受付に提示してスキャンすると、
来訪実績が記録され野村のなんちゃらポイントがもらえるらしいですから、
それを貯めているのであればまぁ登録するのかもしれませんけど、
もちろん、私も拍子抜けして、そのまま受付もスルーして会場に入ります。

ここでサンドイッチ券が先ほど終了しました、申し訳ありません。と
なんども連呼する係の方がおり、なんとも複雑な気分になります。


わざわざ平日の今日、会場入りしたのは、
もちろん丸和運輸機関の和佐見社長のプレゼンを聞くためです。
このためだけに来たといっても過言ではありません(笑)。
なにせ常連のブースばかりなので、土曜だけで十分回り切れますからね。
というわけで13時のプレゼン開始まで少し余裕があるためまずは会場を1周します。

入口にはとにかくDICが大きな手提げ袋を配っています。
開場で一番多く目に止まった気がしますが、
色々もらいたい方にとっては、とりあえず放り込む袋としてよいのでしょうが、
私はかさばるのでもう少し小さな袋をゲットします。

会場を歩いていると、色々なブースで客引きのように愛嬌を振りまいてくれます。
キャッペーンガールのようなコスチュームを身にまとったお姉さんや、
逆に正統派のスーツをまとったインテリ女子なんてのもおりまして、
私もいちいちそれに反応して笑顔でするりするりと抜けていきます。


ブースの説明会が盛り上がっている会社や、
ポスターがきちんとしている会社、
あるいはポスターも一切なく人もあまりおらずとりあえずブース出しましたということで、
一応会社の温度感もこの辺りで伝わってきます。

丸和運輸機関のブースは一番奥の方でした。
ブースに到着するや、何人かの社員の方があら、という表情で招きいれてくれます。
桃太郎の例のポスターの迫力におおっとなり、一応社員さんによるブース説明会を拝聴します。

DSC_0343.jpg


写真では写せませんでしたが、業績や事業のことは左面にきちんと
ポスター表示がありまして、そんなにお金はかけてはいないですが、
情熱はきちんとあってよいブースだと思います。
説明する社員の方の数も多く、
通りかかる方に積極的にアピールされていました。


社員の方の説明はスライドに沿ってそつがないものでした。
粛々と説明をされ、なんら違和感もないのですが、
せっかくアマゾン対応などで勝負をかけている、
というか増勢を強めていることもあるので、
もう少しアピールしてもいいのではないかなとは思いました。
実直な物流3PL会社ということは伝わりますが、
同社の異常なまでの真摯な文化や事業への向き合い方は、
なかなか伝えにくいのかもしれませんね。

説明の内容そのものでの新たなトピックスは
東北のウジエスーパーの低温物流受託の件でしょうか。
物流センターに保育施設を併設して人の確保を志向しているようです。

アマゾン一本打ではなく、注力分野であり創業からの強みでもある、
低温物流も新規獲得も含めて拡充しているのはいいですね。
一方で、リソース、とりわけ管理部門において
拡充に追いついていけるかは気になります。
同社は若い方でも積極的に管理職へ登用しているので、
当然ながら失敗する事も多いと思われますが、
そこから学びを得ていってもらえればより組織が強くなります。
叩き上げで頑張ってもらいたいと思います。

ノベルティとしては、ミニノートとリップクリームを頂きます。
リップクリームはマツモトキヨシさんが主要顧客ですから、
こういう商材をいつも頂きます。ありがたいことです。

社員の方にも13時からですから、よろしくね、と送り出されて、
私もそのために来ましたから(本当)、と応対したら、
笑われてしまいました(笑)。
そして3月に個人投資家向け説明会があるようですね。
さすがに年度末が近いので、私も行けなさそうなのですが、
でも隙あらば・・・。

DSC_0341.jpg



丸和運輸機関のブースを後にして、プレゼンの会場に入ります。
かなり早めに入ったので、もちろん私一人ですが、
その後、少しずつ聴講者が入ってきました。
一応自分のブログの過去記事を読み返し、決算精査記事を復習しておきます。
資料の中には、桃太郎文化が記載されたミニ冊子も入っています。
これは社長が若かりし頃大病した時に病床で書かれたものです。
うがった見方をすればちょっと宗教的に気持ち悪くもあるともいえますが、
これだけ強烈で熱意の伴う理念のような文化があるからこそ、
ここまで成長出来たし、人が集うようになっているのだと思います。
これが平成、そしてその次の世代によい形で引き継がれるといいなと思っています。


DSC_0346.jpg


和佐見社長が会場入りされて、早速歩み寄ってきて下さり、
こちらもご挨拶をさせて頂きました。
両手で握手をして頂き、なんだか政治家のようでもあります(笑)。
相変わらずの人情で心をがっちり掴まされるわけです。
悪くないですね~(笑)。

和佐見社長の活力のあるプレゼンは健在です。
創業者で苦労された方ですから、
創業期の話や会社沿革などにとても時間を費やされます。
会社の沿革はすっ飛ばす会社と詳細に説明される会社と
大きく二分される印象ですが、
私は結構この部分を気に留めているのですが、
沿革をきちんと説明する会社は
単に過去の栄光を引きずっているだけか、
それが今後を創造するために必要なものか
更に二分されるわけですが、同社は今の取り組みにも
自信をもってその文化が継承されていることがわかります。

人財獲得が同社のボトルネックになるわけですが、
この人財獲得にはとても自信をもっているし、
貪欲な姿勢があることがよいと思います。
今期採用予定300人まであとわずかですが、
頑張ってもらいたいですし、
離職を避けて内部に優秀な人財をため込んでいけるよう、
内部管理もよりよくしていってもらいたいと思っています。

事業状況についてはアマゾンや低温物流の分野が
引き続き好調のようです。
マツキヨ向けは12月の荷量は好調なようでしたが、
一方で1月から中国側の規制対応が強化されたことによる
インバウンド需要の冷え込みには注視が必要な状況かと思います。
ただ、総じてみればコア事業が堅調ということで、
今の好調は当面は続くのかなという感触を得ました。

脱線しますが、インバウンド需要の1月以降の冷え込みは
注意が必要ですね。
化粧品や美容製品などにおいて、中国への持ち込みが実質規制され、
これらの冷え込みが著しいようです。
これらの銘柄は警戒感からチャートも崩れているものが多く、
今後、業績にも影を落としていくのかなと思います。
私は優待枠でヤーマンなどを単元保有していますが、
やはり安値ですからね。
優待取り(≒妻からのプレッシャー)による保有なので、
放置になりますけどね。
ロート製薬のブースでもこの件について聞きましたが、
同じような注視を要する状況でした。


丸和運輸機関の話に戻りますが、
同社のバリュエーションは引き続き高い水準です。
ですが私も単元保有を継続しています。
気持ち的にはもっともっと保有をしていたいのですけどね。
ただ、妻の分の名義が現状未保有となっていることもあり、
ブログ公開口座内で買い増しを検討しようかと思っています。
バリュエーションからみると合理的ではないのですが、
保有比率5%程度までであれば、
仮に株価が半分になったとしてもPF影響は2.5%程度です。
この程度であれば資金管理?的にも許容できるし、
この非合理的な気持ちを素直に受け入れてもいいかなと思っています。
それ位、定量評価とは異なる部分で私は洗脳され評価していることになります。

もちろん、洗脳され陶酔しているからといって、
過度なリスクは取りませんから、この水準でPF1位にまで買い上がることは、
現状の水準では考えられませんけどね。

プレゼン後、いくつか確認事項を社長と言葉を交わさせて頂きました。
そして広報の方に社長とツーショットを撮って頂きまして、、、ありがとうございます(笑)。

というわけで、自ら洗脳されにいった今日のミッションは終了です。


今回絶対に回ろうと思っていたブースは保有銘柄の全国保証と
監視の上位のロート製薬、中位の綿半くらいです。
あとは惰性で回る事にします。


14時近くになるとサンドイッチを求める列も短くなります。
私は元々引換券をもらえていないので関係ないのですが、
正午頃の列は尋常ではない長さなので、
もらうならこれ位の時間だとスムーズですね。



保有銘柄で株価が絶賛下落している全国保証のブースにいきます。


DSC_0353.jpg


こちらでもまずはおとなしくブース説明会で説明を拝聴します。
特に新しい説明はなく、ややわかりにくい収益モデルの説明と、
安定性への訴求をされています。

アンケートをお渡しして、
もう何枚目かわからない全国保証の手ぬぐいを頂きます。

いつもお電話や総会の時にお世話になっている
IR担当者がおられませんでした。
他の担当者がいつもありがとうございます、と声を掛けて下さったので、
そのIR担当者がおられませんね~とお話をしたのですが、
ご異動されたとのことでした。栄転でしょうかね。
普段からよくしてもらいましたので、残念ですが、頑張ってもらいたいですね。

後任のIR担当の方も大変気さくで色々なお話をさせて頂きました。
30分位でしょうかね。がっつりと。

まずトピックスとして債権回収会社を取得した件についてです。
代位弁済が低位に推移する中ではありますが、
これは構造的に0になることはなく、そろそろ底が見えている中で、
今後より回収にも注力していく姿勢が出ているものです。
実は取得した会社は、実質的には事業を縮小している中で、
回収にも免許や手続きが必要という中で、
その辺りのスピード感を得るために取得した要素もあったようです。
代位弁済の額面の低下による引き当ての割戻しによる利益増という要素が
限られてくる中で、回収率の向上のためにも必要だという判断だと思います。

審査ソリューションの研究開発としてブロックチェーン技術を使った
高度化に関するリリースについてです。
元々ペーパーレス化による効率向上(これは金融機関側にもメリットあり)に加え、
AIを活用した審査によって、人力だけでない審査を実現することを目指していました。
AIでの結果と従来の人力による結果を突合し、検証したりしながら、
徐々にAI活用出来る範囲を模索する、という状況と認識していましから、
ブロックチェーンを使った+αの要素はだいぶ先の話のように受け止めていました。
この辺りのことを教えて頂いたのですが、やはりかなり先のことを想像しているようです。

審査時に取得する情報は家族構成や年収、健康状態と多岐に渡り、
ここから派生して様々なデータ活用を模索出来るということと、
秘匿性の高い情報なのでブロックチェーンを活用するということでした。
金融機関のサブシステムとのAPI接続の件も必ずしも、基盤がブロックチェーンではなく、
親和性がどこまであるのかわからなかったのですが、
まぁフィージビリティ―よりまずは色々な試行錯誤をやってみるという状況のようです。

元々住宅ローンに閉じた事業で、他の保証もやったら裾野が広がるでのはないかと
総会などでも指摘があったと記憶していますが、
この枠組みはそもそも信用保証に閉じず、もっと多岐に渡っていることが興味深いです。
どういった形になっていくのか、すごく長いスパンでみなければなりませんが、
どんな研究成果が出てくるのか楽しみです。

足元の状況としては、金利のボラティリティが低く、
引き続き、新規保証が借換需要の低減に繋がっていることから、
伸長がよりマイルドになっている事になりますが、
一方で流出もごく低位になるわけでもあり、安定的に債務残高は積み上がっているので、
大きな成長は期待出来ませんが、従来のトレンドを継続していく事になると思われます。

株価がだいぶ軟調となっている件についても雑談をしたのですが、
やはりこれだけ安定的な収益モデルがあるのであれば、
もう一歩配当に関して施策が必要なのかもしれないですね、という話になりました。

あくまで個人的な見解ですが、これだけ保証債務残高に裏付けされた
ストックがあるのであれば、配当性向だけで
なく、配当額の今後の推移も
より強く安定増配をコミットするとかも必要ではないかという考えをぶつけました。

配当性向25%に引き上げたわけですが、
極めて保守的な運営の中では英断ですが、一般的な水準としては平凡です。
ですから、安定さに秀でた中にあって配当政策についてもう少し突っ込んだ
魅力があると評価も変わるのかもしれません。

優待についてとりわけ取り上げられることが多いわけですが、
それはそれとして配当に注目しています。
もちろん安定的な業績推移があってのことではありますけどね。


いずれにせよ、株価はだいぶ軟調に推移していますが、
特段ネガティブな状況は認識しなかったこともありまずは安心しました。
そして上値GAPもだいぶ大きくなっていますから、
大きく跳ねることはないですが、安心の銘柄のひとつとして
組み入れていきたいなと思います。


次にロート製薬のブースです。


DSC_0345.jpg


ロート製薬は個人投資家向けの活動をここ2年位で力を入れ始めており、
こういったIRイベントにも参加されています。

同社はスキンケアやアイケアのOTC製品に特に強みがあり、
ここ最近では再生医療の研究開発や既存商品への展開をしてきています。

また再生医療の分野では塩野義製薬にライセンスを売ったりもしていますし、
化粧品など高付加価値型製品に注力しています。
かつこれらを海外展開も進めており、私にとっては大型な部類になりますが、
ずっと関心をもってみています。
株価はだいぶ高いですが、最近の軟調な推移に多少はこなれてきましたが、
それでもまだ高い評価がなされています。

DSC_0352.jpg


安定業績が魅力でかつ増配を継続しており、
そんな中でも再生医療や各商材の付加価値向上の取り組みにも積極的で、
かつ個人投資家を増やしていきたい意向もあります。

ブース説明会では美容フェイスマスク5枚入りを頂きます。
市場価格で500円位ですから結構大判振る舞いですね。

説明会の後、IR担当の上席の方と思しき方にお声掛けしてお話をします。
やはり30分くらいです。

投資をするにあたり、これだけPERが高い評価になっているので、
今後の成長性についてどうみているかについてです。
中計で定量的な目標が出されていない中で、
その点は課題を認識されている様子でした。

またこれだけの評価を得ていることについては、
やはり再生医療など新たな取り組みを推進している点を
評価頂いていると思っているとも仰っていました。


中国の件は、確かにインバウンドの特需のような構造は、
一部押し上げている要素はあれど、
規制強化をしたとしても、越境ECで直接販売するチャネルも
もっており、全体として見れば影響は軽微とのことでした。

シェアについても中国ではすでにトップシェアをとっているものの、
そもそもロート製薬の製品は高品質でアッパー層に支持されている中で、
これらの層が増えていることなどで
まだまだマーケットはあるとみているようです。

一方で欧米などではすでに競合会社も確立しており、
伸長余地が限られる点もあったり、インドではまだまだ課題があるなど、
改善余地もあるようです。

それから、再生医療の技術はライセンス収入を得るというのはもちろんですが、
育毛剤とか化粧品にも応用されており、
表示ルールでなかなか明示しづらいところがあるのですが、
明らかに効果が他社製品と違うという自信があり
技術と品質勝負の会社だなということですね。


投資判断としては、やはり株価水準が高いので引き続き監視ですが、
優待目当てに単元だけ組み入れてより真面目にモニタリングするというのも
悪くないかなと思いました。
益々ポートフォリオはぶれますけどね。


次は綿半ホールディングスです。

DSC_0351.jpg


新規のトピックスのアベルネットを取得した件です。
アベルネットはPCボンパーを運営しています。
PCボンバーは主にPCなどOA機器などで
価格コムで最安表示の常連のECサイトですが、
このECノウハウと彼らが日用品の領域にもシフトする中で、
商品の安定供給に悩んでいるところから、
相乗効果が狙えるという判断だったそうです。

元々、綿半の商材をECで開拓していくことを標榜していたそうで、
ECサイト構築などでノウハウのあるアベルネットを取得することで、
スピード感を得る事を目指すそうです。

ここは、アマゾンなど既にEC競合がある中で、
地域密着のECのような事を目指すのか、
あくまで全国区を目指すのかという話になったのですが、
全国区を目指すそうです。
ただ、そうなると物流拠点など様々な課題も出てくると思うのですが、
その辺りもPCボンバーのノウハウを活かすとのことでしたが、
そもそもPCボンバーは商材を絞ることで成功しているという認識で、
アマゾンや場合によってはMonotaroの領域などとも被ると、
なかなか優位性の構築が難しいのではないかという感想を抱きました。

むしろ、長野や岐阜など地場の企業として、
より商圏を絞ったり商材を尖ったものにしていくなどしていくことに
注力した方がいいのではと思いました。
その話題の時には何かしら新しいコンセプトを考えられている
含みを感じたので、余計にそちらに注力した方がと思ったのですが、
どうなるでしょうか。

優待も長野の地場のものを頂けるようで魅力的に思いますが、
ECなど方向性そのものに競争優位性の部分で疑問も残り、
引き続き監視していくくらいの感触でした。


続いて日本触媒です。

DSC_0350.jpg


高吸水性樹脂(SAP)で世界トップシェアの会社です。

おむつなどが分かりやすいですが、
化学加工品全般として自動車や繊維など様々な部分に活かされているようです。

吸水性の技術などで秀でたものがあり、
面白いのかなと思って拝聴していたのですが、
IR担当の方と話を伺う中で、なかなか厳しい状況であることがわかります。

これだけ優位な吸収性樹脂の材料をもっていながら、
おむつなどメーカー側の価格交渉力がとても高く、
原材料の高騰なども含めて価格転嫁が難しかったりするようです。

加えて数年前から価格競争が激化し、減益を余儀なくされ、
その後、品質の高い同社に戻ってきてはいるものの、
採算性で大きく改善に至る価格交渉には至らず、
利益が伸び悩んでいるという状況のようです。

となると、中計の今後利益が伸びますという蓋然性が薄いのではと
やや意地悪な質問をして議論をさせて頂いたのですが、
やはりIR担当者の目からみても、その点は納得性が得られにくい、
そのような認識のようであります。

急に価格交渉力があがるわけでもないですし、
急に同社材料に特需が生まれる構図でもありません。
となると利益が今後も伸びるというより、
現状維持がいいところではないかという感触です。

もちろん半導体分野など超長期でみれば
成長はすると思うのですが、
足元では高原になっているので、一時的に踊り場になるという
見解も述べられており、より中計達成確度が合理的に
腑に落ちませんでした。

これだけよい技術と材料をもっているのに、ちょっと残念ですね。

お土産はバスクリンのバブを頂きました。



日本信号のブースです。

DSC_0354.jpg


交通関係を中心とした信号機や自動改札機、踏切などの施工管理を行っている会社です。
海外の鉄道インフラの面からも需要は堅調に推移していそうですが、
一方で収益はここ最近伸び悩んでいます。
また指標面でPBRが極端に低く1倍割れしています。

BSを見るとすぐに有価証券が多いことがわかります。
パーク24の保有が多いのですね。
元々、駐車場事業を切り離し分社した兼ね合いがあり、
日本信号がまだ保有株を多く持っているという状況のようです。

また過去に一度大きな減益をしており、
これはインドでの不採算案件の発生によるもののようです。

元々、商社アンダーで各地域のカントリーリスクなどをヘッジしながら
案件を進めていたところですが、
日本信号がプライムになって取り組んだインドの案件で、
現地の労働環境などのリスクマネジメントが適合せず
不採算案件となってしまったそうです。

もちろん、その失敗はやむ得ないのですが、
現在も多くの海外案件を抱える中で、同様のリスクが生じないのかに
興味があるので、どう横展開したのかを聞きました。

各地域でリスク項目をチェックリスト化して、事前にそれを消し込むから
もう大丈夫です、という回答でしたが、
これはダメだと思いました。


チェックリストによるリスクヘッジはあくまで手段のひとつですが、
これは顕在化しているリスク項目の洗い出しのためのツールであり、
それを拠り所にして大丈夫では弱いなと思うわけです。

チェックリストにないリスクが生じた時には、
チェックリストに追加するわけですが、そもそもそれが取り返しのつかないリスクだとすると、
また再現する可能性もあるわけです。

むしろ、進出する地域を絞り、その商慣習を深堀りするとか、
コンサルや商社と再度提携をするなど、
もっと多様的なヘッジ策を取らないと、単に自社のチェックリストだけで
チェックしているのでは安全性が低いかなと思います。

交通インフラにまつわる様々なインフラ構築技術を有している点は魅力ですし、
分社したパーク24との新たなビジネス展開など期待もありますが、
IRのブースの印象もどこか暗い印象を受けてしまい、
意欲性が低い気がしてしまいました。


この他いくつか回り、この日は退散です。
コメント
この記事へのコメント
早速のアップありがとうございます!全国保証、僕の聞きたいことも全部聞いていただきありがとうございます(笑)

住宅ローンに基づくデータ活用事業は、同業他社のアルヒは具体的なビジョンを持って動いていますが、全国保証も同様のようですね。

派手な業績アップはもともと期待していないですが、配当性向25%はやや低い。優待も込みだから勘弁してねということなんでしょうが、業界最大手なんだから、やっぱり30~40%あたりを目指してほしいところです。

日本触媒も割安で強みがしっかりしている会社だとウオッチしている銘柄ですが、価格優位性が思ったほど高くないのですね。自分が思っているほど突出した技術力ではないのかなあ。

1日目ということは、2日目もありますね(笑)楽しみにしています!!
2019/01/15(火) 18:24 | URL | コー #-[ 編集]
>コーさん
こんにちは、コーさん。
コメントを頂きましてありがとうございます。
またレポートへの反応を頂けて嬉しく思います。
そして読みにくい形となっており申し訳ありません。

アルヒは融資そのものを生業にしており、
自社内で審査をすることで全国保証と同様の審査データがあり、
それを活用する方向には積極的ですね。
全国保証は社風だと思うのですが、良くも悪くも慎重な会社ですし、
とりわけ信金出身の社長ということもあり、
金融機関からの信用という部分をとても大事な大切にしています。
そういった背景もあり、ようやく新たな方向性へ
一歩を踏み出す判断をしたのはようやくか、という印象です。
かねがね総会などでも新たな方向性の軸という話題はあがっていましたからね。

配当性向25%も一般的にはもの足りないというのはその通りだと思います。
これも総会などでもいつも話題にあがりますが、
どうしても信用リスクの観点から自己資本を厚みを持たせたい意向です。
ストレスチェックも厳密にやっており、
やはりここにも慎重さが垣間見れます。
私は同社に30-40%の配当性向を即座には求めませんが、
ただ利益成長が伸びなくても、増配は継続してもらいたいとは思っています。
配当性向が40%とかになるとさすがに株価は反応するでしょうね。


日本触媒は私は恥ずかしながらあまり認知していなかったのですが、
吸水性材料で世界シェアをもっているので間違いなく強みはしっかりしたものが
あると捉えました。一方で、そんなに強い材料をもっていながら、
価格交渉力がとても低いと感じたわけですが、
これは経営課題として対処してなんとかならないものなのかなと考えています。
価格競争になって、一昨年あたりはだいぶ収益が削られましたが、
結果的に安かろう悪かろうだったこともあり、
同社に顧客が戻ってきていると伺いました。
やはり強みはある、しかし、殿様商売は出来ないし、
大手(おむつ)メーカーなどは交渉力が高くて苦労していますなんて調子でした。

これが単に謙遜なのか(だとしたら実はもっと利益が伸びていいはず)、
本当に構造的な問題があるのか、
それとも経営上で交渉というか駆け引きが下手くそなのか、
どういう構造になっているのだろうなと考えています。


ご想像通り、2日目も今晩UPしました。
たいした内容ではないのですが、引き続き、お読み頂ければ幸いです。

今後とも、よろしくお願いいたします。

2019/01/15(火) 21:57 | URL | まるのん #-[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://tryinvesting.blog.fc2.com/tb.php/1155-413bf66f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
◆最近のお気に入り