投資方針に忠実に退屈な投資で資産形成

【決算精査】 3179_シュッピン(19年3月期_1Q決算)


■銘柄分析シート(表紙)
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■銘柄分析シート(詳細)
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1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


売上は引き続き堅調ですが、
利益は伸長率が鈍化したようにみえる内容となっています。
月次で売上はある程度想定されていたところから、
利益に対する期待も高く、早速上方修正を
期待する向きもあったようですから、
やはり表面的にみれば失望ということになるでしょうか。

そして、その伸長率の鈍化に加えて、
決算説明資料から利益面は上方修正どころから、
若干ではありますが計画未達となっていますから、
余計にそのショックは大きいでしょうか。

更に月次情報もその伸長率が+10%を割り込んでおり、
これまでの2桁増は当たり前の世界からみると、
やはり表面的には鈍化したように受け止められるのかもしれません。

この3つの失望要因から株価は軟調に推移する事と思います。
実際にPTSでも値がついていませんが、だいぶ売りたい人が多い印象です。


それで、私が思う印象ですが、全く問題ないように受け止めています。
もちろん株価形成はむしろダメだと思いますが、
同社の手掛ける事業は至って順調だという受け止め方をしました。
ただ、要因にもある通り、増床による物流スペースの拡充による
一時的な混乱があったことは新しい事を取り組む際には混乱が付きものではありますが、
もう少しうまく対処をしてくれたらよかったなとは思います(笑)。
ただ、これも一過性要因ですし、そもそも影響も結果的に軽微な範囲で推移しています。

混乱による機会損失の影響がどの程度であったか、
定量的に推し量る事は難しいのですが、
ただ、これがあって、この程度の影響で済んでいるということは、
事業そのものは至って順調であるという事だと思います。

仕入の状況も引き続き好調(といっても物流拠点の混乱の結果という面もあると思いますが)で、
全体の事業の好調さから、ややポジティブ「2」をつけてもよいかなというくらいです。
ただ、1Qでこの物流スペース拡充に伴う混乱で、
利益を削ったことは確かですから、やはり割り引いて考えるべきで、
総合評価は想定通り「3」とします。


2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況


■売上高-粗利推移
3179_シュッピン(19年3月期_1Q単計)売上推移

同社は年末や年度末商戦など下期偏重の傾向があり、
さすがに直近の前3Qから4Qの売上からみれば落ちている様に見えますが、
十分ボリュームが確保されているように思います。

粗利率は前1Q比で0.4%のマイナスです。
これは決算説明資料からも時計のポートフォリオ比率が増えたからです。
時計はカメラに比べると利益率が低いこともあり、
相対的に時計の比率があがるとこのようになります。
これは逆に言えば、カメラがもう少し伸びる余地があったということで、
それは、拠点スペース拡充における混乱が背景にあるようです。
ちなみに前4Qの直近期と比べると粗利率は0.5%改善となっており、
これも中古品の粗利率が向上したと説明があります。


■販管費推移
3179_シュッピン(19年3月期_1Q単計)販管費推移

Eコマースに特化することで、販管費率をシビアに管理しているわけですが、
今1Qは12.2%となり、前1Qかと同水準(前1Qは12.3%)です。
特段特記すべきことはないようです。


■純利益-EPS推移
3179_シュッピン(19年3月期_1Q単計)純利益-EPS推移

税金が増えた効果も多少あり、前期より純利益率が0.3%悪化しています。
こちらも特筆すべきことはありません。



(2)今期予想について

上期業績予想から逆算すると、2Q単のハードルは以下のようになります。

売上    : 8,625百万円
営業利益 : 468百万円(利益率:5.4%)

前期の2Q単の実績は以下です。

売上    : 7,691百万円
営業利益 : 418百万円(利益率:5.4%)


12.1%の増収12.0%の増益が必要となる計算です。

前期の売上が2Qから増勢となっており、
そこからの増収率としてみると、少しハードルは高いでしょうか。
利益面は、拠点スペース拡充の混乱が収束しており、
利益率を押し下げる要素もなさそうなので、
特段問題ないですかね。
細かな部分ではトップラインが足りず、やはり少し足りないということも
ありえるかもしれません。
下期、特に4Qの計画にやや保守性が見られるように感じるので、
まぁ通期では特段問題ないですかね。


3179_シュッピン(19年3月期_1Q)業績進捗

一応会社の説明資料にも掲載がありますが、
2Qでリカバリが期待されますが、4Qに多少余裕があるような印象もあります。



3.定性情報の確認

時計の伸び、とりわけ高額品の動きがよいようですね。
自分の感覚ではあまり景気が良いような印象もないのですが、
お金があるところにはあるんですね。
カメラも粗利率が向上しているようで、つまりセールの抑制や、
クーポン(値引き)の効果的な投下などが奏功しているようにみえます。
一律値引きではなく、必要な属性の方に必要な値引きをする、
効果を重視する販促費を投下しているようなので、
その効果なのかなと感じるところです。


4.その他情報の確認


(1)株価推移の状況

3179_シュッピン(19年3月期_1Q)株価推移

株価は直近でだいぶ騰がっていたのですね。
既に月次情報で売上は予見できていて、
物流拠点スペース拡充の影響がなければ、
それなりに利益も上振れしていて期待にも答えられていたかもしれません。
ですが、こういう結果になったので(笑)、
明日からは失望されるというわけですね。
そういえば、アナリスト予想からもだいぶ下だったような記事がありました。


(2)IR照会の状況

一応、IRにお電話です。
今回もきちんと先方から全て状況をお話頂き、
本当に捗りますね(笑)。
なお、あくまで記載内容は、私の主観に基づいて記載していますので、
事実と異なる点などがある可能性があります。ご容赦下さい。

Q
利益面で計画未達となっているが、
物流拠点新設スペースの拡充に係る影響と思うがどういう状況か。

A
拠点新設に係るコスト先行というより、多少環境整備に時間を要してしまい、
仕入から商品化までのプロセスに若干の混乱があり、
その影響で機会損失を生んでしまったという面が大きい。
現時点で、既にこの混乱は収束しており、
当初の目論見通りの拠点スペース拡充の効果が発揮されており、
今1Qの一過性の問題と捉えて頂いて問題ない。
むしろ、この影響がありながら、
カメラ事業でもこれだけの成果を挙げられた点を評価している。
全体としては、時計事業が想定超に推移しており、
ここでカバーして売上は超過したという状況。
但し、時計はカメラと比べて利益率は低く、
利益の計画超過まではあと一歩という状況であった。
足元では7月月次も好調に推移しており、拠点整備も済んでおり、
十分に手ごたえを感じている。

・・・マシンガントークの回答となり、もう聞くことがなくなってしまいました(笑)。


仕入の好調が仕入環境の良さなのか、
拠点スペース拡充の混乱の影響から在庫滞留なのか、
といった疑問もあったのですが、そこを掘ってもあまり意味ないし、
今後の推移で自ずと答えも出るので放置です(笑)。


他にも数値を細かく見ていくと、色々突っ込んでもいいですし、
例えば、各カメラメーカーの新商品の発売時期などを
プロットしてみたりしてみてもいいのですが、
まぁあまり短視点になっても仕方なので、まぁいいかなと思っています。



5.さいごに

1Qの計画を出して頂いているので、
ついつい未達とか達成とかを論じてしまうのですが、
本来、四半期毎の計画対比の云々を細かく指摘するのは
自粛すべきかなと思ってもいるのです。
いちいちIR担当の方の貴重な時間を頂くのも申し訳ないのですが、
やはり気になってしまうので、真摯なご対応に甘えてしまっています。

あとは猛暑がすごいんですが、
これが買い物にどの程度影響するのかなというのは、
単純な興味としては思う所です。

これだけ暑いとなかなか撮影に出掛けようというモチベーションが下がり、
機材購入のきっかけも停滞してしまわないのかな、なんて思ったりもします。

小売や外食と同様、同社もそういった影響を受けるんですかね。
まぁこれも短い視点での話なんですけどね。

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2018/08/07(火) 09:58 | | #[ 編集]
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