投資方針に忠実に退屈な投資で資産形成


【決算精査】 9729_トーカイ(18年3月期_4Q決算)

■銘柄分析シート(表紙)
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■銘柄分析シート(詳細)
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1.サマリ
総合評価:「3」 (☆☆★★★)
※総合評価は5がポジティブ、3がニュートラル(想定通り)、1がネガティブの5段階レーティング


主力事業の健康生活サービス及び調剤サービスが好調となり、
前期は上方修正していましたが、
どちらかというと人材コストの上昇を保守的にみており、
規定路線での増収増益着地となりました。

そして興味関心の高かった調剤薬局の報酬制度改定に伴う影響について、
今期予想がどの程度の下押し要素になるのかという点ですが、
当然、利益圧迫の影響は受けるわけですが、
その影響はそこまで大きなものではありませんでした。
(いや、四季報とかと比べると失望もんですが、そもそも四季報が・・・)

そして今期予想で増収計画となっており、
この増収幅はやや勢いがあるなと思いました。
前期比+6.9%に勢いがある?って違和感があるかもしれませんが、
同社のじわじわ広がっていく拠点新設などの状況をみると、
なかなか力強い増収トレンドだなと感じます。
(こちらは四季報予想を上回っていますね。。。)


環境サービスは事業譲渡に係る費用もあり減益傾向となっておりますが、
リースキンを始めとしてなかなか差別化しにくいかつ付加価値が高めづらい
領域であり、今の細々とやっていく、というのが良いのかなと思います。


調剤薬局については、改定影響を和らげるために、
在宅調剤を推進してかかりつけ薬局の機能を強化する方針が掲げられています。
ここは私は以前から腑に落ちないところなので、
改めてIRに確認して理解を深めたい所です。
端的にいえば、たんぽぽ薬局は比較的大規模の病院の門前一等地に立地し、
専門性の高い(薬価の高い)処方の機能が備わっている所が強みであります。
大規模病院の場合、住宅街というより、どちらかというと郊外立地も多いわけですが、
そこで在宅調剤やかかりつけ登録を推進って、なんなか無理があるんではないかと
素人ながらに思ってしまうわけです。
専門性の高い薬剤師さんが活躍する中で、在宅調剤を可能とするための
機能をつける負担が現場に受け入れられるのかという点と、
大規模病院の場合、通院しているケースも多く、
敢えて在宅へのニーズというのがどこまであるのか、
この辺りがよく理解出来ていません。
集中率が高くなりがちな門前ならではの課題に対しても
どのように策を講じていくのか勉強したいなと思っています。
(あまり業界に詳しくないので、そもそも改定の文書も改めて読み込みたいと思います)


それから新規事業としてウェラブル機器の医療機器認証を取り、
今後拡販していくことが期待されます。
在宅医療や在宅介護の必要性が増す中で、
大病院との連携の中でデバイスをTDKと協業しながら進めていくことは、
地道な展開にはなりますが、じわりと期待をしていきたいところです。
大学病院での実証も済んでおり今後の展開が楽しみですね。

ちなみに東証IRフェスタで同社のブースで色々話も伺いました。 → こちら
そこでのやり取りと重複をする疑問もありますが、
繰り返し思考を回すことで、理解を深めていきたいと思います。


最後に、組織改編のリリースが出ています。
注目は経営企画本部のうち、新規領域が主になると思いますが、
事業開発本部を新設して移管するようです。

これはスピード感を持って取り組むという視点においても、
またより事業開発を本気で進めていくというコミットメントとしても期待が持てます。
もちろん単に組織の箱をガラガラポンするだけでは意味がないので、
どのように改編後の組織が機能していくかも合わせて見守っていきたいですね。
特に同社の事業領域の場合、なかなか事業開発を広めていくという面では、
限度があるようなイメージがあるのですが、
私が見落としている領域や深掘りの方法があるかもしれず、
こちらもまた勉強していきたいと思います。
そして、優秀だと直感で感じた、今道氏がこれを率いるとなると、
益々楽しみです。



2.定量数値の確認


(1)売上・利益の状況

■年次(売上-粗利率)
9729_トーカイ(18年3月期_4Q累計)売上-粗利推移




■期次(売上-粗利率)
9729_トーカイ(18年3月期_4Q単計)売上-粗利推移


過去期からの推移をみていくと、安定的に推移しており、
緩やかではありますが、エリア拡大の恩恵を受けながら成長しています。
利益率は一時期の水準からは低下していますが、
24%程度を維持しています。
人材や資材のコストも上がっていますし、門前薬局への風当たりも強いですからね。

期毎にみてみると特に季節要因はありませんが、
利益率は足元でやや下がっていますね。
レンジを割り込んでこないかは注視したいと思います。



■年次(販管費推移)
9729_トーカイ(18年3月期_4Q累計)販管費推移




■期次(販管費推移)
9729_トーカイ(18年3月期_4Q単計)販管費推移


販管費は積み増されております。
販管費率は微増となっています。
期毎にみてみると、上期の間が高く、
下期にかけて販管費率は下がっています。
新卒採用のコストが乗っていたりするのでしょうかね。

表には表していませんが、
営業利益率は前々期が7.1%、前期が7.1%、そして今期が7.0%です。
ずっと安定していますね。




■年次(純利益-EPS)
9729_トーカイ(18年3月期_4Q累計)純利益-EPS推移




■期次(純利益-EPS)
9729_トーカイ(18年3月期_4Q累計)純利益-EPS推移



純利益及びEPSも伸長しています。
期毎にみると3Qが好調だったのですね。



(2)今期予想について

6.9%の増収、5.8%の営業減益です。

前述の通り、増収は比較的強い印象です。
一方で営業利益は減益ですが、
報酬改定の影響を受ける中で、
よく持ち堪えた内容だと思います。
同社は採用にも力をいれており、東海地域では非製造業の中では、
比較的人数も多い印象でしたからね。
日経の東海地方版で新卒採用者のリストをみていましたが、
同社も比較的積極採用をしています。
皆さんが好まない労働集約型のビジネスですからね。
ただ、そういう人材採用のコストも入っていると思いますので、
政策動向による影響も踏まえてこのガイダンスは、
私としては上出来だなという印象です。

ただ、改定の影響がより色濃く出る事も想定され、
下振れリスクは孕んでいる状況でもあり、
今期の定量推移という点に着眼すると、
リスクも増しており、敢えて保有しなくてもいいのかもしれませんけどね。



3.定性情報の確認


ウェラブル機器の展開の推進はもちろんですが、
病院周りの事業化余地は特に院外処方がまだ進んでいない東海地域を中心に、
まだ余地がありそうですね。
この辺りにどのようにアプローチしていくのかも興味があります。

事業開発本部を組成し、体制上も整備されてきたと思うので、
様々な取り組みの期待をしたいところです。



4.その他情報の確認


(1)株価推移の状況

9729_トーカイ(18年3月期_4Q)株価推移


株価も緩やかに上昇しているようにもみえますが、
直近ではだいぶ下がっており、そこで新規買付をしています。

同社のようなビジネスモデルや成長性においては、
低PERがふつうでもあり、PER16倍割れでの買付は
個人的にはやや割安性を犠牲にしている事は否めません。
特に最初の買い付けは権利獲得をしたかったためでもあります。
決して(優待の)カレーが欲しかったわけでもなく、
株主総会に行きたいなと思ったためです。


(2)IR照会の状況


質問の整理中です。
改めて質問をしたら、ここに追記したいと思います。
もしかしたら、株主総会まで温存するかもしれませんが。


5.さいごに


場中決算であることを認識しておらず、
開示後、2回ほど買付が入っていますね。
といっても板が薄いこともあり、少しの量ですがね。
短期的な値動きなんて儚いものですが、
まぁでもよく値を保ったと思います。
明日からどういう反応を示すか興味本位で見ていきたいと思います。


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