Author:まるのん |
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新年、あけましておめでとうございます。
昨年中はブログやツイッター等でしがない私の投資記録に
お付き合いいただいた皆様に改めて御礼を申し上げます。
本年も引き続き、よろしくお願いいたします。
さて、2018年は こちらの振り返り の通り、
結果としては残念な結果とはなったものの、1年間投資方針に則って、
楽しく投資ライフを送れたものと感じているところです。
2019年がどのような年になるのかわかりませんが、
自分がどういうスタンスで投資に臨むのか、
素地はしっかり定めておきたいと考えています。
というわけで、早速ですが、2019年の投資方針を掲げます。
昨年の投資方針をベースにしており、
基本的には変わっていませんが、一部に修正をかける形で対応をしております。
昨年の市場や私のポートフォリオの状況などを踏まえて、
色々細かな部分で悩むところもあり、
それは今でも完全に一点の曇りもないとは言い切れませんが、
とはいえ、自分の拠り所として大切にしていきたいと思っています。
全文は以下のPDFの通りです。
2019年投資方針(PDF)

投資方針内で定量目標を年利回り+10%とありつつ、
年初来マイナス回避をまずは目指すとしています。
このラインは運用当初に定めていた長期資産シミュレーションの
当初ラインを遵守水準です。
偶然にも2019年末の目標と2018年末実績がちょうど一致しています。

もちろん、こんな私の個人的な事情を相場は知る由もなく、
容赦なく牙をむくかもしれません。
従って、定量目標もあくまで目指すものですから、
あまりここに拘らず、ゆるりとやっていきたいと思います。
また、定量目標以外のところでは、
あくまで2018年投資方針を踏襲しており、
いずれもこれまでやってきたことと変わらないのですが、
細部で若干の修正を行っています。
まず、これまでは還元性、安全性、割安度をみつつも、
安定性、成長性をより重視してきたわけですが、
各観点の評価を同一目線で行うようにします。
具体的な行動にはそこまで大きな変化は生じず、
従来通りの選定となるとは思いますが、
特に割安性や還元性は今後のことを想定した時に、
決して軽視しないという意味合いでもあります。
もちろん、これまでも軽視をしてきたつもりはありませんが、
基本の原点に改めて立ち返り、
DCF法で割安性を照らして評価するとか、
主にDOEを意識した還元性については改めて確認をしたいと思います。
また、指標としては主にPERで評価をしつつ、
PBRの水準感を意識してきたわけですが、
従来の投資方針に比して、よりPBRをきちんと見るということを明文化しています。
そして両指標ともに業界水準や事業特殊性を考慮して、
どの程度の評価が妥当かはこれまでも確認してきたつもりではありますが、
これに加えて、過去の長期的な水準感を眺めてのバリュエーションを
推し量るということを加えています。
もちろん、過去と現状と未来において、企業の様々な状況が変化しているはずなので、
そこを単純比較はできないかもしれませんが、
最近では過去の指標推移を簡単に確認できるようになりましたから、
そのような観点を補足のために入れています。
この際にはBPSから導かれる単純なPBRのみでみるのではなく、
BSを多少自分の視点でばらしてみて、現状価値を求め、
そことの対比で割安性を計るというのも加えてやってみようと思っています。
これまでも一部ではやってきたことですが、投資方針に明文化してみました。
網羅的にやることにどこまで意義があるかわかりませんので、
適宜調整をしながら進めていきたいと思います。
もうひとつの変化は監視銘柄群の取り扱いについてです。
既に2018年振り返りでも言及した通り、
監視銘柄の管理が量・質共に徹底できていないことが
残念だったという反省があります。
これを受けて、これまでも監視銘柄群は一覧で管理する旨定めてはいましたが、
その取り組みをより強調する文言を追加しています。
これはどうなるかわかりませんが、結果としてよりポートフォリオが分散することに
繋がってしまうかもしれません。
ただでさえ分散しすぎと思える一方で、
色々な銘柄を知ろうと積極的に行動することで、
感化されやすい私にとっては分散が進むバイアスになってしまうかもしれません。
様々な著名投資家の先人たちは
分散のし過ぎに警鐘を鳴らし、
自信がある銘柄に絞り込むことが大切だと解いています。
それは理屈も考え方もとてもよく理解はしているつもりで、
私のような資産規模ではよりそう行動すべきなのでしょう。
しかしながら、別に分散させるつもりはないものの、
結果的にそうなってしまうのを否定しなくてもいいかなと思っています。
客観的にみると色々漠然としていたり、
こんな感覚的な内容では意味ないよというお声もあると思いますが、
今の私のレベルではこの程度の方針となりました。
この方針を大切にしながら、
激動かどうかわかりませんが、2019年の相場を楽しんでいきたいと思います。
様々なご意見があると思いますので、
特にご批判についてはぜひお寄せ頂けると嬉しいです。
私もまだ感覚的だったり、あまりFIX出来ていない考え方、
これから走りながら考えます、といったものもあるのですが、
そういったお声を糧に、自分の理解や行動をより確立したものにできるように
努力していきたいと思います。
それでは、改めて本年もよろしくお願いいたします。
最後に、当記事本文に投資方針の概要だけ掲載しておきます。
(冒頭のPDFの一部となります)
1.投資対象
長期的な視点で事業価値の安定的向上への期待及び共感が得られ、
オリジナリティが実感できる会社の株式へ投資を行う。
2.投資スタンス
長期的展望に立った強いリーダーシップ又は強い組織を実感できる会社が、
中長期視点(少なくても3年~5年目安)で事業価値向上並びに
その価値評価が適正に市場になされる事が期待出来る企業への投資とする。
その際には自らの視点で現在価値と将来価値を算出・比較して
投資妙味を定量評価するとともに、
会社としてのオリジナリティの拠り所への考察を行って選定する。
短期的業績の凹凸や目先のイベント(材料)及び
それに影響を受けた株価の乱高下に対しては鈍感となり、
その期待度が崩れない限り長期保有による値上がり益重視の運用とするが、
株主還元の姿勢も一定程度考慮することとする。
一連の行動指針として納得性の伴う行動を貫くことを掲げる。
3.投資対象選定方法
自らの視点で各社の状況を6つの評価観点に従って精査を行い、
その結果を踏まえて総合評価を行い各社の俯瞰を行う。
従来は、各観点の中で成長性と安定性に重みを置いた評価を下してきたが、
これを見直し、全ての観点を同一目線で評価を行うこととする。
また当該評価はあくまで一次的な俯瞰評価として取り扱い、
投資判断として絶対的なものとしては扱わない。
以上の運用を監視銘柄を含めて棚卸・整理して、
常に保有銘柄と監視銘柄の鮮度を保つ努力を行い、
ポートフォリオの状況や外部環境も踏まえて、
各銘柄の業種や各特色を鑑みつつ
その時のベストだと思える構成でポートフォリオ形成を行う。
4.ポートフォリオ構築方針
「成長性重視の銘柄」と「安全性重視の銘柄」を意識したポートフォリオ組入れを行う。
ポートフォリオPERを基本指標としつつも従来に増して資産面からの評価を尊重し、
現金比率によるリスク対処を例外なく実施する。
なお、ポートフォリオの割安度合い等に応じて定常時と下限時の目安(※以下表)を示すが、
最終的には当該目安に応じた個々の判断で柔軟な対応とする。
なお、柔軟な対応のひとつの参考指標として
各銘柄のPER、PBRの過去推移と比較したモニタリングを行い、
現状のバリュエーション評価として安全域を考慮したシミュレーションを
構築判断の補助的要素として明示的に取り入れる。
5.売買時の留意事項
将来の想定EPS(3年~5年程度)と評価PERを元に目標株価を算出し、
目標株価までの上値GAPの高い投資妙味のある銘柄を発掘する。
但し上値GAPの測定は時価比だけでなく、自らの算出する資産ベースの
現状評価との対比も合わせて行い、安全域を考慮した評価する共に、
定量面の評価に捉われず、6つの評価観点に基づいた精査結果を踏まえて、
定量的な上値GAPのみで機械的な判断に寄らずに売買判断を下す。
なお、市況、短期材料(テーマ性)、テクニカルは可能な限り影響を受けないよう努力し、
売買行動では冷静さと合理性を追求し、納得性を常に念頭に置くこととする。
また、一連の言動を省みることを想定し、取引履歴は個別に記録し、
取引理由や後の納得性を損なうものでないかチェックする。
6.運用目標
年利回り10%の運用目標を継続するものの、長期資産シミュレーションの目標推移の状況から、
年利回りマイナスにならない運用を目指す。
但し、従来通り、長期資産形成の観点から、当運用目標は必達の位置づけとはせず
長期視線における目安と位置付ける。
事業価値向上をスタンス主軸とする観点から、
各保有銘柄のEPSの長期的な伸長が見込める状態で実現されることを確認する。
7.モニタリング
各期間に応じて適切な運用状況や銘柄情報を整理して自分自身が向き合うと共に、
各期間END後速やかに開示することを原則とするが、
仕事や家庭等との兼ね合いで遅延することは許容するがパスは許容しない。
なお、監視銘柄は今年も開示は任意扱いとするが、
銘柄の量及び分析の質ともに常に鮮度を高くすることを明示的にここに表明し、
惰性での管理とならぬように律することとする。
8.管理様式
当投資方針を運用するにあたり、以下の管理様式を活用する。
(PDFに記載)
9.変更管理
当該運用方針に関する期中の変更は原則実施しない。
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