投資方針に忠実に退屈な投資で資産形成

2018年の振り返りとなります。
今年最後の記事になるかと思います。

改めて、今年1年間、ブログをお読み頂いたり、
共感や異論をお寄せ頂いた全ての皆さんに御礼申し上げます。
来年もまたいい年になるといいなと思いつつ、
いい年にするかどうかは、自分がどう受け止めるか次第ですから、
あまり背伸びをせずに投資も投資でないことも、
楽しく過ごせるようにありたいと思います。

なお、いつものことでありますが、
当記事も超長文になりまして、
毎度毎度読者の方へ配慮が足りず申し訳ありません。
あまり推敲もせず思いついたままに書き下ろして、
ろくに読み返しもせずにUPする不精をお許し下さいませ。



■2018年の総括
2018年の株式投資を振り返ってみると、
平凡な言葉にはなりますが、試練の1年だったという事になります。
しかしながら、その試練に対して、自らのスタンスに一貫性をもって
対応が出来た点はよかった
なと自分を評価している部分もあります。

株式投資の外形的な評価は結果論で語られる事が多く、
数あるファンドも理念やスタンスの遵守といった定性的な部分より
パフォーマンスという定量的な結果で優劣の評価がなされます。
その点からすると、決して今年の私の結果は満足いくものではありません
満足いかないどころか、客観的には落ちぶれたものだという見え方になろうかと思います。

しかしながら、この結果というのはプロセスから生まれるものであり、
このプロセスを紡いでいく上では、信念がなければなりません
私自身にはまだ「信念」と呼べる程の確立したものはないわけですが、
それを手探りで探しながら、自分にとっての投資とはという理解を得る思考を深めつつ、
また時に肩の力を抜きつつ、自らの生活スタイルにマッチした投資家として、
よく頑張ったなと思うところです。
こんな悠長なことを言ってられるのも、また個人の強みでもあると思っていますし、
それくらいの温度感で向き合っていきたいと思っています。

一方で、反省すべきことやそれを踏まえて今後に何か活かせることはないか、
という発想で省みることも大切なことだと思っています。
今年は中小型株や新興銘柄を中心として軟調な動きとなり、
特に年後半は厳しさがより増したわけですが、
その時々での、「たられば」のような表面的な反省ではなく、
自分が取ってきたスタンスの中で考えを調整すべきことはないかという視点で、
振り返りをしていきたいものです。
私は中長期スパンでの投資家でありたいと思っていますから、
拙速に今年がうまくいかなかったから、
何か意識だけを高くして改善!改善!と唱えて改めるという短絡的な反省ではなく、
じっくり考えて調整すべきことは調整していきたいなと思っています。

以後、いくつかのセクションに分けて、
徒然なるままに振り返りをしていきたいと思います。


■定量的結果
今年の年間パフォーマンスは▲11.5%となり、
2014年にスタートしたブログ口座で初めての年間マイナスとなりました。

20181228_パフォーマンス推移表(月間)


今年の年間目標はあくまで目安ではありますが、+10%としておりました。
また2014年当初に策定した長期資産シミュレーション上の要請では、
過去4年の貯金があることから、
2018年単年としては▲20%までを許容できるというものでした。

→ 2018年投資方針 参照

以上のことから、2018年単年としての+10%の目標は残念ながら下回りましたが、
節目の当初5年間という期間で見ると、概ね資産が2倍となり、
長期資産シミュレーションの計画上も順調な走り出しとなりました。

長期資産シミュレーション(2018年末時点)

20181228_運用来推移



とはいえ、過去4年の貯金を大きく食いつぶした尻すぼみの2018年ということで、
気持ち的には今後への変わらぬ期待と共に、
多少なりとも不安がないといえば嘘になります。
しかしながら、その不安への対処については如何ともし難いわけですので、
これからも単年というより、長い視点で見て少しずつ育てられるように、
そのためにどうあるべきかを考えられるようにありたいと思います。
変化にうまく対応していけた敏腕投資家と比較して自らを卑下することもなく、
指数に勝っていると奢ることもなく、粛々と自らの目指す言動を貫き、
結果としてそこそこのものがついてくれば御の字です。
(そこそこの結果を得るのがとても難しいのですけどね・・・)


定量結果としては最後にメモを残しておきます。

過去の年毎のパフォーマンスは以下の通り推移しています。
()内は同期間のTOPIXです。

2014年 +24.6%(+ 8.1%)
2015年 +19.7%(+ 9.9%)
2016年 + 8.3%(▲ 1.9%)
2017年 +41.5%(+19.7%)
2018年 ▲11.5%(▲17.8%)

運用来 +102.4%(+14.7%)

また2018年期中の月間推移配下の通りです。
まぁ結果論ですが、前半に貯金が出来ていなくて、
12月の下落を普通に受けたのは残念ですね。
私のやり方では最後の下落も防げなかったものなので、
結局、目先の振る舞いの反省は、特にありません。

1月 +4.0%
2月 +0.0%
3月 ▲2.0%
4月 +0.6%
5月 +0.9%
6月 +2.1%
7月 ▲0.4%
8月 ▲3.0%
9月 +0.6%
10月 ▲4.9%
11月 ▲0.3%
12月 ▲9.1%



■2018年を象徴する「変」
2018年の投資活動においては様々な変化がありました。
2018年を象徴する漢字1字となると「変」となります。
(別に漢字1文字で表現しなくてもいいんですけどね)

第一の変、は目標設定の変更です。
2018年単年のパフォーマンス目標については、
従来の年利回り+15%から変更し、
年利回り+10%に抑制してのスタートとなりました。
これは一定のサイクルも意識して、
2014年のブログ口座運用当初からの元々の計画として策定していました。
そしてこれは単なる定量的な目標の変化ということではなく、
この5%抑制するという発想が、
私の投資行動・判断にも多少なりとも「変化」を与えたわけです。
以下は、今年1年の間で私がブログ用口座で
新規組入銘柄/買い増し銘柄は以下の通りです。

 ・東鉄工業 (新規)
 ・トーカイ (新規)
 ・エイジア (新規※買戻し)
 ・コンドーテック (新規)
 ・翻訳センター (新規)
 ・Hamee (新規※買戻し)
 ・イオンディライト(新規※買戻し)
 ・ステップ(買い増し)
 ・アイドマMC(買い増し)

20181228_保有銘柄一覧(年間騰落)


上記の銘柄を見渡してみると、
もちろんグロース期待のものもあります。
しかし、全体としてはやはり安定性をより重視する発想
基づいているものが多かったなと感じています。

なお、ここで言う安定性は長期的な目線であり、
足元の業績はいずれも様々な要因で凹凸がみられます。
実際、足元では下方修正も余儀なくされそうな銘柄もありますしね。

過去4年に渡り、バリュー重視からグロース重視にシフトしながら模索してきた中にあって、
今年に入り、グロースを意識しつつも事業環境が安定的という視点をより重視しました。
例えば、東鉄工業やトーカイは足元では業績の凹凸がみられるものの(理由は明確)、
長期的な事業環境としては安定的だと捉えています。
またイオンディライトの買戻しはこの安定性という発想が強く作用しましたし、
ステップをここまで比率を上げたのもまた同様に、
私自身の目標設定の変化とそれを踏まえたスタンスの調整によるものです。

そして常に機会をはかってはいるのですが、
より安定性を重視するために良さそうな銘柄も監視はしていますが、
残念ながら水準感で迷いもありなかなか手が出ずにおります。
結果としてバリュエーション上も許容出来る上記銘柄への
配分という判断になっています。

このように自分の銘柄選択の判断の際に、保守的というか、
安定性重視(それもどちらかというと足元というより長期スパン視点で)に
重みを置くような変化が見られたという点が今年の変化だったと感じています。

なお、この変化への対応はこの1年の株価騰落という目線でみてみると、
決して株価騰落としては相対的に安定性に優れているわけでもなく、
むしろ指数を大きく下回っている銘柄も散見されます。
つまり、株価の騰落はやはり予見が難しいということなのだと思います。
(考察が浅い表記ですみません・・・)

2019年の目標設定も当初の設定通り年利回り+10%とする見込みですが、
2018年にこれまでの貯金をたくさん使ってしまったこともあり、
下限目標も押し上がることになるので、より慎重さが求められることになります。
慎重さを求められるといっても、ではどう行動するかというのは実際には、
最適解があるわけでもないので、感覚として事業環境面の安定さを重視する
ことを引き続き意識していきたいと思っています。


第二の変は、市場環境の変化です。
(定義こそ曖昧ですが)アベノミクス相場といわれるものがあるとして、
この期間、株価は総じて堅調に推移してきました。
もちろんEPSは右肩上がりに伸長し、今期もまだなんとか増える見込みのようですが、
それだけでなく期待度が先行することで大きくPERが伸長してきました。
もっとも指数全体のPERは足元ではレンジを下抜けており、
今後の減益を織り込みにいっているようにもみえます。
私のポートフォリオのPERも年初では15倍を超えてスタートしましたが、
これは私の利回り目安の10%に対しては割安性は低下していたわけです。
しかし、広く個別銘柄を見渡してみるとやはりPER水準は
だいぶ切りあがったという実感があります。
2014年の運用当初時の四季報を開いて個社の当時のPER水準と、
直近のPER水準とを見比べたりもしていますが、
かつてはPER10倍程度だった銘柄でも普通に20倍超をつけていたりして、
驚きと共に警戒感を抱いていたわけです。
このような背景もあり、現金比率は年間を通して30%を超える厚みを維持して
対応することとなりました。
しかしながら、EPSの伸長継続に変化が生じ、
またPERの水準訂正とも思える動きが年後半に顕著に相場に影を落とすようになりました。
これがいわゆる相場トレンドの転換なのか、単なる調整なのか、
意見は分かれますし、そんな予見は結局後から結果論でなんとでもいえるため、
正確に予見しようとするべきものではないわけです。
ただ、明らかに変化が生じているというのは間違いがないのではないかと思います。
そしてその変化に対してどう対応したかというのも、今年の明暗を分けています。
ここでも結果の明暗に捉われず、
自分が自分のスタンスの中でその変化にどう対応したか、
そのプロセスをまずは大切にしたいと考えているところです。


第三の変化は、個人投資家のスタンスの変化です。
前述の通り、相場は様々な要素がある中で、
投資家側の対応力が試された1年だったようにも思います。
多くの投資家が自らのスタンスに固執せず、
ボラティリティの高い相場であるならば、
それに適した挑み方があると、ファンダメンタルズ一辺倒から
テクニカルを織り交ぜた機敏性のあるスタンスに変化を与えた方が多かった気がします。
実際、それによって相場下落の影響をマイルドにしたり、
あるいはそれを好機として大きく資産を伸ばされている方もおりました。
(とはいえ、短期になるとよりゼロサム色が強くなるため、
実はその裏にはマイナスを広げた方もいるだろうと想像しますが)
変化に富んだ環境下であれば、変化に対応するためのやり方がある、
というのはそういう面はあるのだろうとは理解はしています。
しかしながら、まず私は自らのスタンスを維持し(決して意固地になってるわけではない)、
その変化を甘んじて受け入れる覚悟をもってやっているつもりなので、
その変化への対応は不器用だったなと思う一方で、
冒頭に記載の通り、自らの目指す投資家には半歩は近づいたかなとも思っています。
変化に対応するというのはかっこいいですし、
それによってヒーローになることも出来ますが、
決して私はヒーローを目指しているわけではないということを、
改めて自覚して、凡人ならではの変わらない勇気を持つことが大切なのだと
振り返っているところです。
変わらずにいることで変化に対応出来ない、成長しないという見方もあります。
自らのスタンスに固執していても結局結果が伴わなければ
意味がない、というご指摘もあります。
その通りだと思います。
ただ、それは私にとって二の次だと思えることもまた確かな実感です。
変わる中で変わらない、しかしそれが合理的に不変でなければならない、
ということでなかなか難しいことだと感じているところです。

巷ではビックチェンジの流れをいち早く察知し、テクニカルと融合する手法が
積極的に取り入れられるようになりました。
今後の業績に大きなサプライズを秘めた材料をいち早く察知し、
あるいは、その変化の兆しを相場の声、
つまりはチャートや出来高などテクニカル要素から聞き取り(読み解き)、
そこへの期待へベットしていくやり方だと捉えています。
その時には顕在化していない「変化」も後から振り返るとそれが大きな
ビックチェンジの流れに乗ったものだったと捉えられるものもありますが、
その一方でその変化がネガティブな方向へ転がり、
結果的にその投資は報われないなんてことも相応に起こり得るとも思います。
ただ、テクニカルを考慮されている場合、
その判断の過りは比較的早期に相場から教えてもらえるもののようで、
そこで機械的な対処が出来るのならば、致命傷にはならないわけです。
このような優秀な方々の教えに従い運用していれば、
特に今年のようなボラの大きな中ではより上手く運用できたのかもしれません。

それで私はというと、当然個人投資家のスタンスの変化を目の当たりにする中で、
激動した相場の2018年にあって、スタンスを崩さずやってきましたが、
これに懲りずに2019年も現状の姿勢を継続していきたいと考えています。
私が今後奮わない結果を踏まえて、テクニカルとかトレンドとか言い始めたら、
ぜひやさしくご指摘くださいませ(笑)。
※為念ですが、テクニカルとかトレンドが悪いといっているわけではありません。
(むしろ使いこなせるなら素晴らしいツールだと思っています)


第四の変化は、企業側の変化です。
2018年が特別ということではないと思うのですが、
今年は企業側の姿勢に変化を感じる機会が多かったように感じています。
その背景には企業側の危機感が台頭しているということと理解しています。
例えば、先行投資期に入るために足元の成長が止まるとか、
もしくは焦りからなのか急に違和感と唐突感のある資金調達に走ったりということです。
保有株でも絶対的に安定実績を誇ってきたステップですが、
これまでの安定利益成長を背景として安定感抜群だったわけですが、
事業戦略上重要な施策を展開するとして、急に利益目標を非開示にして
コスト投下を恐れずに実施していくと宣言がありました。
あるいは優待銘柄と化した日本BS放送でもシェア率向上への集中投資期として、
減益予想を開示しています。年後半に大幅に売り込まれたHameeも、
高い成長性に急ブレーキをかけてまでパッケージシステムの導入投資を続けています。
監視銘柄も含めて俯瞰してみると、
こういう類で投資家側に迷いが生じうる機会も多かったように感じます。

変化をするというのはもちろんIRの発信側からは、ポジティブに表現されます。
この道の先にはとても美しいお花畑が広がっているから、
今この足元の悪路を耐えてくれとなるわけですね。
しかし、安定的な業績を続けながら緩やかに投資をしていけばよく、
そのバランスをみながら安定成長していけることが望ましいと考える投資家もおり、
そのような変化を受け入れないと未来が拓けないと危機と感じられる事もあるようです。
私もサラリーマンをやっていると社内で、変化がなければ飛躍はない、なんて
常にチャレンジを求められるわけではありますが、
安定性を重視する投資家が期待することは、必ずしもそうではない面もあります。
変化を追うと益々一寸先は闇となりわからないことが増えます。
そしてわからないものはリスクとなり投資家側は敏感になりますからね。
とりわけ安定性を重視する中においては、どうしても敬遠の流れが出てしまうのも、
やむ得ないことだと思いますし、ある種その行動は合理的とも思えます。
一方でその変化に起因するリスクについて、
自分の尺度で量や質共に十分に精査した上で、
その企業の方向性に期待を寄せられると思えば、
それは自分にとっては絶好な投資機会
にもなります。
もちろんそれの成否は将来にしかわかりませんし、
そこに至る各プロセスの中で市場が評価をつけて醸成されることになるわけなので、
我流を貫く覚悟がないと対峙が困難とはなりますが。

ですから企業側の先行投資の様子はよく観察して、
その背景や取り組みなどへ共感が出来ると思えば期待を寄せればいいですし、
そうでないなら対処をしていくことになるので、
このあたりは来年も企業の変化に対して敏感となり、
それを請けた株価の動きにはいい意味で鈍感でありたいと考えています。

話が戻りますが、企業側の変化という点いうと、
資金調達面でも態度の変化が見られました。
私の保有株でも日本管理センターがMSワラントを使った
調達を行うこととなりました。
この背景も結局のところ、企業側の危機感の影響だと捉えています。
とりわけ不動産関連を扱う会社にとっては、
資金需要は常に伴うわけですが、
不動産市況に様々な変化が生じている中で潮目が変わる中では
機会損失への焦りなどもあり、このような対応が目につきました。
そもそも株価が高いうちに調達を急ぐというのは、
直接金融としては当然選択肢としてとられるべきものであって、
(株主としては少なくても短期的には希薄化懸念がどうしても気掛かりですが)
このこと自体が絶対悪とは思っていませんが、
しかし、こういった態度の変化というのが散見されてきたということは、
やはり投資家としては気に掛かるものだと感じています。
ただ、こればかりは予見も出来ませんし、
MSワラントという手法は絶対的にいただけないのですが、
株価が高い時に調達をして、
長期的な視点で報いるというのはむしろ良い事でもあります。
(繰り返しますが、MSワラントは絶対的に受け入れられないですけどね)
そしてこれはあまり自らの言動で注意できるものではないかなとも思います。
財務が強いところが相対的に調達リスクが低いといいますが、
コムチュアのように明らかに財務的に必要とは思えない中で
一種の事故の様に引き当ててしまうこともありますからね。

この当たりは調達=希薄化とただ非難するというより、
その姿勢やその後の企業価値のことを考えて評価をするように
今後も努めていきたいと思っています。


いくつかの変化の観点で記載しましたが、
特に2017年は株価の動きも含めて変化が少ないおとなしい年でしたから、
余計に2018年の変化が大きく感じた面もあります。
変化にうまく対応できた、対応できなかったという点で、
優劣をつけて評価をするのは、外から自分が評価される分には、
お好きなように評価をして頂ければよいのですが、
あくまで自分の内向的な振り返りとしては、
変化対応の優劣というより、自分のスタンス上、
その時々で自分が合理的な対応を取れたかについて着眼してみると、
まぁ多少はブレたりもありましたが、
総じて見れば満足できる対応がとれた
と考えています。

また今後も市場、企業、投資家それぞれにおいて、
様々な変化にさらされていくことになりますが、
その時々において、引き続き自らの納得感を大切にしながら、
今後も運用していきたいと思います。


■投資先への思い入れ
株式投資において、銘柄へ惚れることは厳禁だといわれています。
これの言わんとする事は、銘柄に惚れることによって状況の変化に対して、
売買判断を歪めてしまう恐れがあるためだと理解をしています。
確かに投資判断を歪めてしまうのはよくないことではありますが、
私は銘柄に惚れ込むのはどちらかというと良い事だと思っていますし、
それがひとつの私の投資スタンス上の重要な要素にすらなっており、
そのような実感を深めた1年でもありました。

そもそも私は物事への執着が強い方で、
依存性もどちらかというと高い部類なので、
その性格的にも何かに対して思い入れを抱くということで
安心できる部分があるのです。
それは時に害になることも多いのですが、それが性格なので仕方ありません(笑)。
ですから、会社のことを知り、経営者や従業員の方と接する中で、
自ずとその銘柄のことが好きになり、会社の成長を見届けたい、
応援したいという気持ちが生じるのは、必然とさえいえるのです。
企業を応援したければ、サービスや商品の利用者になればいいという声もありますが、
必ずしもB2Cでない部分もありますし、投資先としてそういう思い入れのある会社と、
ご縁を頂けることは光栄なことだと感じます。

この1年、株主総会やIRフェアなどでごく限られた機会ではありますが、
様々なご縁を頂くことが出来ました
もちろん、相手の社長さんだったり、IR担当の方だったり、
あるいは従業員の方は、社交辞令の範疇で接して下さっていることと思いますし、
実際、多くのケースが私の勝手に思い入れで、一種の片想いのような形かもしれません。
客観的にみればそんなことで?と思うことであっても、
私にとってはとても大切な投資先会社との接点を持つことが出来ました。
個々の話については、相手方のご迷惑になってもよくありませんから、
具体的な言及は控えますが、株主総会やIRフェアなどの場に留まらず、
様々な接点の中でより繋がりの意識を深め、思い入れを深く出来た点は嬉しい機会でした。
特にこの1年はそういう機会に恵まれたので、ひとつのトピックスとして、
ここに振り返りとして記しておこうと思いました。
今後もそういう思い入れが裏切られることもあると思うのですが、
それを恐れずに、温かくそんな思い入れを育てていければと思っています。

ただ、冒頭に記載の通り、やはり思い入れがある会社であっても、
投資判断は出来るだけニュートラルでなければなりません

今年はMSワラントという形式での調達にはがっかりさせられた
日本管理センターは相当に思い入れのある会社ではありましたが、
即座に保有比率を下げて後退させる判断を実行しました。
当日のPTSでの対処をしたので、相当に早い見切りを行ったわけですが、
この部分も引き当ててしまったものは事故として、
対処としてはよく決断できたと今でも思っています。
(なにせ、相当に思い入れのある会社でしたからね)

こういうことがあるとそんな片想いもとても儚いもののようにも感じますが、
そんな淡く温かな思い入れを育んでいく中で投資を楽しめればと思っています。

この発想自体は、頭の中、お花畑状態で、
実は会社側はもっともっとドライだよというツッコミもあろうと思いますが、
こういう思い入れが私によい意味で鈍感力をもたらしてくれていることは事実で、
自分の性格にも合致しているのかなと自認しているところです。

来年もまた、様々なご縁に恵まれるといいなと思います。



■メンタルについて
今年は1年を通して我慢の展開が続きました。
年初からずっと年初来プラス圏は維持していたものの、
年後半では相場が崩れるのに呼応して私の資産も大きく減少し、
終わってみれば目標未達どころか資産を減らしてしまう事になりました。
一度減らすと増やすのがそれ以上のエネルギーが必要という講釈も散々目にしましたし、
減らさない運用が大切だという示唆もよく耳にしてきました。
実際これらの主張は同意するところでもあり、私も現金を相対的に厚くしていたわけです。
しかしながら、当然私の現金比率や減らしたくないという事情など関係なく、
容赦なく相場は牙をむくものでもあり、
そんな講釈や示唆も結局のところ具体的行動の判断を求められる中では無力であるわけです。

それは誰だって大切なお金なので減らしたくないと思っていますよ。
ただ、そんな理想論というか結果論だけでたらればしても意味合いは薄いと思います。、
結局のところ、一寸先は闇の中で、それぞれの断面では対処のしようがないので、
減らさないというケースの場合、極端な話、
全額、定期預金にぶち込んでおけばよいということにもなりかねません。

私も含めて、多くの方にとってはお金の増減はやはり関心事ですし、
それによってメンタルも触らされるものでもあります。
今年のこのような定量結果となり、さぞかし凹んでいるだろうと
ご心配して頂いている方もおられるかもしれませんが、
実のところ、非常に残念だなーとは思っていますが、
そこまでメンタルはやられていません


それは減り方がまだまだぬるいからともいえるのでしょう。
ただ、実際のところ、パフォーマンスの低下そのことより、
もっとメンタルをやられるのは、やはり裏切られたと感じた時です。
業績が思うように出ないとか、それに失望して株価が売られるとかは、
自分が想定しうる停滞であればそこまでメンタルにはきません。
ただ、受けていた説明と現実の状況が大きく乖離していたり、
株主の方を向かない意思決定がなされたり、
あるいはそれをきちんと開示する姿勢がみられなかったりと、
不誠実な姿勢が前面に実感されてしまう場合には、
片想い投資家としては無念なわけです。
逆に、想定範囲内の失敗が続いているものの、
自分の中で裏切られたという実感が薄ければ、
つまり誠実に会社が説明を行ったりするプロセスが続いていれば、
株安なんてそこまでメンタルにはきません。

2018年を振り返ってみると、もちろん様々な部分で不誠実だと感じたり、
あるいは残念だと失望したこともあります。
しかしながら総じてみれば、前述の通り、
いくつかの会社とはより深いご縁を実感できましたし、
自分が見つめるべきものがより明確になった
(というより見なくてよい部分が明確になった、ですかね)ので、
結果としては残念な部分は否めませんが、
自分のメンタルという点においても、
投資活動全般を通して学びもありつつ、温かなご縁も頂いたことで、
よきメンタルを保てた1年だったと感じています。
年初来大幅マイナスなのにこんな感想って不思議に思われるかもしれませんけどね。



■投資活動への時間の振り分け
私は株式投資には実際のところ、そこまで時間をかけていません。
定型的に時間を使っているのは、毎週末のブログ記事の更新と
決算精査及び記事のUPくらいなものです。
週末の記事更新なんて長短あれど概ね30分くらいでしょうか。
決算精査はその内容によりますが、
集中日などはやや負荷がかかりますが、それだってたかが知れています。
定型的なもの以外には、年に1回の総会に何社かお邪魔したり、
年に数回のIRフェアに行くというお出掛け系ですが、
まぁこれも半分は余暇というか趣味というか、
いずれにしてもあまり投資のためにあくせくと
時間をかけているという感覚のものではありません。
そして本来一番時間を割り当てるべきなのは、
銘柄の発掘や分析、定点チェックなどです。
企業を知るための活動こそ、生命線だと思っています。

ですから、四季報を血眼になって通読したり、
ホームページや業界ニュースをサーチしたり、
競合会社の状況にまで細かく精査をして比較したりということが
必要なのでしょう。
あるいは、投資スタイルによっては、
日々のチャートに補助線を引いたりしながら
フラッシュカードの如くインプットする、
あるいは毎日の適時開示の全件チェックとか、
まぁ色々当然のたしなみとしてやっておくべきことがあるのでしょう。
時間をかけようと思えばいくらでもかけられるということです。
そして投資家としてはやはり相応の時間をかけて臨むべきだろうと思っています。

しかしですよ。
しかしながら、ここ最近はとみにこの銘柄発掘と分析に繋がることを怠けています
四季報も血眼になって読みましたが、
最近ではそこまで熱量を注いでいないということは、
自分だからよくわかります。
この努力への怠りが成績を落としている根源だ、なんて思ってはいませんが、
ただ、いくつかの機会を逸しているなとは感じているところです。

もちろん、際限なく時間を投資に投下するつもりなど毛頭ありません。
家族がおりますし、窓際とはいえサラリーマンです。
ただ、2018年は特に日々の銘柄の発掘や分析への時間が薄かったというのは、
反省している
ところです。

なおざりになった言い訳として思い当たるとしたら、
株価水準の高さかなと思います。
端的にいえば、どうせどの銘柄も高値水準にある中で、
そこに精を注いでも見返りは少ないと勝手に悟ってしまったということです。
確かに今年は一貫して中小型株が弱く、特に新興銘柄は特に下落が大きかったですが、
それでも目が留まる銘柄は軒並み高かったという感覚でした。
これは情けない話なのですが、株価が高いから銘柄分析をしなくていいわけではなく、
常に銘柄発掘は進めるべきなのです。
監視銘柄のリストの量や質がなかなか広がらず、深まらずで、
結果的にその時々でとり得る選択肢を自らの怠慢で狭めてしまった点は、
猛省
する必要があります。

本来は市場原理は横に置いておいて、楽しんで銘柄発掘を進めるべきだし、
その鮮度を高く保ち、その時々でより広い視点や選択肢から
取りうる行動を選択出来るようにもう少しここには時間をかけられるように
2019年は改善していきたいと思います。
どういう形で改善するのか、今のフレームワークの中でなすべきか、
新たな仕組みを入れて規律を設けるかはもう少し考えますが、
なにやら2019年の相場も楽観できないような様相のようなので?
余計にきちんと準備を怠らないようにしたいですし、
何よりこういうプロセスを楽しんでやれるようにありたいと思います。

投資活動への時間というのは、いくらでもかけられます。
自分のライフスタイルにあった程度、
そして自分が楽しめる程度に投下するべきが基本であり、
あとは外部要因に責任転嫁をせず、なすべきことはきちんとやるとして、
自分の可能性を自ら狭めないようにしていきたいと思います。
この辺りは、来年の投資方針の策定にも何かしらの形で反映したいと思います。



■さいごに

相変わらず纏まりのない振り返りとなりました。
来年は厳しさが増しそうだ、なんて声もありますが、
私にとっては常に難しいというか、相場の躁鬱に出来るだけ影響を受けず、
自分のやり方を貫けるといいなと考えています。
もちろん、私のやり方はとても平凡というか特段目を引くものではなく、
そもそも貫こうとしているやり方そのものが間違っているかもしれません。
その場合には甘んじてその結果を受け入れるしかありません。
大きく退場するようなことにならぬように、
一方で少しずつでも前へ進めるように、頑張っていきたいと思います。

来年もまた、どうぞよろしくお願いいたします。




コメント
この記事へのコメント
今回の総括についての記事は、珍しく僕はまるのんさんに異を唱えたいところが多々ありました。

といってもそのまま異を唱えるのはやめておきますが、僕が唱えたい異を飲み込むというのは極めて稀です。なんでかな?良く分かりません。

一つの記事で30分というのは意外でした。僕は丸のんさんに比べて短い投稿文章ですが、とても長い時間をかけていました。ノリノリだと短時間で膨大な文章を書けたりするのですが、最近はそんなにノリノリに文章を書くことも少なくなってきてました。そういう意味ではうらやましいです。

明日は大みそか。また来年ですね。
来年またよろしくお願いします。
2018/12/30(日) 19:35 | URL | MEANING #BTpCRXMw[ 編集]
>MEANINGさん
こんにちは、MEANINGさん。
年の瀬のお忙しい中、コメントを頂きましてありがとうございます。

今回の記事について異論がおわりということで、
率直な思いをお寄せ頂きましてありがとうございます。

私も色々なことを考えて吐露するように書き下ろしているので、
色々と分かりにくい部分があり、
また長文をお読みいただくお手間を取らせてしまったのは恐縮です。

ただ、MEANINGさんが異論がおわりということは、
文脈というよりスタンスや思想の部分ではないかと思います。
私自身も全く完成したものではありませんので、
多くの方からのご指摘を踏まえて、
自分の中でより折り合いがつく形を模索出来ればと思っています。


異を唱えるというのは相応にエネルギーを使うことですし、
それをMEANINGさんにお伺いすること自体も失礼な気もしますが、
もし何かお気づきの点がございましたら、
ご指摘頂ければ、未熟ながらも考えて何かの糧にさせて頂きたいと思います。

今後も、叱咤激励を頂けますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
2018/12/30(日) 23:19 | URL | まるのん #-[ 編集]
拝読しました。

今年は厳しい年でしたね。
特に前半は四季報読むモチベーションが上がらないというのも本当だなぁと頷きました。
逆に、来年は、四季報読むのも楽しみになりそうですね(実際、面白そうなのがもう安くなっている印象です)

割安安定成長株は、今年は厳しい年でしたが、そういう年があるからこそ優位性が保てるのだとも思います。
イヤになって離れる人も多いでしょうから。
そういう意味で、来年以後の割安成長株投資は、過熱感のあった2018年よりはマシな年になるだろうと思ってます。(もちろん、もっと厳しい年になって、2020年がいい年になる可能性もあるわけですが)

ともあれ、一貫してブレないまるのんさんを拝見して、我が身を振り返り、まるのんさんの凡事徹底の非凡さを改めて見習いたいと感じました。

1年間ありがとうございました。
2019年が良い年になりますように!

2018/12/31(月) 10:17 | URL | 大ちゃんパパ #-[ 編集]
>大ちゃんパパさん
こんにちは、大ちゃんパパさん。

無駄に長い記事にお付き合い下さりありがとうございます。
またお読み頂いてコメントを頂きまして嬉しく思います。

本来、四季報を読むモチベーションも
相場の環境に依らずにいるべきなのですが、
やはり割安感が乏しいと感じると、
どうしても劣後したりしてしまい、
監視銘柄の質や総量が落ちてしまったのが、
残念と感じているところです。

嫌になって離れる人がいるというのはその通りだと思います。
とりわけ様々な手法が脚光を浴びる中で、
地味な手法は相対的に敬遠されそうです。
そんな中で2019年に優位性がある手法かといわれれば、
正直なところあまりそうだともいえないわけですが、
しかし、より長い視点に立った時に、
自分の目指すくらいのリターンが望めればいいのかなと思います。

一貫性を持ちつつ、まずは死なないように
来年も程よく頑張っていきたいと思います。


こちらこそ1年間ありがとうございました。
また、2019年が素敵な年になりますように。
今後とも、よろしくお願いいたします。
2018/12/31(月) 21:50 | URL | まるのん #-[ 編集]
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